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【理系の就職偏差値とは】意味と入社が難しい企業10選

就職偏差値とはネット掲示板で生まれた言葉

理系の学生は就職先選びに悩んでいる人も多く、就職偏差値を参考にして企業を選んでいる人も多いです。就職偏差値とは就職の難易度や企業のランク付けを表した言葉ですが、2chで生まれた言葉であり、確実性はないので鵜呑みにしない方がいいでしょう。

就職偏差値をひとつの指標として参考にするのは構いませんが、それだけで決めてしまうと危険ですし、失敗の原因にもなります。就職先を選ぶときの指標となるのは就職偏差値だけではありません。

他にも参考にすべて項目がさまざまありますので、それらを知っておくことが大切です。確実性のない就職偏差値だけを当てにするのではなく、その他の項目もしっかりと考えて、理系の学生に合った就職先を探していきましょう。

就職偏差値以外で参考にすべき項目

理系の学生が就職先を見つけるためには、さまざまな項目を参考にして企業を選んでいくことが大切です。企業選びの指標としては就職偏差値以外にもさまざまなものがありますし、それらを参考にして探すことで自分に合った企業が見つけられる可能性も高いです。

自分の中で何を大切にして就活を進めたいのかを考えながら、さまざまな項目を参考にして企業を選んでいく必要があります。就職偏差値以外で参考にすべき項目を知って、いい企業を見つけていきましょう。

売上高・平均年収

就職偏差値以外で参考にすべき項目としては、売上高・平均年収が挙げられます。業績が好調か、将来どれくらい稼げるようになるのかなどは、売上高や平均年収などが参考になりますので、それらをチェックしておきましょう。

企業の売上が好調ならば雇用が安定していますし、従業員の待遇もいい場合が多いです。仕事をする上では給料は大切なものですし、より良い生活を求めるのであれば、年収の高い企業に勤める必要があります。

売上高と平均年収は必ずしも比例するわけではありませんので、それも注意が必要です。売上高が高い=平均年収も高いわけではなく、企業によっては売上高が高くても年収が低い場合もあります。売上高に対して平均年収はどうかを確認し、従業員への還元率がいいかどうかもチェックしておきましょう。

新卒定着率

新卒定着率も就職偏差値以外で参考にすべき項目のひとつです。新卒定着率とは、新卒が入社して3年でどれだけその企業に定着しているか、辞めずに続けているかを表したものです。

新卒が3年後にどれくらい仕事を続けているかによって離職率も分かりますし、就職偏差値よりも重要ですので、必ずチェックしておきましょう。新卒定着率が高ければ働きやすい企業、続けやすい企業ですが、低い場合は働きにくい、労働環境が悪い可能性が高いです。

新卒定着率が低い理由は企業によってさまざまですが、過酷な環境である可能性は高いので注意しなければなりません。ただ就職できればいいわけではなく、長く続けることが大切ですので、新卒定着率の高い企業を選ぶようにしましょう。

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就職するのが難しいといわれる理系の企業10選

理系の学生は就職先選びに悩む人も多いですが、理系の学生が活躍できる企業は実はたくさんあります。大手企業、有名企業にも理系の学生が活躍できる仕事はありますし、選択肢が狭いわけではありません。

理系学生からの人気が高い企業もありますし、それらを参考にして就職先を見つけてみるのもおすすめです。人気の企業はさまざまありますが、人気が高いものの、就職難易度が高い企業もあります。それぞれの特徴と就職が難しい理由を確認しておきましょう。

01.日本アイ・ビー・エム株式会社

就職するのが難しいといわれる理系の企業として、日本アイ・ビー・エム株式会社が挙げられます。日本アイ・ビー・エムはアメリカに本社のある外資系の企業です。ITの分野で活躍している企業であり、ハードウェアやソフトウエア開発、コンサルティング業務などをおこなっています。

SEとしても働くことはできますが、コンサルティング業務が主であり、基本的にはコンサルタントとして採用されることが多いです。コンサルタントには専門的な知識が必要ですし、外資系ならではの実力主義が採用されていますので、充分な能力が示せなければ就職することはできません。SE職で就職する場合でも、きちんと実力を示さなければなりませんし、新卒で入社するのが難しい企業です。

02.Google合同会社

Google合同会社も就職するのが難しいといわれる理系の企業のひとつです。Googleはアメリカに本社を持つ外資系企業であり、検索エンジンやオンライン広告などの事業を展開しています。IT業界でも常にトップを走っている企業ですし、毎年多くの人が志望している企業です。売上高、平均年収ともに高く、福利厚生も充実している労働環境の整った企業でもあります。

Googleは好条件な労働環境が用意されているため、志望者が多く、必然的に競争率も高くなります。就職倍率は高くなってしまいますし、外資系で見られる実力主義が採用されていますので、しっかり実力を示さなければなりません。倍率が高い上に、高い能力が必要とされますので、就職するのが難しいです。

03.インテル株式会社

インテル株式会社はアメリカに本社を置く外資系企業であり、半導体素子メーカーとして活躍しています。ITに関連した製品も多く、先進的な技術によってさまざまな製品の研究、開発をおこなっている企業です。世界的にも有名な企業であり、企業としてのブランド価値は高く、世界でも5本の指に入るほどです。

理系学生は研究・開発職として就職することができますが、半導体素子の分野は専門性が高いですし、大学で研究をしている人もそれほど多くはありません。研究職の場合は大学でしっかりと知識を身に付けておかなければなりませんし、門戸が狭いため就職するのが難しいと言えます。

04.JAXA

宇宙航空研究開発機構JAXAは各省庁が共同して運営している国立研究開発法人で、日本における宇宙産業を担っています。人工衛星やロケットの組み立て及び打ち上げや、打ち上げ後の運用などといった宇宙に関する様々な分野で研究開発をおこなっています。ひとつの技術に特化した研究ではなく、工学や理学の枠に限らず研究、開発をおこなっている機関です。

理系学生は研究職・開発職として就職することができますが、採用者数が非常に少ないです。また、宇宙工学の分野は専門性が高く、宇宙分野を研究している大学も多くありません。大学でしっかり知識を身に付け、少ない採用枠のなかを通り抜けなければ就職は難しいです。

05.株式会社豊田中央研究所

株式会社豊田中央研究所は自動運転や再生可能エネルギー、電池などの要素研究部門、社会システムやデータ解析などの戦略研究部門のふたつがあります。日本企業でありながら、国際色豊かなこの企業は知名度が非常に高い会社です。また母体がトヨタグループであるため、安定した企業であると言えます。

理系の学生の場合、上記2分野のどちらも応募できますが、新卒募集条件として修士課程、博士と高専卒もしくは学部卒で雇用数が分かれていることにも留意しなければなりません。とても魅力的な企業ですが、就職するのが難しい企業であると言えます。大学においてしっかりと知識を身に付け、対策しなければなりません。

06.一般財団法人電力中央研究所

一般財団法人電力中央研究所は、電力事業共同の学術研究機関です。研究所と試験機関に分かれており、原子力の新技術にかかわる原子力技術研究所や材料工学に関わる材料化学研究所、研究内容の評価検討の実験をおこなう赤城試験センターなど、電力に関わる様々な分野を扱っている機関です。研究を主体としているため、職員は学術に関わることも多く学会に出席することも少なくありません。

大学での研究に近い内容を仕事にできる数少ない研究施設ですが、採用数も少なく、電気分野に特化した研究をおこなっている大学もあまり多くないため就職が難しい研究施設です。大学でしっかりと知識を身に付け、大学でおこなっていた研究について詳しく理解し対策をする必要があります。

07.JR東海

JR東海(東海旅客鉄道株式会社)は、国が運営していた鉄道事業を主に扱っています。通勤電車や、新幹線に関することはもちろん、リニアモーターカーなどの新技術を扱う部門もあります。JR東海は我々の生活に大きく関わっていて、知名度も非常に高いです。また、インフラ領域であるため国の基礎を担う仕事が多くあります。

営業範囲も西は新大阪、東は東京までと広範囲になっています。理系学生の場合、主に鉄道分野で技術力・専門性を要するプロフェッショナル職へ就職できます。しかし、鉄道分野に関する知識を教わることができる大学は少なく、専門性の高い領域です。鉄道業界に対する理解を深め採用に向けてしっかりと準備をしていかなければなりません。

08.新日鉄住金株式会社

新日鉄住金株式会社は名前の通り鉄鋼に関する事業を扱っていますが、扱っている分野は製鉄に関する製造工程の技術だけではありません。製鉄したものを、車や船など乗り物の部品や、化学プラントで使うラインパイプに利用しています。日本企業ですが、最近では国外に対しても注力しています。

2012年度に比べ、2017年度の海外生産能力は2倍以上に拡大しています。日本企業でありながら、国外の顧客と仕事を出来る機会が増えていて、それも魅力のひとつです。理系学生は技術系に就職できますが、業務の専門性が高く、大学で習った内容をしっかりと身に付けておかなければ採用されることが難しいです。

09.武田薬品工業株式会社

武田薬品工業株式会社は日本を代表する製薬会社のひとつです。主にオンコロジー(ガン)、消化器系疾患(GI)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)の3分野に対する、新薬の開発を行っています。また、開発だけでなく、開発した薬を流通させる仕組みづくりについても扱っています。

医療活動に従事することになるので、社会貢献に携われるのも魅力のひとつです。しかし、薬学は専門性が高く、学部がある大学も多くありません。製薬会社は他の業種の企業に比べ数が多くないため、採用される人数が少ないです。大学で学んだ内容をしっかりと身に付けることはもちろん、しっかりと企業研究をしていかなければ採用されることは難しいです。

10.日揮株式会社

日揮株式会社は1928年から石油、ガス、資源開発などの科学分野から、医療、原子力などの幅広い分野において世界80カ国以上のプラントの施設の設計、機材調達、建設工事(Engineering, Procurement and Construction : EPC)をおこなっています。インフラがまだ整っていない発展途上国にプラントを導入したり、企業でありながら国を支える大切な事業を担います。理系学生は技術系に就職できますが、プラントに応用される技術は多岐にわたります。

理系の学生に人気のある業界とは

就職先を選ぶときには、人気の企業を知っておくだけではなく、人気の業界を知っておくことも大切です。人気の業界を知っておくことで、選択肢は大きく広がりますし、同じ業界内でも企業によって仕事内容などは違っています。

業界にはさまざまな企業がありますし、多くの企業に触れ、知っていくことで自分に合った企業を見つけることもできます。理系学生に人気の業界が、なぜ人気なのかなどの理由についても知り、理想の就職先を探していきましょう。

メーカー

理系の学生に人気のある業界としては、メーカーが挙げられます。メーカーは物作りをおこなっている業界であり、理系の場合は製品の研究、開発などを担当することが多いです。メーカーでは企業によって作っている製品が違いますが、類似の製品を製造している企業もたくさんあります。

ひとつの分野での知識や技術を身に付けていれば、類似製品の製造をおこなう企業への就職も有利になりますし、選択肢はさらに広がります。メーカーで働くことの魅力は何と言っても、大学時代に学んだことがそのまま企業の仕事で活かせることです。就職する企業によって仕事内容は異なりますが、研究や開発をおこなう点では共通していますし、好きな分野の研究をしながらお金をもらうことができます。

食品業界

食品業界は食品の研究、開発、販売を手がけている業界であり、理系学生は研究と開発を担当します。新製品の開発のための基礎研究や応用研究をおこなったり、既存の製品をさらに改良するための研究をおこなうなど、仕事はさまざまです。大学時代の研究をそのまま企業の仕事に活かすことができますし、就職後もお金をもらいながら研究を続けることができます。

また企業によっても異なりますが、食品業界の企業は食品だけではなく、他分野の製品も同時に研究、開発をおこなっていることが多いです。健康食品や医薬品などの研究、開発をおこなっている企業もありますし、ひとつの企業で活躍できる幅が広いことも人気の理由です。

エネルギー

エネルギー分野は電力、火力、水力、原子力や環境に考慮した次世代エネルギーの研究、開発をおこなっています。活用できるエネルギーに対する研究や、それをどのように私達の生活に応用するかなど、様々な知識、技術を用いた仕事に携わることになるでしょう。

大学時代におこなった研究も、就職後も続けることができます。エネルギー業界の魅力は、様々な分野を組み合わせて仕事をするため、新たな分野にチャレンジできることです。昨今再生可能エネルギーが注目されていて、太陽光、地熱、潮力などの新しい分野についても研究、開発がおこなわれています。

輸送・交通

輸送・交通業界は、ものや人を運ぶことに関する業界です。理系の学生は輸送の場合、物流システムのソフトウエアエンジニアや流通拠点の設計・施工・管理などをおこなうことになります。交通の場合、旅客船や飛行機、バスなどの車両の設計、開発や交通システムの設計・開発・管理をおこなうことになります。

扱う分野が多いので、大学時代におこなった研究をそのまま活かせるでしょう。輸送・交通業界の魅力は、様々な分野で仕事ができることです。輸送する車両や船舶からそれを使ったシステムの設計開発などを通し、自身のスキルアップに繋がる仕事ができます。

建設

建設業界は一般的な住居から高層ビル、ダム、トンネルなどの建物に関する分野です。最近では建物に求められることは様々なので、ただ建物を建てるだけでありません。東日本大震災により災害に対する意識が高まったことで、災害に対する強い構造物が求められているなど、情勢に合わせたニーズを把握しなければなりません。

理系学生の場合、建物の設計、施工、工程管理などをおこなうことになります。また、ダムなどの大型の公共事業、オリンピック、などの特需に対する建築物の建築など扱う分野は多岐にわたります。建設業界の魅力は扱う分野が多いので大学時代の研究を用いて、モノづくりをできることです。

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理系の学生は就職偏差値にとらわれずに就活を進めよう

理系の学生はどこに就職しようかと悩むことも多いですが、就職先を決めるための指標はさまざまあります。企業の売上高や平均年収、新卒定着率など参考にすべき項目などはたくさんありますので、それらをチェックして企業を決めていくことが大切です。

就職先選びの指標としては、就職偏差値を参考にする方法もありますが、これはネットの掲示板で生まれた言葉であり、確実性のないものです。参考にする分には構いませんが、信憑性の低いものでもありますので、これだけにとらわれるのはよくありません。

あくまで参考にする程度に留め、他の項目から考えることが大切です。理系の学生が活躍できる業界、企業はたくさんありますので、就職偏差値にとらわれず、自分に合った企業を見つけていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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