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自己PRで協調性をアピールするには?面接での例文3つとNG例3選

あなたの協調性を企業にアピールしよう

企業の面接で自分の「協調性」をアピールしたくても、どのようにして伝えればいいのか悩んでいる方も多いかと思います。「協調性」の基準は曖昧で、「どんな行為が協調性があるのか?」「どんな人が協調性があるのか?」を正確に答えられる人はいません。

なぜなら、「協調性」があるかないかの明確なラインは存在しないからです。面接の自己PRでは、考え方と方法さえ間違わなければ「協調性」を正しく効果的にアピールすることは可能なのです。

協調性のアピールは就活に効果的

協調性があることをアピールすることは、企業に喜ばれる材料のひとつです。自己PRで喜ばれる強みは様々ありますが、協調性は誰にでも秘めている可能性であり、気づかないうちに機能させていることもあります。

協調性は抽象的なものであるので、具体的に突き詰めて分析し、しっかりと相手に伝えることは難しい特徴です。自己PRのテーマを協調性に決定するのであれば、まず協調性が就活においてなぜ効果的なのかを把握しておきましょう。

チームワークを重視する企業は多い

企業がなぜ協調性を主軸にした自己PRを喜ぶのかというと、チームワークを重視する企業が多いためです。企業は多くの場合、ひとつの案件に対して、二人から複数人のチームを結成して対処に当たります。チームを結成することがなくても、ひとつの案件を一人の人が請負から完了まで全てこなすわけではありません。

また一人でこなす業務が多い場合であっても、上司や取引先、またはほかの関係者との連携が必要となってきます。連携を密に図るためには、チームワークを持っている人間でなくてはいけません。また、企業内で他の人と上手くなじむためにも協調性がなければ上手くやっていくことはできません。様々な観点から協調性は企業から重要視されているものなのです。

円滑な人間関係の構築は大切

円滑な人間関係の構築は企業にとって大切なものです。協調性のない人間を雇い入れても、多くの場合は協調性が欠けていることから周りの人とのトラブルが頻発し、長く企業に居着かない傾向にあります。

企業は組織なので、周りへ無駄に不和を与える不穏な要素は引き受けたくないものです。仕事ができない人材が協調性にかけていることはもっての外ですが、仕事がしっかりできる人材であっても、協調性がかけているのであれば、仕事への評価に協調性のなさがマイナス要因として大きく影響します。協調性のないことは個人成果主義の企業であっても懸念される事項です。それほどまでに周りとの関係を円滑に構築できる協調性は重要視されているといえます。

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協調性について深く知ろう!

よく「協調性は社会人にとって必須!協調性がなければ現代社会で生きていけない!」などと言われますが、それは半分は正しく、半分は間違いでもあります。なぜなら立派な社会人全員が「協調性」があるとは言えないからです。

ワンマン社長や頑固な職人さんを除いたとしても、一見すると協調性のない人でも第一線で活躍している人は大勢います。この矛盾はなぜ生まれるのでしょうか?まずは「協調性」について深く知ることから始めましょう。

協調性の意味

「協調性」をアピールする上では、一般的な意味を知らなければ、正しく効果的にアピールすることができません。自分で調べてみても分かることなのですが、大体どこでも同じような意味で解釈されています。

そのため、おそらく小さな子供以外であれば世界中の誰に聞いても同じような答えが返ってくるでしょう。例えば、辞書では「協調性」の意味は、次のような意味として扱われており、間違いなく正解だと言える内容です。

「他の人と物事をうまくやってゆける傾向や性質」

(大辞林第三版)

しかし人間はもっと複雑な生き物です。ある人は、あなたを「協調性がある」と評価しても、別の人はあなたを「協調性がない」と評価することも決して珍しいことではありません。

また、集団Aでは「協調性」を発揮できるが別の集団Bではうまくやっていけない、また、人物Aとなら何事も協力してできるが、人物Bとはトラブルばかり、また、ある時期は「協調性」があったが、今は心に壁を作っている、と言ったこともよくある話です。

つまり「協調性の有無」は、誰であろうと「時・場合・相手」などの条件によって大きく左右されてしまう非常に不安定な能力なのです。

協調性が必要とされる理由

「協調性」があれば、他人と力を合わせることによる相乗効果で、自分本来の力以上で仕事を進めることも可能です。また、「協調性」のある人物がひとり入社するだけで、職場の雰囲気が変わり、人間関係が円滑に進むこともさることながら、その人物に影響を受けた人達がこれまで発揮できなかった本来の能力が引き出された結果、その部署の業績がアップしたということは実際にあります。

ただし「協調性」があるだけでは、企業はその人物を採用しません。当たり前のことですが、従業員に求められることは「業務遂行」であり、「協調性」はそれを「円滑に進める」ためのプラスアルファの要素に過ぎないからです。

協調性がある人とは

  •  面接官にとって協調性のある人とは?
    ∟自分を含め、チーム・上司・同僚・部下・顧客とうまくやっていける人
  • 上司にとって協調性のある人とは?
    ∟自分を含め、チームとうまくやっていける人
  • 責任者にとって協調性のある人とは?
    ∟自分を含め、同じ職場のみんなとうまくやっていける人
  • 業務上関わりのある人にとって協調性のある人とは?
    ∟自分を含め、他のメンバーともうまくやっていける人

あなたにとって「協調性がある人」とは、どのような人物でしょうか?「誰とでも仲良くできる人?」「誰からも可愛がられる人?」などさまざまです。結論から言うと、まずは「あなた」とうまくやっているける人があなたにとっての「協調性がある人」です。

では、仕事に限定した場合は「協調性がある人」とは、どのような人のことを指すのでしょうか。それは、仕事上のキーパーソンとなる人達とうまくやっていける人のことです。

一見すると「協調性」のない人が第一線で活躍できているのは、仕事上では「協調性」を持ち、うまく付き合えているからです。具体的な仕事上のキーパーソンは、上記のような人達です。

つまり、面接官は「協調性」をチェックする時に、「チーム・上司・同僚・部下・顧客・自分とうまくやっていける人」かどうかを見ているのです。しかし、初めて会う人物に対してはそれを確認する手段はなく、実際に半年くらい働いてもらってようやく少し見えてくるかこないかでしょう。

そこで、面接官が注目するものが、あなたが「協調性」を発揮してうまく付き合っている人達があなたにとって人生のキーパーソンであったかどうかです。

協調性が強く求められる職種

「協調性」は、「他の人と物事をうまくやってゆける傾向や性質(大辞林第三版)」という意味でした。仕事で求められる「協調性」の特徴としては、この「物事」という部分が「業務」に該当することがポイントです。

そのため、逆に「協調性」が強く求められる業務内容の企業に、「協調性」を強くアピールすることができれば、これほど有利なことはありません。では、具体的にどのような職種に「協調性」が強く求められるのか見ていきましょう。

①営業職

営業職の場合、「協調性」の特徴の一部でもある「人当たりの良さ」「物腰の柔らかさ」「明るさ」「人と折り合いをつけることができる」などの特徴が、営業に適していると言えます。営業職にとってのキーパーソンは、一般的に上司と顧客です。

さらに、顧客には、直接営業をかける本人や企業の他に、間接的な営業をかけることができる、その見込客や周囲の人達もキーパーソンになります。例えば、その見込客の家族や職場の同僚などに、「信頼のできる人」「良い人」と思われることは、顧客に契約を結んでもらうきっかけととして、極めて重要なことでもあるからです。

②企画職

企画職の場合、「協調性」の中心的能力でもある「他人と物事をうまくやってゆける傾向や性質」がダイレクトに役立ちます。企画職にもさまざまな種類がありますが、一般的にはターゲットの嗜好をリサーチし、どのような商品を開発するか、どのように販売するかを考え、プレゼンテーションで人を説得しながら企画を進めていくため、会社組織の隅から隅まで、さまざまキーパーソンと関わり合いを持つ仕事です。

そのため、幹部から厳しい指示もあれば、現場からの多くの不満の声が上がることもあります。それでも企画は実現しなればならないため、力を合わせて物事を進めるための「協調性」がとても問われる仕事なのです。

③販売職

販売職の現場では、店舗、販売ブース、テナントなど、とても限られた狭いスペースの中、少人数で仕事をする傾向があります。キーパーソンは比較的少なめですが、毎日、同じメンバーと狭い空間で顔を合わせることになるので、アットホームな雰囲気で楽しく仕事ができます。

しかし、メンバー同士にちょっとしたトラブルがあると、すぐに職場の雰囲気が悪くなりがちです。職場の雰囲気が悪ければ、来店した顧客にすぐに感じ取られてしまい「あの店は、なんかギスギスしてるから二度と行かない」といったことになりかねません。

販売職の場合は「協調性」の特徴のうち「人とトラブルを起こさないこと」が極めて重要といえます。

④事務職

事務職の仕事の中の一つに、営業職や販売職などの他の職種のサポートをすることがあります。事務職の仕事は、自然と他の職種との接触が多くなるためコミュニケーション能力が必要です。そのため、事務職は、協調性が強く求められる職種の一つなのです。

一方、事務職は、営業職や販売職などのように表に出る華やかな仕事ではありません。また、仕事自体がどちらかというと地味で、どうしても受け身になってしまうことが多くなります。そのため、他の職種とあまり関わらずに、一人でもくもくと仕事をしていればいいように思われがちです。

ですが、事務職が積極的に他の職種のサポートをしている企業は、業績も良くなっていくでしょう。そのため、事務職にも協調性が必要なのです。

企業によって求められる協調性の形はさまざま

仕事をする上では協調性が求められることは多いですし、協調性をアピールすれば好印象になることも多いです。しかし協調性と一口にいってもその在り方はさまざまですし、企業ごとにどのような形で求められるかは違っています。

協調性のアピールでも、その方法を間違えれば評価されない可能性もありますし、志望する企業ごとにどのような形で協調性が求められるかを知っておくことが大切です。協調性の形はどんなものがあるかを知り、それぞれ使い分けて上手にアピールしていきましょう。

柔軟性が求められる場合

協調性では周囲に合わせて自分を変化させられる、柔軟性が求められている場合があります。周囲の環境などに素早く適応し、パフォーマンスを落とさずに高い質で仕事ができることが求められている場合も多いです。柔軟性も集団の中で仕事をする上では重要な能力のひとつですし、さまざまな業界、企業で求められる能力です。

企業が協調性として柔軟な対応を求めている場合は、周囲に合わせて自分を変えられる、新しい環境でもすぐに慣れることができることをアピールしなければなりません。周囲と協力して働くのではなく、周囲に合わせてさまざまな働き方ができることが求めれています。場合によっては柔軟性と言葉を変えてアピールした方が伝わりやすい場合もありますので、企業ごとにアピールの題材を使い分けましょう。

チームワーク力が求められる場合

協調性ではチームワーク力が求められる場合もあり、これは周囲といかに協力することができるかを示すことが大切です。単に周囲に合わせて行動できることがチームワーク力ではなく、チームを盛り上げて全員のモチベーションを高められることをアピールしなければなりません。

チーム内で埋もれてしまい、他のメンバーの意見に流されてしまうのではなく、自ら発言、主張をし、チームを盛り立てられることが大切です。リーダーシップに近い部分もありますが、チームを上手くまとめ、上手に手綱を握る懐の大きさや視野の広さなどが求められている場合もあります。チームワーク力は単にチームの意見に従うことではありませんので、勘違いしないようにしましょう。

自己PRで協調性を伝えるポイント6つ

実際に協調性を自己PRで自己PRで協調性を伝えるポイントを紹介します。多くの就活生が、面接において協調性をアピールしようとします。面接官にとっては協調性をアピールする就活生を何人も面接することになるのです。

協調性をアピールする場合、自分の周囲の人間や環境に対して、どのような変化が生まれたのかまでを説明しなければいけないということです。協調性を面接でアピールする際は、自己満足になっていないかを確認した上で、自分の協調性がもたらした影響力について面接官に伝える必要があります。

①協調性を表現できるキャッチフレーズを探す

協調性がある人は、企業の求めている人材の中に必ずといっていいほど含まれています。そのため、ほとんどの就活生が、協調性があることを自己PRにしています。

しかし、大勢の就活生が協調性をアピールするため、「協調性があります。」だけでは面接官の印象に残りません。そのため、面接官の印象に残るようなキャッチフレーズを考えて、アピールをしましょう。

例えば、「私の長所は、接着剤のような役割ができることです。なぜなら、私の協調性が反発しあう人の間に入って仲介し、最終的にはチームワークを良くすることができるからです。」とアピールをします。このように、自己PRにキャッチフレーズを入れることにより、面接官に強い印象を与えることができます。

②具体的なエピソードを盛り込む

協調性が発揮されている状況をアピールするためには、周囲の人物や環境に関する説明が必要不可欠です。そのため、具体的なエピソードを用いて、協調性をアピールできるようにしましょう。具体的なエピソードを話す時に、結果だけでなく過程も話すように気を付ける必要があります。

面接官に評価してもらうためには、ただ結果や事象を話すだけでは納得してもらえません。どのような解決策を考え、協調性を発揮したのかをアピールできるように伝えてください。協調性は定義が人によって異なるため、曖昧なアピールポイントであるのは事実です。

どれだけ具体的なエピソードを詳細に説明できるかにかかっています。上手く伝えることで、実際に業務を行ううえで、どのような協調性を発揮できる人物であるのか、イメージしやすくなります。

③エピソードを5W1Hでまとめて整理する

自己PRで面接官に協調性をアピールするためには、他の就活生との差別化が必要です。そのためには、どのように差別化を図ればいいのでしょうか。

仕事をする上での協調性は、上司や他の部署の人などの立場の異なる人とも協力して行動ができることです。協調性をアピールするために、「私の長所は、協調性があることです。」と言うだけでは、他の就活生との差別化は図れません。さらに、面接官によっては、協調性という言葉だけではただの受け身な就活生と捉えられてしまうこともあります。

他の就活生との差別化を図るためには、協調性があるという具体的なエピソードを自己PRに盛り込みましょう。さらに、いつ(When)、 どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の5W1Hで整理するとより良くなるでしょう。

④具体的な行動を伝える

自己PRに協調性があることをアピールするためには、本当に自分自身に協調性があることを面接官に伝えなければなりません。そのためには、チームのために協調性を発揮した具体的な例をあげることが大切になります。

例えば、就活生が「ゼミの仲間と最高の発表ができるように、みんなでよく話し合って合意しました。」と面接官にアピールしたとします。しかし、このアピールでは不十分です。

なぜなら、合意するためによく話し合うのは当たり前の話なので、これでは協調性をアピールしたとはいえないのです。協調性をアピールするためには、上記のケースに当てはめると、みんなで合意するために具体的にどのような行動や努力をしたのかを面接官に伝えることが大事なのです。

⑤チーム内での役割を伝える

協調性は、3人以上の集団であるチームのような形態の時に初めて効果を発揮すると言えます。チームを作った時、それぞれの役割が割り振られているはずです。面接で協調性をアピールする際、このチーム内での役割を明確にすることは面接官への納得のために大切なことです。

入社したら企業という組織の中で明確に役割が割り振られます。そして、この役割に沿った働きを期待されます。これに答えるためにも、企業というひとつのチームの中で役割を意識出来るかに掛かっています。

入社後に役割を意識出来る人材であると判断してもらうためにも、学生時代に自分なりの役割を把握した上で協調性を発揮していたことをアピールするようにしてみましょう。

⑥企業での活かし方を伝える

協調性をアピールする場合、企業での活かし方を最後に付け加えるとより良いアピールになります。入社後に、協調性をどのように活かしたいと考えているのかを説明しましょう。就活は内定をもらって終わりではありません。入社後どのように働くかまで考えていなければいけません。

そのため、自分が持っている協調性を、入社後にどのように活かすことが出来るかまでアピールしましょう。このように入社後まで想定して面接に臨んでいることを伝えるだけで、面接官の印象はよくなります。なぜなら、「この就活生は本気で自社に入社したいと考えて、働くイメージまで持っている」と認識してもらうことが出来るからです。

「協調性」を自己PRで伝える例文3選

「協調性」という言葉を、そのまま使ってアピールしてはいけません。面接の場では、非常にありふれている言葉でもあり、とても抽象的な言葉だからです。面接官のイメージする「業務上、必要な協調性」と、自分がイメージする「協調性」がズレていると、せっかく良い話をいくらしたとしても、面接官の心には響きません。

では、3つの例文を使い、具体的にどのような方法で「協調性」を自己PRとして伝えると良いのか解説します。

例文①

私の強みは、人を巻き込む力です。大学では3Dアニメ制作のサークルに在籍していたのですが、なかなか全員納得できる作品を仕上げることができないでいました。そこで、実際にプロに聞てみること考え、あるコンテンツ制作会社の方とお会いしました。
その方には「シナリオが良くない」という指摘を頂きました。プログラミングとキャラクターデザインには自信があるチームでしたが、確かにシナリオに時間を割いてきませんでした。そこで小説サークルの人にシナリオをお願いしたところ、最終的に素晴らしい作品を作ることができました。ここで学んだ、足りない力は人の力で補うことの大切さを、今後仕事にも活かしていきたいと思います。

上記の例では、「足りない力は人の力で補う」という、仕事に直結する考え方をアピールしています。そのためのツールとして「協調性」を利用し、「人を巻き込む力」という言葉に言い換えています。

エピソードの中には、問題意識として「全員納得できる作品を仕上げることができない」対策として「実際にプロに聞てみる」。気づきとして「シナリオに時間を割いてこなかった」解決方法は「シナリオは小説サークルの人に依頼」そして結果として「素晴らしい作品を作ることができた」などが、しっかり含まれています。

そのため「人を巻き込む力」がどのような経緯で身についたのか具体性があり、説得力があります。

例文②

私のモットーは、人との繋がりを大切にすることです。私は、毎年夏休みに、農家である青森の祖父の家にしばらく滞在し、りんごの収穫を手伝います。しかし、収穫できるものは、りんごだけではありません。祖父は一人暮らしなのですが、収穫時期には私だけでなく、祖父の近所の人達もいつも手伝いに来てくれます。
その方達にお話を伺うと、田舎では助け合いをしなければ生きていけないからと教えられました。子供の頃から続けているこの体験は、相手の立場を考えて自然と周りと協力する考え方を私に教えてくれ、多くの学びを収穫することができました。それは、今もゼミやサークル活動でメンバーに協力を募り目的を達成することに役立っています。

一見すると、シンプルな自己PRですが、「りんごの収穫」が、この人物の人格形成に大きく影響したことの一つであると読み取れます。人格形成には、子供の頃の体験がベースとなることも多いとされているので、大人になってから磨いた能力や技術として「協調性」をアピールするよりも、子供の頃から育んだ性格や性質として「協調性」アピールすることは、どのような環境に置かれた場合でも再現性が期待できます。

また「一人暮らしの祖父」「子供の頃から」「毎年続けている」ことから、「優しさ」「継続力」も感じられる例文です。

例文③

私の強みは、団結精神です。高校時代、野球部ではグランド整備や、部室の掃除、ユニフォームの洗濯など、すべてマネージャーがしてくれていました。しかし、唯一のマネージャーが転校を機にいなくなってしまったことで、練習がしづらく、試合に負けることも多くなりました。
そのため、私の提案で、1年生から3年生まで全員で分担して作業をやることを提案しました。先輩に言うのは、正直怖かったのですが、熱意を持って説得することで理解を得ることができました。その結果、練習がしやすくなり、試合にも勝てるようになりました、仕事でも周囲の人が気持ちよく仕事ができるよう、提案していきたいと思います。

例文では、野球部の練習環境の改善を提案したことについてのエピソードで「協調性」をアピールしています。自分の意見を伝え、人を説得することは、「協調性」がなければなかなか実現できません。

このケースでは、野球部のエピソードを使い、仕事に直結する「リーダーシップ」「説得力」「協調性」「問題解決能力」「行動力」があると伝え、総合的に「協調性」があることをアピールしています。

チームが協力して練習環境を改善することで、団結力が生まれ試合も勝てるようになったと、しっかり結果にも反映されているため説得力もあるでしょう。これは、十分に面接官にアピールできるエピソードです。

「協調性」を自己PRで伝えるNG例文3選

次に、NG例文をご紹介します。悪い例を知ることは、良い自己PRを作る上で欠かせない、重要な効果が期待できます。その効果とは「やってはいけないことを知る」ことです。

良い例だけ参考にするということは、言わば、マニュアルを読んできるだけに過ぎません。面接の場において、マニュアル的な回答しかできない人になりかねないのです。両方知ることで、応用力のある自己PRを作成できるようになります。

NG例文①

私は、よくトラブルを仲裁することができます。大学入学と同時に始めた飲食店のアルバイトでは、同じ店舗で長く務め上げ、仕事も認めてもらいフロアリーダーまで経験させて頂きました。しかし、その職場では、よく従業員同士のトラブルが発生していました。
そのため、私が間に入り話し合いの場を設け、お互いの言い分を聞き、妥協点を見つけ解決に導くように努力しました。その時の経験から、さまざまな立場の人をまとめ、協力して仕事をすることの難しさと大切さを知りました。そこで学んだことを活かし、どんな時でもチームで力を合わせることを目標としています。

例文では、バイト仲間同士のトラブルを仲裁した経験から、自分の協調性の高さをアピールしようとしています。まず、問題なのは、このアルバイト先は「よくトラブルが発生すること」です。

この人物は、その根本的な原因には注目せずに、話し合いの場を設け、お互いの言い分を聞き、妥協点を探すことだけに解決策を求めていたようです。また、本人は話し合いで解決したつもりでも、当事者にとっては、それはフロアリーダーの前だけの建前であって、以前問題はくすぶっており、全く解決していないことも考えられます。

そのため、このエピソードでは、「協調性」と言うよりも「フロアリーダーとしての立場の力」で丸め込んでいる可能性があるので、別のエピソードを使った方が良いと言えるでしょう。

NG例文②

私の強みは、「人のために役に立ちたい」という思いが強いことです。普段から世話好きで、サークル仲間には「後輩の面倒見がいい」とよく言われます。これには理由があり、高校時代のバレー部で、厳しくも丁寧な指導をして頂ける、ある一人の先輩に出会ったことがきっかけです。
先輩は、なかなかレギュラーになれず悩んでいた私に声をかけ、毎日夜遅くまで練習に付き合ってくださいました。おかげで、最終的には全国大会にまで出場することができ、それ以来、私は常に周りに気を配り、困っている人がいれば話を聞き、何かを頼まれればできるだけ協力するようにしています。これからも多くの人の役立てるよう、努力していくつもりです。

コーディネーターは、派遣社員と派遣先の企業とのマッチングや勤怠管理、さまざまな相談を受けることなどが主な業務で、とても協調性が必要とされる職種です。上記の例では、前半までは良かったのですが、最後の「困っている人がいれば話を聞き、何かを頼まれればできるだけ協力する」という部分です。

「協調性」が悪い解釈をされ「おせっかい」と捉えられる可能性が高いことと、「周りに振り回されやすい」とも受け取られかねません。ただし、「協調性」と「自主性」は相反するものではなく、一人の人物にどちらも存在していて、時と場合によって使い分けるものなので、表現方法に工夫が必要です。

NG例文③

私の持ち味は、笑顔のムードメーカーです。常日頃から笑顔は絶やさず、場の空気を大切にし、仲間やチームと、いつも笑顔で仕事ができることを目標としています。私は在学中、飲食店のアルバイトを約4年間続けてきました。主に厨房での調理スタッフを担当していたのですが、大変だった点は、ランチタイムの時間帯などに厨房の中がピリピリとした雰囲気になることです。
そのような時こそ、まずは私から率先して笑顔を絶やさないようにすることで、場の雰囲気を和ませることができました。これから先の仕事においても、場の雰囲気を大切にして、チームワークを大切にしたいと考えています。

上記の例では、「協調性」が、ただの「馴れ合い」に受け取られてしまう可能性があります。また、仕事の目的は、チームワークにより、効率的にミスなく短時間で料理を提供することです。

笑顔で場の雰囲気を和ませたことで、仕事の効率を上げることができたエピソードを述べることができれば良いのですが、このケースの場合は、楽しく働くことが仕事の目的となってしまっています。「協調性」が、業務の役に立ったことを証明している訳ではないため、あと一歩というところでしょう。

自分の強みは「協調性」なのか、自己分析ツールで確認しよう

『協調性』を自己PRする人の中には、自分の強みを勘違いしている人もいます。強みを勘違いしていると自己PRは上手くいきません。

自分の本当の強みを見極めるには、自己分析ツール「My analytics」が便利です。36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職をサクッと診断できます。

My analyticsで、あなたの強みが本当に『協調性』なのか確認してみましょう。もしかすると、思っていたものとは違う強みも発見できるかもしれません。

協調性がある人の短所も把握しておく

協調性がある人は、その性格を自己PRとしてアピールできます。しかし、協調性があるということは、長所である反面、短所としての面もあることを事前に理解しておくことが大切です。協調性がある人は、人との調和を重んじます。人にどう思われているかが気になったり、嫌われたくないという気持ちが強いと、集団の中で引っ込み思案になったり、周囲から八方美人と受け取られてしまうこともあるのです。

協調性があるがために発生する自分のマイナス面をしっかりと自己分析をすることが、就活を成功させるコツになります。ここからは、協調性がある人に見られがちな短所に繋がる特徴について解説していきます。

思ったことを言うのが苦手

協調性がある人の特徴として、普段から人の意見に同調してしまうことが多く、自分の思ったことを発言するのが苦手という傾向があります。協調性がある人は、人の輪の中でよい雰囲気でいたい、自分の意見で周囲を乱したくないという思いが働いて、自分の意見を述べることを避けたり、苦手に感じたりするのです。

しかし、積極的に自分の意見を発言できないだけではなく、意見を求められても他人と同じことしか言えず、自分の考えを持つことができない人物は、採用する側の企業にとってはあまり望ましい人材とは言えません。協調性があるのは素晴らしい美点ですが、自分の意見をしっかりと持ち、周囲に発言できる力を養いましょう。

自分で物事を決めるのが苦手

協調性がある人は自分の思ったことを言うのが苦手だと解説しましたが、それに通じる特徴として、自分で物事を判断し決断するのが苦手という傾向もあります。協調性のある人は複数の集団の中において、自分の意見や要望を述べることがないまま、他のメンバーの判断や意見に流されてしまっていることがよくあります。

日常的に「何でもいい」「みんなと同じでいい」といった考え方をしていると、いざというときに自分で物事を決めることができません。就活では、採用担当者に判断力や決断力のない人物と思われないよう、自分の考えを述べ、物事を決断しなければいけないシーンでは、きちんと取捨選択できるようにしておきましょう。

受動的に見えがちなので注意

協調性があることで自分を変化させ、周囲に合わせることができますが、それが受動的に見えてしまう可能性もありますので注意しなければなりません。協調性をアピールする場合には、どうしても自分の意見を引っ込めたり、変化させたなどの経験を伝える必要があります。

しかしそれをそのまま伝えてしまうと、単に受動的で自分の意見がないように思われてしまいます。周囲に合わせられることをアピールする際には、周囲に流されたのではなく、自分の意思としてあえて意見を変化させたことをアピールすることが大切です。受動的に思われてしまうと、やる気がない、成長力が低いなどのマイナスの印象を与えてしまう可能性もありますので注意しなければなりません。

協調性を武器に内定を勝ち取ろう

日本は農村社会の延長線上にあるため、集団の「協調性」を重視する傾向が強いです。ただし、例外として、一部の日本企業や外資系企業、一部の業種では「協調性」よりも自己主張が優先されることも事実になります。

しかし、一般的には仕事上でも日常生活上でも、「協調性」の高さが役立つことが多いでしょう。そのため、面接においては「協調性」が、効果的な自己PRになる武器ということに変わりはなく、上手にアピールできれば念願の内定を勝ち取る近道になるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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