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【ゼミについて面接で質問される理由3つ】自己PRの例文5選

ゼミは就活でも重要なポイントになる?

大学でより専門的な研究を行いたい学生が所属するのが「ゼミ」です。就活ではゼミに入っていたか、いないかでどれほどの違いが現れるのかとても気になるところです。ゼミ生のほうが就活に有利かといえば、これは一概にはいえません。

企業の募集要項に専門的な研究をしていることが条件と明記されていれば別ですが、そうでなければ、一般的にはゼミの所属は就活生の中身を判断する一要素に過ぎません。しかし、あなたがゼミ生であるならばコツコツと勉強した実績を企業側に認めてもらいたいはずです。

そこでこの記事では、採用面接などで上手にプレゼンするポイントをご紹介します。具体的にはゼミに関して企業側が就活生から聞きたいことと、就活生側がアピールすべき要点の両面から解説するのでぜひ参考にしてください。ゼミに入っていなくても就活で不利にならない対策のフォローも最後に紹介します。

面接でゼミについて聞かれる理由は3つ

企業側がゼミ生に対して知りたいこと、聞きたいことの真意をまず押さえましょう。面接では採用担当者からゼミに関していくつかの質問がなされますが、本当に知りたいことは何でしょうか。

ポイントは「ゼミの研究内容ではない」ということです。採用はあくまでも、自社企業に合いそうな人を新入社員として選ぶことであり、就活生自身をチェックすることが目的です。就活生はゼミの研究を具体的に説明をしようと専念するのではなく、企業側の思惑から逆算して面接に挑みましょう。

①学業にしっかり取り組んでいたか?

数十年も前から「日本の大学生は勉強しない」と言われてきました。日本が高度成長していた時代の就活では、「遊んでる学生のほうが元気があっていい」という企業が本当にたくさんありました。しかし現在では、余裕に乏しい経済環境から、きちんと勉強している学生に高評価が集まりやすくなってきています。

ゼミへの所属は学生が希望して研究室に所属するため、学業への一定の関心の高さは示すことが可能です。しかし面接担当者は、就活生がゼミでどれほど研究に熱心だったか、それ以上の情報を知りたいのです。

そのため、研究に費やした毎日の勉強時間や週末の研究室や図書館通い、研究発表の資料作成に使った期間など、数値化できる物差しを計算して面接にいきましょう。

②ゼミを通して何を学んだのか?

面接の採用担当者はあなたが研究した内容だけではなく、ゼミを通して学んだ経験を知りたがってます。それは学習の意欲が高いと自然に多くのことが身に付くからです。

研究で分からないことがあれば、指導教授に教えを受けるだけではなく、図書館で調べたり、他大学や官公庁の資料を探して解明しようとしたり、色んな方面から情報を探ろうとします。そのように問題を解くための方法論をたくさん考え出します。

これは一般社会で仕事をするうえでも大事な姿勢です。ゼミで何を学んだのか簡潔に説明をしたうえで、研究を完成させるまでに自分が発見した勉強方法などもまとめてください。

③説明する力があるか?

ゼミで研究したことと、面接を受ける企業での仕事がイコールであることはほとんどないでしょう。それでも面接の採用担当者がゼミでの研究内容を聞くのは、まったく知見のない第三者に学問的内容を説明できるかを試すためです。

これはコミュニケーションスキルの一種であり、自分の考えを過不足なく、分かりやすく丁寧に相手へ伝えることができるかを問われています。相手が知らないことを説明するのは、簡単なようで難しいです。ゼミでの研究内容が複雑だとしても、内容を分解してシンプルにまとめ、事例などを交えながら説明するテクニックを身に付けることが大事です。

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ゼミの経験を面接で上手にアピールする方法3つ

ゼミで2年間も研究を行うと学業を通して学問的な発見をするでしょう。それだけではなく、個人的体験に基づく理論的思考法の使い方や感情の整理の仕方など、さまざまなことを培っているはずです。

採用面接で、あなたがゼミの2年間に学んだことを効果的にアピールできれば大きな強みになります。その際のポイントは、難しいことをひとりよがりに説明しないことです。あくまでも第三者である採用担当者に分かりやすく伝わるように話すことを最優先にしましょう。簡潔に自分の言葉で話せるように整理しておくことが大切です。

①ゼミの内容は分かりやすく説明する

ゼミでの研究は専門性が高く、当たり前のことですが携わっていない人にはまったく知識がありません。しかし、当事者になると意外とその点が見落としがちになり、相手もこれぐらいは分かるだろうと、つい専門用語をいれて話をしてしまいがちです。

面接では、誰が聞いても分かりやすく話すことに重点を置くことです。文系であれば直近におきた事件や経済イベントなどを例にあげたり、理系であれば工業製品や自然事象などを参考例として挙げ、あなたの研究との関わりを解説することもひとつのテクニックです。専門用語などは極力使わずに内容を伝えることを常に意識します。

②ゼミで学んだことを明確に伝える

ゼミで学んだことは3つあると考えられます。1つ目は研究対象、2つ目は学問的な論理的思考、最後は教授らとのコミュニケーション能力です。研究的なことは前述しましたので、残り2つに注目してください。

面接の質問で、ゼミで学んだことは何かと聞かれると、この3つがごちゃごちゃに混じって頭に浮かばないでしょうか。採用担当者へ明確に自分の考えを伝えるなら、3つを分けて考え、それぞれに回答を準備すると万全になります。法学的な論理的思考や数学的な論理など、研究分野によって違いはありますが、就活する企業に合わせて回答例を想定します。例えば公務員面接でしたら、法的論理がすべてに優先する、数字的論理で公共の公平性を担保するなどです。

3つ目のコミュニケーション能力は、社会のあらゆる場所で使われています。ゼミでのグループ研究や、指導教授とのやり取りのなかで学んだことを、いくつかのポイントに絞って説明できるようになることがおすすめです。

③企業での活かし方を伝える

学業の中で学んだことを仕事の中で活かす方法は、様々な形があると思われます。ゼミで得たことも同じで、企業での仕事の中で活かす手段は、じっくり洗い直せば見つけられるでしょう。例えば、ゼミでディベートをおこなったのであれば、ディベートに必要な論理的な思考力や、自分の発言を明確に伝える力を身に付けているはずです。

これらの能力は、実際に仕事の中でも活かすことができます。こういった部分を、ゼミでの実際に使った経験を交えて伝えればいいのです。面接の際にゼミでのことを聞かれるであろうと予測できるのであれば、面接に臨む前に実際に得た経験や知識を洗い直して、企業での活かし方をアピールするようにしてみましょう。

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ゼミを題材に自己PRする例文5選

ゼミでの経験をアピールの手段として使う際のポイントをそれぞれ解説したところで、実際にゼミの経験を題材に自己PRを伝えるにはどうしたらいいか知りたい人もいるでしょう。ここでは、実際にゼミでの経験を交えた自己PRをする場合の例文をご紹介していきます。例文や解説を参考に、実際に自己PRの文章を考えましょう。

例文①

大学ではマーケティングについて専攻しており、特にゼミでは購買行動の研究をおこなっています。顧客が購買するきっかけは何か、それを刺激するにはどうすればいいかを、国内外の事例を元に研究しています。特に現在はSNSなどのネットワーク上の情報力が購買のトリガーになっているのではないか、とネットマーケティングについて研究をおこなっていました。御社で働く際に、研究で得たネットマーケティングについての知識や視点を活かしたいと考えています。

 

ゼミ内容が就職先での仕事内容に完全にマッチした場合の例文です。研究内容を実際に活かせる仕事に就くのであれば、ゼミの研究内容による自己PRは大きな効果があります。もちろん、より詳しく研究について話すこともできるでしょう。

例文②

大学では心理学を専攻しており、ゼミでは卒業論文として各々研究テーマを考えるという形で心理学実験や研究に取り組んでいます。全く未知の所から自分が取り組みたい研究内容を考え、その内容に沿う既存の研究内容を調べて解説することで、企画した内容をプレゼンテーションする能力を身に着けました。御社での営業職に関わる際も、顧客の方に新しい事業や既存の事業のメリットを詳しくプレゼンテーションし、契約を円滑に進めていくのに活かしたいと思っています。

こちらは実際のゼミでの研究内容が、就職を目指す企業の仕事と違う形の場合の例文です。ゼミ内で得られるのは研究内容や結果だけではなく、それを得るために使用した能力もあります。この場合はその能力を事業に活かしたい、と自己PRしています。

例文③

ゼミでは主に法律への理解を深めることを主体としています。ゼミで基本的におこなったこととしては、過去の様々な事例について、ゼミ生全員で議論や意見を重ねる形で法律について理解を深めていきました。その結果、人前で自身が調べてきた事例について解説することや、様々な内容で他者と議論を行うための対話能力を鍛えることができました。御社での事業に関わる際も、よりよい製品を生み出すために様々な議論を重ね、意見をまとめることで製品の質を向上させることに活かせたらよいと考えています。

専門的な言葉を使わずに端的にゼミでおこなった内容を伝えるというのは、なかなか大変なものです。この例文では、ゼミの内容を簡単な言葉で解説しようと試みています。誰が聞いても簡単にイメージすることができる文章であることも、自己PRには大事です。

例文④

ゼミでは研究を行うにあたり、グループごとに分かれて研究に携わっています。そのためグループメンバー全員の意見をまとめる必要があり、私は率先してメンバーの意見をまとめ、研究テーマに落とし込むということをしています。大学時代は、周りの人の意見をまとめる能力をゼミで鍛えました。御社でも新規事業の企画立ち上げに携わる際、周りの意見をまとめつつ企画立ち上げに必要なテーマに落とし込むことができるだろう、と考えております。

研究内容について既に自己PRに使用していたり、企業の求める能力と合わない場合は、こういった形のアピールの仕方もあります。ゼミで身につけた能力についてピンポイントで詳しくPRすることができるというのも、ひとつのやり方だと覚えておきましょう。

例文⑤

ゼミでは映像技術についての研究を主におこなっています。その研究の過程で、映像技術は単に映像編集の技術を向上させるだけではなく、素材をより良く活かせるかどうかであると学びました。また常に技術を新しくすることを教えられ、向上心を持って作業に取り組むことを身に着けました。これらゼミで得た知識や技術を自身の中に取り入れて、御社への提出作品に応用いたしました。御社へ就職した際には、ゼミで得た技術や様々な映像技術を、クライアントの望む映像作品の制作に活かせればと考えております。

映像に関わる企業への自己PR、という形の例文です。特殊な技術を要する企業においてゼミに参加したことを活かしたい場合は、自己PRで話すと同時に、過去の成果物やポートフォリオの中にゼミで得たものを活かした作品を追加するといいでしょう。

ゼミに入っていないと面接は不利になるのか

大学でゼミを選択していないと就活に不利になるかは気になるところです。先に結論をいえば基本的に不利になることはありません。ただし、その対策は絶対に必要です(後述します)。

そもそも採用選考とは、就活生のポテンシャルを企業側が見ることです。ゼミは就活生がアピールできる一要素です。ゼミには入っていない学生が就活に訪れたら、企業は別の面から就活生を観察しようと面談します。その点をまず踏まえて、就活に進みましょう。

就活で直接的に不利になることはない

企業はゼミに入っていない学生に対して不利なように考えたりはしません。しかし、大学の3、4年生時、ゼミに入っていなければその間に何をしていたのかは気にするでしょう。大学生活は人生のなかで最も自由な時間があり、いろんな活動にチャレンジにできる期間といわれています。

その期間をゼミではない何に使っていたのか。その疑問を埋める回答を用意することは必ずやるべきです。ほかの就活生にはアピールポイントがあるのに、自分には空白期間しかなければ、これは完全にマイナスポイントとなります。

ゼミに入っていない場合は部活やアルバイトをアピール

学生時代、熱心に取り組んだことは面接のときの強いアピールポイントです。ゼミに入っていなければ、臆することなく、部活やアルバイトなどの体験談を伝えましょう。

部活やアルバイトなどの身体を使うこと以外に、文章や絵を書いたりする創作活動でも充分です。ジャンルは問わず、その体験を通じて勉強したこと、学んだこと、衝撃を受けたことなどを、面接で話せるように用意しましょう。

企業の採用担当者は、応募者が学生時代に取り組んだ経験と、そこから得た蓄積を知りたいのです。そこで注意すべきは、楽しかった、悲しかったなどの感想で終わらないことです。学生時代の活動にふさわしい学びの体験としてアピールしてください。

面接ではゼミで学んだことを効果的にアピールしよう

ゼミでの勉強と、社会で仕事をすることは意外かも知れませんが大きな共通点があります。それは「問題を発見する→解決の方法を探す→結果を出す」というサイクルです。問題解決に向かって熱心に取り組む人を企業は優秀な人材と考えている一面があります。採用面接で、ゼミに所属していたことを効果的にアピールするというのは、こういう背景を踏まえて応答することです。

また企業は、就活生がゼミでの研究発表などを通じて、情報の受け手に分かりやすい言葉選びや図表を付けた解説方法など、コミュニケーション能力もトレーニングされていると考えています。ゼミで学んだ「研究内容」、「学問的な論理的思考」、「コミュニケーション能力」ごとに自分の特徴を抜き出し、スマートな面接ができるように準備してください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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