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【就職倍率が高い企業】100倍超えと200倍越えの企業6社をご紹介
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目次
就職倍率とは?
就活をスムーズに進めるためには、就職倍率について知っておくことが大切です。就職倍率は耳にすることが多い言葉ですが、詳細な意味は知らない人が多いです。就職倍率について正しい知識を身につけておけば、企業のことを深く知ることもできますし、就活を有利に進めることができます。近年の傾向や企業の特徴なども参考にしながら、就職倍率について理解を深めていきましょう。
近年の就職倍率の傾向
就職倍率について理解を深めるためには、まずは近年の就職倍率の傾向を知っていきましょう。就職倍率は毎年変動するものですし、直近の傾向を知っておくことが大切です。最近の就職倍率はどのように推移しているのか、どの業界が就職倍率が高く、反対にどの業界は倍率が低いかを知っておきましょう。
大卒の有効求人倍率は約1.73倍
大卒の有効求人倍率は約1.73倍であり、近年では上昇傾向で推移しています。有効求人倍率は1以上であれば、企業が人材を探しており、1以下であれば仕事が少なく、求職者が多いことを示しています。近年は、売り手市場が続いている状態です。いわば就活生や求職者が有利な状態であり、就職しやすい時代であるといえます。
人材を探し求めている企業は多く、募集数に対して応募数が少なかったり、応募数が十分でも辞退者が出るなど最終的な採用人数は少ない場合が多いです。しかし、人手不足の業界や企業も多く就職しやすい反面、労働環境が悪い場合もありますので、注意しなければなりません。企業選びを念入りにおこなうことが大切です。
食品メーカーは軒並み倍率が高い
食品メーカーは軒並み就職倍率が高い傾向にあり、就職難易度は高いです。食品メーカーは大手企業や優良企業が多く、毎年多くの人が志望しています。全体で見れば人手不足で人材を探している業界や企業は多いものの、食品メーカーでは人材も充分であることも多く、就職難易度は高くなっています。
確実に内定を獲得するのであれば、就職倍率の低い業界や企業を目指す手もありますが、好待遇を目指すのであれば人気の企業を目指す必要があります。食品メーカーすべてが倍率が高いわけではなく、すべての企業が好待遇なわけではありませんが視野に入れてみるといいでしょう。
小売や運輸業界は倍率が低い
食品メーカーはどこも就職倍率が高いですが、一方で募集人員に対して志望者数の少ない小売や運輸業界は低倍率です。小売や運輸業界は人手不足の業界であり、常に人材を募集しています。しかし、人手不足のため一人当たりの労働量が多かったり、過酷な労働環境をイメージする人が多く、志望者は少ない傾向にあります。
採用枠を拡大している企業は多いですが、充分な人材を確保することができず、人手不足が続く悪循環に陥っている企業も多いです。就職倍率が低ければ労働環境が悪いとは一概には言えませんが、その可能性は高いので注意しなければなりません。就職倍率が低ければ、簡単に就職することができますが、就職後に大変な可能性も高いことは覚えておきましょう。
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就職倍率が100倍超えの企業
それでは実際に、就職倍率が100倍超えの企業3社をご紹介します。「就職四季報総合版2018年版」を参考にピックアップしました。情報開示をしていない企業も多いため、ここでは一部抜粋してご紹介します。
就職倍率が100倍を超えると、誰しもが知っている企業名が連なります。広く認知されている企業を知ることで、自身の就職活動の知識のひとつとして蓄積しましょう。内定を勝ち取るためにも、企業研究や業界研究を怠らず、広い視点で社会を考察する力を持つことが大切です。
ハウス食品:192倍
まずご紹介するのは「ハウス食品」です。「就職四季報総合版2018年版」によると、就職倍率は192倍となっています。企業HPによると、資本金は20億円(2017年3月)、従業員は1,608名(単体、2017年3月現在)です。主な事業は「カレー、香辛料、調味料、菓子等、食品の製造加工並びに販売など」となっています。
ハウス食品は、私たちの食卓を彩る食品やお菓子などを多数販売しています。バーモントカレー、こくまろカレー、北海道シチュー、カリー屋カレー、ねりスパイス、GABANスパイス、フルーチェ、とんがりコーン、オー・ザックなど、誰しもが知っている商品を開発してきました。知名度が高く、数多くのヒット商品を生み出してきたハウス食品は、就活生からの人気も高いです。
東レ:163倍
次にご紹介するのは「東レ」です。「就職四季報総合版2018年版」によると、就職倍率は163倍となっています。企業HPによると、資本金は1,479億円、従業員は7,220名です。主な事業は「繊維事業、プラスチック・ケミカル事業、情報通信材料・機器事業、炭素繊維複合材料事業、環境・エンジニアリング事業、ライフサイエンス事業」となっています。
東レは、ファッション用途から航空、宇宙用途まで、ありとあらゆる製品の素材を提供している総合素材メーカーです。東レが製作した話題のEVのコンセプトカー「TEEWAVE」は、車体から電池、モーターまで東レの素材を用いて製作しています。素材分野に関しては、日本国内だけではなく世界でもトップクラスの事業規模です。
ヤクルト本社:161倍
3つ目にご紹介するのは「ヤクルト本社」です。「就職四季報総合版2018年版」によると、就職倍率は161倍となっています。企業HPによると、資本金は311億1,765万円、従業員は2,860名(2017年3月、嘱託社員133名を含む)です。主な事業は「食品、化粧品、医薬品の製造・販売など」となっています。
ヤクルト本社は非常に知名度が高く、乳酸菌飲料メーカーとしては国内最大手の企業です。日本の飲料・食品業界を牽引してきたヤクルト本社は、全国に自社商品を展開しています。さらに海外からの人気も高く、世界中で商品を販売しています。有名なプロ野球チーム「東京ヤクルトスワローズ」の株式会社ヤクルト球団の親会社でもあります。
就職倍率が200倍超えの企業
ここまで、就職倍率が100倍超えの企業についてご説明してきました。ここからは、200倍を超える企業をご紹介します。就職倍率が100倍というだけでも人気が高いことがわかりますが、就職倍率が200倍となるとどうなるのでしょうか。それでは、就職倍率が200倍超えの企業3社について紐解いていきましょう。
雪印メグミルク:268倍
最初にご紹介するのは「雪印メグミルク」です。「就職四季報総合版2018年版」によると、就職倍率は268倍となっています。企業HPによると、資本金は200億円、従業員は連結4,887名、単体3,033名(単体の従業員数は出向者・臨時従業員などを除く、2017年3月末)です。主な事業は「牛乳、乳製品および食品の製造・販売など」となっています。
雪印メグミルクは、「毎日骨太」と「牧場の朝」でお馴染みの乳業メーカーです。雪の結晶の形のシンボルマークがコーポレートシンボルとなっており、スーパーマーケットでもよく目にするマークです。知名度のある商品は全国に展開されており、徹底された衛生環境のもと、全国の工場で毎日製造されています。
味の素AGF:267倍
次にご紹介するのは「味の素AGF(旧社名 味の素ゼネラルフーヅ)」です。「就職四季報総合版2018年版」によると、就職倍率は267倍となっています。企業HPによると、資本金は38億6,270万円、従業員は1,189名(2017年4月1日現在)です。主な事業は「コーヒーを中心とした飲食料品の製造、販売」となっています。
味の素AGFは、飲食料品の製造と販売を手がける食品メーカーです。日本におけるコーヒーシェアの割合は高く、インスタントコーヒー、レギュラーコーヒー、ボトルコーヒーの製造分野ではトップクラスの実力を誇ります。知名度も抜群の味の素AGFは、就活生からの人気が高い企業といえます。
カゴメ:226倍
最後にご紹介するのは「カゴメ」です。「就職四季報総合版2018年版」によると、就職倍率は226倍となっています。企業HPによると、資本は199億8,500万円、従業員は単体1,564名、連結2,456名(2017年12月期)です。主な事業は「調味食品、保存食品、飲料、その他の食品の製造・販売、種苗、青果物の仕入れ・生産・販売」となっています。
カゴメはテレビCMでもお馴染みの飲料、食品、調味料の大手総合メーカーです。トマトをはじめとする野菜の調味料や飲料、野菜に関わる食品を幅広く販売しています。その他にも、栽培から販売まで手がける農業事業や通信販売事業、植物性乳酸菌「ラブレ」を中心とした乳酸事業なども手掛けており、健康をテーマに大きく事業を展開しています。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
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就職倍率が低い企業の特徴
小売や運輸業界は就職倍率が低い傾向にありますが、それ以外の業界や企業であっても就職倍率が低い場合はあります。就職倍率が低い企業にはいくつか特徴がありますので、それらの特徴から就職倍率が低い理由を知っておくことが大切です。
就職倍率が低い企業であれば就職しやすいですが、倍率が低くなっている理由次第では長く続けることが難しい場合もあります。就職後長く続けるためにも、企業研究の一環として就職倍率が低い理由を知っておきましょう。
比較的就職しやすい
就職倍率が低い企業の特徴としては、まずは比較的就職しやすいことが挙げられます。就職倍率が低い=就職しやすい企業なので、これは大前提として共通している部分です。就職しやすい理由は企業によって異なるため、その理由を明確に知っておくことが大切です。
採用基準が緩い場合もあれば、志望者が少なく競争率が低いため就職しやすい場合もあります。志望者の数に対して採用予定人数が多い場合などもありますので、必ずしもネガティブな理由であるとは限りません。就職倍率が低くなっている理由をしっかりと知ってから、就職するかどうかを決めましょう。
離職率が高い
離職率が高いことも、就職倍率が低い企業の特徴です。離職率が高く、常に人手不足の企業は人材獲得のために採用人数を引き上げていることが多いので、就職倍率は低くなります。離職率が高い理由はさまざまですが、仕事が激務であったり、待遇などが悪いことが挙げられます。離職率の高い企業は人の入れ替えも早く、個人に対しての扱いが丁寧でない場合も多いです。
離職率が高い=ブラック企業、悪い企業であるとは限りませんが、働きづらい環境であることは確かです。仕事量が多い以外には、仕事内容があまりにも専門的で、難しすぎるなどの理由も考えられます。離職率が高いと仕事のハードルが高い場合も多いですし、就活生は大変な仕事を避けて就職倍率は低くなる傾向にあります。
平均年収が低い
仕事をする上では仕事へのやりがいだけではなく、年収の水準も大切な指標です。平均年収が低い企業は人気が低く、就職倍率も低い傾向にあります。せっかく就職をするならできるだけ高い年収が獲得できる企業を選ぶ人が多いですし、平均年収が低い企業は例年志望者が少ないです。
平均年収が低いことで離職率が高くなる場合もありますし、業務量に対して給料が割りに合わないと離職する人もいます。離職率が高くなれば一人当たりの業務量はさらに増え、低年収で負担が大きくなってしまい、悪循環に陥ることは少なくありません。平均年収が低いこと自体も倍率が低い要因ですが、その他の要因にも派生しやすいため、年々倍率が下がっていく企業もあります。
就職倍率が高い企業の特徴
就職倍率が低い企業にはさまざまな特徴がありますが、反対に倍率が高い企業にも特徴があります。倍率が高い企業はそれだけ人気が高いことでもありますので、就職するのは簡単ではありません。
業界や企業についてしっかりと理解を深めて対策をしておかなければなりませんし、就職までのハードルは非常に高いです。就職倍率が高い企業の特徴ももさまざまですので、志望する企業の就職倍率が高い場合は、どの特徴に当てはまるのかを考え、企業への理解を深めていきましょう。
給料が高い
就職倍率が高い企業の特徴としては、給料が高いことが挙げられます。給料が高い企業は人気も高く、毎年多くの人が志望するため就職倍率は高くなります。給料の高い仕事はそれだけ大変であることも多く、激務であることも多いです。
しかし、給料が高ければ激務であっても挑戦したいと考える人は多いですし、仕事量や大変さと給料の高さが見合っていれば、それでいいと考える人も多いです。給料だけがすべてではありませんが、仕事をする上ではお金は大切な指標ですし、高年収を求めて大変な仕事に挑戦する人もいます。給料の高い企業への就職を目指す場合は、就職難易度が高いだけではなく、就職後の仕事も大変である可能性が高いことを覚えておきましょう。
採用人数が少ない
採用人数が少ないことも、就職倍率が高い企業の特徴のひとつです。募集人数に対して採用人数が少なければ競争率は高くなりますし、就職倍率は高くなります。採用人数が少ない理由もさまざまですので、どのような理由で採用人数が少ないのかを知っておくことが大切です。これまで多くの人数を採用していた企業であっても、事業縮小や売上高などによっては採用人数を減らし、コストを削減する場合もあります。
福利厚生が充実している
就職倍率の高い企業は人気な企業であることが多く、人気の理由としては知名度の他に好待遇であることが挙げられます。待遇面は給料だけではなく、福利厚生なども挙げられ、福利厚生が充実している企業は、就職倍率も高いです。
仕事をする上で福利厚生は大切なものであり、よりよい労働環境を求めるのであれば、なおさら重要になります。福利厚生が整っていることで、良い環境で仕事ができるだけではなく、プライベートの充実を図ることもできます。福利厚生は企業によってさまざまですが、充実していれば得られるメリットは非常に大きいです。長く働き続けられる企業であることも多いので、それも就職倍率が高い理由のひとつといえます。
就職倍率は就職活動におけるひとつのバロメーター
就活をスムーズに進めるためには、就職倍率についてしっかりと理解しておくことが大切です。就職倍率は企業への就職難易度を示したものであり、倍率が高ければ就職も難しく、倍率が低ければ就職しやすいと言えます。
倍率が高くなる理由、低くなる理由もさまざまですので、志望する企業ごとにどのような理由が当てはまるのかを確認しておくことが大切です。就職倍率が高い=良い企業、低い=悪い企業ではありませんし、人気の企業が必ずしも自分に合うとも限りません。
就職倍率はあくまでひとつのバロメーターなので、最終的には自分に合うかどうかが大切です。就職倍率を正しく理解し、それを参考にしながら自分に合った企業を上手に見つけていきましょう。