履歴書
【現住所の履歴書への書き方】住民票と異なる場合の手続き方法も解説
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目次
履歴書の現住所は正しく記載する必要がある
履歴書では現住所の記載が必須ですが、現住所の正しい意味を知らない人は多いです。履歴書は就活において非常に大切な書類であり、間違いのないよう丁寧に記入しなければなりません。
学歴や職歴などの年月日を間違えないよう確認したり、志望動機や自己PRを丁寧に作成する人は多いですが、現住所は深く考えずに書いてしまっている人が多いでしょう。しかし、現住所は意外にもミスが起こりやすいポイントです。現住所の意味や正しい書き方をマスターしておく必要があります。
現住所を間違えてしまうと、印象が悪くなるだけではなく、さまざまなトラブルにも発展しかねません。正しい意味と書き方を身に付け、細かいマナーまでしっかりと確認しておきましょう。
本籍を書く必要はない
現住所では、本籍を書く必要はありません。人によっては、本籍と住民票の住所が異なる場合があります。そのようなケースでも、住民票の住所を記載しましょう。
本籍とは、戸籍のある住所を指します。一方で、住民票の住所は、住んでいるところを指します。大学入学を機に実家を離れて一人暮らしを始めた人などは、実家が本籍、引越し先が住民票の住所となるように手続きしていることが多いです。
現住所では、基本的に今住んでする住所を記載する必要があります。現在住んでいない本籍の住所を記載しても、連絡をスムーズにとることができません。そのため、現住所には、本籍ではなく住民票の住所を記載するようにしましょう。
履歴書への現住所の書き方
履歴書の現住所欄には、住民票の住所を記入していくことになりますが、住所の書き方にも細かいポイントがあります。ポイントがしっかりと守れていないと、住民票の住所を記載してもマナー違反となってしまう可能性があるため、注意が必要です。
住所の欄はとくに何も考えずに書き進めてしまいやすいですが、正しい書き方を意識して記入しなければなりません。細かいことですが細部まで注意を払って、細やかな気遣いができることをアピールしていきましょう。
現住所の番地の書き方
現住所を書くときに気をつけなければならないのが、番地の書き方です。番地は「○○町1ー2ー3」などのように記すことが多いですが、履歴書の場合はこの書き方ではNGです。
履歴書に番地を記入する場合は、ハイフンではなく住民票に記載されている通りに書きましょう。「○○町1ー2ー3」とハイフンで略すのではなく、「○○町1丁目2番地3号」が正しい記載です。
またアパートやマンションなどに住んでいる場合は、棟や号棟まで略さずに記入する必要があります。「Aー101」ではなく、「A棟101号室」が正しい書き方です。1行でまとまらない場合は2行に分けても問題ないため、正式名称で記入しましょう。
ふりがなのふり方
現住所を書いたら、その上にふりがなを記入する欄があるため、そこも埋めていきましょう。ふりがなは番地の前まで記載します。マンション名などは、読みにくいものがあった場合にふりがなをふるのがマナーです。
「大阪府大阪市北区1丁目2番地3号」であれば、大阪府大阪市北区までふりがなをふります。マンション名に漢字が含まれる場合は、それにもふりがなをふります。丁目や番地にまでふりがなをふってしまうと、読みづらくなり、かえって分かりにくくなるため、注意が必要です。
また、ふりがなが平仮名で書かれていれば平仮名、カタカナで書かれていればカタカナで、ふりがなをふります。これも大切なマナーであるため、ふりがなの表記にも注目しましょう。
「方」の欄の書き方
履歴書では現住所のほかに、連絡先の住所を記入する欄があります。連絡先には「方」の表記がありますが、これは寄宿や下宿、家の表札などと、履歴書の苗字が異なる場合のみ記載が必要です。
現住所と連絡先が同じであれば、住所欄に同上と記入し、「方」は空欄で問題ありません。「方」が必要なのは、企業から郵便物があったときに、誰に届ければいいかを明確にするためです。
Aの家にBが下宿していた場合、Bの連絡先の住所はAと同じになりますが、表札はAとなっているためB宛ての荷物を届けることができません。しかし「A方」と記載しておけば、Aの住所に一緒に住んでいるBに宛てた郵便物であることが分かります。
寄宿や下宿をしている場合は、「方」の連絡先を記入しておかないと、トラブルに発展する可能性もあるため注意しましょう。
履歴書マニュアルを確認してください
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現住所と住民票が違うことで起こるトラブル
履歴書の現住所では住民票の住所を記載しなければならないため、今住んでいる家の住所と住民票の住所が違えば、トラブルを招く可能性があります。しかし、住民票を移さずに住居を移している学生も多いでしょう。
住民票と住んでいる家の住所が違う人は意外に多いため、履歴書に記入するときは注意しなければなりません。現住所と住民票が違うことで起こるトラブルを知り、早急に対処していきましょう。
企業との連絡がスムーズにとれなくなる
企業は、履歴書に記載された住所宛てに連絡や郵送物を送るでしょう。そのため、連絡がとりやすい住所、つまり現住所を記載できることがベストです。
住民票の住所が遠方の場合、企業からの郵便物をいちいち取りにいったり、住民票の住所から転送してもらったりする必要があります。それでは、郵便物のやり取りに時間がかかり、結果的にチャンスを逃してしまう可能性も出てくるでしょう。
現住所と住民票の住所が異なると、入社後、スムーズに手続きがおこなえないこともあるため注意が必要です。就活に合わせて、住民票の住所も早めに変更しておく方が無難でしょう。
現住所のわかる身分証明書がない
住民票を今住んでいる家の住所に移していないと、現住所のわかる身分証明書がなく困ってしまうこともあります。住民票に記載されているのは、もともと住んでいた実家などの住所であるため、現在住んでいる住所を証明することはできません。
住民票の取得ができない場合は、通常は公共料金などの領収書を提示しますが、提出先によって必要な書類が異なるため、担当者へ確認する必要があります。現住所の証明ができないことは就活では非常に痛手になりますし、場合によっては信用を失ってしまう可能性もあります。
住所の記載は、郵送先を知ることだけが目的ではありません。正しい住所を記載してもらうことで、企業は就活生が信用できる人であることを確認しています。そのため、住民票と現在住んでいる家の住所は一致させておきましょう。
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現住所の変更手続き
住民票を移し、現住所を変更するためには、変更の手続きを取らなければなりません。引越しを終えれば自動的に住民票が更新されるわけではないため、市役所などで住所変更の手続きをおこなう必要があります。
変更手続きの方法は、引越し先によって異なり、変更しなければならない期日も定められています。現住所の変更手続きはおこなう機会は少ないため、馴染みがない人も多いでしょう。しかし、難しい手続きではないため、早めに済ませておくのが賢明です。
同一の市町村区内への引越しの場合
【転居届の手続き】
- 本人確認書類(免許証など)・印鑑・委任状(代理人の場合のみ)を用意する
- 市区町村役場へいく
- 市町村役場の窓口で転居の旨を申し出る
同一の市区町村区内への引越しの場合は、市区町村の役場で転居届の手続きをおこないます。期日は、転居から2週間以内です。引越しが終わったら、できる限り早く手続きをおこないましょう。
手続きには免許証などの本人確認書類と印鑑、代理人がおこなう場合のみ委任状が必要になります。役場で転居届をしたいと申し出れば、すぐに手続きを案内してくれるでしょう。また、住所変更の手続きは無料でおこなってくれます。
別の市町村区内への引越しの場合
【転出届の手続き】
- 本人確認書類(免許証など)・印鑑・委任状(代理人の場合のみ)を用意する
- 旧住所の市町村役場へいく
- 市町村役場で転出手続きをおこない、発行された転出証明書を受け取る
【転入届の手続き】
- 本人確認書類(免許証など)・印鑑・委任状(代理人の場合のみ)・転出証明書を用意する
- 新住所の市町村役場へいく
- 市町村役場の窓口で転入の旨を申し出て、転出証明書を提示する
別の市町村区内へ引越しする場合は、旧住所と新住所、両方の市町村役場での手続きが必要です。最初に旧住所の市町村役場の窓口で、市外への引越す旨を伝え、転出届の手続きをおこないます。手続きを終えれば転出証明書が発行されます。今度は、それを持って新住所の市町村役場で転入の手続きが必要です。
別の市区町村区内へ引越しをする場合はやることが多いですが、これも2週間以内におこなう必要があります。必要なものは引越し前に準備しておき、すぐに変更手続きができるようにしておきましょう。
引越しをしたら2週間以内に変更手続きをする
現住所の変更手続きは、引越し後2週間以内におこなわなければなりません。これは住民基本台帳法で定められていることであり、2週間を超えてしまうと、罰金が科せられる場合(お部屋探しSUUMO参照)もあります。
現住所を変更していないと履歴書で困るだけではなく、法的に罰則を科せられることもあるため、注意しなければなりません。もちろん法律の適用には例外もあり、学生の場合は住所変更をおこなわなくても問題ない場合も多いです。
引越しの期間が1年未満であったり、大学卒業後は実家に戻ることを予定している場合は、必ずしも住所変更が必要というわけではありません。卒業後も実家に戻る予定のない人は、引越し後は素早く住所を変更しておきましょう。
現住所と住民票が違う場合は就活開始までに手続きを
履歴書に記載する現住所は住民票の住所です。履歴書を書く前に、自分の住民票を確認しておくことが大切です。住民票の異動ができていないのであれば、すぐにでも住民票を移し、住民票の住所と現住所を一致させておく必要があります。
就活時期は、忙しい日々を送ることになるでしょう。しかし、現住所と住民票の住所が違うままに就活を進めていると、トラブルが発生する可能性もあります。忙しくても、住所変更の手続きは怠らないようにしましょう。
履歴書の現住所の欄は、何も注意せずに書いてしまう人が多いですが、書き方にも細かいルールがあります。住所変更だけではなく、住所の正しい書き方も知り、就活をスムーズに進めていきましょう。