職種研究

マッサージ師の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

マッサージ師とは

マッサージ師とは通称で、正式名称は「あん摩マッサージ指圧師」といいます。「あん摩マッサージ指圧師試験」という国家試験に合格した人のことを指す言葉です。

現代日本はストレス社会とよばれ、肩こりや腰痛などが常態化している人も多いです。また、高齢化社会により身体の不調に悩む高齢者も増加しています。それをケアするための治療院も、年々増加しています。治療院だけでなく病院、介護施設など様々な場面においてニーズが求められている職業です。

マッサージ師の平均年収や賞与などは、どのようになっているのでしょうか。詳しくみていきましょう。

マッサージ師の業務内容

マッサージ師の業務はあん摩、マッサージ、指圧などの各手技(なでる・押す・揉む・叩くなど)で人体の不調を改善させることです。日本の法律においてこの業務ができるのは、国家資格をもつ「医師」または「マッサージ師」のみとなります。

患者さんの身体を揉んだり、指で押したりすることにより、コリの改善や痛みの緩和、血流の改善などを促し不調を治すことが目的です。この時、基本的に用具を使うことはしません。全てマッサージ師の身体を使っておこないます。

マッサージ師に求められる能力について

  • 「身体の不調を治す」という思い
  • コミュニケーション能力
  • 体力・健康

 

 

マッサージ師は患者の身体の不調を緩和するのが仕事です。その上で大切なことが、患者の「身体の不調を治す」という思いです。事務的に業務をおこなうのではなく、困っている相手を助けること、いたわることが大切です。

治療には、「コミュニケーション能力」も必須です。患者さんのどこがつらいのか、どこが悪いかなどを的確に聞き出して、はじめて施術が開始できます。患者さんと円滑なコミュニケーションがとれないようでは、仕事にならないでしょう。

マッサージ師は原則道具を使いません。指や手などを使って施術をします。したがって、施術のために体力が必要であり、自分自身の身体の健康管理も大切です。

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マッサージ師の平均年収と他職種との比較

マッサージ師の平均年収について

転職会議によると、マッサージ師の全世代平均年収は260万円程度です。年収を上げるために、独立開業を目指す人も多いようです。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 看護師    411万円
  • ホームヘルパー・ケアワーカー    285万円

 

 

マッサージ師の平均年収は、他の職種と比較すると決して高いとは言えません。日本の平均年収は、422万円といわれています。マッサージ師の平均年収は260万円程度ですので、平均年収を162万円ほど下回っているのが現状です。近い職種で見てみると、看護師が411万円、ホームヘルパー・ケアワーカーが285万円となっています。(DODA調べ)ホームヘルパー・ケアワーカーよりやや低い平均年収となります。

マッサージ師のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

マッサージ師のボーナスですが、勤務先や雇用形態によって変わってきます。病院や治療院など様々な勤務先が考えられます。大きな医院や人気の治療院では比較的ボーナスが支給されやすいと考えられます。ただし、一概にあるなしを断定できるわけではありません。

昇給について

マッサージ師の昇級もボーナス同様、勤務先、あるいは雇用形態によって異なります。昇給制度を取り入れている治療院もあるので、一概にあるなしを断定できるわけではありません。

マッサージ師の年齢別平均年収推移シミュレーション

マッサージ師の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 162.4万円 11.1万円 28.7万円
25~29歳 211.5万円 14.5万円 37.4万円
30~34歳 243.7万円 16.7万円 43.0万円
35~39歳 267.0万円 18.3万円 47.2万円
40~44歳 287.8万円 19.7万円 50.8万円
45~49歳 304.2万円 20.9万円 53.7万円
50~54歳 317.0万円 21.7万円 56.0万円
55~59歳 312.4万円 21.4万円 55.2万円
60~64歳 234.2万円 16.1万円 41.4万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は243.7万円、うちボーナスは43.0万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が287.8万円、うちボーナスは50.8万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

マッサージ師と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 マッサージ師の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 162.4万円 263.5万円
25~29歳 211.5万円 343.3万円
30~34歳 243.7万円 395.5万円
35~39歳 267.0万円 433.4万円
40~44歳 287.8万円 467.1万円
45~49歳 304.2万円 493.8万円
50~54歳 317.0万円 514.4万円
55~59歳 312.4万円 507.0万円
60~64歳 234.2万円 380.1万円

マッサージ師の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は243.7万円で、日本の平均と比較すると150万円ほど少なくなると推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

マッサージ師の生涯賃金シミュレーション

マッサージ師の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 1.17億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金とマッサージ師の生涯賃金を比較してみましょう。マッサージ師の平均年収は260万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

マッサージ師の生涯賃金は、1.17億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると0.73億円ほど多いと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

まとめ

マッサージ師は年収が低いという点を除けば、人を治療するという役割があるため、とてもやりがいのある仕事です。国家資格のため、就職の際に優遇される場合もあります。将来的に独立して開業を目指すのもいいでしょう。

マッサージ師のニーズも治療院だけでなく、病院や介護施設など様々な場所が増えています。今後需要の増えてくる仕事のひとつだといえるでしょう。身体ひとつでできるのも最大の特徴です。手に職をつけるという意味では、ぴったりの職種です。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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