面接対策

【面接練習しないのは大間違い】練習を最小限にする4つのポイント

面接練習は時間の無駄?

就職活動の流れの中で、「面接の練習はしても無駄なので、しない方がいい」という話を聞いたことがある人も少なくないでしょう。本当に、エントリー後に折角与えられた面接の機会を、練習無しで臨んで大丈夫なのでしょうか。

これからも、さまざまな就活の都市伝説的な噂を聞くことがあるかもしれませんが、全てを真に受けてはいけません。その話の中のいくつかは、既に就活を経験した先輩たちの知恵のようなものも含まれているかもしれませんが、何も考えずに鵜呑みにすると痛い目に合うこともあります。

「面接練習はしないほうがいい」という話の意図するものが何なのかを冷静に見極め、面接の達人を目指してください。

「面接練習しないほうがいい」という人の理由

「面接練習はしない」という人の言い分は幾つかありますが、その一つに、練習しすぎることで機械的な回答の仕方が身につくのではないかというものが挙げられます。練習で答え方は上手くなるものの、機械的に質問に反射するようになり、セリフのように回答を答えるようになるのではないかということです。

完璧すぎる態度や回答は逆に不自然で、人となりが伝わりにくく、好感度が下がるという危険な面もあるでしょう。面接対策用に作られた自分より、素のままの自分で勝負して、受け入れられたいという考えもあるでしょう。

採用されるために最大限に自分を盛ってアピールした結果、入社後にギャップが生じて面接時に嘘をついていたと思われるのが嫌というのもあるかもしれません。

前もって用意した回答に囚われたくない

練習で前もって用意した回答に囚われたくないと考える人もいるでしょう。面接の場で質問される事項などの答え方を考える際に、WEBや面接対策本などで模範解答を参考に自分なりにまとめて回答を用意するとします。

それをすっかり暗記して本番に臨んだものの、緊張から最初の出だしを思い出せず、頭が真っ白になってしまうなどという事態もあり得ます。暗記した回答をやっと思い出せたとしても、思い出しながら話すので棒読み状態で不自然な印象となり、最初の動揺からその後の質疑応答もボロボロになってしまうでしょう。

また、質問の意図が少し違うことに気がついたとしても、用意した回答をその場でうまく修正する能力がなければ、噛み合っていない回答になってしまうこともあります。

面接練習の時間がもったいない

面接の練習をするからにはまず、ある程度想定される質問事項の回答を作らないといけません。この回答を作る作業に実はものすごく時間がかかります。自己分析から始まって、応募動機や長所・短所、学生時代に取り組んだこと、入社して何を実現したいか、など王道とされる質問事項の準備だけでもたくさんあります。

応募する企業に合わせて回答を準備しようものなら、企業のHPを見たり、企業理念を調べたりと、より多くの時間がかかるでしょう。膨大な時間を割いてたくさん練習した結果、練習した質問を全くされなかったりすると、頑張った時間が無駄のように感じられることもあります。

応用力が身につく

何も準備していないことでむしろ自然な会話や表情ができると思っている方も多いでしょう。語彙力があり、正しく言葉を使えて、質問の意図をはずさずにしっかりと捉えられる訓練を受けた方、もしくは常日頃からディスカッションしているなど、テンポよくスムーズな会話をすることに慣れている方なら何も準備していなくても可能なのかもしれません。

面接では、想定外の質問がなされても、動揺せずに具体的なエピソードや自分が伝えたいことをその場で瞬時に要約して相手に解り易く説明できる能力が必要となります。それをぶっつけ本番でやってのけるということで、確かに応用力が身につくかもしれません。

最低限の面接練習にする時の4つのポイント

面接の練習をした時としない時のメリットデメリットを比較した結果、最低限の面接練習はしておいた方がよいと感じていると思います。ただし、完璧な面接練習を追及してしまうと時間が幾らあってもきりがなく、練習だけで前に進めなくなり、準備が万端でないと不安な気持ちになってしまうこともあり得るでしょう。

そこで次の項目では、最低限の面接練習で押さえておきたい4つのポイントをまとめています。面接まであまり時間が無く、効率的に時間を使いたいという方は参考にしてください。

①王道の質問に対する回答は最低限用意しておく

王道の質問は採用するにあたり就活生がどんな人物なのかを知る参考になるからこそ、長い間採用担当者に使用されてきています。言葉のニュアンスが変わっていても、聞かれている内容は変わらない場合が多いので、必ず押さえておきましょう。王道の質問に答えるに当たり、自然と自己分析や志向性など気持の棚卸しが必要となってきますので、自分の気持ちを言語化する練習にもなるはずです。

志望動機などは鉄板の質問ですが、やはり大学在学時に頑張っていたことや一番の思い出、失敗体験をどのように克服したかなど、中学・高校時代よりも直近のエピソードがよく聞かれます。事前に大学時代を振り返っておくとよいでしょう。ベンチャー企業などでは「10年後、どのように会社の中で成長していたいか」などと聞かれることもあります。

しかし、このようなコアな質問まで想定していると時間がかかるので頻度の高い質問に対しての回答を優先して準備しておきましょう。

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②見本回答はそのまま使わない

見本回答をそのまま使うのはNGです。自分が採用担当者で、50人の学生と面接することを想像してみてください。面接に来た学生に長所を質問したところ、全員から似たような回答が返ってきたらどう感じるでしょう。

おそらく、「またか」とげんなりするでしょう。採用担当者は何十、何百人という人に会っている、いわば採用のプロです。作られた上辺だけの言葉はすぐ見抜かれますし、全く印象に残らないでしょう。

逆に「もっとこの学生の本質を知りたい」と思ってもらえた場合も、似たような別の質問を次々とされる中で面接が長引き、ボロが出てしまう場合もあります。面接の模範回答などは本やWEBなどで見る機会があると思いますが、質問により何を知りたいのかだけを把握し、自分の言葉で、自分の人となりを伝えられるようにしましょう。

③入室から退室までの一連の動きを確認しておく

本番前にできることのひとつに、実際に体を動かして、入室から退室までの一連の流れを練習しておくことがあります。面接をする部屋に入る時の挨拶、お辞儀の仕方、着席、手荷物やコートの置き方、面接終了後の挨拶、退室の仕方など、実際に部屋に椅子を置いて練習してみましょう。自分で形ができたと思ったら、恥ずかしがらずに友達や家族などに見てもらい、アドバイスを受けて下さい。

どうしても恥ずかしければ自分で面接官と就活生の一人二役をし、録画して自分でチェックするのでもOKです。お辞儀ひとつを取ってみても、背筋がきちんと伸びているかいないかなどで印象ががらりと変わります。椅子までどんな表情で歩いていくかなど、実際に歩いて練習しておくことで、本番の時の気持ちに余裕が生まれます。

④笑顔や受け答えで好印象を与える

面接の直前に練習が不十分だったと自分で感じてしまっても、焦らないで落ち着きましょう。結局のところ面接で企業が見ているのは大きく分けると「応募者が自分の会社の社風に合うのか」「入社後どのように活躍してもらえそうか」という2つです。

本番で緊張や準備不足の為に上手に言葉が出てこなくても、にっこりと笑顔で「緊張しています、すみません」と一言伝え、深呼吸しましょう。笑顔があると無いのとでは印象ががらりと変わりますので、不安そうな表情よりも、口角を上げて話すことだけは意識してください。

あとは自身の言葉でできるだけ丁寧にはきはきと話すことができれば、真剣に面接に臨んでいることが伝わり、印象がよくなるでしょう。練習できていない分を元気な挨拶や応答でカバーしましょう。

練習しないよりした方が安定感のある面接が出来る

面接終了後「もっとこういえば自分の気持ちが伝わったのに」、「緊張してしどろもどろになってしまった」などと後悔するのは嫌なものです。幾ら練習しても想定外の質問が飛んでくることはあるでしょう。

しかし面接でよく質問される項目はほぼ同じなので、その項目を元に自分の気持ちを言語化する練習をしておけばきっと咄嗟の場面でも役に立つはずです。また、自分の癖や表情、身振り手振りなどは客観的に見ると意外と気が付いていないことが多くあります。

目を見開いて真顔になっていないか、首がユラユラ揺れていないか、「えっとー」「あの」などが緊張すると頻発してしまうなど、気が付いた自分の癖など発見があれば事前に直しておきましょう。

備えあれば憂いなしです。自信を持ってポジティブな印象が与えられるように面接の準備をし、悔いのない就活をしていきましょう。

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監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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