目次
俳優とは
テレビや映画、舞台などで活躍する「俳優」という職業。毎日のようにその姿を見ることはあっても、自分とは関係のない遠い世界のことのように感じている人も多いでしょう。ここでは、俳優の業務内容や年収について見ていきます。
俳優の業務内容
例えばドラマや映画の場合、まずはオーディションを受けることが多いでしょう。そこで見事役を勝ち取り出演が決まれば、顔合わせへと進んでいきます。共演者やスタッフたちと集まり、そこで台本の読み合わせなども行います。その後、稽古やリハーサルを積み重ね、本番の撮影に入ります。役作りのために、撮影までに体重をコントロールしたり、髪の毛や髭など外見を変えたりということが必要な場合もあります。
また、ある程度名前が知られてくるとCM出演の依頼が来ることもありますし、出演する作品の宣伝のためにテレビ番組に出演するような場合もあるでしょう。本の執筆を依頼されるようなこともあるかもしれません。
俳優に求められる能力について
- 演技力
- マネジメント能力
- 自己演出力
まず、「演技力」です。俳優になるために特別な資格などは必要ありませんが、まず俳優養成所や劇団などに所属し、演技の勉強をする方法もあります。
次に、「マネジメント能力」です。例えば、撮影期間中に体重が急に増えるようなことがあっては問題ですし、心身や私生活のマネジメントは演技と同じくらい大切です。また、撮影は早朝から深夜にまで及ぶ場合もありますから、体調管理は欠かせません。
最後に、「自己演出力」についてです。人から見られる仕事ですから、自分自身をどう演出していくかという視点は重要です。自分に求められていること客観的に把握し、どう立ち振る舞うかを仕事以外の場面でも心がけるようにするとよいでしょう。
俳優の平均年収と他職種との比較
俳優の平均年収について
転職会議によると、俳優の平均年収は618万円です(「アナウンサー・俳優・モデル」の平均年収)。ただし、活躍の度合いなどで年収は大きく異なるものと推測されます。
他の職種・平均との比較
- 日本の平均年収:422万円
- 脚本家・放送作家・監督・演出:467万円
- プロデューサー・AP:493万円
俳優の平均年収は、日本の平均年収422万円と比較して、196万円高くなっています。また、芸能関係の他の職種を見てみると、脚本家・放送作家・監督・演出が467万円、プロデューサー・APが493万円であり、俳優の平均年収は高めのようです。
俳優のボーナス・昇給事情
ボーナスについて
俳優のボーナスは、その年の活躍の度合に比例するものと推測されます。CM契約の有無などによってもかなりの差があるようですし、芸能事務所によっても事情は異なるでしょう。
昇給について
月給制を採用している芸能事務所の場合は、定期的な昇給のための制度を整備しているところもあるようですが、事務所の事情にもよるため、昇給のあるなしを一概には断定できません。
俳優の年齢別平均年収推移シミュレーション
俳優の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
20~24歳 | 385.9万円 | 26.5万円 | 68.2万円 |
25~29歳 | 502.7万円 | 34.5万円 | 88.8万円 |
30~34歳 | 579.2万円 | 39.7万円 | 102.3万円 |
35~39歳 | 634.7万円 | 43.5万円 | 112.1万円 |
40~44歳 | 684.0万円 | 46.9万円 | 120.8万円 |
45~49歳 | 723.1万円 | 49.6万円 | 127.8万円 |
50~54歳 | 753.4万円 | 51.7万円 | 133.1万円 |
55~59歳 | 742.4万円 | 50.9万円 | 131.2万円 |
60~64歳 | 556.6万円 | 38.2万円 | 98.3万円 |
年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は579.2万円、うちボーナスは102.3万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が684.0万円、うちボーナスは120.8万円になると予測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
俳優と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション
年齢 | 俳優の平均年収 | 日本の平均年収 |
20~24歳 | 385.9万円 | 263.5万円 |
25~29歳 | 502.7万円 | 343.3万円 |
30~34歳 | 579.2万円 | 395.5万円 |
35~39歳 | 634.7万円 | 433.4万円 |
40~44歳 | 684.0万円 | 467.1万円 |
45~49歳 | 723.1万円 | 493.8万円 |
50~54歳 | 753.4万円 | 514.4万円 |
55~59歳 | 742.4万円 | 507.0万円 |
60~64歳 | 556.6万円 | 380.1万円 |
俳優の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると高いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は579.2万円で、日本の平均と比較すると184万円ほど高くなると推測されます。40~44歳では684.0万円の予測です。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
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俳優の生涯賃金シミュレーション
俳優の平均年収 | 日本の平均年収 | |
生涯賃金 | 2.78億円 | 1.90億円 |
日本の平均的な生涯賃金と俳優の生涯賃金を比較してみましょう。俳優の平均年収は618万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。
俳優の生涯賃金は、2.78億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると0.88億円ほど多いと推測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
まとめ
ここまで、俳優の業務内容や年収について見てきました。俳優は、常に人から見られ評価され続けるシビアな仕事ではありますが、演技を通して多くの人に感動を与えることができる夢のある仕事でもあります。有名なものではなくても、演劇の舞台などはいろいろな場所で開かれています。実際に足を運んで生の演技に触れてみるというのも、俳優の仕事を知るひとつの手かもしれません。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。