身だしなみ

説明会に私服で参加する時のマナーとは?就活における正しい服装

説明会では私服を着ることもある

就活のスタートラインとも言える説明会では、スーツではなく私服を着る機会もあります。就活では基本的にスーツを着て行動するため、突然私服を指定されると困ってしまう人も多いです。

可能ならスーツで参加したいと考える人や、私服で参加して悪目立ちしないか不安な人もいるでしょう。

この記事では、企業が就活生の服装に私服を指定する目的を踏まえ、相応しい服装を解説していきます。説明会の内容に集中するためにも、マナーを守った服装で参加できるよう準備しておきましょう。

「合同説明会」と「企業説明会」

就活における説明会は、合同説明会と企業説明会の二つに分けられます。

合同説明会は、同じ会場に多数の企業が集まり、各社がブースを設置して自社の説明を行う形式の説明会です。

就活生はブースの中で興味のある企業を選び、説明を聞いてまわることになります。各ブースでの説明は20分前後のものが多く、詳細な説明は省略されていることが多いでしょう。

合同説明会では服装を指定されないケースもありますが、参加する就活生の大半がスーツを着用しています。合同説明会に参加する際の服装で迷った場合は、スーツで参加すれば問題ないでしょう。

企業説明会は、一つの企業が自社に関して詳細に説明する説明会です。合同説明会で話を聞いた企業から、企業説明会に関する案内がされる場合もあるでしょう。

概要に絞って手短に説明される合同説明会とは異なり、自社の理念・業務内容・選考フローといった、より詳しい説明が数時間に渡り行われます。

企業説明会は合同説明会と異なり、参加する就活生の服装は企業によって変わります。案内に必ず目を通し、服装の指定の有無を確認しておくことが大切です。

合同説明会と企業説明会の服装については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にして、事前準備に役立ててください。

説明会で私服を指定される理由4つ

続いて、説明会で私服を指定される理由について解説します。

近年ではスーツではなく私服を指定する企業も増えてきているため、説明会に行く際の服装で悩む就活生もいるでしょう。

説明会に相応しい服装で参加するためには、私服を指定する企業側の意図を把握しておくことが大切です。企業側の意図を理解しておくことで、それに合わせた服装を選択できるようになります。

ここでは、説明会で私服が指定される代表的な理由を四つご紹介しています。ぜひ参考にして、説明会に相応しい服装で参加しましょう。

①マナーを守れるか見るため

私服が指定される理由として、就活生がマナーを守った服装を選択できるかを見ていることが挙げられます。

私服だからといって、あまりに奇抜すぎたり、派手過ぎる服装を着用して説明会に参加する就活生は、採用した後もビジネスシーンに相応しい行動を取れないリスクが考えられます。

例えば髑髏や十字架のような派手な柄が入っているものや、ダメージジーンズのようなラフ過ぎる衣類を着用することは避けるべきです。

TPOをわきまえた行動を取れる人物であるか、服装を通じて見極めようとしているのです。

説明会は本選考ではありませんが、就活の一環であることを忘れてはいけません。

②リラックスして参加してもらうため

私服が指定される理由として「就活生にリラックスして説明会に臨んでもらいたい」という企業側の配慮である場合が考えられます。

リクルートスーツを着用すると気持ちが引き締まりますが、緊張感も同時に高まりがちです。あまりに緊張しすぎていると、説明会の内容が頭に入ってこないこともあります。

企業としても、忙しい中で時間を割いて説明会を開催する以上、就活生に自社のことをしっかりと理解した上で応募してほしいと考えています。

就活生がリラックスして説明会に参加し、内容を理解するための配慮として、私服での参加を指定しているケースがあります。

③服装は評価対象外のため

三つ目の理由として、服装が評価対象に含まれていないケースです。

企業によっては、従業員にラフな服装での出社を認めていることがあります。服装の規則が緩い社風の企業では、就活生にもラフな服装での来社を認めており、服装によって評価を上下しないことが考えられるでしょう。

ただし服装の規則が緩い企業においても、注意したいポイントはあります。特に重要なのは清潔感です。シャツがしわだらけだったり、汚れが目立ったりと、あまりに不潔な服装は避けるべきです。

また服装が評価対象外でも、悪目立ちを避けるため、あまりに奇抜な服装で説明会に参加するのは控えましょう。

④説明会では就活生を評価しないため

四つ目の理由として、説明会で就活生を評価していないことが考えられます。説明会は自社について就活生に知ってもらう場であり、基本的には合否を判断する場ではありません。

参加している就活生の中には、説明を聞いた上で選考に進むのをやめる人もいるでしょう。説明会の段階から、就活生を評価する必要性がないと判断しているのです。

そのため説明会では私服参加が認められていても、選考に進むとスーツ着用が義務付けられることがあります。

説明会では私服だったからといって、選考でも私服とは限らないので、応募要項をよく確認しておきましょう。

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「服装自由」「指定なし」ならスーツでもOK

企業側から「服装自由」や「服装の指定はありません」といった案内がある場合は、スーツで参加しても問題ありません。服装が自由である以上、スーツでも私服でも悪印象を与える心配はないと言えるでしょう。

ただし「私服でお越しください」や「スーツでお越しください」といった形で企業側から指示がある場合は、それに従わなくてはなりません。

私服を指定されている場合、前述のようなTPOをわきまえた服装ができるかを見るといった企業側の意図が考えられます。

こういったケースでスーツで参加してしまうと悪目立ちするだけでなく、企業側に悪印象を与える可能性が考えられるため、注意が必要です。

服装の案内がない場合はスーツが無難

企業側から服装に関する案内が無い場合は、スーツで参加するのが無難です。企業によっては就活生はスーツ着用が当然と考えており、服装の案内をしないことがあるためです。

礼儀を重んじる社風の企業や、歴史ある大企業では、スーツでの参加を当然として案内をしないことが考えられます。

説明会も就活の一部であることに変わりはないため、企業側から服装の案内がない時はスーツで参加するのが最適解と言えるでしょう。

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説明会に適した私服のポイント

説明会に私服で参加する際には、押さえたいポイントがいくつかあります。原則としてオフィスカジュアルを着用することになりますが、男女で異なる注意点もあります。

就活はビジネスシーンであることを意識し、相応しい服装で説明会に参加できるよう準備しておく必要があります。

ここでは説明会に私服で参加する際に、押さえておきたいポイントを男女別で解説しています。ぜひ参考にして、望ましい服装で説明会に参加できるようになりましょう。

男性編

男性の服装の基本はジャケット・シャツ・チノパンまたはスラックスです。ジャケットとシャツは襟付きのものを選びましょう。ジャケットのカラーは黒や紺がおすすめです。

パンツの色は紺かベージュを選ぶことで、自然な組み合わせになるでしょう。なおデニムはカジュアル過ぎるためNGです。

シューズは革靴か、革靴に近い見た目のスニーカーが良いでしょう。カラーは黒や茶色のような、あまり派手過ぎないものを選択します。素足が見えるとだらしない印象を与えるため、靴下も必ず着用しましょう。

服装だけでなく、持ち込むバッグ類にも注意が必要です。男性はリュックサックで出かけることも多いですが、就活ではカジュアル過ぎる印象を与えるため避けましょう。オフィスカジュアルにおいては、手提げ式のビジネスバッグが好ましいです。すぐに用意することが難しければ、スーツ着用時に用いるバッグでも問題ありません。

衣服や小物は、いずれも清潔でだらしなさを感じさせないものを身につけましょう。家を出る前に鏡で確認して、ビジネスシーンに相応しい服装になっているかを確認しておくと良いでしょう。

女性編

女性のオフィスカジュアルの基本的な組み合わせはジャケットまたはカーディガン・ブラウスまたはカットソー・パンツまたはスカートになります。

トップスは襟付きのものを選ぶと、カッチリとした印象になるのでおすすめです。

スカートをはく場合は短すぎず、座ったときに膝が露出しない程度の長さを確保しましょう。

服装の色合いにこれといった決まりはありませんが、あまりに派手過ぎたり、原色ばかりだったりすると全体的に落ち着きのない印象になってしまいます。

ベージュ・紺・淡い黄色のようなカラーで揃えると、相手に爽やかな印象を与えることができるでしょう。

シューズはパンプスやローファーの中で、歩きやすいものを選びましょう。

バッグはA4サイズの書類が入るサイズの、肩掛けバッグがおすすめです。床に置いたとき自立するものが便利です。

ピアスやネックレスといったアクセサリー類は小さいものであれば認められることもありますが、身につけない方が無難と言えます。

全体的に肌の露出が多すぎるものや、派手な色合いのものはだらしない印象に繋がるため好ましくありません。透け感のある上着もカジュアル過ぎるためNGとなります。

就活生らしいフレッシュな印象のコーディネートになっているか、出発前に見直しておきましょう。

以下の記事でも、就活における私服について男女別に詳しく解説しています。面接で認められる私服であれば、説明会で着用しても問題ありません。

ぜひ参考にして、好印象な私服で説明会に臨めるよう準備しましょう。

説明会に適した髪型のポイント

説明会に参加する上では、服装だけでなく髪型にも注意する必要があります。無難な私服を選択できても、髪型がきちんとしていなければ、やはり悪い印象に繋がってしまうのです。

ここでは、髪型において注意すべきポイントを男女別でそれぞれ紹介しています。ぜひ参考にして、適切な髪型で説明会に参加できるよう準備しておきましょう。

男性編

男性の髪型は、長さがショートかベリーショートで、目元と耳周りが見えるセットが基本です。ロン毛やパーマをかけたヘアスタイルは、就活に相応しくありません。また短いからといって、極端に短い坊主頭は強面な印象に繋がるため避けましょう。

近年流行しているツーブロックも、遠目に見ても段が目立つほどの刈り込みはカジュアル過ぎるためNGです。

髪の色は地毛が明るい人は無理に黒染めする必要はありませんが、金髪や茶髪にしている人は黒く染め直す必要があります。派手な髪色のままでは悪目立ちする上に、学生気分が抜けていないと判断されてしまうでしょう。

爽やかな短髪の黒髪を、ワックスで軽く整えた髪型が、就活に相応しい男性の髪型と言えます。

女性編

女性の場合、髪の長さに制限はありませんが目元と耳周りがはっきり見えるようセットしておきましょう。また、長い髪が肩にかかっているとだらしない印象になってしまうので、髪を束ねたり、お団子ヘアにすると良いでしょう。

お団子ヘアにする場合、頭の高い位置にお団子があるとカジュアルな印象になってしまうため、後頭部の下あたりにまとめます。

髪の色は男性と同様に、ナチュラルな黒髪か地毛の色が好ましいとされています。

就活における髪型については、以下の記事で詳しく解説しています。服装だけでなく髪型にも不安がある人は、ぜひ参考にしてください。

マナーを守った私服で説明会に参加しよう

説明会に私服で参加する際は、マナーを守った服装で臨めるよう準備することが大切です。

説明会は本選考ではありませんが、ビジネスに相応しくない服装だと、その後の合否にも影響する可能性があります。

また周囲から浮いてしまう服装だと、説明会の内容に集中できず、せっかくの時間を無駄にしてしまうことにも繋がります。

説明会も就活の一部であることを忘れず、就活のマナーを守った服装で参加しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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