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生命保険・損害保険業界とは
生命保険・損害保険業界とは、生命保険、各種損害保険サービスを提供する業界です。社会の流れに合わせてどのような保険のニーズが高いかを考え、新たな保険サービスを作成したり、作成した保険サービスを顧客に提供したりしています。
ここでは、生命保険・損害保険業界についてどういった業界なのか、どんな仕事があるのかや業界の動向、気になる平均年収について見ていきます。
生命保険・損害保険業界について
生命保険・損害保険業界の主な業務内容としては、個人・法人のお客様に対して保険サービスを提案し販売する業務、新規契約者や既契約者のアフターフォロー、新規保険サービスの企画などが挙げられます。
生命保険業界のシェアトップ3は日本生命、かんぽ生命、明治安田生命であり、損害保険業界におけるシェアトップ3は東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスホールディングス、損保ジャパン日本興亜ホールディングスです。損害保険業界のシェアトップを3メガ損保と呼びます。日本における損害保険の収入保険料のなんと9割以上が、この3メガ損保によるものです。
国内の保険市場は少子高齢化による人口減少などに伴って、今後業界拡大が厳しいと予測されています。そのような背景があり、国内の生命保険・損害保険を提供している企業が海外進出を進めています。特に発展途上国では保険の普及率が低いため、今後の業界規模拡大は海外保険市場にかかっているといっても良いでしょう。
生命保険・損害保険業界の職種について
- 営業職
- 顧客対応職
- 企画職
営業職は、お客様に自社の保険を利用してもらえるように契約を取り付けることが仕事です。お客様に自社の保険の魅力を的確に伝える、またお客様のニーズを的確に拾い上げる仕事のため、コミュニケーション力が必要です。
保険を契約後、事故や病気により保険金を利用する場合に対応する職種が顧客対応職です。CMでも顧客満足度No1といった謳い文句を耳にすることがありますが、あのキャッチフレーズは顧客対応職がどれほどお客様を満足させられたかが反映されているものです。
保険業界では、社会情勢の変化によって必要とされる保険が変化します。社会の変化、すなわち顧客のニーズの変化に合わせて新たな保険の企画をおこなう職種が存在します。この職種は、データから現代社会、あるいは今後の社会のニーズを緻密にあぶり出す仕事のため、データ分析力が必要となります。
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生命保険・損害保険業界の平均年収について
生命保険・損害保険業界の平均年収
業界 | 平均年収 |
介護 | 361 万円 |
百貨店 | 443 万円 |
ブライダル | 489 万円 |
アパレル | 491 万円 |
人材業界 | 524 万円 |
ドラッグストア | 529 万円 |
旅行会社 | 540 万円 |
農業 | 557 万円 |
食品業界 | 564 万円 |
鉄道 | 597 万円 |
専門商社 | 603 万円 |
出版社 | 610 万円 |
IT | 631 万円 |
ゲーム業界 | 637 万円 |
パチンコ | 662 万円 |
不動産 | 665 万円 |
銀行 | 668 万円 |
物流業界 | 676 万円 |
生命保険・損害保険 | 682 万円 |
電機・家電大手 | 688 万円 |
自動車 | 707 万円 |
証券 | 722 万円 |
テレビ局 | 910 万円 |
総合商社 | 1135 万円 |
コンサルティング | 1263 万円 |
生命保険・損害保険業界の生涯賃金
業界 | 生涯賃金 |
介護 | 1.58億円 |
百貨店 | 1.94億円 |
ブライダル | 2.14億円 |
アパレル | 2.15億円 |
人材業界 | 2.29億円 |
ドラッグストア | 2.31億円 |
旅行会社 | 2.36億円 |
農業 | 2.44億円 |
食品業界 | 2.47億円 |
鉄道 | 2.61億円 |
専門商社 | 2.64億円 |
出版社 | 2.67億円 |
IT | 2.76億円 |
ゲーム業界 | 2.79億円 |
パチンコ | 2.90億円 |
不動産 | 2.91億円 |
銀行 | 2.92億円 |
物流業界 | 2.96億円 |
生命保険・損害保険 | 2.98億円 |
電機・家電大手 | 3.01億円 |
自動車 | 3.09億円 |
証券 | 3.16億円 |
テレビ局 | 3.98億円 |
総合商社 | 4.97億円 |
コンサルティング | 5.53億円 |
グラフを見ると分かるように、生命保険・損害保険業界の生涯賃金は2億9,800万円です。主要業界の生涯賃金と生命保険・損害保険業界の生涯賃金を比較すると、生命保険・損害保険業界の生涯賃金は高いといえます。
今後、日本社会では少子高齢化が進み人口が減少することによって収入保険料が減少することが予測され、国内市場は伸び悩む可能性があります。
しかしながら、海外の保険市場を見ると特に発展途上国は保険の普及率が低く、今後保険市場の拡大が見込まれる国がたくさんあります。国内の大手保険会社はこのような国々に進出を始めており、この海外進出が成功すれば大きく業界が成長する可能性があります。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。
まとめ
ここまで生命保険・損害保険業界について見てきました。生命保険・損害保険業界は人口減少に伴う収入保険料の減少が危惧されていますが、国外市場はまだまだ伸びしろがある業界です。
平均年収が高いことから就活生にも人気のある業界の1つであり、競争率も高いです。このような業界に入るためには、確かな志望理由で採用担当者を納得させる必要があります。また、熱意や自分の良いところを伝えるプレゼン力も必要となるでしょう。そういったプレゼン力は、入社後もお客様対応をする際に役に立つと考えられるため、この業界に興味のある人は身に付けておくべきでしょう。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。