筆記試験

【SPI性格検査の対策とは】企業が実施する目的や結果内容もご紹介

SPI性格検査は筆記試験よりも対策が難しい

SPIは性格検査と筆記試験に分かれて構成されています。筆記試験は非言語分野と言語分野の2種類でできており、それぞれ厳しい時間制限が設けられています。しかし、これらは繰り返し解くことを前提とした対策をするための問題集が発売されているように、慣れてしまえば案外すらすら解けるようになるものなのです。

では、性格検査はどうでしょうか。性格検査は「慣れる」ということがまず難しいものです。質問に対して回答するのは、計算問題や穴埋め問題に解答するよりもやりにくいでしょう。正解がわからない分、受験生は質問に振り回されてしまうかもしれません。性格検査は、筆記試験よりも難易度が高いかもしれないということを頭に入れておいてください。

SPI性格検査を実施する目的

企業には大量の就活生が応募者として集まります。その中で、自社にマッチしている人材を見つけるために、SPI性格検査を利用しているという企業が多いです。自分たちと共に働くために必要な力を持っている人材を見極めようとしているのです。また、SPI性格検査を受けている人の中で、どの人が営業向きか、どの人がSE向きかなど、その人に何が適しているかを見つけるという目的もあります。

面接だけでは分からない人柄を知りたい

SPI試験の目的のひとつに、就活生の人柄をより深く知るためというものがあります。面接の場では、就活生たちはかなりの緊張を感じています。「面接官を前にすると、本来の自分の良さを上手く表現できなかった」「緊張して自己アピールを十分にできなかった」という就活生も数多く見受けられます。

一方SPIテストでは、試験特有の焦りや緊張感はありますが、面接官と直接対峙して会話をしている訳ではないので、面接の場よりも自己アピールをしやすいといった利点があるのです。こうしたことから、SPIテストは面接だけでは見えてこなかった、就活生の本当の人柄を知ることができる画期的なツールだといえます。

入社後に生き生きと働いてもらうため

入社後、生き生きと仕事に従事してもらうためにはSPIテストはかかせません。SPIテストでは、テストを受けた就活生の内面部分をしっかりと把握することができます。SPIテストは、「その人が、何に長けているか」「どの分野なら力を存分に発揮できるのか」といったことを認識できるテストなのです。

例えば、コミュニケーション能力に長けていて、話し上手な人なら、黙々とパソコンに何かに集中するような業務よりも、広報や営業の方が向いているでしょう。また、集中力があり、細かい作業を得意とする人なら事務職や技術分野の業務に向いているでしょう。社員を適切な部署に配置することで、会社としての利益や効率が上がります。SPIテストでは、入社後の適切な配置部署を知ることができるといったメリットもあるのです。

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企業に提出される性格検査の結果内容

SPIテストは、テストの回答結果が企業に提出されて初めてその本質が活かされます。就活生が短い回答時間の中で出した回答から、その就活生の本来の性格や適切な部署を導き出すのです。

では、SPIテストの結果から、どのようなものが企業に提出されるのでしょうか。約300問近くもあるテスト結果から、何がわかるのでしょうか。ここでは、企業に提出されるSPIテストの結果や内容を見ていきます。

性格特徴

SPIテストの目的として、就活生の性格や内面を深く知るというものがあります。SPIテストの回答結果から、その人物の本質や考え方を把握できるのです。「性格特徴」の部分は、大きく以下の分野に分かれています。これらの分野ごとに質問が形成されています。

・行動的側面
・意欲的側面
・情緒的側面
・社会関係的側面

例えば行動的な人物かどうかを知るために、社交的な人物か、身体を動かすことは好きか、物事に対して深く考えるか、慎重に行動することができる人物なのかを問う質問がされるのです。

職務適応性

SPIテストの目的として、入社後に職務に上手く適応できる人物なのか、ということを知るといったことがあります。SPIテストの回答結果から以下の適応性が分かります。

・人と関わることを苦手に思わないか
・交渉力はあるか
・リーダーとして周りをまとめることができる人物か
・周りの社員と協力し、サポートできるか
・素早く活動的に行動できる人物か
・予期せぬ事態に臨機応変に対応できる力はあるか
・自分で考える力はあるか
・集中力がありプレッシャーに負けない能力はあるか
・チャレンジ精神や想像力はあるか
・問題を分析し行動できるか

これらの結果から、サポートをする仕事や企画運営の仕事、問題分析をする仕事などの適職を判断していくのです。

組織適応性

SPIテストの結果から、その人物が組織に適応できるかどうかを知ることができます。会社という組織の中で上手く立ち回れるか否かは、その会社に入社するにあたってとても重要なことです。企業側も、適応できない人物をむやみに入社させてしまうと、不利益に繋がるので、それはぜひとも避けたいのです。SPIテストの回答結果から、以下のことが把握できます。

・ルールを順守し、チームを統率できる人物か
・チームの調和を大事にできる人物か
・ノルマ達成に遂行できるか、目標をきちんと管理できる人物か
・チャレンジ精神があり、積極的に行動できる人物か

こうしたSPIテストの回答結果が企業に提出され、組織との相性をはかられます。

SPI性格検査が難しい3つの理由

SPI性格検査は独特な特徴を持っています。単なる心理テスト感覚で回答してしまうと、志望する企業の求める人材像からかけ離れた人間であると判断されてしまう可能性もあるのです。この検査で企業が何を見ているかを考える余裕は、検査を受けている間にはないでしょう。

しかし、どの企業も実施しているということは性格検査には深い意味があるのです。では、どうしてSPI性格検査はそれほど難しいのでしょうか。ここでは、その理由を3つに絞って解説していきます。

 ①一問にかかる時間が短い

SPI性格検査は時間との勝負です。一問一問に考え込んでいる時間はないので、ほとんど直感で答えていかなければ最後までたどり着くことができなくなってしまいます。言語分野や非言語分野と同様に、性格検査も回答に許されている時間が限られているのです。「これだ」と回答をすぐに決め、どんどん回答していきましょう。

一問にかけられる時間が短いことを常に意識しながら問題に向き合うことで、スピードアップを図ることができるので、ぜひ試してみてください。決して答えに詰まらないように、前日までにイメージトレーニングをしておくのもよいでしょう。一問一問の問題文はそれほど長くはないので、さらっと流し読みをして、深く考えずにすぐさま回答していくのが理想的だと言えます。

②似たような質問が繰り返し出題される

SPI性格検査は、核となる部分をさまざまな角度から質問してくるテストです。同じ質問を肯定的、否定的な意味合いで聞いてくるため、矛盾が生じやすくなるという答えにくさがあります。例えば、「物事をじっくり考える」と「物事を決めるまでに時間がかかる」のように、急いでいると何を聞かれているのか冷静に判断できないような質問が散りばめられているのです。

こういった質問が何度も繰り返されるため、就活生は混乱してしまいがちです。SPI性格検査はこういった「さっきどう答えたか」を思い出させる問題を多く出してくるのですが、回答時間の短さから言って、それをゆっくり思い出してから答えるのは難しいでしょう。どんどん繰り返される問題に焦ってしまうのがSPI性格検査の難しいところのひとつです。

③回答に嘘を吐くと矛盾が生じる場合がある

このテストでは、わざとひっかけ問題が出されることがあります。受検者がそれに引っかかって自分を良く見せようと回答すると、矛盾が生じるようになるのです。これは、受検者の回答により問題を変えてくるため、ごまかしがききません。一問ずつ理想的な答えを選んでいくと、必ずどこかで矛盾が生じます。完璧な人間はいませんから、綻びが生まれてしまうのです。

企業は全ての答えを細かくチェックするので、どこで嘘を吐いているのかもわかってしまいます。そこが受検生の弱点であることも、もしかしたら伝わってしまうのかもしれないのです。SPI性格検査は、嘘を吐くと必ず矛盾が生じるという厳しいテストです。時間制限というプレッシャーの上に精度を保った回答を求められることは、受験生をかなり苦しめているでしょう。

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SPI性格検査の対策ポイント

難しいとされるSPI性格検査ですが、全く対策ができないというわけではありません。「非言語分野や言語分野のように答えが決まっているものではないから、対策ができないのではないか」と思ってしまうかもしれませんが、実はそうではないのです。むしろ、何の対策もせずに本番に臨むのは避けるべきです。

問いがある以上、それに対する答え方は必ず準備をしておきましょう。では、どういった対策が必要なのでしょうか。ここからは、実際にSPI性格検査を受けるにあたって有効な対策を解説していきます。

SPI性格検査前に自己分析をする

自己分析は就活において基本中の基本ですが、それがSPI性格検査においても重要な役割を持つことになります。前もって自己分析をして、自分がどのような職業に向いているかを知っておきましょう。自己分析は就活の序盤で行うものなので、就活が進むにつれて、その結果や意味を忘れてしまいがちなものです。

ですが、性格検査のように人物検査を問われるテストを受験する場合には、その価値や真価が発揮されます。ですから、性格検査を受ける前には必ず再確認しておくようにしましょう。また、自己分析を見直すことによって、自分の中で性格検査の回答の指針を作ることができるようになります。自分の軸になるものを踏まえ、ぶれない回答を目指しましょう。

企業の特性や風土を理解する

SPIテストでの性格検査の対策ポイントとして、その企業について十分な知識や理解を深めることが重要となってきます。企業が大切にしているもの、企業理念をしっかりと頭に入れておきましょう。志望する企業について熟知することは、とても大切なことです。

相手のことを知らなければ、攻略するのは難しくなってしまいます。企業の特性や風土をしっかりと調べ知ることは、「会社のことをきちんと理解している。」といったことを面接官に与えるチャンスにもなります。企業について調べてから面接に挑む就活生の方が、面接官側の印象もよくなります。

就職サイトを有効活用する

就職サイトの性格検査を受検して、どのような形式で出題されるのかを知っておくことも大切です。ぶっつけ本番で回答するのはかなり難しいので、あらかじめどのように出題されるのかを知り、当日焦ることがないようにしておきましょう。また、時間を計って回答し、目標時間内に全ての設問に答え終わることができればなお良いと言えるでしょう。

非言語分野や言語分野がそうであるように、性格検査もまずは出題形式に慣れる必要があります。そのためにも実際の性格検査に近いテストを何度も受験してみてください。ある程度慣れてくると、質問に対して悩む時間が少なくなるので、まずは性格検査の出題形式そのものに馴染むことから始めましょう。就職サイトの性格検査は、そのためにとても有効なツールのひとつです。

回答に一貫性を持たせる

SPI性格検査において一番やってはいけないのが、回答に一貫性を欠くということです。回答に矛盾が生じていると、企業はかなり悪い印象を持ってしまいます。無理に自分を良く見せようとしてぐちゃぐちゃな回答をしてしまうと、必ずどこかで矛盾が生まれてしまい、ひとりの人間像ができあがらなくなってしまうのです。

企業も、矛盾がある受験生は「良く見せようとしたんだな」と一発でわかってしまいます。そこから一気に悪印象に繋がってしまうと、他の試験のスコアが高くても、台無しになってしまう可能性があります。そうなってしまってはもったいないので、回答には必ず一貫性を持たせることを意識しましょう。せっかくの試験を悪印象で終わらせないためにも、無茶な回答は控えるべきです。

SPIの性格検査は回答に一貫性を持たせることが大切

SPI性格検査は回答できる時間が短く、設問量が多いだけでなく、何度も似た質問を繰り返されるため、どんどん追い込まれていく感覚に陥るかもしれません。しかし、どんなに焦っても、回答に一貫性を持たせるということだけは忘れないでください。企業はその点を特に注視しているので、決して矛盾が生じないように回答しましょう。

どういった人間に見せたいか、というよりも、自分はこういった人間であるという軸を一本立てておき、どのような質問が来ても同じ答えを出せるようにしておきましょう。それにより、性格検査は一気に楽になります。当日までに、一貫性を意識した回答のトレーニングをしておくのがベストであると言えます。自分がどういった人物なのかを、適性検査を通して企業にアピールしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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