職種研究

研究者の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

研究者とは

研究とは、専門の知識をもって新たな薬の開発や商品開発の際に物事を深く考えることをいい、「研究者」はそれに携わる人を指します。新たにものを生み出す際に、研究者はなくてはならない職種のひとつです。では研究者とは、一体どのような職種なのでしょうか。また、その研究者の平均年収や賞与などは、どのようになっているのでしょうか。詳しい情報を調べてみました。

研究者の業務内容

研究者は主に理系の職種であり、就職先としては大学の研究室や食品、化学、衣類メーカーなどの企業があります。研究は、自社の商品の開発や改善のために研究をおこなったり、新たな発見のために研究をおこなう人もいます。後者でいえば、再生医療を実現するためのiPS細胞を見つけ出した京都大学の山中教授も、立派な研究者といえるでしょう。

研究者になるには、研究内容に特化した専門の知識が必要です。そのため、大学や大学院で専門知識を学んでそのまま大学で研究者として研究を続ける人もいれば、専門の知識を武器に企業へ就職する人もいます。

研究者に求められる能力について

  • 探求心
  • 根気強さ
  • 正確性

研究者に一番必要と言えるのが、探求心です。ひとつのことに対して、どれほど深く突き詰めて調べていくことができるかが研究者には大切になります。

同様に根気強さも研究者に求められるものです。研究する内容の多くは、1日2日で結果が見えるものではありません。内容によっては時に何十年もの月日がかかることもあるのです。飽きっぽい、投げ出しやすい人には向いていないでしょう。

正確性も研究者に求められる要素です。研究の多くは、効果や変化を見つけるために、少しづつ数値を変えてデータを記録していかなくてはいけません。そのため、根気強く、性格に数字を記録することや、機材を適切に使うことが研究者に必要となるのです。

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研究者の平均年収と他職種との比較

研究者の平均年収について

人事院の職種別民間給与実態調査によれば、研究者の平均年収は479万円となっています。特に研究者の平均年収は、30代後半以降がそれ以前と比べて高くなる傾向があるようです。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 生産技術(医薬):398万円
  • 品質管理:405万円

研究者の平均年収は、日本の平均年収422万円と比較して、57万円高くなっています。また類似職の医薬品の生産技術で398万円、品質管理で405万円であることから考えても、研究者の平均年収は若干ですが高いものであることがうかがえます。

研究者のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

研究者のボーナスの有無については、企業によって異なります。多くの企業では年2回の賞与があるようです。ですが、勤務する大学や企業によってないこともあるなど、ボーナス事情には差があります。

昇給について

研究者の昇給についても、企業によって事情が異なってきます。大学の場合は、教授クラスにならない限り、定期的な昇給のための制度を整備しているところは少ないようです。企業においても、事情によっては昇給がほとんどない場合もあるため、一概にあるなしを断定できるわけではありません。

研究者の年齢別平均年収推移シミュレーション

研究者の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 299.1万円 20.5万円 52.8万円
25~29歳 389.6万円 26.7万円 68.8万円
30~34歳 448.9万円 30.8万円 79.3万円
35~39歳 491.9万円 33.8万円 86.9万円
40~44歳 530.2万円 36.4万円 93.7万円
45~49歳 560.5万円 38.5万円 99.0万円
50~54歳 583.9万円 40.1万円 103.2万円
55~59歳 575.5万円 39.5万円 101.7万円
60~64歳 431.4万円 29.6万円 76.2万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は448.9万円、うちボーナスは79.3万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が530.2万円、うちボーナスは93.7万円になると予測されます。年収は全体的に高いものの、ボーナスや月給自体はずば抜けて高いということではないようです。

研究者と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 研究者の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 299.1万円 263.5万円
25~29歳 389.6万円 343.3万円
30~34歳 448.9万円 395.5万円
35~39歳 491.9万円 433.4万円
40~44歳 530.2万円 467.1万円
45~49歳 560.5万円 493.8万円
50~54歳 583.9万円 514.4万円
55~59歳 575.5万円 507.0万円
60~64歳 431.4万円 380.1万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。研究者の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると年齢を問わず高くなると予測されています。20代からはっきりと差が出ており、30~34歳の平均年収は448.9万円で、日本の平均と比較すると53.4万円ほど高くなると推測されます。40~44歳では530.2万円の予測です。

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研究者の生涯賃金シミュレーション

  研究者の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 2.16億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金と研究者の生涯賃金を比較してみましょう。研究者の平均年収は479万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

研究者と日本の平均的な生涯賃金をシュミレーションした場合、研究者の生涯賃金の方が若干高くなると予測されています。金額にして0.26億円ほど、日本の平均より高くなると推測できます。

まとめ

メーカーの場合、商品の開発や改善などに欠かすことのできない職種が研究者です。大学に勤める研究者も、ときにノーベル賞ものの発見をします。しかし、研究者には根気や忍耐などが必要であり、誰でも就ける職種ではありません。

研究者には、専門かつ豊富な知識が必要であるため、十二分なキャリアをもった人材が求められます。キャリアアップを目指す人は、向上心をもち学び続けることも忘れないようにしましょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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