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面接でクールビズがOKなのか迷う就活生は多い
夏のビジネスシーンですっかり定着した「クールビズ」ですが、就活にとっては悩みの種かもしれません。「クールビズにマナーはあるのか」、「企業からクールビズで構わないと言われたけど、ジャケットは着た方が良いのか」など、どう対応して良いのか頭を悩ませてしまう人もいるでしょう。そこで本記事では、クールビズについて詳しくご紹介します。
言葉の定義から着こなし方、ボタンの留め方、インナーの色など、夏場の面接対応に欠かせないマナーを伝授していきましょう。クールビスそのものを肯定的に感じていない企業の存在は0%とは言い切れませんので、無難なスーツスタイルについても触れていきます。
クールビズのとらえ方
そもそもクールビズという言葉にいまいちピンとこない人もいるかもしれません。およそ10年前に始まったので、その時にビジネスパーソンであった場合は、よく意味を理解しているでしょう。
そうではない場合、自分ごととしてクールビズを捉えられないので、あまり馴染みがないかもしれません。そこでまずはクールビズの意味をしっかりと振り返っていきます。細かい服装のルールがあるので、ぜひ覚えておいてください。
クールビズとは
冷房などの省エネを図るために始まった活動がクールビズです。環境省が中心となり、28度で過ごせる服装を呼びかけるキャンペーンを行い、流行語大賞に選ばれるほど定着した言葉となりました。ちなみにクールビズは、「かっこいい」・「涼しい」を意味する「クール(cool)」と仕事などを意味する「ビジネス(business)」の短縮した言葉を組み合わせて作られたものです。
2012年からは、このクールビズのアップデート版「スーパークールビズ」が提唱され、クールビズよりも遥かに服装規定が緩和されることになりました。「スーパークールビズ」の場合、アロハシャツやスニーカーも許容されますが、面接向きではないと言えるでしょう。
クールビズスタイルはノーネクタイが基本
クールビズの基本は、ネクタイを着用しないことです。そして、半袖シャツで問題ありません。ただし、就活の場合は長袖のほうが良いという意見もあるため、気になる人は長袖の方が無難でしょう。ポロシャツはNGですが、チノパンはケースバイケースで着用可能になっています。もっとも注意すべきことは、ジャケットを羽織るか否かでしょう。もしかすると、ジャケットなしのシャツのみはカジュアルすぎるので、ビジネスシーンには向いていないかもしれません。
なので、一般的なマナーとしては、シャツの上にジャケットを着ることにしましょう。ジャケットは着用せずにネクタイのみを着ける対応はどうでしょうか。この場合、少し不恰好になってしまうので、ネクタイをつけた時は、必ずジャケットを羽織った方が良さそうです。いずれにせよ、基本は「ノーネクタイ」と覚えておきましょう。
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クールビズで面接に臨んでもいいのか
クールビズはノーネクタイ、状況によってノージャケットで構わないワケですが、「さすがにそのスタイルで面接はできないだろう」という声も聞こえてきそうです。あるいは、「夏場なのだから、なるべく涼しげな服装の方が良いだろう」と考える人もいるかもしれません。
確かに、クールビズで面接に出向いて良いのか、判断は簡単ではないでしょう。企業や人事担当者によって、考え方も異なってくるはずです。では、クールビスで面接に行って良いのかどうか詳しくみていきましょう。
基本的にクールビズでの参加は避ける
面接官に真面目な印象を与えるためにも、ネクタイとジャケットを着用して行った方が良いかもしれません。事前に企業から「クールビズでお越しください」と言われていない限り、クールビズは避けるべきでしょう。「ネクタイはしなくても構いません」という指示あれば、クールビズが定着している可能性が高く、従った方が良さそうです。
夏場の暑い時期にネクタイをしめジャケットを羽織ることは、身体的に苦しいことかもしれません。しかし、企業側に誠実な印象を与えるためには、ネクタイ・ジャケットは欠かせないスタイルでしょう。「涼しい格好をしたいから」という理由だけで、クールビズにすることは避けてください。企業側から指示がなければ、基本的にネクタイ・ジャケット着用です。
スーツにネクタイのスタイルが無難
どの企業もクールビズに対して肯定的に捉えているワケではありません。中には、「ありえない」と考えている会社もあるでしょう。そうした企業に出向いた際、クールビズのスタイルでは、浮いた存在になってしまいます。基本的には、スーツを着用してネクタイをしめておくべきです。面接会場に行き、周囲がノーネクタイであれば、同じような格好をすることにしましょう。
今では夏用のスーツも販売されていますので、夏場でも快適に過ごせるのではないでしょうか。事前にクールビズが定着している企業か否かを把握できれば問題ないのですが、現地に行ってみないとなんとも言えないケースも考えられます。そのため、スーツにネクタイのスタイルが最も無難でしょう。
企業に服装をクールビズと指定された場合はOK
企業から面接へクールビズで参加するように指定されている場合は、言われた通りの服装で参加すれば問題ありません。ただし、クールビズの服装をどう捉えているかは企業によって異なります。「クールビズとはノーネクタイ・ノージャケットのこと」という企業もあれば、「クールビズはノーネクタイでジャケットは着用する」と考えている企業もあるのです。
そうした事態に対応するために、ネクタイやジャケットを持参していくと良いでしょう。そうすれば、その他の就活生や社員の服装を見て合わせることができます。また、クールビズを指定されていたならノーネクタイまたはノージャケットでも、選考に不利になることはないでしょう。クールビズと案内しておきながら「面接ではスーツを着るのが当然」と評価を下げるような企業だった場合、そもそも就職先としてやめておいた方が良いでしょう。
クールビズで面接に参加する際の注意点
「クールビズ」は、基本的にはノーネクタイ・半袖シャツが認められています。とはいえ、どんなシャツでも良いのかと言われれば、ビジネスシーンを無視したスタイルではもちろんいけません。
また、シャツの下に着るインナーもジャケットを着用しない分、目立つ可能性が高いと言えるでしょう。なので、どんな色を着るのか慎重に選ばなければなりません。シャツのボタンや長袖着用時にも注意事項があるので、詳しくご紹介していきます。
派手な色のシャツやインナーは避ける
面接はビジネスシーンのため、ファッションを楽しむような派手な色やデザインのシャツは控えてください。また、涼しさを求めすぎて薄すぎる素材も、あまり好ましくありません。地域によってはアロハシャツなどを着ることが許可されていますが、特別な指示がない限りは避けるべきでしょう。クールビズ用のシャツが販売されているので、その中から選んだ方が失敗は少ないはずです。
また、シャツの下に着るインナーの色や柄にも気を配ってください。特にジャケットを着用しない時は、インナーのデザインなどが目立ちます。シャツの首元からインナーが見えているのはだらしない印象があるので、深めのVネックで、色はベージュ系が良いでしょう。
第一に清潔感を意識する
クールビズ以外ではネクタイを着用していることがほとんどです。そのため、あまり第一ボタンに気をとめることはないかもしれません。しかし、クールビズではノーネクタイで第一ボタンをとめるべきなのかどうか、頭を悩ませる人もいるかもしれません。
就活生の場合は、きちんとボタンをとめておきましょう。入社後は開けておくことの方が多いですが、誠実さをアピールするためには、はずさない方が良いです。
面接官から「外していい」という指示があれば、従ってください。また、長袖シャツの着用時、夏場であるならば袖をまくることがあるでしょう。しかし、面接の際に袖をまくっているとだらしのない印象を与えてしまい、ビジネスマナー的にもNGなのでご注意ください。
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公務員試験では服装に指定がないか案内をよく確認する
夏の暑い時期に公務員試験が行われた場合、「クールビズでお越しください」と案内される場合があります。市役所などはクールビズを導入しているところも多いので、案内にそうした記述がないかよく確認しておくようにしましょう。
ただし、軽装(ネクタイ、ジャケットなし)で参加するように言われていた面接にジャケットを着ていったからと言って、評価が下がるということはありません。暑い時期に面接を受けに来る就活生のためを思って軽装で来るように案内しているだけですので、周りと違う服装をしてきてしまったとしてもそれほど焦る必要はないでしょう。面接はあくまで人柄や能力、熱意を確認するためのものであり見た目よりも内面が重要です。
クールビズでの面接参加は避けて無難な服装にしよう
暑い時期に、ジャケット・ネクタイは辛いものですが、「内定のために」、「絶対合格する」という強い意志があれば、乗り越えられるのではないでしょうか。企業によっては、クールビズそのものを拒否している可能性があるので、スーツにネクタイを基本スタイルにした方が良さそうです。ただし、企業からクールビズを指定されている場合は問題ありません。あとは、面接会場の服装状況を見ながら対応していきましょう。
シャツの種類、第一ボタン、インナーのデザインなどは、クールビズ特有のマナーかもしれませんので、注意が必要です。とはいえ、一度覚えてしまえば難しいことはありません。ビジネスシーンにはさまざまなマナーがあり、慣れていない就活生にとっては大変かもしれませんが、ひとつひとつをきちんと守っていきましょう。