就活その他

履歴書に貼る証明写真の注意点【撮り方から貼り方まで】

履歴書の証明写真は重要

履歴書には一般的に現在も写真が貼ることが一般的です。何故、写真を貼ることが必要なのかという素朴な疑問があると思いますが、答えは至って簡単であり、それは写真から多くの情報を得られるからです。「名は体を表す」という言葉があります。意味としては、名前はそのもの自体や性質を表すものだという意味です。これと同様に写真もその人をよく表します。履歴書を直筆指定の会社もあります。

企業としては、履歴書に記載されている内容だけではなく、多角的にその人を判断する必要があるので、写真もそういった意味で重要になります。身だしなみを整えることは、社会人として最低限の礼儀であり作法です。その最低限のこともできない人を学歴や資格だけで採用されるほど甘くはありません。それでは具体的にどのような証明写真がいいのか、具体的な方法ややってはいけないNG写真について説明します。

証明写真を撮る際の身だしなみの注意点

証明写真を撮る際の身だしなみとして、一番に考えることは「清潔感」です。就職の際に提出する履歴書だと考えると難しくなるかもしれませんが、就職に限らず人を判断するときに第一印象での清潔感は重要です。

次に清潔感とは何か?ということになりますが、まず大事なのは「シンプルであること」を心がけましょう。必要がないものは極力排除すること。まず排除することでマイナスを防ぐこと。そして、次に好印象を持たれるためのコツについて詳しく説明していきます。

証明写真を撮る際の身だしなみ【男性編】

証明写真を撮る際の男性の身だしなみ

若い男性社員に何を求めているか。まず企業側としては特殊なスキルではなく、誠実さ、真面目さ、謙虚さ、そして若さから溢れる勢いや元気というものを求めています。写真からそれらのイメージができれば理想的だということになります。

とはいっても何も特殊なことをするわけではなく、やらなくてはならないことをやればいいだけです。仕事で、やらなくてはならないことをきちんとできるのか、一般的な常識は兼ね備えているのかという点に繋がります。

①リクルートスーツを着用する

履歴書の証明写真を撮る場合、原則リスクルートスーツを着用です。最近の写真は綺麗に写すため、スーツの寄れやシャツの皺、ネクタイにも気をつけなくてはいけません。ネクタイはしっかり締まっているか、斜めになっていないか確認しましょう。

また、黒のリクルートスーツにホコリがついていると目立ちます。証明写真を撮る前に鏡の前で着こなしをチェックしましょう。

②髪型は目や襟にかからず清潔感を出す

人の見た目を判断するときに髪型は大きな割合を占めます。人の見た目を左右するものとしては目や鼻や口など様々なものがありますが、心理学的にはその70%が髪型で決められているという話もあります。それほどその人の印象を決定づけるわけです。たかが髪型ではありますが、注意をしなければならない重要なファクターとなります。髪が目や襟にかかっていたらどういう印象を一般的には持つでしょうか。それがプラスに働くでしょうか。

前述しましたように余計なものはできるだけ排除すること。それが清潔感へと繋がります。前髪が目にかかるほど必要かどうか、襟にかかるほど後ろ髪が必要かどうかを考えればいいわけです。よって清潔感にとっては必要ないものとなるわけです。

証明写真を撮る際の身だしなみ【女性編】

証明写真を撮る際の女性の身だしなみ

基本的に男性も女性も目指しているものは一緒になります。実際に会って話をするまで面接官は、この証明写真からその人の印象を潜在的に持つことになります。この第一印象というのはなかなか消えるものではありません。証明写真によって持たれる先入観というのは必ずあります。逆にいえば、この証明写真で好印象を持たれるということはその後進展した際の面接などにおいて、プラスに作用することになるわけです。

①リクルートスーツを着用する

服装は、これも男性と同じくリクルートスーツの一択です。ここで個性を発揮する必要はありませんので、面接にいくときと同じ服装を心がけるようにしましょう。リクルートスーツも様々な種類がありますが、特にこのようなリクルートスーツがいいという縛りはありませんので、一般的なリクルートスーツであれば問題ありません。

②髪型は目や襟にかからず清潔感を出す

男性の場合は単純に短くすればいいという場合がほとんどなのですが、女性の場合は髪の長さが人によって違いますので、男性にくらべて配慮しなければなりません。基本的には目や襟に髪がかからないようにするのは一緒です。

清潔感を持たれるポイントとしては、「おでこ」のセンター部分を出すという点があります。例えば前髪が目にかからない長さで真っすぐそのまま下ろされているのでも目にかからないという条件は満たしています。

しかしこれを少しアレンジして、前髪を分けて「おでこ」のセンター付近を出すだけで、すっきりとした清潔感のある髪型へと変わります。また襟にかからない点について補足すると、髪が長い人は耳を出すような髪型を心がけることが重要になります。耳が完全に隠れている写真では印象はよくありません。髪を束ねるなどして耳を出すようにしましょう。

この束ねる点についてもできるだけシンプルに後ろで束ねることを心がけましょう。編み込みなどをしておしゃれに仕上げる必要は履歴書の証明写真には必要ありません。

証明写真のサイズは縦4.0mm×横3.0mm

履歴書の証明写真のサイズは基本的に縦4.0mm×横3.0mmにできていますので、そのサイズにあったものを準備しましょう。少々大きくても小さくてもと自己判断するのではなく正確なものを準備することが大切です。間違ってもはさみで切って端の部分が波打っているような写真にしないこと。また写真を貼付する部分の点線が見えるほど小さくならないことなど特に注意をしてください。相手企業から特別に指定された場合にはそれに準じて用意をしてください。

また、企業によっては大量の履歴書を扱うことになります。その場合に、履歴書から写真が剥がれる場合があるので、糊付けする際にも写真の裏に自分の氏名を記載しておくことで写真が剥がれた場合でもその写真が誰のものか分かるので丁寧です。

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証明写真の撮り方

では証明写真機器の撮り方をご紹介します。相手は機械なので、セルフコントロールで印象の良い写真にしなければなりません。これまでせっかく努力をして準備してきたのに、この写真の撮り方で失敗しては意味がありません。

実際に写真映りというのは努力によって良くなります。具体的にどのようなことに注意したらいいのか、またどういうことをしてはいけないのかを説明します。

証明写真を履歴書に貼る場合、お店に売っている履歴書ならば写真を貼るためのシールがついてくるものが多いです。シールがついているのならば履歴書に貼る時そのシールを使うとキレイに貼ることができます。しかしシールがない場合は何を使って貼ればいいのか迷ってしまうでしょう。何を使うかによって仕上がりがだいぶ変わってきます。それではおすすめの貼り方をご紹介していきます。

目線をそろえて顎を引く

人の体というのは、なかなか真っすぐにならないものです。実際に鏡などで直立した状態で右肩の高さと左肩の高さが全く同じという人は意外に少ないのです。ですので、目線を正しく揃えないと、無意識にしているとどちらかに傾いているようになるわけです。これは鏡などを使って調整ができますし、自分の癖などを予め知っておくことで防ぐことができます。

次に顎を引くという点についてですが、スマホのカメラなどを使用して自分の顔を下からと上からと二種類撮影すると、上から撮ったもののほうがよく見えるというのが分かると思います。一般的なSNSなどでも自撮りをしている場合、その多くは斜め上から撮影しているのも映りがいいからです。この斜め上から撮影した方が映りがいいというのを証明写真で少しでも取り入れるには顎を引いてやることで再現ができるわけです。

表情はカメラ目線で口角をあげる

顎を引いた状態でしっかりとカメラ目線にすることで、目が大きいような写真映りになります。また口角を少しあげることで、柔らかい印象になり、見る側が好感を持てる写真になります。

カメラ目線にする際には、カメラを睨むようになる人がいますので、できるだけリラックスをして柔らかい表情でカメラを見るように心がけましょう。口角をあげる際の注意点としては絶対に歯を見せないこと。あくまで自然に見える範囲での口角のあげかたであって、笑顔の写真ではありませんので、この点を誤認しないようにしてください。

印象をアップさせるための証明写真にするためのチェックリスト

準備した証明写真が本当に適切かどうかを判断するためのチェックをしてみましょう。

もうすでに準備してしまったものであっても明らかにNGに該当するものがあった場合には撮りなおすことをお勧めします。自分の写真を自分で見てもなかなか判断ができない場合には誰かに見てもらって意見を貰うことも1つの手段です。客観的な意見や上記のチェックリストなどを使って、見落としてるところがないのか確認をしてください。

履歴書に貼る証明写真のNG例

これまで説明してきたとおり、証明写真はたいへん重要です。ここまで読み進めて頂いた方であれば、大きな間違いをすることはまず無いとは思いますが、実際にあったNG例を紹介しますので、参考にしてください。

撮影時の表情のNG例

口角をあげるというところでも記載しましたが、柔らかい笑顔くらいまでならいいのですが、歯を見せている笑顔はNGです。ただ笑顔がNGだからといっても無表情もNGです。無表情と笑顔の間を目指しましょう。論外になりますが、睨みつけているような写真は当然NGです。

服装についてのNG例

基本的にリクルートスーツですので、大きなNGはありません。但し、男性の場合でいえばネクタイは重要です。正しい結び方ができているのかどうか、きちんと真っすぐになっているのかどうか考えてください。一番上のボタンが締まっていない、ネクタイが斜めになっているなどはNGです。またネクタイの柄なども派手なものや柄のものはNGです。できるだけシンプルなものを選んでください。

女性の場合もできるだけ服装はシンメトリー(左右対称)を目指してください。特に襟元などシンメトリーになっていないものはNGです。また男性のシャツや女性のブラウスは白にしましょう。それ以外の色や柄ものについてはNGだと考えてください。女性の場合は胸元が開きすぎていないシンプルなブラウスにしましょう。当然ですが、よれや皺のあるものはNGです。

髪型ついてのNG例

男性でありがちなNGとしては、ワックスなどでおしゃれにしすぎてしまうことです。頭頂部の髪をワックスで立たせたりするのはNGです。できるだけ自然な髪型になるように調整してください。また茶髪など色についても基本的にはNGです。

女性によくあるNGとしては髪がとにかく顔にかかることです。顔が隠れるような髪型は基本的にNGと考えてください。また髪の色についても男性同様茶髪はNGです。各社によって髪の色など社内規定で設けられている企業も多いとは思いますが、履歴書に貼付する証明写真にわざわざ茶髪の写真を使用することはないわけです。またウィッグやエクステ等もNGです。できる限り自然であることを心がけましょう。

また基本的にパーマはNGです。おしゃれのためにしていることというのはここではNGと考えてください。とにかくシンプルに清潔感を重視します。

姿勢ついてのNG例

とにかく猫背は印象が悪いのでNG。胸を張って背筋を伸ばして撮影するようにしましょう。また肩のラインが斜めになると首も斜めになり、全体的にアンバランスな印象をいけますのでNGです。顎を引いて姿勢をよくしようとしすぎるために、体が反ってしまうのもNGですので気をつけてください。イメージとしては真上に頭を引っ張られているような感じで、背筋をまっすぐにすることがポイントです。

また証明写真の椅子は高さの調整ができます。これを知らないで前の人が使用したままの椅子の高さで撮影してしまい、不自然な姿勢になっている場合もあるので注意してください。

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証明写真を綺麗に貼り付ける方法

ここからは、撮影した証明社員を履歴書にきれいに貼り付ける方法をご紹介します。証明写真が綺麗に撮れたとしても、皺が寄っていたり傾いていたりすると、見栄えの悪い履歴書の印象を持たれかねません。履歴書の写真を綺麗に貼るためにも、しっかりチェックしてください。

両面テープで貼るのがおすすめ

証明写真を貼る時に一番のおすすめは両面テープです。理由は、両面テープは一番簡単にキレイに貼ることができること、そしてしわになりにくいことが特徴です。両面テープは家庭ではあまり使うことがないので持っていない人も多いですが、文房具店やコンビニでも300円くらいで売っています。100円ショップでも手に入るでしょう。

テープの太さは一般的なテープの太さでいいです。もし細めのものを購入してしまった場合は剥がれにくいよう上下に貼るようにしましょう。また厚さは厚めのものでは不格好になってしまうので、普通の薄いタイプを選ぶよう注意してください。また貼る際写真からはみ出ないようにギリギリに貼らず、外枠から1~2mm離して貼るようにしましょう。

テープのりで貼るのもおすすめ

テープのりもキレイに貼ることができるのでおすすめです。なぜテープのりかというと、固形や液体のスティックのりでは写真からのりがはみ出る恐れがあるからです。それに対してテープのりははみでることがなく、決まった箇所だけ貼ることができるのでキレイな仕上がりになります。

貼り方は、のりを証明写真に付けて貼るようにしましょう。太さによりますが、全体的にめくりにくくなるよう横に3本、または縦に3本のり付けすると剥がれにくいです。幅広タイプのテープのりなら2本で十分です。また、のりを履歴書に直接塗ってしまうとはみ出てべたべたしてしまう恐れがあるので、写真の裏にのり付けするよう注意しましょう。そして両面テープと同様で外すぎるとはみ出る恐れがあるので、外枠から少し内側に貼るようにしましょう。

できるだけ真っすぐになるように貼る

写真は履歴書に対してできるだけ真っすぐになるように貼ります。写真を貼る位置に枠線があればその枠線に合わせてキレイに貼ると真っすぐキレイに貼ることができます。しかし枠線がない場合は定規を使ったりして真っすぐ貼れるよう気をつけてください。

どうして真っすぐに貼らなければならないかというと、写真が歪んでいると、その履歴書を見た企業側の印象が悪くなってしまう恐れがあるからです。写真の歪みは心の歪みと捉えられます。真っすぐキレイに貼れるよう心掛けましょう。また写真を自分で切る場合も注意が必要です。この場合もカッターを使うなどしてできるだけ真っすぐになるよう気を付けましょう。

液体のりははがれやすいため使用しない

こちらも一般家庭でよくある液体のりですが、液体のりは証明写真を貼るのには適していません。液体のりは全体的に塗ることで剥がれにくい印象がありますが、実は意外と剥がれやすいのです。そして塗りすぎることではみ出てしまう恐れがあります。

また写真や履歴書がシワになりやすいのも欠点です。他にも手などにつきやすく、べたべたになった手で履歴書にふれてしまい汚れてしまいます。写真を貼るのを失敗した時も剥がしたりずらすると、のりで汚れます。このように液体のりにはデメリットが多いので、証明写真を貼るときは使用するのを避けたほうが良いでしょう。ちなみに固形のりですが、固形は液体に比べればしわになりにくく使いやすいです。しかし汚れやすかったり剥がれやすいという欠点があるため、固形もあまりおすすめできません。

証明写真は既定のサイズで撮り真っすぐ履歴書に貼ろう!

どんなに履歴書の中身が良くても見栄えが悪ければすべて台無しになってしまいます。履歴書を全体的にみたときの見栄えは、写真ですべてのバランスが決まるともいわれています。

履歴書がバランスよくキレイだと企業から「おっ、こいつは違うな」とそれだけで良い印象を抱かれやすく、選考で有利になるでしょう。逆に貼り方がキレイでないと、マイナス印象からスタートしてしまう恐れが生じます。履歴書の書き方、写真の撮り方だけでなく、最後まで気を緩めず写真を貼るところまで気を使うよう心掛けることが大切です。好印象の履歴書に仕上げて自分をアピールし、内定に一歩近づきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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