面接対策

【ケーススタディ面接の対策】突破するために読んでおきたい本も紹介

ケーススタディ面接に苦手意識を持つ就活生は多い

就活の面接のスタイルはさまざまであり、そのひとつにケーススタディ面接というものがあります。ケーススタディ面接は、企業が設定する問題に対して、自分が持っている知識や論理的思考力を駆使して解決を目指すものです。

通常の面接のように、質問内容がある程度決まっているわけではないため、苦手意識を持つ人は多いでしょう。ケーススタディ面接はコンサルティング企業で実施されることが多いですが、その他の業界でもおこなわれることはあります。

そのため、選考の突破を目指すなら、ケーススタディ面接の対策もしておくことが大切です。対策に必要なことや、失敗しないためのポイントを知り、苦手意識を払拭してケーススタディ面接の苦手克服を目指しましょう。

ケーススタディ面接の対策3つ

①必要な知識を知る
②数多くのサイトに触れる
③友人等と模擬面接する

ケーススタディ面接の事前対策としては、上記の3つがあげられます。これらの対策を念入りにおこなうことで、ケーススタディ面接に対する苦手意識を克服することができるでしょう。

徹底した準備をおこなうことが、ケーススタディ面接を突破するための重要なポイントです。必要な対策を知り、念入りな準備をして面接当日を迎えましょう。

ケーススタディ面接対策①必要な知識を知る

見積もり系「市場に出回っている英和辞典の数を見積もれ」
拡大系  「この会社のこの製品の売り上げを二倍にするにはどうするか」
提案系  「晩婚化が進んでいるが、ウェディング業界はどうするべきか」

ケーススタディには、大きくわけて3つの種類があります。 まずはその種類を知り、それについて必要な知識を考え、得るようにするというのが、面接でのケーススタディ対策で外せないでしょう。

社会情勢を把握して様々な業界の幅広い知識を得ること

見積もり系なら、ある程度の人口やその製品の位置づけなどが分かれば仮説は立てられます。拡大系なら、経済状況や社会情勢を把握して、その製品のターゲット等を考えればうまく納得させられる仮説を立てられるでしょう。提案系なら、色々な業界について幅広く知識を深めておく必要があります。

こうして、ケーススタディの種類と、それを解くために必要な知識を知り、その知識を得るようにしていけば、面接でも「これはこの種類のケーススタディで、こんな知識をもとに考えよう」と、冷静に対応できるようになるでしょう。

ケーススタディ面接対策②数多くのサイトに触れる

そうして面接で出るケーススタディの種類や、それを解くために必要な知識を知ったら、考え方や説明の仕方をさらにスムーズなものにしていくために、ひたすらにケーススタディの問題を解きまくるようにしましょう。

幸いなことに、ネット上で検索すれば面接でのケーススタディ対策用の問題は数多く出てきます。そうしたサイトを活用して、日々問題を解くことを日課にしていきましょう。

毎日問題を解いていけば必要な知識の抽出も早くなる

毎日3~4問ケーススタディの問題に取り組んでいけば、自然と必要な知識の抽出も早くなりますし、面接官を納得させられるような説明も上手になるでしょう。

ケーススタディはとにかく数をこなすことが大事だといわれていますし、面接までに一問でも多くケーススタディの問題を解くようにしてください。

ケーススタディ面接対策③友人等と模擬面接する

面接でのケーススタディ対策として必ずおこなうべきなのが、コンサル志望の友人などとの模擬ケーススタディです。コンサル志望の友人でなくても、OBの先輩などでも問題ありません。

出来れば問題を解くだけでなく、自分も面接官側を経験するべきですので、ウィンウィンの関係になれるコンサル志望の友人がベストです。

面接官を経験すれば話し方・突っ込み所もみつけることができる

面接官を経験することで、答える時に相手を納得させられるような答え方や、話し方、さらには突っ込みどころなどもみつけることができて、レベルが上がります。

問題に答えるだけでも、予期せぬ問題をだされることを経験できたり、レベルは上がりますが、やはり面接官を経験するとさらにレベルは上がります。もしそうした友人がいれば、面接官側もできる限り多くおこなってみてください。

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ケーススタディ面接でよくあるミス

  • 一部の情報だけに言及してしまう
  • 分析が足りていない

ケーススタディ面接では、上記の2点で失敗してしまうことが多いです。ケーススタディ面接で失敗しやすいポイントを知っておくことで、事前にどのような対策が必要かがさらに理解できます。

また、面接当日の振る舞い方もわかるため、ミスしやすいポイントを知ることが、高評価の獲得にもつながるでしょう。これら2点について詳細まで理解を深め、どのような点でミスをしやすいのか頭に入れておくことが大切です。

一部の情報だけに言及してしまう

ケーススタディ面接では、一部の情報にだけ言及してしまい、失敗することが多いです。持っている知識を使って問題解決を目指すケーススタディ面接では、知らないことについて答えることは難しいです。そのため、知らない情報はスルーして、知っていることだけに言及し、そこから問題解決を目指す人も多いでしょう。

知ったかぶりをして知識のないままに議論を進めることはよくありませんが、全体を見ずに一部だけを見て結論を決めてしまうこともよくありません。仮に知らないことがあったとしても、推測を交えながら全体に言及することが、ケーススタディ面接では求められます。

実際に知識がなくても、推測や論理的な思考によってわかることもあるため、最後まで諦めずに考え続ける努力をしましょう。

分析が足りていない

問題解決力を見ているケーススタディ面接では、提示された問題に対して、ただ一定の結論が出せるなら、それだけで評価されるわけではありません。面接官は問題解決能力の一環として分析力も見ているため、問題に対する分析がきちんとできていないと、評価が下がってしまうことも多いでしょう。

失敗する人の多くは問題を正しく分析できておらず、間違った方向で問題解決を目指してしまうことも少なくありません。ケーススタディ面接では決まった回答はありませんが、分析不足によって企業が意図しない結論を提示してしまうと、印象が悪くなることもあります。

正しく問題解決を目指すには、念入りな分析が必須であるため、上手くいかないという人は分析の仕方を見直してみるとよいでしょう。

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論理的思考を鍛えるおすすめの本3選

ケーススタディ対策に最も有効な手段は、1問でも多くの問題を解き、また模擬面接などで慣れることです。そのことによって、ケーススタディ面接を突破するための論理的思考を鍛えることができます。

ただ、ネットに無料の問題が数多く掲載されているといっても、それをみられる環境が必要であり、毎日やっていればスマホのデータ量も気になるところです。

また、模擬面接にしても、付き合ってくれる友達や家族がそばにいなければなりません。そこで手軽なのは問題集や対策本です。これならカバンに入れて持ち歩けますし、どんな環境でもやる気があれば勉強できます。そこで、おすすめの本を3冊紹介します。

おすすめ本①

1冊目は「東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50のフレームワークで、どんな難問もスッキリ『地図化』」です。書いたのは、東大ケーススタディ研究会です。同会は戦略コンサル志望者を中心に活動をスタートし、フェルミ推定やビジネスケースなどの幅広いケーススタディの研究、セミナー、就活支援活動をおこなっています。

同著のコンセプトは、どんな問題も「3ジャンル、5ステップ」で解ける、東大発の新思考システムです。多くの問題には実は共通の「型」があります。その型に合った「基本動作」さえつかめば、問題を解くことができるという考え方のもと、あらゆる問題をシステマチックに解くための「基本動作」=「思考のOS」を解説しています。

おすすめ本②

2冊目は「ケースで学ぶケーススタディ」です。著者は、関西学院大専門職大学院経営戦略研究科教授を務めた佐藤善信、同志社大商学部准教授を務めた高橋広行ら4名です。いまだに理論化されていない現象を分析する際に威力を発揮するケーススタディの研究方法について、実際の研究プロセスを事例としてみせながら、実践的な研究の進め方、方法論を体系的に解説しています。

就活生向けのノウハウ本とは少し趣が違いますが、ケーススタディをおこなう上で用いたデータやモデルなどが載っているため、実際に自分でやるときにどんな分析をしていけばいいかをイメージしやすいと評判です。また、実際に教壇に立っている教育者の書いたものですので、まとめ方も秀逸でわかりやすいのが特徴です。

おすすめ本③

3冊目は「【大前研一のケーススタディ合本版1~30巻】もしも、あなたが「最高責任者」ならばどうするか?特別号【60ケース収録】 (ビジネス・ブレークスルー大学出版(NextPublishing)) Kindle版」です。これは、大前氏が著したシリーズ本を一気読みできる企画で、Amazonのkindle版でまとめて購入することができます。大前氏が学長を務めるBBT大学で経営トレーニングとして発行されたものですので、本としての実力は折り紙付きです。

興味がある巻だけを選んで購入するのもいいでしょう。多様な業界や企業の経営で投げかけられる「あなたが〇〇の責任者ならどうするか」という問いに対し、大前氏が解説する現状分析や課題設定、解決策をなぞりながら、「自分ならどうするか」と繰り返し問いかけ、思考トレーニングを積むことができます。

模擬面接や必要知識の確認でケーススタディ面接対策をしよう

面接でのケーススタディ対策についてみてきました。模擬面接をおこなったり問題集を解いたりして対策していけば、自然とケーススタディにも免疫がつき、突破できるようになります。

ケーススタディ面接では、一部の情報だけに言及してしまうというミスにも注意してください。分析が足りていない場合も、間違った方向で問題解決を目指してしまう可能性があります。模擬面接や必要知識の確認をして、ケーススタディ面接への苦手意識をなくしていきましょう。

最終面接に落ちる理由について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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