目次
塾講師とは
生徒に対して勉強などの指導を行う塾講師。塾講師が勤める学習塾は、学校で学んだ教科の予習や復習を行う補習塾と、受験対策を目的とした進学塾、高校生や浪人生を対象に大学受験を専門に指導する予備校の3つに大別されます。そんな塾講師の平均年収やボーナス事情について、確認していきましょう。
塾講師の種類について
- 補習塾の塾講師
- 進学塾の塾講師
- 予備校の塾講師
塾講師を細かく分類すると、補習塾の塾講師と、進学塾の塾講師、予備校の塾講師に分けられます。
塾講師の業務内容
補習塾の塾講師は、成績を上げ、内申点や通知表を良くすることを目的に、学校で学ぶ学科の予習や復習の指導を行います。そのうち予習塾では、現在学校で学んでいることを先に塾で勉強し、理解した後に学校での授業を受けます。復習塾は、生徒が学校で学んだ分野の理解が難しいところや、分かりにくいところを指導します。
進学塾の塾講師は、主に小中高校生に対して、志望校合格を目指した受験対策を行います。
予備校の塾講師は、高校生や浪人生を対象とし、大学受験の合格に向けた指導を行っています。
いずれの塾講師も、生徒がどの程度の学力アップを目指しているのか、生徒と保護者のニーズに合わせた指導を行う必要があります。また、ただ単に教育指導を行うだけでなく、成績に伸び悩む生徒の相談に乗ったり、学習意欲を引き出すことも講師の仕事の一つです。また、事務所での電話応対や生徒の保護者との対応、教室の掲示物の整理、塾のチラシ配りや説明会の実施なども業務に含まれます。
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塾講師に求められる能力について
- 学力
- コミュニケーション能力
- 責任感、熱意、思いやり、献身性
塾講師に求められる能力には、学力、コミュニケーション能力、責任感・熱意・思いやり・献身性です。
人に知識を教えるためには、ある程度の学力は必須です。ですが、高学歴だから塾講師に向いているとも限りません。どうしたら生徒が理解しやすいか、どうしたら生徒のやる気を引き出せるかを考える能力も重要です。ただし、難関大学を目指す進学塾などの塾では、学歴の高さを重視することがあります。
次に、生徒とのコミュニケーション能力が挙げられます。子どもが好きで、人にものを教えることが得意であることはもちろん、生徒の分からないことや困っていることに気がつくことが大切です。塾講師は、生徒だけではなく、生徒の学力に不安を抱える保護者の心のケアなども重要になってきます。
また、責任感や熱意、思いやり、献身性も、塾講師には必要なスキルです。生徒一人ひとりにとって分かりやすい指導方法を模索し、自分が生徒の学力を上げようとする責任感や熱意が大切です。また、生徒に質問や相談をされたときに、思いやりや献身性を持って対応ができる人が、塾講師に適しているといえます。
塾講師の平均年収と他職種との比較
塾講師の平均年収について
厚生労働省の調査によると、塾講師の平均年収は391万円です。平均年齢は35.6歳です。
他の職種・平均との比較
- 日本の平均年収:422万円
- スクール長:370万円
日本の平均年収は422万円ですので、講師の年収は日本の平均よりも低いといえます。また似た職種を見てみると、DODAによれば、スクール長およびマネージャーの平均年収は370万円となっています。
塾講師のボーナス・昇給事情
ボーナスについて
厚生労働省の調査によると、塾講師の平均ボーナス額は43万円です。
昇給について
塾講師の昇給に関する詳細なデータはありません。ただし、企業によって昇給の有無は断言できませんので、企業によって事情は異なってきます。
塾講師の年齢別平均年収推移シミュレーション
塾講師の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
20~24歳 | 214.8万円 | 14.7万円 | 38.0万円 |
25~29歳 | 279.8万円 | 19.2万円 | 49.4万円 |
30~34歳 | 322.4万円 | 22.1万円 | 57.0万円 |
35~39歳 | 353.3万円 | 24.2万円 | 62.4万円 |
40~44歳 | 380.8万円 | 26.1万円 | 67.3万円 |
45~49歳 | 402.5万円 | 27.6万円 | 71.1万円 |
50~54歳 | 419.4万円 | 28.8万円 | 74.1万円 |
55~59歳 | 413.3万円 | 28.4万円 | 73.0万円 |
60~64歳 | 309.8万円 | 21.3万円 | 54.7万円 |
塾講師の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30代前半での平均年収は322.4万円、うちボーナスは62.4万円になると予測されます。40代前半では平均年収が380.8万円、うちボーナスは67.3万円であるシュミレーション結果となっています。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
塾講師と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション
年齢 | 塾講師の平均年収 | 日本の平均年収 |
20~24歳 | 214.8万円 | 263.5万円 |
25~29歳 | 279.8万円 | 343.3万円 |
30~34歳 | 322.4万円 | 395.5万円 |
35~39歳 | 353.3万円 | 433.4万円 |
40~44歳 | 380.8万円 | 467.1万円 |
45~49歳 | 402.5万円 | 493.8万円 |
50~54歳 | 419.4万円 | 514.4万円 |
55~59歳 | 413.3万円 | 507.0万円 |
60~64歳 | 309.8万円 | 380.1万円 |
塾講師の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えます。最も差が小さいのは20代前半です。差が大きい年齢は50代前半で、日本の平均と比較すると95万円低くなると推測されます。40代前半では、380.8万円となる予測です。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
塾講師の生涯賃金シミュレーション
塾講師の平均年収 | 日本の平均年収 | |
生涯賃金 | 1.55億円 | 1.90億円 |
日本の平均的な生涯賃金と塾講師の生涯賃金を比較してみましょう。塾講師の平均年収は391万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。
塾講師の生涯賃金は、1.55億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると0.35億円ほど低いと推測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
まとめ
日本の平均年収と比較すると、講師の年収水準は低めの予測となっています。しかし塾講師は、自らの指導によって生徒のやる気や成績が上がり、生徒との信頼関係も築ける、とてもやりがいのある職種だと言えるでしょう。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。