身だしなみ

【就活の写真の髪型とは】就活生におすすめのスタイルを紹介

就活用の写真は髪型次第でイメージアップになる

スーツの着こなし、履歴書・封筒の書き方など、就活におけるマナーやルールは、さまざまあります。その中で、意外と見落としがちなのが就活用で使用する写真の髪型です。

「自由でいい」、「いつもの髪型で」という認識では、ドツボにはまってしまう可能性もあるでしょう。極端な例を挙げると、「アフロ」、「ドレッド」、「デザインパーマ」といった奇抜なヘアースタイルでは、「怪しい」「なめている」という印象を持たれてしまいます。

そして髪型は、マナー的な観点だけでなく、ちょっとした配慮により他の就活生との差別化を図れるものでもあります。本記事では、就活用写真の髪型による印象の違いを幅広く紹介していきます。内定獲得の確率を上げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

大前提として自分らしい魅力を伝えることが大切

「見た目」「身だしなみ」が非常に大切な就活ですが、「正解」に悩む就活生が多くいます。一方で知ってもらいたいのは、就活に正解はないということ。ただし、就活の写真は企業側に初めて自分を伝える書類に貼るものなので、細部まで気を配る必要はあるでしょう。

就活写真での髪型のポイントを紹介しますが、一番のポイントはあなたの魅力を演出することです。あくまで参考として、あなたの納得のいく就活を心がけましょう。

企業側に好印象を与えられる写真とは

髪型でもっとも重要視されるのは、清潔感です。どんなに高価なスーツを着て身なりを整えていたとしても、企業側に清潔さを感じさせない髪型では、あまりよい印象を持たれません。「長髪」・「短髪」という髪の長さだけでも、印象は大きく異なっていきます。

自分では清潔感を出せていると思っていたとしても、他者から見れば不潔である可能性もあるため、細心の注意が必要です。では、具体的にどのような髪型で写真を撮ればいいのか見ていきましょう。

就活マナーには気をつけてください
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茶髪から戻す場合は自然に近い色にする

普段から髪の毛を明るい色に染めている場合には、就活用に暗くすることもあるでしょう。その時に注意したいのが、暗すぎる色ではなく、地毛に近い色にするということです。黒すぎると違和感のある髪型になってしまうので、注意が必要です。あくまで明るすぎず、暗すぎない自然な色合いになるようにしましょう。

黒みがかった茶色などは、なじみやすいです。どのような色にしていいか分からない場合には、担当の美容師に相談してみるのもよい方法です。就活に向けて色を変えたいと伝えれば、自然にみえる色を提案してくれるはずです。

就活で写真を撮るときのおすすめの髪型【男性向け】

次に、男性向けのヘアースタイルをみていきます。髪型で印象を操作することは難しいですが、バリエーションが少ない分、ラクといえばラクかもしれません。いくつかのポイントを押さえておけば、髪型に関しては問題なくクリアできるでしょう。

大まかな注意点としては、「清潔感」・「爽やかさ」を演出できる髪型にすることです。業界にもよりますが、「個性で勝負」・「髪型よりも履歴書の内容」といった考え方は持たないようにしましょう。

前髪は眉毛にかからない長さ

前髪は眉毛にかからない程度の長さが「良し」とされています。おでこがみえて、前髪が左右に分かれている状態にすると爽やかで明るい印象を演出できるでしょう。ワックスなどを使用すれば、髪の毛を左右に流すことはできるため、普段は使っていない場合でも、写真撮影の前にはオススメします。

もちろん、単純に前髪が短ければよいという話ではありません。ビジネスマナーに沿ったヘアースタイルで、短い前髪がベストです。長すぎると、不潔感や暗い雰囲気が出てしまうため、オススメはできません。ワックスなどをつける際も、ボリュームを出しすぎないことを意識しましょう。

襟足は襟にかからないサイドは耳にかからない長さ

前髪の長さと同じくらい大切なのが、襟足です。もちろん、襟にかからない長さにしてください。そして、正面からみたときに襟足がみえないことを意識しましょう。左右に出ていると、少し不潔な印象があります。

サイドの長さにも注意が必要です。耳にかからない長さをキープしてください。就活は長い時間をかけておこなうものですので、ほおっておくとすぐに髪の毛が伸びてしまいます。学業・アルバイトなどと並行して進めていると、うっかり美容室に通うことを忘れてしまうケースも考えられるでしょう。

履歴書の写真では正面を向いているため、あまりサイドの長さは気にならないものですが、いざ面接することになったらもっとも目につく部分でもあります。

くせ毛は問題ないが清潔感は意識する

もともとくせ毛の場合は、「パーマに間違えられるかも」「縮毛矯正した方がよいのでは」など悩むこともあるでしょう。とはいえ、あまりくせ毛に関して強く意識する必要はありません。もっとも重視すべきは、「清潔感」「爽やかさ」です。そのため、くせが強い場合は短めのヘアースタイルにして、ワックスなどで髪の毛を整えるようにしましょう。

ワックスの選び方は、あまりツヤが出ないタイプや無香料のものをオススメします。プライベートとは違い、「オシャレさ」を意識したワックス選びは控えてください。企業側に不快感を与えないことが目的ですので、ツヤと香りには注意しておきましょう。くせの強い髪質の場合、ハード目のタイプで整えるのがおすすめです。

ヒゲは剃り眉毛も整える

社会人の守るべきマナーとして、ヒゲはきれいに剃っておきましょう。また、眉毛も整えておくと好印象です。細すぎる眉毛だと逆効果になってしまうこともあるため、自然な形になるように注意が必要です。専用のはさみを使って、軽くそろえるようにするとキレイに仕上がります。

眉毛のカットは、美容室でもしてくれます。もし、自分で整えることが心配な場合は、美容室で相談するのもよい方法です。自分で整えるときにはどのようにしたらいいのか、今後のアドバイスも聞いておくと参考になります。

就活で写真を撮るときのおすすめの髪型【女性向け】

女性向けの髪型をいくつかご紹介します。ポニーテール、ハーフアップ、ボブ、シニヨンなど、さまざまな髪型がありますが、まず押さえておくべきことは、おでこと眉毛を出しておくことです。企業側からの印象の良し悪しを考えると、これら2つを出しておく方がよい印象を持たれやすいのです。前髪をピンでとめるなり、長い場合は横に分けてスプレーで固定しておくのがよいでしょう。

①ポニーテール

ポニーテールは、清潔かつ知的な印象を与える就活の定番ヘアースタイルです。事務職や公務員など堅めの業種に最適ですが、基本的にはどの職種にも対応できる万能な髪型でしょう。どの髪型にすればいいのか迷った時は、ポニーテールがベターだともいえます。

この髪型で注意すべきポイントは、結う時の高低です。髪の長さにより、どの位置が正しいのか判断は難しいですが、キレイにまとめられる場所をみつけてみてください。意識するのは、「高過ぎず低過ぎず」ということです。

それに加え、前髪と後れ毛の処理も忘れてはいけません。整髪剤を用いて、不潔な印象を持たれないようしっかりと留めましょう。結う時の高低、前髪・後れ毛を意識すれば、好印象を与えられます。

②ハーフアップ

柔らかい印象をアピールできるハーフアップもオススメの髪型です。人と接することの多い営業や接客業などを志望する際は、最適なヘアースタイルだといえるでしょう。逆にいえば、公務員や金融系など堅めの業種、「清潔感」に重きを置かれる飲食系には、あまり向いていないかもしれません。

ハーフアップの場合、おろした髪を前に持って来ればオトナらしさを演出できます。後ろに持って来れば、明るい印象になるでしょう。企業や職種などを考慮して、どちらかを選んでください。写真屋で撮影する際は、どちらのパターンも撮ることが可能なのか聞いておくとよいでしょう。

③ボブ

意外に思われるかもしれませんが、肩につかない程度の長さであれば、ボブでも問題ありません。結べない長さの場合は、顔周りの髪をピンなどでまとめる必要があります。お辞儀をするたびに髪が顔にかかると、清潔感に欠けてしまうので注意してください。

「髪の毛が肩にかからないこと」「おでこを出すこと」「髪を耳にかけること」この3つは必ず守るようにしましょう。

④ショートカット

ショートカットは清潔感をアピールしやすく、活発な印象も与えやすいため、おすすめの髪型です。ショートカットならほとんどセットをしなくても問題ない場合が多く、髪をまとめる手間もありません。

髪が短いことで顔に影ができにくく、明るく見えやすい点も魅力的なポイントです。ただし、ショートカットといってもベリーショートにするときつい印象を与えてしまうこともあるため、注意しなければなりません。

特にツーブロックのような髪型だと、奇抜な印象を与えてしまうかもしれません。就活では清潔感や真面目さが重要であるため、短くしすぎてかえって奇抜な印象を与えてしまわないように注意しましょう。

⑤シニヨン

ポニーテールをまとめた髪型が「シニヨン」です。形や位置によって、大きく印象が異なるヘアースタイルですが、崩れにくい長所があり、落ち着いた印象を演出できるでしょう。

注意ポイントは、子どもっぽくみえないようにすることでしょう。正面から見てお団子の位置を確認できる高さではいけません。人によって髪の長さは異なりますが、キレイにまとまり高過ぎないことを意識すると、就活用に最適なヘアースタイルに仕上がるはずです。後ろ毛にも注意を払いながら、何度か練習してみてはいかがでしょうか。

髪で顔が隠れないように注意する

写真を撮る際には、髪で顔が隠れないように注意が必要です。顔のパーツがひとつでも隠れてしまうと、暗い印象を与えてしまい、マイナス評価につながることも少なくありません。目と鼻、耳など、顔のパーツがすべてみえるようにしておくと、明るい印象を与えやすく、どのような人物なのかも伝わりやすいです。

そもそも証明写真は面接時の本人確認のために必要であり、顔が隠れすぎていると、確認が取れずにその時点で応募要項を満たさないと判断されることもあります。髪が長い場合は、まとめるなどして顔がみえるようにし、前髪が長いなら横に流して対応しましょう。

同じ髪型でもセットの仕方次第で印象は変わるため、撮影前は顔のパーツがすべて出ているかチェックしておくことが大切です。

メイクは薄すぎず濃すぎず

就活の際に、メイクが濃すぎるのもあまりよい印象ではありません。あくまで、自然にみえるようなナチュラルメイクを心がけましょう。

ベースメイクは、自分の顔色に合った下地とファンデーションを選びます。明るすぎたり、暗すぎたりすると、首との境目がはっきりとしてしまい、顔が浮いてみえてしまいます。眉毛やアイシャドーの色も、自然な茶色などを選ぶと落ち着いた雰囲気になります。口紅も、濃い赤やピンクなどは避け、ナチュラルな色にするとよいでしょう。

就活用の写真の撮り方

就活用に証明写真を撮る時に、気を付けたいポイントを紹介します。写真は、第一印象を決める重要なものです。好印象を残せるように工夫してみましょう。機械で撮影するスピード写真や、写真館で撮る写真でも、自分自身の姿勢が悪かったり、表情が暗いままではよい写真になりません。ちょっとしたことでも写真を撮る時に気を付けておくと、印象も大きく違ってきます。

姿勢が悪く、猫背で暗い表情の人に仕事を任せたいと思う企業はありません。写真だけで選考試験の結果が変わるわけではありませんが、印象を大きく左右するものだということを覚えておきましょう。

肩を平行に背筋を伸ばして座る

座って写真を撮ることことがほとんどですが、その時に肩の位置を意識してみましょう。知らないうちに、どちらかの肩が下がっている人も多いはずです。片方の肩が下がっていると、体が曲がってみえてしまい、姿勢が悪いという印象になります。

撮影する前に、鏡で確認して、肩が平行になるように座ります。背筋もまっすぐに伸ばして下さい。普段、パソコンやスマートフォンをのぞきこむようにみている人は、猫背になっている場合が多く、背筋が曲がってしまっています。

顔が前に突き出るような姿勢では、きれいな姿勢とはいえません。姿勢は意識していないとなかなか直りません。写真を撮るときには、肩を平行にする、背筋を伸ばすことを忘れずにおこないましょう。

顎を引いて口角を少し上げる

顎が前に出ていると、猫背にみえてしまいます。だらしなく、きちんとしていない印象を与えてしまうこともありますので、顎を意識的に引くようにしましょう。ただし、力を入れすぎて顎を引いてしまうと、不自然になってしまいます。軽く顎を押されたように、後ろに引くようにしてみましょう。

就活の写真では、歯がみえるように笑う必要はありませんが、無表情ではムスっとしているようにも感じられてしまいます。少し口の両端を持ち上げるように口角を上げると、自然な印象になります。いきなりやるのは難しいため、撮影の前に鏡の前で何度が練習しておくとスムーズです。自分だけではよく分からない場合には、家族や友達など周りの人に見てもらうのもよい方法です。

写真と面接で髪型が異なっても問題ない

証明写真は面接時の本人確認の資料としても使われますが、必ずしも写真の髪型と完全に一致している必要はありません。証明写真を撮った時期によっては、髪が伸びていたり、また切っていたりして、少し違ってしまうことはあります。

また、その日のセットの微妙な具合でも、髪型が違ってみえることは多いです。ただし、必ずしも完璧に合わせる必要はありませんが、写真と大きく違っているのはNGであるため、この点には注意しましょう。

長さやセットの仕方が違ってもOK

面接時に証明写真と髪の長さやセットの仕方が変わっていたとしても、問題はありません。多少印象が違っていたとしても、時間の経過やその日のセットの具合による誤差と判断されるため、これで評価が悪くなることはないでしょう。

そもそも髪型を写真通りに完璧に再現することは不可能であるため、無理に合わせようとする必要はありません。多少の違いは面接官も理解しているため、写真と大幅なずれがない限りは問題ないと考えましょう。

髪が伸びてくるとセットの仕方が変わることも多く、その時々で清潔にみえるセットのやり方は異なります。そのため、無理に写真を撮った時期のセットの仕方に合わせるよりも、今の髪型や髪の長さに合わせた方法でセットしたほうが、好印象を得やすいでしょう。

ただし髪色や印象が大きく異なる場合は撮り直す

基本的には写真と面接時の髪型が多少異なっても問題はありませんが、髪色の変化や印象が大幅に変わる場合は、撮り直したほうがよいでしょう。例えば黒髪を茶髪にしたり、ロングをショートにしたりする場合は、撮り直して新しい髪型のものを証明写真として採用するのがおすすめです。

髪色や髪型が写真と面接時で大きく変わっていると、同一人物なのかを瞬時に確認することができません。場合によっては印象が変わってくることにもなりかねないため、注意しましょう。

証明写真は撮影から3ヶ月以内のものを使用するというルールがあります。面接での印象があまりにも違っていると、期限を過ぎた写真を使っていると思われることもあるため注意しましょう。

清潔感のある髪型で就活用の写真を撮ろう

人によって髪質や地毛の色などが異なり、「どの髪型が正解」と一言でまとめることができませんが、「企業・業種に合わせること」「清潔であること」この2点を守っていれば、基本的には問題ないでしょう。履歴書における写真は、就活生の第一印象にもなります。

内定が決定したからといって、自分の好きな髪型にすることはあまりオススメできません。「浮かれている」「マナーがなっていない」と入社する企業の先輩や大学の同級生に悪い印象を与えてしまうかもしれません。社会人であることを意識して、オシャレやファッションを楽しむようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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