目次
管理栄養士とは
管理栄養士は栄養士の上位互換の職種で、管理栄養士に就くためには厚生労働省が実施する管理栄養士国家試験に合格する必要があります。管理栄養士が働く職場には、病院・老人保健施設・保健所・保健センター・保育園・健康保険組合・食品メーカー・給食センターなどがあります。
管理栄養士の業務内容
管理栄養士の業務内容には、病院・老人保健施設・保育園・給食センター等での給食調理・献立作成、スポーツ選手の栄養指導、保健所・保健センターでの栄養相談・栄養調査、食品メーカーでの開発などがあります。
病院や老人保健施設、保健所・保健センターでは、栄養管理の必要な病人や乳児、妊婦といった特別に栄養管理をおこなわなければいけない人に対して、栄養指導をする場合が多くなります。
管理栄養士に求められる能力について
- コミュニケーション能力
- 企画力
管理栄養士だけで献立を立てて調理をするという場合は少なく、多くの調理師や勤めている施設の人とコミュニケーションを取りながら仕事をしなければいけません。また、病院や老人保健施設では各患者の病状ごとに栄養管理をおこなう必要があり、医師や介護福祉士と密に連絡を取っていく必要があります。この際にコミュニケーション能力が必要となります。
管理栄養士の業務の中では、栄養指導や食育をおこなう際にどのようにして指導を勧めていくか、どのようなイベントをするか、などの立案・決定することが多くあります。このような業務をおこなう際に、企画力が重要になってきます。
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管理栄養士の平均年収と他職種との比較
管理栄養士の平均年収について
厚生労働省の賃金構造調査によれば、管理栄養士の平均年収は344.81万円です。管理栄養士の平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は7年です。ただ、この数値には栄養士のデータも入っています。
他の職種・平均との比較
- 日本の平均年収:422万円
- 看護師:480.85万円
- 介護福祉士:322.49万円
管理栄養士の年収は、日本の平均年収である422万円より約77万円ほど低くなります。また、管理栄養士の平均年収を看護師と比較すると約136万円低く、介護福祉士と比較すると約22万円高くなります。
管理栄養士のボーナス・昇給事情
ボーナスについて
厚生労働省の賃金構造調査によれば、管理栄養士のボーナスは約59万円です。ただ、この調査には栄養士のデータが含まれており、管理栄養士のみのボーナスではありません。また、勤め先によってボーナスが大きく異なるようです。
昇給について
管理栄養士の昇給について正確な情報はありませんでしたが、口コミによると勤め先ごとに昇給が大きく変わるようです。就職する際の募集要項をきちんと確認してください。
管理栄養士の年齢別平均年収推移シミュレーション
管理栄養士の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
20~24歳 | 215.3万円 | 14.8万円 | 38.0万円 |
25~29歳 | 280.5万円 | 19.2万円 | 49.6万円 |
30~34歳 | 323.1万円 | 22.2万円 | 57.1万円 |
35~39歳 | 354.1万円 | 24.3万円 | 62.6万円 |
40~44歳 | 381.7万円 | 26.2万円 | 67.4万円 |
45~49歳 | 403.5万円 | 27.7万円 | 71.3万円 |
50~54歳 | 420.3万円 | 28.8万円 | 74.3万円 |
55~59歳 | 414.2万円 | 28.4万円 | 73.2万円 |
60~64歳 | 310.5万円 | 21.3万円 | 54.9万円 |
年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は323.1万円、うちボーナスは57.1万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が381.7万円、うちボーナスは67.4万円になると予測です。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
管理栄養士と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション
年齢 | 管理栄養士の平均年収 | 日本の平均年収 |
20~24歳 | 215.3万円 | 263.5万円 |
25~29歳 | 280.5万円 | 343.3万円 |
30~34歳 | 323.1万円 | 395.5万円 |
35~39歳 | 354.1万円 | 433.4万円 |
40~44歳 | 381.7万円 | 467.1万円 |
45~49歳 | 403.5万円 | 493.8万円 |
50~54歳 | 420.3万円 | 514.4万円 |
55~59歳 | 414.2万円 | 507.0万円 |
60~64歳 | 310.5万円 | 380.1万円 |
管理栄養士の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いといえるでしょう。30~34歳の平均年収は323.1万円で、日本の平均と比較すると72.4万円ほど低くなると推測されます。40~44歳では381.7万円の予測です。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
管理栄養士の生涯賃金シミュレーション
管理栄養士の平均年収 | 日本の平均年収 | |
生涯賃金 | 1.55億円 | 1.90億円 |
日本の平均的な生涯賃金と管理栄養士の生涯賃金を比較してみましょう。管理栄養士の平均年収は344.81万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。
管理栄養士の生涯賃金は、1億5,500万円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると3,500万円ほど少ないと推測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
まとめ
管理栄養士は栄養士の上位互換の職種です。栄養士よりもおこなえる業務幅が広く、栄養士より就職しやすいといわれています。管理栄養士の平均年収は344.81万円で日本の平均年収より少なくなります。
しかし、参照した平均年収データには栄養士のデータも入っていたため、管理栄養士のみの平均年収であればもう少し高くなる可能性があるでしょう。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。