目次
理学療法士とは
理学療法士は、理学療法というリハビリを患者さんに行う職種です。少子高齢化が進む中、活躍の場が広がっており、社会的にも必要不可欠な職業だと言えます。そんな理学療法士の職業について、その仕事内容の概要や、平均年収、ボーナス事情などを見ていきましょう。
理学療法士の業務内容
理学療法とは、「理学療法士及び作業療法士法」第2条によると、「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えること」と定義されています。
つまり理学療法とは、病気やけがによって障害がある人、あるいは加齢によって機能が低下してしまった人に対して、運動をしたり、電気やマッサージにより刺激を加えたりすることによって機能を改善することを目指すリハビリです。
そんな理学療法を行うことが理学療法士の業務です。理学療法士は病院、診療所、老人保健施設などの介護課保険関連施設で勤務することが多いです。理学療法は医療行為であるため、医師の処方がなければ実施することができない決まりになっています。
理学療法の最終目標は、患者さんが良くなることをサポートすることによって生活の質(QOL)を向上させることです。
理学療法士に求められる能力について
- 責任感
- 向上心
- コミュニケーション能力
理学療法士に求められるのは、責任感、向上心、コミュニケーション能力です。
まず、医療行為を対象者に行う職種であるため間違いがあってはなりません。また対象者の機能改善に責任を持つ必要があります。
また、理学療法は現在も様々な研究により進歩が続いています。それらを日々調べ、身に付ける向上心が必要です。目の前の患者さんに少しでもよい理学療法を提供するために日々精進することが求められます。
さらにコミュニケーション能力も大切です。リハビリは、対象者に自発的に頑張ってもらうことが効果に直結します。対象者が頑張ろうと思えるかどうかは、担当した理学療法士のコミュニケーション能力にかかっています。
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理学療法士の平均年収と他職種との比較
理学療法士の平均年収について
厚生労働省の賃金構造基本統計によると、理学療法士の平均年収は394万円程度です。また平均年齢は、日本理学療法士協会によると男性は33.8歳、女性は32.9歳です。
他の職種・平均との比較
- 日本の平均年収:422万円
- 作業療法士:394万円
- 看護師:441.9万円
- 薬剤師:482.5万円
日本の平均年収は422万円であることから、理学療法士の平均年収である394万円は日本の平均年収よりも低いといえるでしょう。
同じリハビリ職である作業療法士の年収は394万円程度、病院で働くという点で共通している看護師は441.9万円、薬剤師は482.5万円程度であることから、理学療法士の年収は似た職種と比較すると同程度かやや低めだといえます。
理学療法士のボーナス・昇給事情
ボーナスについて
ボーナスの支給の有無は勤務先によって異なります。またボーナス額についても詳細なデータが存在しないため、一概には言えません。
昇給について
昇給についてもボーナス同様、勤務先によって事情は異なります。正社員として雇用される場合は、ある程度の昇給がある場合が多いようです。
理学療法士の年齢別平均年収推移シミュレーション
事務職の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
20~24歳 | 246.0万円 | 16.9万円 | 43.5万円 |
25~29歳 | 320.5万円 | 22.0万円 | 56.6万円 |
30~34歳 | 369.2万円 | 25.3万円 | 65.2万円 |
35~39歳 | 404.6万円 | 27.8万円 | 71.5万円 |
40~44歳 | 436.1万円 | 29.9万円 | 77.0万円 |
45~49歳 | 461.0万円 | 31.6万円 | 81.5万円 |
50~54歳 | 480.3万円 | 33.0万円 | 84.9万円 |
55~59歳 | 473.3万円 | 32.5万円 | 83.6万円 |
60~64歳 | 354.8万円 | 24.3万円 | 62.7万円 |
年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は549.2万円、うちボーナスは97万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が648.6万円、うちボーナスは114.6万円になると予測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
理学療法士と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション
年齢 | 理学療法士の平均年収 | 日本の平均年収 |
20~24歳 | 246.0万円 | 263.5万円 |
25~29歳 | 320.5万円 | 343.3万円 |
30~34歳 | 369.2万円 | 395.5万円 |
35~39歳 | 404.6万円 | 433.4万円 |
40~44歳 | 436.1万円 | 467.1万円 |
45~49歳 | 461.0万円 | 493.8万円 |
50~54歳 | 480.3万円 | 514.4万円 |
55~59歳 | 473.3万円 | 507.0万円 |
60~64歳 | 354.8万円 | 380.1万円 |
理学療法士の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は369.2万円で、日本の平均と比較すると25万円程度低くなると推測されます。40~44歳では31万円程度低くなる予測です。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
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理学療法士の生涯賃金シミュレーション
理学療法士の平均年収 | 日本の平均年収 | |
生涯賃金 | 1.77億円 | 1.90億円 |
日本の平均的な生涯賃金と理学療法士の生涯賃金を比較してみましょう。理学療法士の平均年収は394万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。
理学療法士の生涯賃金は、1.77億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると1,300万円程度多いと推測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
まとめ
理学療法士は今後さらに高齢化が進む中で、ますますニーズが高まっていく職業であると考えられます。そのため、今後も安定した需要が見込まれる職業であり将来性もあると考えられます。平均年収は日本の平均年収ほど高くはありませんが、障害のある人を支援するという非常にやりがいのある職業です。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。