面接対策

【身振り手振りが大きい人の心理】面接で実践するメリットとデメリット

面接で身振り手振りを使う就活生は多い

就職活動をしているなかで、面接をはじめ採用担当者の方と話をする際に身振り手振りを交えながら会話をするという就活生も多いことでしょう。手や体の動きを挟みながら会話することは話を広げられることにもつながるので、良い方法だとされています。

しかしながら、あまりやりすぎるというのもよくありません。「身振り手振り」は会話のいち要素となりうるものでありますが、それと同時に目ざわりとされがちなものでもあるのです。効果的に使うためには、その方法などを理解しておく必要があるでしょう。

この記事では面接時の「身振り手振り」に焦点を当て、多用してしまいがちな人の心理やジェスチャーの良い点・悪い点をご紹介していきます。あわせて、身振り手振りの効果的な使い方、そして本番に上手に使えるための練習の仕方なども解説していきますので、会話を上手に弾ませるための手段として活用してください。

身振り手振りが多い人の心理

詳しくは後の見出しの中で解説するのですが、身振り手振りをしすぎるというのはあまり良くないことだとされています。しかし、ジェスチャーをついつい多く入れてしまうという就活生も多いのではないでしょうか。

人との会話の中でついつい手や体の動きをオーバーにしてしまったり、多く挟んでしまったりするという特徴を持っている方には、実はある一定の共通点が見られているのです。ここではその代表例である2点を挙げて解説していきます。

自分の意思を正確に伝えたい

1つ目の特徴が「自分の意思を正確に伝えたい」という考えを持っていることです。当然ながら、人の考えや持っている知識量はそれぞれ違っています。それゆえに、言葉に乗せた自分の想いとはまったく異なる解釈を相手がしてしまっているということは多々みられます。

その乖離を無くすために、あるいは最小限に抑えるために、言葉では表現しきれないような細かなニュアンスを手や体の動きで無意識的に表現しようとしてしまうのでしょう。ですが、これをやりすぎてしまうと話以外の部分に相手の意識が飛んで行ってしまうので、「やろうやろう」とするのも良くないことだと言えます。

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社交的かつ外交的な人物

もう1つの特徴が、「社交的かつ外交的な人物」であるということです。そのような特徴を持っている方の多くに、エネルギッシュで活発的、そして感情表現が豊かであるという素晴らしい性質がみられています。そのため、良好な人間関係を築いていくこともあまり苦に感じずにできるでしょう。

この特徴を持っていること自体は悪いことではありません。むしろはたから見れば、そのようなスキルを保有していることがうらやましいとさえ思う人がいるはずです。

しかし、就職活動の場は普段のそれとは若干異なる性質を持っています。また1回きりで結果が決まってしまう場でもあります。そのため、普段やっているジェスチャーの量よりは抑え気味にしたほうが良いでしょう。

リーダーシップがある

「リーダーシップがある人」もジェスチャーを使いがちです。リーダーシップがある人の多くが、サークルなどで人の上に立った経験を持っています。そういった場面でジェスチャーを効果的に使って人の注目を集めてきたのです。しかし、就活はそのようなジェスチャーは役に立ちません。就活の場合は、面接官はそもそもあなたに注目しています。

そこでわざわざ注目を集めるジェスチャーをしてしまうと、面接官にはオーバーな表現をしているように見えてしまって印象が良くありません。もしも、「リーダーシップがある人」が就活でジェスチャーを使う際には、普段よりもジェスチャーの動作を小さくするように心がけるようにしましょう。

感情表現が豊か

身振り手振りをする人の心理として、「感情表現が豊か」というのがあげられます。「感情表現が豊かな人」は、自分の意思を相手に伝えることに長けています。就活の場合も同様に、この身振り手振りの上手さは通用するでしょう。しかし、「感情表現が豊かな人」が上手く伝えることができるのは、自分が良いと思っていることです。

就活で伝えるべきなのは相手が良いと思えることです。「感情表現が豊かな人」は、自分にとって良い点と相手にとって良い点をはき違えないように上手に身振り手振りを使いましょう。

物事に対して意欲的

最後に挙げる特徴は「物事に意欲的な人」であることです。やる気というのは態度にあらわれす。「物事に意欲的な人」は、持っている熱意が身振り手振りという形で表れるのです。熱意というのは面接において重要です。やる気がない人だと思われてしまうと、面接は失敗といえます。しかし、やる気を持っていてもそれを伝えるのは難しいです。

やる気を伝えるために最も大事なことは事前準備です。態度に出るやる気は周りも持っていることは多いですが、面接の下準備をしている就活生は多くはありません。企業情報や業界に関して下調べをする等の準備をすることで、身振り手振りを意味あるものとしましょう。

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明るく活発な印象を与える

あなたが会社員だったら「明るく活発な人」と仕事をしたくはありませんか?あなたが就活で会う面接官の多くもそのように思っています。その際、身振り手振りを駆使すると、「明るく活発な人」という印象を与えることができるでしょう。逆に暗い印象を与えてしまうのは、目を合わせることなく話したり、声が小さかったりすることです。

そういったことに注意をし、身振り手振りを使って話すことが「明るく活発な人」という印象を与えるポイントです。しかし、面接の場で「明るく活発な人」であることを意識しすぎると、面接の場にそぐわない印象を与えてしまいかねません。あくまで、就活という場に合った態度を保ちましょう。

面接にて身振り手振りで説明するメリット

手や体の動きを効果的なタイミングで取り入れながら話をすることは、さまざまな良い点をもたらしてくれます。うまくいけば、きっと面接官の話も気持ちよく弾ませられるはずです。

ここではそのメリットを2点ご紹介いたします。しつこいほどいうようですが、あくまで「効果的」に挟んだときの効果であるということには注意しておいてください。

話の説得力が増す

まず1点目ですが、「話の説得力が増す」という効果をもたらしてくれます。前の見出しの中で、身振り手振りを多くする人の心理のひとつとして「自分の意思を正確に伝えたい」というのをご紹介しましたが、この効果はそれに起因するものです。

「なんとしてでも自分の想いを伝えたい」という強い意思が働くことから、必死に話をするなかで手の動きや体の動きが無意識的に出てくるのです。もっとも、その「必死さ」というところが加味されているという面も少なからずあるのでしょうが。

ちなみに、海外の方がジェスチャーを多用するのも同様の理由からです。とくに欧米諸国では、多様化した社会の中で「自分の意見を伝えること」が幼いころから求められるため、日本よりもこの習慣が多く見られるのでしょう。

面接官に印象を残す

もうひとつのメリットが、「面接官に印象を残す」という点です。身振り手振りがうまく作用すれば、「おもしろい学生だな、見どころのある学生だな」という印象を採用担当者に抱かせることにもつながります。

また、心理学的には「手を見せる」行為は一種の信頼を寄せるアクションだとされています。そのため、手を膝に置いたまま話すよりかは自分をさらけ出しているという面でも印象に残る可能性はあるでしょう。

とはいえ、あまりやりすぎてしまうのもよくありません。のちの見出しでも触れますが、オーバーなジェスチャーをしすぎてしまうと悪いイメージを相手に残してしまうということになってしまいます。

面接にて身振り手振りで説明するデメリット

一方で、そのほとんどが「動きすぎ」に起因するものなのですが、身振り手振りという行為には良くないとされる側面もみられます。うっかり良くないことをやってしまうと、選考結果にかかわってくる部分も大きいので、注意を払うことが肝心です。

ここでは、そのデメリットを2つご紹介いたします。キーワードは「バランス」です。覚えておいてください。

落ちつきがない人だと思われる

まず最初に言えるのが、「落ち着きがない人だと思われてしまう」可能性が高いという点です。

身振り手振りは、効果的に使えば「ジェスチャー」にとどまるものなのですが、あまりやりすぎてしまうと「手遊び」に捉えられてしまいます。こうなってしまうと、「落ち着きがない、どこかせわしない」というマイナスな印象を与えて終わってしまうことにもなりかねません。

またこれは、身振り手振りが小さすぎる人にも同じことが言えます。「身振り手振りを使うならばしっかりやる。ただし話と動きのバランスを取ること」をしっかりと念頭に置いたうえで本番に挑むようにしてください。

悪い意味でも面接官の印象に残る

メリットの部分でも少し触れましたが、身振り手振りを入れすぎてしまうと悪い意味でも面接官の印象に残ってしまいがちです。それは上の「落ち着きがない人」のような印象を与えてしまうということのほか、話の印象が残らずにその場の振る舞いだけが悪目立ちしてしまうということでも生じてしまいます。

身振り手振りを多くしてしまうと、聞き手の視線はどうしてもその手に向かいがちです。あまりに動きがうるさいと、それを目で追ってしまうほど話には集中できないことになってしまいます。

そのような状況に陥ってしまうことは、就活生自身にとってもたいへん損なことです。ここからも、身振り手振りは「話とのバランスを取ることが大切」だということが言えるでしょう。

企業によっては社風に合わないと思われる

身振り手振りを使ってどんなにうまく伝えることができたとしても、伝わった内容が企業に合わないと思われると面接は失敗です。身振り手振りは話す内容に抑揚を持たせ、伝えたいことを強調させられます。しかし、強調する内容を間違えてしまうと、面接官に「うちの会社には合わない」と思われてしまうのです。

強調する内容を間違えてしまう主な原因は、事前準備をしていないことです。会社の社風や企業理念を事前に調べて置くことで、それにあった内容を強調して話せるようにしておきましょう。その際に、身振り手振りを使って話の強弱のバランスをとれると良いです。

身振り手振りの効果的な使い方

ここまでの身振り手振りのメリット・デメリットをまとめてご紹介してきました。それらの中でも小出しにしてきましたが、この見出しの中でも身振り手振りの効果的な使い方を改めて3点に分けてまとめていきます。

まずは「オーバーにしすぎないこと」です。あまりに大げさすぎる振る舞いをしてしまうと、「何か偽っているのではないか、無理しているのではないか」と勘繰られてしまうことにもなりかねません。

次に「多動しないこと」です。これは身振り手振りのデメリットのところでも解説したことで、あまりに動いてしまうと「せわしない」などと悪いイメージを与えることになってしまいます。

最後に、「動きは最小限にすること」です。これもデメリットで言及したように、聞き手の意識が話よりも手の動きに向かってしまい、話の内容があまり印象に残らなくなってしまうからです。

身振り手振りを効果的に使うコツ

とくに身振り手振りの多い人は、面接本番に向けて動きの練習をしておくというのが何よりのコツです。また、まったく動かしていない方も、ずっと手をふとももの上に置いておくよりは動かしたほうが自分の武器を増やせることにつながります。

この見出しでは、身振り手振りを効果的に使うためのコツを2種類ご紹介いたします。面接の前には何度もリハーサルをすることが大切です。自分の動き・振る舞いを客観的に判断したうえで、まずいと思うところは克服するようにしましょう。

面接練習を録画

身振り手振りを効果的に行えるようにするためには、「面接練習をしている自分の姿を録画する」ことがもっとも手早い方法のひとつです。こうすることによって、自分が自然に行っている身振り手振りが大きいのか小さいのか、多いのか少ないのかが一目で確認することができます。

撮った動画を見てみると、「もっとこうしたほうがいいのに…」と思うところもあることでしょう。それは、採用担当者から見ても同じことが言えるものなのかもしれません。確認した欠点はどんどんなくすようにしてください。

また、動画を取ることによって、自分がどのような表情でしゃべっているのかも確認することができます。笑顔が足りていないなと思うのであれば、意識的に口角を上げるようにしてみましょう。

友達に聞いてみる

上の録画で自分を見たとしても、どうしても主観的に判断してしまうところが少なからずあることでしょう。そのような場合は、仲の良い友人に聞いてみるというのもひとつの方法です。

よく話す友達が身近にいるのであれば、自分の普段の身振り手振りがどうなっているのかを質問してみるようにしましょう。そうすれば、自分の中にはなかったような客観的意見がもらえるはずです。また、友人が相手なのであれば、シビアなことを言われたときに抱く嫌悪感もいくぶん軽いのではないでしょうか。

就職活動は一人でするものではありません。時には友人と協力し合いながら自分の将来を決断していってください。

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身振り手振りはオーバーにしないのがポイント

面接のときの「身振り手振り」に焦点を当て、ついつい多くやってしまいがちな方の心理やそのメリット・デメリット、そして効果的にジェスチャーを挟み込むためのアドバイスなどをまとめてご紹介してきました。

身振り手振りを効果的に取り入れることができれば、話の説得力を格段に上げる武器になります。しかし、あまりやりすぎると聞き手が話に集中できなくなってしまうものになってしまいます。そのため、動きはオーバーにやりすぎないこと、バランスを見て要所要所で取り入れることが何よりも大切です。

今回ご紹介してきた情報を参考にして、一つひとつの振る舞いですら魅力的な自分を演出できるように練習を重ねていってください。

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監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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