目次
理容師とは
理容師とは、美容院や床屋に来院したお客様の髪を切り整えることを専門とする職業です。カットだけでなく、パーマや色染めなど専門的な知識と技術も要求されます。何年もの修行を積み、その後に独立開業することも多いです。自分の腕一本で稼げるメリットがある反面、腕がないとまったく稼げないという厳しい職業であるとも言えます。
理容師の業務内容
理容師は来院したお客さんの要望に応じて、カット、パーマ、色染めなどの髪に関する業務全般を担当します。センスと技量が強く求められる仕事であるために、腕を磨くために何年間か下積みをすることが多いです。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
・簡単に自己分析をしたい人
理容師に求められる能力について
- センス
- 専門的技量
- コミュニケーション能力
美容師にまず求められる能力はセンスでしょう。自分の感性ひとつで来院したお客様の髪をアレンジして、美しく見えるように整える必要があります。また、お客様の要望には一人ひとりかなり細かく対応する必要があります。
また専門的な技量も求められます。カット、パーマ、色染めとあらゆることを担当しなければならないために、これらに対応するための専門的技量が求められ腕を磨き続ける必要があります。
そして、コミュニケーション能力も必要です。お客様との会話から、希望の髪型や仕上がりを選択していかなければならないために、コミュニケーションを密にとることが不可欠でしょう。
理容師の平均年収と他職種との比較
理容師の平均年収について
理容師の平均年収は、厚労省の賃金構造基本統計調査によると、287万円です。経験年数や、どこで勤務しているかによっても異なりますが、おおむねこの程度と考えてよいでしょう。
他の職種・平均との比較
- 日本の平均年収:422万円
- エステティシャン:291万円
理容師をそれぞれ、日本の平均年収とその他類似の業種で調べてみますと、日本の年収は422万円なので、この年収に比べると理容師の年収は低いことがわかります。また転職会議によると類似業種であるエステティシャンは291万ですので、これと比べてると若干低いことがわかります。
理容師のボーナス・昇給事情
ボーナスについて
理容師のボーナスは、ある場合とない場合があり断言はできませんが。経験年数や、どの理容院で勤務しているか、雇われているか独立開業しているかによっても異なってきます。
昇給について
理容師は、どの程度の技量を持っているかがダイレクトに給料に反映される職業です。スキルアップしてお客様からの指名が多くなるなど、実績を残すことができれば昇給もあるでしょう。また、独立開業して繁盛させることができれば、さらに収入は上がっていきます。
理容師の年齢別平均年収推移シミュレーション
理容師の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
20~24歳 | 179.2万円 | 12.3万円 | 31.7万円 |
25~29歳 | 233.5万円 | 16.0万円 | 41.2万円 |
30~34歳 | 269.0万円 | 18.5万円 | 47.5万円 |
35~39歳 | 294.7万円 | 20.2万円 | 52.1万円 |
40~44歳 | 317.7万円 | 21.8万円 | 56.1万円 |
45~49歳 | 335.8万円 | 23.0万円 | 59.3万円 |
50~54歳 | 349.9万円 | 24.0万円 | 61.8万円 |
55~59歳 | 344.8万円 | 23.7万円 | 60.9万円 |
60~64歳 | 258.5万円 | 17.7万円 | 45.7万円 |
年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は269万円、うちボーナスは47万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が317万円、うちボーナスは56万円になると予測されます。
理容師と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション
年齢 | 理容師の平均年収 | 日本の平均年収 |
20~24歳 | 179.2万円 | 263.5万円 |
25~29歳 | 233.5万円 | 343.3万円 |
30~34歳 | 269.0万円 | 395.5万円 |
35~39歳 | 294.7万円 | 433.4万円 |
40~44歳 | 317.7万円 | 467.1万円 |
45~49歳 | 335.8万円 | 493.8万円 |
50~54歳 | 349.9万円 | 514.4万円 |
55~59歳 | 344.8万円 | 507.0万円 |
60~64歳 | 258.5万円 | 380.1万円 |
理容師の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は269万円で、日本の平均と比較すると153万円ほど低くなると推測されます。40~44歳では317万円の予測です。
理容師の生涯賃金シミュレーション
理容師の平均年収 | 日本の平均年収 | |
生涯賃金 | 1.29億円 | 1.90億円 |
日本の平均的な生涯賃金と理容師の生涯賃金を比較してみましょう。理容師の平均年収は287万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。
理容師の生涯賃金は、1.29億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると0.61億円ほど低いと推測されます。
まとめ
専門的な技量が要求される職業でありながら、年収はやや低い結果になりました。下積み時代の人の給料と、独立開業して繁盛しているお店を経営している人の給料は差がかなり大きいと想像できます。
独立開業を目指す人は、多少の苦労はいとわず技量面からお店の経営方法やノウハウまで、あらゆることを修得しようと取り組みます。この熱意を持っているかどうかで、最終的に独立開業した時に成功するか失敗するかの分かれ目になるとも言えるでしょう。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。