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【自己PRで協調性をアピールするには】6つの例文と作り方を解説

協調性がある人は企業から評価される

毎年、自己PRで協調性をアピールする人は多いです。協調性がある人材は「円滑なコミュニケーションが期待できる」「集団で協力するようなチームワークが期待できる」といった、企業が採用するうえでのメリットがあるため、アピールする人も多くなっています。

一方で、エントリーシートを作成している時や、面接対策をしている際に、「どのように協調性をアピールすれば良いかわからない」「そもそも自己PRで協調性を書いて良いかわからない」など、疑問に思うこともあるのではないでしょうか。

本記事では、「協調性とは何か」から「企業が協調性を評価する理由」「協調性を用いた自己PRの作り方」「協調性を使った自己PRの例文とNG例文」などについて解説します。

これらを理解して、しっかりと自己PRで協調性をアピールできるようになりましょう。

協調性とは

自己PRとして協調性をアピールするために、まずはこれがどのような能力なのかを知っておくことが大切でしょう。一般的に協調性とは、「異なった環境や立場に存する人が、助け合いながら同じ目標に向かって任務を遂行する能力」と言われています。

例えば仕事においては、周囲との調和を保ちながらも、自分の意見を主張し、チームでプロジェクトを進める能力になるでしょう。

これまでの日本企業の多くは、製造業の作業員のような「チーム全員が一丸となって同じ船をこぐ」働き方が主流でした。しかし、近年では得意とする技術を持つ異なるメンバーが、同じチームで仕事をしたり、プロジェクトベースでメンバーを入れ替えて働くような仕事の仕方が増えています。

企業が協調性を評価する2つの理由

企業が協調性を評価する2つの理由を表した図

まずは「企業が協調性を評価する理由」を解説します。自己PRで協調性をアピールするためには、「企業が協調性を評価する理由」を知っておきましょう。

企業が協調性を評価する理由を知っておくことで、評価のポイントが分かるようになるため、ESで書く内容や面接で話す内容を考えられるようになるでしょう。協調性で高評価を獲得するために、評価される理由を把握していきましょう。

1.集団で協力するようなチームワークが期待できる

「企業が協調性を評価する理由」として、1つ目は「集団で協力するようなチームワークの期待」があげられます。企業では、仕事を一人で進めていくよりも複数人でおこなうことが多いです。多くの仕事は、1人で行うよりも複数人のチームで行った方が、大きな成果をあげられるからです。

仕事では、自分の意見を主張することも大事ですが、「自分とは違った主張を持つ人たちを理解すること」は難しいでしょう。

自分の持っているスキルや意見などを周囲に伝えつつも、相手の意見も受け入れ共有することはチームの作業効率を上げるためには不可欠です。

そのため、スタンドプレーでどんどん一人で進めていくような人よりも、より協調性のある人の方が、「目標達成のためにチーム活動ができる人」「調和のとれる人」というイメージがあり、好印象につながります。よって、協調性のある人材の方が求められる傾向にあります。

「チームワーク」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「チームワーク」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

2.円滑なコミュニケーションが期待できる

「企業が協調性を評価する理由」として、2つ目は「円滑なコミュニケーションの期待」があげられます。社会人の中には、「会社に自分とは合わない人がいる」という悩みを抱えている人も多いです。学生であれば合わない人と距離を置くことで済むことも多いですが、社会人だとそうもいきません。

「この人は苦手だから話したくない」「合わない人とはなるべく違う席に座ろう」など自分勝手なことはできませんし、会社で働く以上、そのような要望は通らないでしょう。

どんなに苦手な人とでも向き合わなければいけませんし、自分と意見が合わない場合でも相手の意見を尊重しながら力を合わせていく必要があります。

企業側としても、協調性のある人の方が周りとの衝突が少なく、業務全体が円滑に進むため、協調性は社会人として求められる大きな要素のひとつとなります。

「コミュニケーション能力」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「コミュニケーション能力」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

協調性を用いた自己PRの作り方3ステップ

協調性を用いた自己PRの作り方3ステップを表した図

次に協調性を用いた自己PRの作り方について、解説します。作り方としては3ステップあり、「協調性を発揮したエピソードを想起する」「企業での活かし方を考える」「PREP法でまとめる」になります。

自己PRとして協調性は、とても有効です。一方でESや面接では、魅力的に伝える方法を知らなければ、どれだけ協調性をアピールしても評価はされません。

採用担当者が魅力的に思う自己PRを作成するために、作り方を理解しておきましょう。

1.協調性を発揮したエピソードを想起する

OK例
「10人全員がそうしようと言うまで折衷案を練りました」

NG例
「納得するまで話し合いました」

「協調性を用いた自己PRの作り方のステップ」として、まずは「協調性を発揮したエピソード」を思い出してみましょう。自己PRで協調性をアピールするためには、そのように考えた背景や何らかのエピソードも伝える必要があります。そのエピソードがなければ、説得力がなく評価されないでしょう。

例えば「様々な工夫をしました」「納得するまで話し合いました」などと伝える人は多いです。しかし、これでは説得力のありません。「どんな工夫をしたのか」「どうやって納得させたのか」など、過程や用いた手段をより深くまで掘り下げるようにしましょう。

しっかりとエピソードとなる部分を述べることで、説得力のあるエピソードになります。いくつもの過去の出来事がある場合でも、長々と話してはまとまりのないものになるため、1つか2つに絞り、端的に伝えるようにしましょう。

2.企業での活かし方を考える

OK例
「20人の課のメンバーと協調し、売上を昨年対比1.5倍を達成に貢献したいです」

NG例
「御社で頑張りたいです」

「協調性を用いた自己PRの作り方のステップ」として、次は「企業での活かし方」を考えてみましょう。志望する企業で働く上で、「どのように役立つのか」「どのように活躍することができるのか」を明確にします。

上記のOK礼のように「どのような成果や貢献の仕方をするのか」を具体的に提示することで、採用担当者が入社してからの活躍するイメージができるようになります。また就活生としても、入社後の働くイメージをしっかりと考えていることをアピールできます。

仕事での再現性を伝えるためには、企業が求めている人物像や業務内容を事前に把握していなければなりません。そのため業界研究と企業研究もしっかりとしておきましょう。

「事業内容」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「事業内容」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

3.PREP法でまとめる

「協調性を用いた自己PRの作り方のステップ」として、最後に「PREP法」にまとめてみましょう。PREP法とは「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)「結論(Point)」の順番で話すフレームワークのことです。

PREP法
①「結論(Point)」
②「理由(Reason)」
③「具体例(Example)」
④「結論(Point)」

まず最初に「どのような協調性なのか」を伝え、「なぜそれが協調性と言えるのか」「どのような時に発揮される協調性なのか」の順に述べ、最後にもう一度「どのような協調性なのか」を話します。

「どのような協調性なのか」と最初に結論を伝えることで、「協調性とした理由」や「協調性にまつわる具体的なエピソード」を正確に理解してもらえます。結論の提示を後回しにしてしまうと、結局なにを伝えたいのかがわからなくなってしまいます。

また、ただ協調性を述べるだけでは、その能力や個性が本当にあるのか、疑問視される可能性があります。そのため説得力のあるアピールをする目的として、「協調性を身につけた経緯、あるいは発揮した過去の経験」などを伝えることが大切です。

説得力は重要なポイントであり、わかりやすく明確なアピールをすることが、高評価を得るポイントになります。

協調性をアピールする際の3つのポイント

協調性をアピールする際の3つのポイントを表した図

次に「協調性をアピールする際のポイント」について解説します。ポイントとしては、「なぜ協調性が必要だったのかを説明する」「具体的にどのような行動をとったのかを説明する」「協調性によりどのような好転があったのかを説明する」になります。

これらを理解しておかなければ、企業に評価されるアピールができないでしょう。協調性をアピールする際のポイントを理解し、評価される自己PRを作っていきましょう。

1.なぜ協調性が必要だったのかを説明する

OK例
「様々なバックグラウンドの人が多く、コミュニケーションが少ないチームでした」

NG例
「協調性が必要なチームでした」

「協調性をアピールする際のポイント」として、1つ目は「なぜ協調性が必要だったか」を説明するようにしましょう。何かチームに問題があったり、なぜ協調性が必要であったのかについて明確にしておきましょう。

明確にしていなければ、採用担当者があなたの自己PRを客観的にみて、「協調性が必要ないのではないか」と思われてしまいます。その結果、「周囲を観察することができない自分勝手な性格なのではないか」「思い込みが激しい人なのではないか」と評価されてしまう可能性があるでしょう。

自分が協調性を発揮した行動をする前は、「どのような状況であったのか」「何をしなければいけないと考えていたのか」などを整理し、採用担当者に分かるように具体的に説明できるようにしておきましょう。

2.具体的にどのような行動をとったのかを説明する

OK例
「週1回、チームを集めてミーティングを行いました」

NG例
「協調性を発揮しました」

「協調性をアピールする際のポイント」として、2つ目は「具体的にどのような行動をとったのか」を説明しましょう。協調性が発揮された状況を伝えるためには、自分がとった行動についての説明が必要不可欠です。

これがなければ説得力がなく、採用担当者に、あなたの主張する協調性について正確に伝わりません。その結果、次に選考に進むことが難しくなるでしょう。

例えば、「協調性があります!」と言いながら、エピソードとして「TOIEC800点取りました」と言っても、「協調性とTOEICの脈絡」が理解できず、説得力がありません。TOIECは1人でもくもくと勉強をがんばりスコアを伸ばすので、複数人の活動の中で発揮される協調性を伝えたいなら不適切でしょう。

ポイントとしては、結果だけでなく過程も話すようにしてみましょう。ただ結果や事象を話すだけでは、納得することが難しいです。

「どのような解決策を考え、どのような行動をとったのか」を伝えましょう。これらを伝えることで、実際に業務を行ううえで、どのような協調性を発揮できる人物であるのか、イメージしやすくなります。

3.協調性によりどのような好転があったのかを説明する

OK例
「積極的に発言する人が増え、その結果、昨年度よりも良い結果をもたらすことができました」

NG例
「チームの雰囲気が良くなりました」

「協調性をアピールする際のポイント」として、3つ目は「協調性によりどのような好転があったのか」を説明しましょう。どれだけ自分が良いと考え、たくさん行動しても、以前と比べて状況が悪化しているようでは、それは長所とは言えません。

あなたが行動することで、「どのような改善があったのか」「何が変わったのか」を説明する必要があります。これらの説明があることで、採用担当者に説得力のあるアピールができるようになります。

ポイントとしては、あなたのとった行動の前後を比較して説明すると良いでしょう。状況や課題など、比較があることで「どのように変わったのか」「何が変わったのか」「どれだけ変わったのか」が明確になり、より説得力のあるアピールができるでしょう。

協調性をアピールする際の2つの注意点

協調性をアピールする際の2つの注意点を表した図

次に「協調性をアピールする際の注意点」について解説します。注意点としては、「フレンドリーな人間性は協調性と言えない」「自分よがりな評価だけでは協調性と言えない」になります。

これらを理解しておかなければ、どれだけ上記の作り方やポイントを抑えていても、企業に評価されるアピールができないでしょう。協調性をアピールする際の注意点を理解し、評価される自己PRを作っていきましょう。

1.フレンドリーな人間性は協調性と言えない

OK例
「協調性を発揮し、チームの雰囲気が良くなることで、売上が上がった」

NG例
「協調性を発揮し、チームメンバーが仲良くなった」

「協調性をアピールする際の注意点」として、1つ目は「フレンドリーな人間性だけ」とは思われないようにしましょう。協調性とは集団内で円滑にコミュニケーションが取れることや、自分の意見をグループ内で適切に伝えられることを指します。

そのため上記のNG例のように「単に誰とでも仲良くなれること=協調性がある」とはいえず、これだけでは評価を得られない場合もあるため注意しましょう。「協調性を発揮し、チームの雰囲気が良くなることで、売上が上がった」のように、仕事に絡めたアピールをするといいでしょう。

誰とでも仲良くなれることで、フレンドリーな人間性は伝わりますが、必ずしも協調性があると判断されるわけではありません。伝え方次第では、周囲に合わせられるだけ、流されるだけといった、悪印象を持たれてしまうこともあるでしょう。

誰とでも仲良くなれるだけでは協調性の根拠としては弱いため、どのような手段で仲良くなれるのか、円滑にコミュニケーションが取れるのかを伝えることが大切です。

「コミュニケーション能力」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「コミュニケーション能力」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

2.自分よがりな評価だけでは協調性と言えない

OK例
「協調性により、メンバー全員が主体的に活動できるようになったため、チームの雰囲気が良くなった」

NG例
「自分が発揮した協調性のおかげで、チームの雰囲気が良くなった」

「協調性をアピールする際の注意点」として、2つ目は「自分よがりな評価をしていないか」を確認しておきましょう。協調性がある人は、集団で上手く力を合わせて、目標の達成を目指せます。

つまり、自分ひとりで目標を達成することは協調性とは言えないため、仮に何らかの目標を達成した経験があっても、自分の手柄のような言い方は避けましょう。

自分の手柄として成功体験を伝えてしまうと、自己中心的なイメージを持たれてしまい、協調性がないと判断される場合があります。仮にグループで力を合わせて成し遂げたことでも、伝え方次第では協調性が上手くアピールできないこともあります。

自分の力によって目標を達成した場合でも、協調性をアピールしたいなら、チームでいかに力を合わせられたのかに焦点をおいて伝えたほうがよいでしょう。

協調性の自己PR例文3選(OK例)

ここからは、協調性の例文をOK例とNG例に分けてご紹介していきます。どちらもESを前提とした自己PRになっています。

まずはOK例から見ていきましょう。あくまでも例ですので、参考にしながら自分の協調性を考えていきましょう。

過去のエピソードはもちろん自分の言葉で書くことで、オリジナリティのある唯一無二の自分のアピールになります。自分を存分にアピールできる部分であるため、しっかりと準備しましょう。

例文①:部活動でチームワークを意識した経験

私の長所は協調性です。多様な意見を取り入れ、全員が納得するアイデアを提案することができます。

私は大学時代に野球部に所属しており、キャプテンを務めました。私はチームワークを高めようと考え、部員を集めてミーティングをおこないました。チームワークを高めるためのアイデアは人によって様々で、「声出しをする」と「様々な人とペアが組める練習を取り入れる」という2つに分かれました。

私はそれら2つを取り入れるためにペアを入れ替えながら出来る練習と、練習時に出来るだけ相手の名前を呼ぶという声出しを提案しました。

チームのみんなもそれに賛同し、監督からもチームとしての結束が高まったと評価を頂きました。私は協調性を活かして貴社でもチームの中心的な存在として活躍したいと考えています。

協調性といっても、その能力は幅広いです。そこで、例文のようにどのような協調性なのかを明確にすることで、よりピンポイントで自身の能力をアピールすることができます。

エピソードも「チームワークを高めるために全員の意見を聞いた」「全員が納得するアイデアを提案し実現できた」「監督という客観的な視点から評価された」を述べることにより具体的にアピールができています。

また他者からの評価や意見が含まれていることで自己PRの信憑性がぐっと上がります。最後に協調性を活かして活躍したいと述べ、入社意欲の高さもアピールされています。

例文②:アルバイトでコミュニケーションを意識した経験

私は協調性があり、チームでの円滑なコミュニケーションを目指すことで、ひとつの目標に向けて周りを巻き込みながら行動を起こせます。

大学時代は居酒屋のキッチンでアルバイトをしており、リーダーを任されていました。キッチン内でスムーズに仕事をするために、私は他のアルバイトにどのように動くと楽かを聞き、全員で話し合う場を設けました。

こまめにコミュニケーションを取ることで、動きがスムーズになり、オーダーから提供まで5分以内と定めた目標を全員でクリアしました。貴社では協調性を活かしてグループとしての力を高め、大きな目標の達成を目指して活躍します。

協調性をアピールするには、「どのような行動をしたのか」と具体的な施策を伝えることが大切です。エピソードでは「スムーズに仕事をするために、ヒアリングするための場を設けた」と具体的な施策を伝えています。

ただ能力があると提示するだけではなく、どのような行動をしたのかを述べましょう。

例文③:実行委員で意見を取りまとめた経験

私は協調性があり、チーム内で異なる意見が出ても、全員が納得できる妥協点を探せます。

大学時代に文化祭の実行委員をしており、文化祭の内容で委員会の意見が分かれました。私はそれぞれの言い分を聞き、両方の意見をくみ取った折衷案を提示することで、全員の納得を得て、実施内容を取り決めました。

貴社ではチームの意見をまとめ、全員が納得して業務に取り組める指針を打ち出すことで、チームの意欲を高めて利益に貢献したいと考えています。

異なる意見をひとつにまとめ、全員を納得させることも協調性のひとつです。エピソードでは「両者の意見を聞き、折衷案を提示することができた」と述べられています。

ただ自分の意見を押し通すだけではなく、納得できる妥協点を探りながら、全員の了承を得て物事を達成した経験を伝えることで協調性をアピールしやすいです。

協調性の自己PR例文3選(NG例)

最後にNG例です。NG例を参考にすることで、自分の改善点に気づくようになります。自分の自己PRとNG例を比較して、チェックしてみましょう。

NG例文①:自分よがりな評価になっている

私の長所は協調性です。私は大学時代に野球部に所属しており、そこではキャプテンを務めていました。私はキャプテンの使命としてチームを統率することを意識し、チームとしての結束力を高めることを意識して行動しました。

具体的な行動としてはチームの気持ちを一つにするために声だしを積極的におこない、チームのモチベーションを高めることを意識しました。声出しをすることで私自身もやる気がみなぎりましたし、声が揃うとチームとしての結束力も高まっていることを感じました。

チームとしてのやる気も充分にみなぎり、最後の大会ではベスト4にまで残ることが出来ました。私は協調性を活かして貴社でもチームワークを高め、活躍したいと考えています。

例文では最初に結論が提示され、結論を補うようにエピソードが提示されていて文章構成は正しいです。しかしその内容がよくありません。

NGポイントとしては協調性のアピールであるのに全てが主観で記されているという点です。例文ではチームワークを高めるために声出しを積極的におこなっていますが、それによってチームワークが高まった、協調性が発揮されたという確証はどこにもありません。

声出しによって自身のやる気がでたエピソードも、声が揃ってチームの結束力が高まった内容も全て主観であり、協調性のアピールとしては不十分です。

エピソード自体は申し分ありませんので、客観的な視点や意見を取り入れることで、よりよい「協調性」のアピールへと変えていけるでしょう。

NG例文②:具体的なエピソードがない

私の強みは協調性であり、人間関係を円滑に進められます。大学のゼミでは、派閥のように集団が分かれていました。それぞれ相容れない様子で対立することもありましたが、私は2つの集団の緩衝材としての役割を果たすことで、ゼミ内での交流も盛んになりました。

橋渡しとしての役を担うことが、私は得意です。貴社では社内はもちろん、他社との橋渡しができる存在になり、活躍を目指します。

円滑に人間関係が築けることも、協調性のひとつです。エピソードでは「お互いのよいところを伝えることで、相手がどのような考えで行動しているのかを伝え緩急材となれた」と述べられています。

しかし、具体的なエピソードがなく、抽象的で理解が難しいです。

例えば、5W1H「When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)したのかHow(どのように)」で整理しなおして、初めて伝える相手でも理解できるように具体的に修正した方がよいでしょう。そうすることで、納得感が増し評価されるようになります。

NG例文③:仕事での活かし方を伝えていない

私の強みは、人一倍協調性に優れているところです。小学校時代から大学時代までバスケ部に所属していました。大学では1年生からずっとレギュラーだったものの、最後の大会直前で怪我をし、ベンチ入りしました。

私自身も落ち込みましたが、自分にできる役割はないかと考え応援に力を入れることにしました。チームを鼓舞するとともに、マネージャーの仕事を手伝い、チームをサポートしました。また、調子が出ないチームメイトには積極的にアドバイスをし、新しい練習メニューの提案もおこないました。

その結果、チーム一丸となって大会に臨むことができ、地区大会では準優勝を勝ち取ることが出来ました。

上記の例文では、部活動での経験から強みがアピールされています。しかし、企業での活かし方が述べられておらず、採用担当者が「どのように活躍できるのか」をイメージすることが難しいでしょう。

例えば、「営業で昨年の売上高を2倍にする」や「生産管理で生産率を1.2倍にする」など、企業に合わせたアピールをするとよいでしょう。そのためにも企業研究と並行して、強みを考える必要があるでしょう。

協調性の意味とアピールの仕方を知り就活を優位に進めよう

自己PRにおいて大切な点はどのような題材でアピールを進めるかではなく、どのようにアピールするのかという伝え方が大事になります。どのような題材でも伝え方次第ではよくも悪くもなりますので、どのように伝えればより相手に伝わるかを意識して自己PRを作成することが大切です。

協調性をアピールする場合でも、「協調性があります」と直接伝えなくても、具体的なエピソードを添えることで効果的なアピールが可能になります。自己PRはエピソードと絡めることでより伝わりやすくなりますので、アピールの題材となるエピソードを重視して自己PRを作成していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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