業界研究

百貨店の志望動機|3つの例文とポイント・NG例を紹介

百貨店について

百貨店は、衣食住に関するさまざまな商品を部門別に揃え、商品を販売する大型店のことを指します。百貨店で扱う商品はグレードや値段が高いものが多く、華やかなイメージの強い業界です。一度は百貨店で働いてみたいと、憧れたことのある方も多いのではないでしょうか。

百貨店に採用されるためには、どのような志望動機を作成したらよいのでしょうか。この記事では、百貨店の社員を目指す方に向けて、志望動機の書き方やポイントを説明していきます。

百貨店の主な業務内容

百貨店の仕事とは何かを考えたときに、始めに思いつくのが販売職ですが、百貨店には販売職以外にも多くの職種があります。売り場での接客や会計をおこなう販売のほか、商品の選定・仕入れをするバイヤー、催事やイベントを計画する店舗企画などです。

そのほかにも、一般企業とおなじように、人事や経理、経営企画など、百貨店の仕事を裏で支えている管理系の部門もあります。

百貨店の社員として働くには、流行やトレンドを理解し、常に情報に敏感でなくてはなりません。そのため、積極的に次々と新しいものを取り入れていくタイプの人材が適しています。また、お客様に喜んでもらいたいという気持ちで、仕事に取り組むことも大切です。

志望動機を書く際の注意ポイント

百貨店の志望動機を書くときのポイントは3つです。1つ目は、「なぜこの百貨店を志望したのか」です。採用担当者は、数多くの百貨店のなかで、なぜ自社を選んだのかを知りたがっています。

2つ目は、「業界や企業の研究をしているか」です。百貨店の業界について調べ、他社の百貨店や、百貨店業界の動向などを知っておきましょう。また、志望先の百貨店の特徴や、経営理念などもしっかり把握しておく必要があります。

もう一点は、「どんなビジョンを持っているか」です。百貨店でどの職種に就き、どのように仕事がしたいのか、どんな社員を目指すのかといった、入社後のビジョンを明確にしておきましょう。

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百貨店の志望動機NG例

百貨店の志望動機を書くにあたって、避けるべき内容とはどのようなものなのでしょうか。具体例とともに説明します。

NG例

私が貴社を志望したきっかけは、センスを磨きたいと感じたためです。私は、コーディネイトをするのが苦手で、どのような洋服同士の相性がよいのかわかりません。ですので、貴社に入社して洋服の販売職に就き、先輩方のコーディネイトを見習って、ファッションセンスに磨きをかけたいと考えております。また、貴社は他社よりも給与や福利厚生などの待遇が良い点にも魅力を感じ、志望いたしました。

上記の例では、「入社後に先輩に教えてもらってファッションセンスを磨きたい」という、受け身の姿勢が問題です。コーディネイトに自信がないならば、雑誌やテレビなどで研究をして、自分なりに勉強中であることを伝えたほうがよいでしょう。

最後に給与や福利厚生に触れていますが、志望動機を書く時に待遇面に言及してはいけません。待遇面で魅力を感じたと伝えると、採用担当者に「待遇さえよければ、他の企業でもよかったのでは」と思われてしまいます。

百貨店の正しい志望動機例3選

それでは、百貨店に採用されるためには、どのような志望動機が望ましいのでしょうか。以下に3つの例文をご紹介します。

志望動機の例文①

私は、接客の仕事に興味があり、学生時代にはカフェでアルバイトをしておりました。アルバイトでは、さまざまな年代のお客様に対して、お客様の立場に立ち、常に笑顔で対応するように心がけました。この経験を活かして、貴社で販売職として働きたいと考えています。
貴社を志望したのは、私が化粧品を買うために貴社を利用させていただいた時、販売員の方の対応が素晴らしかったためです。販売員の方は、私の肌の悩みを親身に聞いてくださり、おすすめの商品を紹介してくれました。様々な商品を押し売りすることはなく、私の肌にあう商品だけを提案して下さり、とても気持ちのよい買い物ができました。
私が入社したら、対応してくださった販売員の方のように、顧客のことを考えた販売姿勢で貴社に貢献したいと考えております。

1つ目の例文では、販売員の対応に感動したことを、動機のメインとしています。実際に客として利用したエピソードを加えることで、より具体性の高い文章となっています。採用担当者も、自社の従業員を褒められたら嬉しいはずです。

また、アルバイト経験についても言及しています。接客のアルバイトのように、百貨店で活かせる経験や選考していた学科などがあれば、志望動機に加えると強みになります。

志望動機の例文②

私がはじめて貴社の百貨店に出向いたのは、幼稚園生のころです。幼いころ、よく両親に連れられて、レストランで美味しいお料理を食べたり、遊技場で遊ばせてもらいました。初めて貴社の百貨店を見たときは、その建物の大きさに驚き、たくさんの綺麗な店員の方が笑顔で迎えてくださり、お姫様になったような気分でした。現在も、あのときの感動が忘れられません。
思い出の詰まったこの百貨店で、貴社の百貨店の社員としてお客様を迎える立場になりたいと考えました。大人のお客様だけでなく、幼いころの私のような子どもたちにとっても、「この百貨店は楽しい」「またすぐにでも行きたい」と思ってもらえるような百貨店をつくっていきたいです。

例文は、幼いころから馴染み深い存在である百貨店に、就職して恩返しをしたいという内容です。子どもの頃の思い出を述べたうえで、自分がどのような社員になりたいかというビジョンも明確にされています。ここで注意すべき点は、ただ単に「百貨店に憧れていた」とか、「百貨店が好き」という漠然とした理由だけにしないことです。

百貨店が好きな理由をはっきりと述べ、さらに「ビジネスとして、どのような仕事をしたいのか」「どのように企業に貢献できるのか」を具体的にするようにしましょう。

志望動機の例文③

私が貴社を志望した理由は、お客様の声に応えた企画制作や、催事売り場の展開など、様々な事業を手掛ける姿勢に魅力を感じたためです。貴社は、お客様の声を受けて休憩所を設置したり、リーズナブルな商品を揃えた催事売り場を展開するなど、たくさんのお客様に快適に利用していただくための工夫をしています。その「顧客第一主義」の理念に感銘を受けて、貴社を志望いたしました。
また、私は専門学校でファッション系の勉強をしておりました。その経験を活かし、貴社の衣料品売り場の販売員に就きたいと考えております。私も貴社の社員の一員として、お客様の立場に立った接客で貢献したいです。

例文では、百貨店の特徴や経営理念に触れています。志望先の百貨店へ実際に客として出向き、店の雰囲気や店員の態度、設備などをチェックすると、よりリアルな感想を述べることができます。さらに、専門学校での経験を盛り込むことで、入社後は即戦力になれることをアピールしています。

まとめ

小売店業界のなかでも、ひときわ華やかなイメージのある百貨店。就活生からも人気の高い業界です。多くの学生のエントリーシートのなかでも、採用担当者の目に留まるような志望動機を作成しなければいけません。

百貨店の志望動機でのポイントは、「なぜこの百貨店を志望したのか」、「企業や業界について研究しているか」、「入社後のビジョンを持っているか」の3点です。

企業や業界について一通り知識をつけたあと、実際に店舗に足を運び、そこで感じたことを文章に盛り込むと、よりリアルな志望動機を書くことができます。また、百貨店では様々な職種があるため、志望する職種に合った文章を考えましょう。さらに、入社後の目標やビジョンを文章に加えることで、より熱意が込められた志望動機となります。

百貨店を志望している方は、この記事を参考に、自分なりの志望動機を作成しましょう。

監修者プロフィール

kaoru.aoyama@theport.jpのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年2月、北海道生まれ。小樽商科大学卒業。 2010年4月に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。 IT・小売・外食など幅広い業界にわたって300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学の就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を行なう。 現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。