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【農協における志望動機の書き方ポイント】履歴書に記入する際の注意点から参考になる例文まで
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目次
農協の志望動機の書き方とは
農協とは、「農業協同組合」(JAグループ)の略称です。全国各地に支店があるため、「JA」という名前に馴染みがある方も多いかもしれません。また、「しょいか~ご」という名前の農産物直売所なども運営しています。発祥を簡単に説明すると、農家の方たちをサポートしようと組合を結成されたものが、徐々に規模を大きくし、農業や金融などを幅広く手掛ける現在の農協となったとされています。
このように、農協とは通常の民間企業とは少し異なる性質を持っているものです。民間企業とは少し異なりつつも、公務員とも言えないような絶妙な立ち位置にいます。農協への就職を目指す場合、その業務の特徴から、数ある企業や公務員ではなく、なぜ農協に志望するのかという理由をより具体的に考える必要があると言えるでしょう。
農協における志望動機の書き方ポイント
それでは、農協の志望動機を書く上で気を付けるべき点とは何でしょうか。上記の通り農協は業務内容が非常に幅広くあります。また、通常の企業や公務員とも異なっているのです。それらを踏まえた上で、なぜ自分は農協がよいのかという理由を明確に持って志望動機を書く必要があるでしょう。それでは、具体的な注意点を2つのポイントに分けて紹介していきます。
なぜその農協がよいのかを明確にする
農協はそもそも、農業に従事する方々をサポートする組織です。したがって、みなさんの志望地域によっては複数種の農協がある場合もあるでしょう。例えば、千葉県を例に出してみます。千葉県だけでも約20以上の農協が存在しているのです。安房農業協同組合や千葉みらい農業協同組合、西印旛農業協同組合など、各地の農協が各地の農家の方をサポートしています。
もちろん、各地で農産物の特徴も違えば、農業を行う上で良い特色も悪い特色もあるでしょう。それぞれの地域における農業事情をしっかりと理解した上で、自分がどうしてその地域の農協を志望したのか、改めて明確化しておくことが重要です。
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農協でどんな仕事がしたいかを書く
農協という組織の業務内容にはどのようなイメージがあるでしょうか。農協は農業に関することばかりというイメージが付きがちですが、金融など農業以外にも幅広く手掛けています。従って、志望する際には農協という組織の中でも、どのような業務に携わりたいのか、なぜその業務なのかという強い想いが求められているのです。
例えば、自分は住宅ローンなどの金融系での営業活動を行いたいという方がいたとします。まず、なぜ営業活動を行いたいのか明確にする必要があるでしょうし、農協に就職すれば営業以外にも直売所の運営など金融系以外の業務も行うことになるでしょう。そのような場合にどうするのかを考えなければならないのです。
農協の志望動機を履歴書に書く際の注意点
農協に対して書く志望動機では、内容以外の点でも気を付ける点がいくつかあります。以下の2点はマナーに関する事柄に近いですが、まずはしっかりとした言葉遣いができ、正しく文章が書けなければ話になりません。民間企業や公務員とも、そういった点では何も相違ありません。内容以外で印象を悪くしないためにも、基本的なことをしっかりと押さえておきましょう。
貴社ではなく「貴組合」
まず、農協のことを呼ぶ場合は「貴社」ではなく「貴組合」を用いてください。農協は会社ではなく、「農業協同組合」です。「貴社」と呼ばれると採用担当者は非常に強い違和感を覚えるはずです。正しく呼ぶのであれば組合を使いましょう。就活生は多くの場合、農協以外にも併願して多くの企業を受けると思います。他の企業に書く勢いで、「貴社」や「御社」などと書いてしまう就活生が多いのです。
また、中には志望動機のテンプレートを作成して、細部だけを変更しながら使いまわす就活生もいます。そもそも志望動機を使いまわすこと自体が、良いか悪いか判断が分かれるところではありますが、そういった方は特に気を付けてください。
JAと言い換えるのはアリ
「農協」は「JA」と呼び変えてしまっても構いません。農業協同組合は英語で表記すると「Japan Agricultural Cooperatives」です。この頭文字を取って、JAとなります。このJAは多くの支店を持っており、総括して普段から「JAグループ」と呼んでいるのです。ただし注意してほしいことは、履歴書や志望動機の欄ではどちらかに表現を統一しましょう。
志望動機など、長い文章を書いていると農協とJAを混在させて書いてしまう方がいます。農協の英名がJAですから、極端な話をすれば同じ文章の中で「犬」と「dog」を使い分けているようなものです。さすがにこれでは読み手も違和感を覚えることが分かってもらえると思います。推敲の際には、特に注意して見てください。
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農協に就職するための志望動機例文
最後に、具体的な例文を見ていきましょう。農協は地域や支店、行いたい業務内容などが多岐に渡ります。今回は、全てのパターンは紹介できませんが、2つのパターンを紹介します。もちろん、これがまるまる使えることはありませんが、「なぜ農協なのか」、「なぜこの地域なのか」、「どんな業務に携わりたいのか」に加え、言葉遣いなどに特に注意しながら参考に読んでみてください。
例文①
私は日本の食糧問題の解決に少しでも寄与したいと考え、貴組合を志望しました。私の実家は、私が幼い頃より農業に従事しておりました。手間暇かけて作られた農作物ですが、形が悪かったり、少し欠けたりしているというような理由から商品として出荷できないものは数多くあります。現在、日本では食料に関する安全性の必要が叫ばれています。そこでは、安全性さえ保障されていれば、形の悪いものでも購買意欲を掻き立てることができると知りました。私自身が営業を行い、安全な農産物を求める人々と農家の方々を直接的につなぐことで、これまで以上に食料を無駄なく活用していきたいと思います。
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これは、農産物の販売をする立場から、地域の方々に営業を行う業務を行いたいという方の志望動機です。まず、農協でしかできない農産物の販売営業という、やりたいことが明確化されています。
そして、自分の実家での経験が地元の農協を選ぶ理由であり、営業の仕事をしたい理由にもなっています。全体的に一貫性があるため、採用担当者も納得してくれる文章になっていると言えるでしょう。
例文②
「食や農業を通じて、生活を豊かにする」という理念に強く共感したため、貴組合を志望しております。近年では長時間の労働やその疲労から、家族団らんで食卓を囲むことや、食事を楽しむという機会が減っていると思います。貴組合の取り組みを通じて、私自身も地域の方々により農産物を届けたり、農家の方々を支えたりしながら生活を豊かにする事業に寄与していきたいと考えています。そのために、まずは自分の育った地域への恩返しとして、行く行くは全国的な業務にあたっていきたいと思い、貴組合を志望しました。ゆっくりと食のありがたみを感じ、楽しめる食事を実現させるため、そして食を通した社会のストレスの緩和にも努めていく所存です。
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こちらは組合の理念に沿って、自分の想いを実現したいという志望動機です。まず、農協の理念への共感を示すことで、自分のやりたいことをするには農協が最も適していることをアピールしています。
その次に、食のありがたみを感じ食事を楽しめるようにしたい、という自分の目標を添えて、やりたいことを明確化しています。農協でしか、自分のやりたいことができないのだという強い思いのこもった志望動機だと言えるでしょう。
しっかり志望動機を書いて農協で働こう
農協はその発祥から、多少民間企業や公務員とは違った性質を持っています。しかし、農協だからこそ気を付けるべき点をいくつか押さえてさえていれば、志望動機の書き方は他と変わらないのです。大事なことは自分自身が農協で何をやりたいのか、なぜやりたいのかという太い軸を一つ持つことです。自分自身の強い思いがあれば、後はそれを言葉として文章にするだけです。
最初は上手く書けないかもしれませんが、書きながら先輩や先生方など第三者の方に添削してもらってください。繰り返し書き直すことで文章は推敲され、最後はきっと自分の想いが詰まった志望動機ができるでしょう。しっかりとした志望動機を作成し、自信を持って就活に臨んでいきましょう。