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【小論文のテーマ一覧】就活での出題例や書く際のポイント

就活時に必要とされる小論文のテーマで悩む人は多い

採用試験の中には、看護など小論文を実施している企業も少なくありません。2017年に引き続き、2018年の採用試験でも小論文は多くの企業が実施すると考えられます。小論文というと就活生の中では、「対策法がわからない」「文章力が全て」というような難しいイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

確かに、テーマも多様で解答も十人十色な小論文です。しかし、絶対的な模範解答が存在しないということは、評価する側も難しいものです。つまり、実はある程度の基準を押さえることで、小論文は平均以上の評価を得ることが簡単なのです。そこで本記事では、特に多くの就活生が悩む小論文のテーマについて、頻出のものに絞りながら対策法を紹介していきます。

就活時の小論文の目的

まず、就活時に小論文を課す企業は、就活生の何をみているのでしょうか。小論文は上記の通り、非常に採点する側も労力のかかる試験です。わざわざ労力を割いているからには、相応の理由があると考えられるでしょう。

ほとんどの場合、実施する目的はそのまま採点基準に反映されています。つまり、企業側の目的に沿った形で小論文を書くことで、「この就活生はいいな」と思わせることができるわけです。それでは、就活の選考で小論文を書かせる目的についてみていきましょう。

企業が本人の人物像を判断するための材料

まず、月並みではありますが小論文では応募者の人柄がみられています。誰でも高校生、大学生時代に他者の作文や、感想文などをみたことがあるはずです。そこで目につくものがいくつかあったことでしょう。例えば字の丁寧さ、作文用紙の使い方、言葉遣い、話している内容などです。しかし、それだけでもその人の印象が大分伝わってきたのではないでしょうか。

文章における字の丁寧さや、言葉遣いといったものは実際の人柄とリンクしている部分があるものです。企業側は文章をみて人柄を判断し、面接をする前にある程度振るい落とすという目的でおこなっていると思ってよいでしょう。

社会人基礎力を図っている

小論文では社会人としての基礎能力を図っている面もあります。社会人基礎力は経済産業省が提唱している言葉で、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの柱からなるものです。

応募者が書いた小論文に上記の基礎力が感じられるかどうかを企業はみています。よって、全てを詰め込まなくてもよいですが、少なくとも上記の3つが欠けるような文章は避けることが無難だといえるでしょう。

また、就職後はさまざまなところで文章を書く機会があります。ときには会社を代表して、非常に重要な文書を書くこともあるでしょう。そのようなときに、正しい書式や言葉遣いで、誰にみせても恥ずかしくない文章を書ける力が企業にとっては必要です。

小論文とは

小論文について詳しくみていく前に、そもそも小論文とは何かをきちんと押さえておかなくてはなりません。「そんなものは知っている」「文章を書くだけだ」と思っている人も居るかも知れませんが、文章にも種類があります。

小論文のほかにも作文や感想文などがあります。就活中であれば志望動機や自己PRも文章で書くことになるでしょう。しかし、これらは小論文とはいいません。では小論文はほかの文章と何が違うのか、小論文とは何か、詳しくみていきましょう。

自己PRではない

まず注意しなくてはならないのが、小論文は自己PRではないということです。小論文ではテーマが与えられ、そのテーマについての自分の主張を論理的にまとめることが求められます。「自分のよさをアピールしたい」という想いからテーマにそぐわない内容を書いてしまえば、「小論文の主旨を理解していない」として、評価されない可能性が高いでしょう。

もちろん選考フローのひとつとして小論文が用意されているのであれば、小論文を通して自分をアピールすることは重要です。しかし、直接本文に書くのではなく、本文の書き方を通して自分をアピールしなくてはなりません。

つまり整った文章で書く、小論文にふさわしいわかりやすい構成で書く、論理的に書くといった点を守ることで、それらの能力をアピールしていくのが正しい方法といえるでしょう。その際、いくら論理的に文章を書くとはいえ、必ず具体例を入れるようにしましょう。具体例は自分の経験を入れると説得力が増します。自分の経験を書いた方がよいという点は、自己PRと共通しています。

論理的な文章を作成する

小論文は、テーマについての自分の主張をまとめるものですが、「論理的」でなくてはなりません。例えば、ただ主観的に「私は原発はやめるべきだと思う」と主張しても、何の説得力もありません。そこには読み手が納得できる根拠が求められます。

読み手は主張に対し、「なぜそういえるのか」と掘り下げて読んでいくでしょう。その「なぜ」の答えが書かれていなければ、「論理的ではない」「ただ自分の主観でいいたいことを書いただけ」という印象になってしまいます。自分自身が自分の主張についてなぜそういえるのか、整理しておくことがまずは大前提です。

その上で、論理的な文章を小論文の一般的な構成に沿って書いていくとよいでしょう。序論で自分の主張を述べ、続く本論ではその根拠となる理由・具体例を挙げていきます。そして最後に、「以上から〜〜と考えます」と結論をまとめるとよいでしょう。

出題頻度の高い小論文のテーマ例

実は、頻出のテーマにはいくつか型があります。小論文は長い文章を書くため、きれいな文章を書くためには、書きだす前にある程度自分の中で文章構成を考えておくことが重要です。

短時間で文章の構成をまとめるためには、普段よりテーマとなりそうな題材について自分なりの意見を持っておくとよいでしょう。以下に頻出のテーマ毎にポイントをまとめました。自分であればどのような内容で文章を書くか、整理してみてください。

未来についてのテーマ

・あなたの夢を教えてください
・10年後はどのような人材になりたいですか

未来についてのビジョンは多くの企業で問われるテーマです。企業はこのテーマを通して、応募者がどのような夢や目的のもとに仕事をしていくのかを知ろうとしているのです。具体的な目標を持っている人は、人からいわれなくとも自分から動きますし、スキルアップにも日々努めるでしょう。

これらのテーマで文章を書くときのポイントとしては、可能な限り具体的に書いてください。「人々のために役立てる人材」よりも具体的に「○○ができる人材」という方が採用担当者にはイメージしやすく、好印象が残るはずです。

過去の経験についてのテーマ

・自分が今まで最も努力してきたことを教えてください
・これまでで最も辛かった経験は何ですか

過去の経験談は、上記の例のように、いくつかのパターンで出題されます。自分の経験の中から、アピールしていきたいという経験をいくつかピックアップしておくとよいでしょう。採用担当者は応募者の経験について全く知らないため、文章化の際はそれでも伝わるように丁寧な文章を心がけてください。

また、その経験から自分がどのように変化し、その変化が現在どのように生きているのかまで述べることで好印象を残すことができます。どちらかというと採用担当者が気になるのは後者です。これから一緒に働く可能性のある就活生はどのような能力を持ち、それを仕事にどのように生かしてくれるのかということを重点的にみていると考えればよいでしょう。

社会や一般論についてのテーマ

・今一番気になるニュースについて書いてください
・今気になっている社会問題について、自分の考えをまとめてください
・最近読んだ本について、そこから考えたことを教えてください
・あなたにとって「友人」とはどんなものですか

就活の小論文では、上記のように社会や一般論を扱うテーマがよく選ばれます。社会で起きていることについて興味関心を持ち、自分なりの考えがあるかどうか、自分の身の回りのことについて掘り下げて考えているか、などがうかがえるテーマといえるでしょう。

もちろん、これらの中には誰もが納得できる正解はありません。人によって出される結論は異なるでしょう。しかし大切なことは結論そのものではなく、そこに至るまでの流れです。きちんと論理的にまとめられているかどうかが重要です。

とはいえ、これらのテーマについて書くためには、テーマに関する最低限の知識は必要です。普段から社会で起きていることに関心を持ち、新聞などで情報を得たり本を読む習慣を作っておくと強みとなるでしょう。

企業や仕事についてのテーマ

・○○という商品の売り上げを向上させる方法を考えてください
・仕事をする上で心がけるべきことは何ですか
・あなたにとって仕事とは何ですか
・これからの技術者はどうあるべきですか

就活の小論文では、企業や仕事についてのテーマも選ばれる傾向があります。これらの内容も、社会・一般論のテーマのときと同様、一般常識や社会で起きていることについての知識や、業界知識などが必要といえるでしょう。今がどういう時代なのか、これからどんな方向に向かっていくのかについて、大まかにでも自分なりにつかんでおくことが大切です。その中でどう仕事をするか、企業の役割は何か、といったことが考えられるからです。

仕事に対する問いには、「自分はこのように仕事がしたい」という明確なビジョンがないと答えるのは難しいでしょう。自己分析や業界・企業研究、志望動機や自己PRの作成などで十分考えていると思いますが、小論文で問われても答えられるよう、掘り下げておくとよいでしょう。

学生自身についてのテーマ

・学生時代に頑張ったことはなにか
・これまでに挫折した経験はあるか、また失敗をどのように乗り越えたか
・弊社への入社意欲はあるか
・ゼミでの研究テーマについて
・どのような社会人になりたいか

小論文では、学生自身の気持ちや思考について問うものも出題されます。学生時代に経験したことや、将来どのようになりたいのかについて問われることが多いでしょう。自分自身について言及するテーマの場合は、自分はどのように考えるか、なぜその答えに至ったのかを具体的に説明することが大切です。

なぜそのように考えるのかをただ提示するだけではなく、そう思った根拠や経験などを述べておくと、説得力は高まります。漠然と自分の思いを書くだけでは説得力は生まれないため、根拠も意識して書きましょう。

小論文を書く際のポイント3つ

ここからは、小論文全体を通して気を付けるべきポイントを紹介していきます。これは、小論文だからというわけではなく、文章を書く上では常に気にするべき体裁に関することです。

文章の体裁は読む際には最初に目につく、いわば第一印象のようなものです。評価の分かれ目ともなり得ますので、意識して書いていきましょう。それでは文章を書く際のポイントを詳しくみていきましょう。

①テーマに沿って論理的に書く

テーマは忘れずに確認しましょう。小論文でありがちなのは、書いている内に熱中しすぎて思わずテーマから脱線した内容まで書いてしまうことです。例えば、企業の改善点を書いている途中に脱線し、いつの間にか業界全体の批評になってしまうなど、何がいいたいのかわからなくなってしまうことがあります。

文章の途中でいっていることがころころ変わったり、根拠のない意見だったりというものは説得力がありません。意見を述べるときは、その根拠をセットで述べるようにします。また、話が変わるときや意見が変わる際は、接続詞などを用いて、相手にここで話が変わるということをしっかりと伝えることが重要です。

②具体性を持たせる

文章を書く際には、具体性を持たせましょう。例えば、「私は一生懸命に業務に取り組みます」と「日々の業務後には反省する時間を設け、改善すべき点をまとめながら日々PDCAサイクルを意識して業務に励みます」では、説得力に差があります。前者のような抽象的な表現は、聞こえはいいのですが抽象的過ぎて結局相手には具体的なイメージが全く沸きません。

採用担当者は数多くの小論文をみていますので、抽象的な表現は見飽きているでしょう。採用担当者に印象を残すためには、一言でも自分自身の具体的な考えや、行動、経験を入れることが重要です。

③誤字脱字がないか確認する

最後に基本的な事項ではありますが、誤字脱字には細心の注意を払ってください。少し上記でもお話に挙がりましたが、文章の体裁はその人の人柄を表します。誤字脱字の多い方は、確認を怠る怠惰な人柄や、注意力が散漫な人柄が採用担当者には印象として残ってしまうのです。

普段はそういったミスをしない方も、本番で何があるかわかりません。普段に加えて本番中も常に誤字脱字がないかをチェックしながら文章を書く癖を付けましょう。就職後も企業では多くの書類整理や細かな事務作業があります。ダブルチェック、トリプルチェックをおこなうなど、個人個人がしっかりとセルフチェックをして全体の負担を減らしていくことが求められているのです。

④構成と話の流れを意識する

小論文では、構成と話の流れを意識することが大切です。小論文の基本の構成としては、最初に結論、その後根拠を提示してまとめます。まとめの部分では再度結論を提示して、自分の主張がなにであるかを強調するイメージを持つとよいでしょう。

最初と最後に結論を述べることで、なにを伝えたいのかがわかりやすくなり、主張も通りやすくなります。また、最初に構成を組んでおくことで、どのような流れで話を進めていけばよいのかがわかるため、文章の全体像もイメージしやすくなるでしょう。

最初に結論を提示しておかないと、なにを伝えたいのかがわかりにくくなってしまうため、結論ファーストで述べることが大切です。

⑤文字数の配分を考える

小論文では文字数の制限が定められており、〇字以内や〇字程度、〇字以上〇字以内といった指定があります。〇字以内の場合は、指定された文字数の8~9割程度が理想です。例えば、1,000文字指定なら最低でも8割の800文字程度は書くようにしましょう。また、できれば9割の900文字程度まで書くのが理想です。

〇字以内と指定されている場合は、1文字でも超えると評価が下がってしまうため、注意しなければなりません。〇字程度なら、指定された文字数のプラスマイナス1割程度が目安です。1,000文字指定なら、900文字から1,100文字程度が目安と考えましょう。

〇字以上〇字以内の場合は、以上の部分を超えることを意識する必要があります。800字以上1,000字以内なら、900文字程度が目安と考えると、最適な文字数になりやすいです。

36個の質問に答えて、自己分析をしよう

小論文とあわせて考えておきたいのは、その仕事が「自分に向いているかどうか」です。

自分に向いている仕事を見極めるには、無料の自己分析ツール「My analytics」が便利です。36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職をサクッと診断できます。

My analyticsを活用して、あなたの強み・適職を診断し、自分に向いている仕事を見極めましょう。

小論文のテーマを理解して効率よく自己PRをしよう

小論文はテーマが多すぎることや文章の体裁、内容の独創性など、対策が難しいというイメージばかりが先行しがちです。しかし、採用担当者も個人の感覚的な評価で人事をおこなうことはできません。そこには明確な基準があり、その基準は誰しもが努力によってカバーすることができるでしょう。

頻出のテーマについてよく理解し、企業のみたいと考えている事項をしっかりと押さえた文章を書くことで高評価を得ることができます。説明会やインターシップなど、小論文ばかりに時間が割けないというのが多くの就活生の本音でしょう。大変ではありますが、時間を捻出し、対策したことは必ず何らかの形で生きるはずです。小論文対策をおこない、有効に自己PRをして就活を順調に進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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