面接対策

【WEB面接対策】就活生が把握しておきたいありがちな失敗や流れ

WEB面接をおこなう企業は増えている

選考方法としてWEB面接を採用する企業は増えており、今日では一般的な選考のひとつとなっています。これからの就活生はWEB面接を経験する可能性は十分にあるため、通常の面接との違いの把握が大切です。

WEB面接をスムーズにおこない上手に攻略するためには、WEB面接ならではの特徴やポイントを把握する必要があります。同じ面接とは言え、対面形式とWEB面接ではさまざまな違いがあるため、それらを正しく理解しておかなければなりません。

令和2年9月15日に、経済各部門の連絡や研究・調査を政府や国会に建議する経団連(日本経済団体連合会)が「2021年度入社対象 新卒採用活動に関するアンケート結果」を発表しました。新型コロナウイルス感染拡大の中で、9割超の企業がウェブ面接を実施し、6割強の企業が最終面接を含めてすべてウェブを活用したということです。今ではweb面接を行う企業は増加しているというだけではなく、就活の当たり前になってきています。

従来の対策だけでは乗り切ることが難しいのも、WEB面接ならではの特徴です。WEB面接について正しく理解し、適切な対策を取って攻略を目指しましょう。

WEB面接の特徴

WEB面接の対策をするためには、まずは特徴の理解が大切です。WEB面接を実施する企業は増えているものの、まだまだ対面面接が主流であるため、WEB面接がどのような面接方式なのか把握できていない人も多いでしょう。WEB面接を実施する企業は今後さらに増える可能性は高いため、どのような特徴を持った選考方法であるかを知り、就活に備えましょう。

自宅で受けられる

WEB面接の特徴は、自宅で簡単に面接が受けられる点にあります。必ずしも自宅で受けなければならないわけではなく、ネット環境さえあればどこでも選考を受けられるのも特徴のひとつでしょう。新型コロナウイルス感染拡大が心配される中でも、対面しないWEB面接はメリットです。

自宅以外でも選考を受けることは可能ですが、選考を進めるにあたってさまざまな準備があるため、自宅で環境を整えたほうが無難です。自宅で受けられることで、企業まで出向くコストや時間を大幅に削減できます。これらは就活全体で考えればかなり大きくなるため、削減できるのはメリットです。また、地方在住の学生の場合、莫大な交通費をかけずに済むため、移動に不便な地域に住んでいる学生にも、WEB面接は魅力的だといいえます。

面接の流れは通常と同じ

WEB面接は特別視されやすいですが、実際の面接の流れは通常のものと同じです。面接開始のあいさつからはじまり、面接官からの質疑応答を経て、退室のあいさつをして終了です。違っているのは入退室がすべてログインとログオフでおこなえること、生身の人間が目の前にいないことだけであり、その他の流れはすべて同じと考えましょう。

そのため、面接における注意点やポイントも対面面接と同じです。WEB面接だからといって特別な振る舞いが求められるわけではなく、通常の選考と同じマナーを守ることは意識しておきましょう。通常どおりの正しい振る舞いができていなければ、WEB面接でもマイナスの印象を与えてしまい、評価も下げられるため注意しなければなりません。

WEB面接に必要な準備

WEB面接を実施するためにはネット環境が必要であるため、事前にネット機器を用意し、回線を繋がなければなりません。ネット環境が揃えば、最低限の条件は満たしていることになりますが、ここからさらに準備が必要なことは理解しておきましょう。
確認しないでいると、本番になって、途中で切れてしまったり、せっかく練習した面接の回答もとぎれとぎれで伝わらない可能性もあります。事前準備を怠ってしまうと、面接で失敗するどころか、そもそも面接がスタートできない可能性もあるため注意しましょう。

スマートフォンではなくPCを用意する

WEB面接をする際は、スマホではなくPCを用意してください。スマホの場合、途中で電話がかかってきたり、不意に触ってしまうことで面接中に画面から顔が消えてしまったりと、面接を中断させてしまう可能性が高くなります。PCの場合は、そのような心配もありません。そのため、WEB面接をするツールはスマホではなくPCを使用するようにしてください。PCを使うときも、スマホを近くに置いている場合は、スマホから音が出ないように電源を切るかマナーモードにしておきましょう。

カメラとマイク環境の準備

WEB面接は、別途カメラとマイクも必要です。パソコンによってはカメラとマイクの両方がすでに搭載されていることもありますが、なければ別売りのものを購入して取り付けておきましょう。

パソコンにマイクが搭載されている場合でも、音質が悪い可能性があります。一度試しに通話して、きれいに音が聞こえるか、相手にもクリアな音質で伝わっているかを確認し、必要であればマイクを買い足しましょう。

部屋を片付ける

WEB面接は自宅でおこなうことがほとんどであるため、周辺環境もきちんと整えなければなりません。カメラ越しに部屋の背景がしっかり見えてしまいます。部屋が汚いとだらしない、細部まで気を配れないなどマイナスの印象を与えてしまい、印象が悪くなってしまいます。

部屋を片付けることはもちろん、カメラの背景には何も映らないよう、面接に最適な場所も確保しておきましょう。壁やカーテンだけが映っている状態がベターであるため、余計なものが映らない場所を探して、そこに機器を設置することが大切です。

スーツを着る

WEB面接は自宅でおこなうため、リラックスして取り組めますが、通常の選考と同じマナーで臨まなければならないことは覚えておきましょう。そのため、自宅といってもスーツ着用は必須であり、部屋着で臨んでしまうとマナー違反で評価を下げられてしまうため注意が必要です。

リラックスできる環境にいるだけに、服装は油断しがちなポイントであるため、特に意識して整えなければなりません。カメラ越しでも身だしなみは注意深く見られているため、通常の選考と同じく事前にしっかり整えてから面接に臨みましょう。

また、WEB面接ではカメラに映るのは上半身だけですが、上はスーツ、下は部屋着を着るのは避けなければなりません。全身見られる可能性はあることを意識して、身だしなみをきちんと整え、気持ちを引き締めることが大切です。

自己分析を万全にしておく

Web面接では、応答にラグがあるため、双方向の会話で進む通常の面接に比べて、一問一答のような形式で進む場合が多いです。

双方向の会話で進む通常の面接であれば、最初に上手く説明できなくても、会話してくうちにカバーできますが、WEB面接では「話す→次の質問→話す」形で進んでいくので、一度ミスをすると、後で取り返しにくいです

そのため、自分自身について、どんなことを聞かれても万全に回答できるように、自己分析をしっかりやっておく必要があるのです。特に、「自分の強み・弱み」「何がやりたいか」は必ず聞かれる内容なので、自己分析を終わらせておきましょう。

自己分析についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。自己分析は就活の基礎になります。ここできちんと確認しておけば、これからの就活にも役立つでしょう。

自己分析ツールを活用して準備しよう

WEB面接では、自己分析が大事とはいっても、本番を控えて、そこまで時間がない人も多いかもしれません。

そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用してみましょう。

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WEB面接でやりがちな失敗

WEB面接は通常の面接とは勝手が違っているため、思わぬところで失敗する可能性があります。WEB面接ならではの失敗ポイントを知ることも、スムーズな攻略を目指すために重要です。

どのような点で失敗が多いのかを知ることで、マイナスのポイントを避けてスムーズに選考を進めることができます。やりがちな失敗を知り、同じミスをしないように事前に対策を考えておきましょう。

アカウント名やプロフィール写真

web面接で使用するアカウント名やプロフィール写真の図
WEB面接ではスカイプやZOOMなどのビデオ通話アプリを使用するときに、事前にアカウント作成が必要な場合もあります。アカウント作成時には名前やプロフィール写真を設定しますが、就活にふさわしくないものを設定してしまい、マイナスの評価を受けてしまう人も多いため注意が必要です。ふさわしくないものとしては、自分の後ろ姿や動物、キャラクターなど、本人かどうかがわからないものです。

WEB面接はただ通話ができればOKなわけではなく、アカウント名やプロフィール写真など、細部まで見られているため、印象を悪くする設定になっていないか確認しましょう。すでにアカウントを持っている場合でも、就活用を別に作成したほうが無難です。

面接時の周辺環境が悪い

WEB面接では周辺環境まで含めて準備が必要であり、環境をしっかり整えていないために失敗することも多いです。周辺環境を整えるとは、部屋をきれいに片づけることはもちろん、騒音がしないよう気を配る、ネット環境が安定しているか確認するなども挙げられます。

特に実家に住んでいる場合は、面接中はできるだけ音がしないよう家族に配慮してもらうことが大切です。また、ネット環境の事前チェックは必須であり、電波が入りづらい場合は別の場所で選考を受けることを考えたほうがいいでしょう。

通信環境が悪いと相手の声が聞き取りづらく、自分の声も相手に伝わりづらくなります。環境が整っていないために、面接中にトラブルが起き、焦りで失敗することも多いため、環境を整えることは特に重要視しましょう。

カメラの取り付け位置が悪い

カメラの取り付け位置による失敗も多いため、事前に通話して位置を確認しておくのがおすすめです。ビデオ通話の場合はカメラを通して自分の姿が映っているため、画面を見ながら話していても、相手にはカメラに映った映像として見られています。

そのため、カメラの位置によっては目線が合わない、あごが上がって目つきが悪く見えるなど、見た目の印象が悪くなる可能性もあるため注意しなければなりません。

面接官と目線を合わせるためにはカメラを見て話す必要がありますが、取り付け位置がおかしいと、上から目線、あるいは極端な上目遣いになってまいます。目線によって与える印象は大きく違ってくるため、不自然にならない位置を事前に確認して高さを調整しておきましょう

39点以下は要注意!
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WEB面接開始までの流れ

WEB面接開始までの流れについてまとめた図

WEB面接中の基本的な流れは通常の対面面接と同じですが、開始までの流れは少々異なります。通常の面接の場合は、企業を訪ねて担当者に呼ばれてから入出、面接スタートとなりますが、WEB面接ではこれらの一連の流れをすべてネット上でおこないます。

そのため、お互いのタイミングを合わせてネットに接続しなければならず、面接を開始するためにもそれぞれで準備をしておかなければなりません。スムーズに面接を始めるためには、どのような準備をすべきなのか、WEB面接の流れを確認して考えてみましょう。

開始10分前にはログインしておく

就活では10分前行動が基本ですが、これはWEB面接でも同じです。WEB面接の場合でも、企業から指定されたビデオ通話アプリを面接時間の10分前には起動し、ログインしておくことが大切です。ログイン状況は相手にも分かるため、あまりにもぎりぎりにログインすると、通信状況によっては間に合わなくなり、時間にルーズな印象を与えてしまう可能性があります。

早めに準備することで、面接の臨む意欲の高さや時間を守ろうとする誠実さも伝えられるでしょう。相手を不快にさせずに時間を守るためにも、10分前のログインがベストです。

開始時間に企業にメッセージを送る

事前に通知された面接開始時間を迎えると選考がスタートします。面接開始時間になれば企業に準備が整った旨をメッセージで送り、企業からの応答を待ちます。面接時間は決められているものの、事情によっては時間ぴったりにおこなえない可能性もあります。

ログインしているだけで開始時間を迎えても何のアクションも起こさなければ、気づかれずに遅刻しているとみなされる可能性があるため注意しなければなりません。時間通りにログインし、準備が整っていることをアピールするためにもメッセージを送りましょう

メッセージの例

〇〇大学〇〇学部〇〇学科4年の港太郎です。本日は面接よろしくお願い致します。

企業からの連絡を受けて面接スタート

企業からの連絡を受けた時点から選考はスタートとなります。すぐにカメラが起動するため、表情や第一声には十分注意しましょう。

WEB面接は対人面接のようにノックをして入室ということがないため、第一印象は通話を開始した瞬間に決定します。ぱっと画面に映った瞬間に不愛想な表情をしていたり、第一声が暗いと印象も悪くなりやすいため、通話を受ける瞬間から明るい表情を意識しましょう。

また、マイクとの距離を考えて声の大きさも調節し、適切なボリュームであいさつすることが大切です。通話開始の瞬間から面接がスタートすることを意識し、第一印象で好印象を与えましょう。

C評価は要注意!
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WEB面接の攻略は事前準備がカギ

WEB面接は通常の対人面接とは様相が違っているため、どのように対策をすべきなのか分からず、悩む人も多いでしょう。WEB面接ならではのポイントも数多くありますが、基本的には通常の面接と同じで、事前準備を徹底することが選考の攻略に繋がります。

面接での受け答えの内容を考えるだけではなく、通信時の周辺環境を整える、選考の流れを知るなど、事前にしておくべきことは多いです。やるべきことは多いものの、準備が万全に整っていることで、スムーズに進めやすいのは確かです。

念入りな事前準備をしているほど、選考を攻略できる可能性は高まります。選考の特徴や全体の流れを正しく把握し、事前準備を徹底しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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