職種研究

【エネルギー管理士とは】資格取得の方法とおすすめの参考書3冊

エネルギー管理士とは

世の中にはさまざまな資格があり、その中の一つにエネルギー管理士の資格があります。エネルギー管理士は資格の名前であり、明確にその名称を持つ仕事があるわけではありません。

エネルギー管理士は一定のエネルギーを消費する工場や事業所などに設置が義務付けられている資格であり、その設置義務は省エネ法に基づいて施行されています。勤めている工場や事業所によって仕事の内容は異なりますが、基本的にはエネルギーのプロとして、省エネのための効率化を図ることが主な仕事です。

エネルギー不足が叫ばれている現代においては、欠かすことができない存在ですので、エネルギー管理士についての知識をさらに深めていきましょう。

エネルギー管理士は将来性が期待される資格

エネルギー管理士は将来性が期待される資格の一つであり、今後もさらに需要は高まると考えられています。この資格を持っていることで、ステイタスをアップさせる効果があります。

企業によっては資格手当が支給される可能性もあり、より良い労働条件で働くことも可能です。日本では省エネ問題が深刻化しており、エネルギー管理士は必要不可欠な存在になりつつあります。

手に職をつけておけば仕事に困る可能性も低くなりますし、今後さらにおすすめ度が高くなる資格です。またエネルギー管理士単体ではなく、求人数自体は少ないですが電験2種、3種と組み合わせると強みになります。複数の資格を取得することで、就活をより有利に進めることができます。

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エネルギー管理士の合格率と試験内容


エネルギー管理士の試験内容は「エネルギー総合管理及び法規」が必須科目であり、「熱管理士科目」と「電機管理士科目」が選択科目になっています。必須と選択ともに3科目ずつで構成されており、各科目の60%以上正解すれば合格となります。

基本的には必須と選択科目の両方で合格しなければ資格を取得することはできませんが、科目別の合格制度があり、受験後3年以内に合格した科目は免除される仕組みです。仮に「熱管理士科目」が合格、必須科目が不合格の場合は、受験日から3年以内であれば「熱管理士科目」は試験を受けなくても合格扱いとなります。

エネルギー管理士の資格は合格率が約30%の難関の資格ですので、事前にしっかり勉強したり、科目別の合格制度を上手に利用することが、資格取得の近道です。

エネルギー管理士の試験対策

続いてここからは、エネルギー管理士の資格の取得方法を知っていきましょう。実はエネルギー管理士の資格を取得する方法は1つではありません。取得には2つのパターンがあります。人によって相性が合うパターン・合わないパターンがあるでしょう。それぞれの特徴を押さえ、自分に合った方法を選ぶのが良いといえます。

また、取得パターンを押さえる以外にも、取得にあたって知っておくべきことや注意すべきことがあります。ここからはそれらについてまとめていきますので、参考にし、ぜひ自分に合った取得方法を選択するために役立ててください。

取得方法には試験と研修の2パターンがある

先述の通り、エネルギー管理士の資格取得には2パターンの方法があり、その1つ目が試験です。毎年8月に行われる国家試験を受け、合格する必要があります。試験は誰でも受験することが可能です。試験に合格後、エネルギー使用の合理化に関する実務経験1年以上を証明する「エネルギー使用合理化実務従事証明書」の提出が求められます。実務に携わった時期は、試験合格の前でも後でもどちらでも大丈夫です。

もう1つが、エネルギー管理研修による資格取得という方法です。こちらは誰でも受けられるわけではありません。研修を受けるためにはエネルギー使用の合理化に関する実務経験3年以上という条件があります。つまり、エネルギー使用の合理化に関する実務を3年以上経験していなければ、そもそも試験による資格取得以外の選択肢がないということです。研修は毎年12月に実施され、研修受講・修了をもって資格取得となります。ただし、研修の最後には修了試験という筆記試験を受けることが義務づけられています。

「熱管理課目」か「電気管理科目」のどちらかを選択する

エネルギー管理士試験では、合計4課目の受験をすることになっています。この内の1課目は必須課目であり、「エネルギー総合管理及び法規」を全員が受験します。残りの3課目については選択式になっており、「熱分野」から3課目、もしくは「電気分野」から3課目を受験しなくてはなりません。

「熱分野」を選択しても「電気分野」を選択しても、結果的には両方の管理者になることが可能です。そのため課目選択は、「自分の得意な方を選択する」のがよいでしょう。

熱分野の3課目は「熱と流体の流れの基礎」「燃料と燃焼」「熱利用設備及びその管理」、電気分野の3課目は「電気の基礎」「電気設備及び機器」「電力応用」です。

ちなみに、エネルギー管理士試験では試験課目の免除制度があります。これは、合格した課目について、合格した年の初めから3年以内であれば、その課目の試験が免除になるというものです。ただし、この期間中に、その課目を新たに受け直すことはできません。

旧制度の「熱管理士・電気管理士」には移行措置がある

旧制度の「熱管理士・電気管理士」の移行措置についても知っておきましょう。エネルギー管理士資格について定めている「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(略称は「省エネ法」)は、2005年に改正されています。

省エネ法が改正される前は、「熱管理士」「電気管理士」という2種類の資格が存在していました。法改正以前にすでにこれらの資格を取得している方の場合には、現行制度での「エネルギー管理士」になるための移行措置が設定されています。

まず、「熱管理士」「電気管理士」のどちらか1つの資格を持っている場合ですが、この場合には国家試験の「エネルギー総合管理及び法規」を受験して合格すれば移行が可能です。「熱分野」もしくは「電気分野」の試験については免除されます。

続いて、「熱管理士」「電気管理士」両方の資格を持っている場合ですが、この場合はそのまま現行制度のエネルギー管理士とみなされます。改めて試験を受ける必要等はありません。

エネルギー管理士の取得方法

エネルギー管理士は国家資格であり、合格率も約30%と非常に難関ですので、資格を取得するためには事前に勉強をしておかなければなりません。合格率の低い資格ですので、ただ闇雲に勉強するのではなく、効率的に勉強を進めることが大切です。

エネルギー管理士の資格試験は難しいものですが、しっかりと対策をしていれば充分に合格できる資格です。試験対策を充分に行い、さまざまな知識を身に付けてエネルギー管理士の資格取得を目指しましょう。

電験2種と3種の勉強をする

エネルギー管理士の資格を取得するのであれば、試験対策として電験の2種、あるいは3種の勉強をするのがおすすめです。エネルギー管理士の資格を取得するためには、「熱管理士科目」か「電機管理士科目」で60%以上正解しなければなりません。

電験の勉強をしておくことで、「電機管理士科目」についての知識を深めることができますし、エネルギー管理士の試験対策にもなります。またエネルギー管理士と電験の資格は相性が良く、両方を取得していることで、より高いステータスアップが期待できますのでおすすめです。

電験とエネルギー管理士は試験範囲が重複している部分も多いので、効率よく試験勉強を行い、両方の資格取得を目指して自身のスキルアップにつなげましょう。

数学の復習をする

エネルギー管理士の資格を取得するのであれば、数学の復習をしておくことが大切です。エネルギー管理士は資格試験勉強の中で数学の知識が要になるため、高校レベルから数学を復習しておくと、知識の理解に役立ちます。

数学の知識がなければ資格試験で点数を取れないだけではなく、そもそも試験勉強を進めることすら難しくなってしまいます。また、エネルギー管理士の試験勉強は一夜漬けや丸暗記でできるものではありません。しっかりと知識を身に付け、内容を理解していることが大切ですので、勉強の内容を正しく理解するために、数学の知識が必要になります。

数学に自信のない人は、さらに前のレベルから少しずつ復習していくのもおすすめです。数学の知識を正しく身に付けて、試験勉強を進めていきましょう。

エネルギー管理士を取得するために参考にしたい書籍

エネルギー管理士の資格取得を目指すのであれば、書籍を使っての試験勉強もおすすめです。最近では資格試験の対策本も数多く出版されており、エネルギー管理士の試験対策本にもさまざまな種類があります。

書籍を利用することで、必要な知識を確実に身に付けることができますし、実際の試験問題に触れながら理解を深めていくことができます。おすすめの書籍はさまざまありますが、その中から3つに絞って紹介しますので、しっかり勉強して資格の取得を目指しましょう。

①2018年版 エネルギー管理士(電気分野)過去問題集

2018年版 エネルギー管理士(電気分野)過去問題集という本は、エネルギー管理士の電機分野試験12年分の過去問が紹介されています。過去問に触れながら勉強を進めることで、試験の傾向を掴むことができますし、試験の形式に慣れておくことで本番でも緊張せず問題を解き進めることができます。

また過去問が紹介されているだけではなく、試験の概要や勉強の仕方、さまざまな手続きなどについても紹介している本です。試験がどのように進んでいくのか、どのように勉強すれば効率がいいかを知ることができますので、入門書としてもおすすめです。

この本は電機分野に絞っていますので、必須科目については別途対策をしておく必要があります。必須科目についての理解を深めるためにも、他の対策本と合わせての使用がおすすめです。

②エネルギー管理士熱分野模範解答集 平成30年版

エネルギー管理士熱分野模範解答集 平成30年版という本は、熱管理士科目について、10年分の過去問が記載されています。法令についても詳しく説明されており、法改正があったものに関しては、過去問も改題されており、正しい知識を身に付けることができます。

熱管理の分野についての知識が分かりやすく解説されていますので、初心者にもおすすめの一冊です。また初心者だけではなく、ある程度熱管理の知識がある人におすすめできます。初歩的な知識はもちろん、さらに踏み込んだ中級、上級者向けの問題も含まれていますので、初心者から上級者まで幅広くおすすめの一冊です。

この本も熱管理士分野に絞って過去問が出題されていますので、他の対策本と組み合わせて、試験科目に対応していくようにしましょう。

③エネルギー管理士徹底マスター 電気設備及び機器(改訂2版)

エネルギー管理士徹底マスター 電気設備及び機器(改訂2版)という本は、電機分野の1つである「電気設備及び機器」について詳しく解説しています。この本では過去に出題された問題を参考にして例題が作られており、より実践に近い形で勉強を進めることができます。

各節ごとにテキストによる説明もしっかりと記載されており、基本的な知識から学ぶことができますので、初心者にもおすすめです。また出題傾向や出題のポイントなどについても詳しく解説されていますので、それらを参考にすることで、試験対策を進めることができます。

試験に必要な知識を身に付けるだけではなく、出題傾向やポイントを知っておくことで、さらに合格率を上げることができます。すべての項目が分かりやすく解説されていますので、初心者に限らず、多くの人におすすめできる一冊です。

エネルギー管理士について知って就活に活かそう


エネルギー管理士は就活生にはあまり馴染みのない資格ですが、需要が高まりつつある資格ですし、将来性の高い資格です。資格を持っていることで就活では大きなアピールになりますし、他の人に負けないだけのスキルがあれば選考を有利に進めていくことができます。

資格やスキルはあって困るものではありませんし、就活をより有利に進め、自身のスキルアップを目指したいのであれば、資格取得を目指すことが大切です。エネルギー管理士の資格は合格率およそ30%の難関の資格ですが、しっかりと勉強をしていれば、合格できないものではありません。

コツコツと勉強をして試験対策を進め、エネルギー管理士の資格を取得して就活を有利に進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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