面接対策

【自分の将来の答え方】面接で聞かれる理由と回答のポイント

自分の将来を明確に考えている就活生は少ない

皆さんは将来の夢や目標を持っているでしょか。「大手企業へ就職し安定した生活を手に入れたい」、「専門職について自分のスキルを磨きながら楽しく働きたい」など、夢は人それぞれ千差万別だと思います。しかし、いざ面接で聞かれたときに言葉に詰まってしまうことはないでしょうか。

漠然とした夢は面接官には伝わりません。自分ではしっかりと整理できていたと思っていても実際にはうまく説明できず、失敗してしまうということも珍しくありません。自分の将来を明確に考えている就活生は意外にも少ないです。面接官に具体的な夢や目標を聞かれたときに答えることができなければ大きな減点となってしまうでしょう。そうならないため、今一度よく考えておく必要があります。

面接で「自分の将来」について聞かれる理由

面接を何度かしていると、将来について聞かれることがあると思います。その理由について考えてみましょう。「自分の将来なんだから他人には関係ないでしょ」と思っている人もいるかも知れません。もしそうだとしたら考え直さないといけません。

面接官が聞く質問には必ず理由があります。何気ない質問、他愛のない言葉でも逃さずに聞いているのです。就活生はたくさんいます。面接官にとって質問とは最低限の質問で最大限の情報を引き出すことです。理由のない質問をしている余裕はありません。

就活生のポテンシャルが見たい

一つの理由として挙げられるのが、その就活生のポテンシャルを知りたいということでしょう。面接官が最も聞き出したい情報の一つだといえるポテンシャルですが、なぜこの質問でその答えがわかるのでしょうか。その質問で聞きたいことは、「あなたは将来の夢、目標についてどのくらい考えていますか?」ということでしょう。

つまり、自分の将来についてどの程度考えられる能力があるのかを聞き出したいということです。将来設計を立てられる人物かどうかを判別するための質問なのです。将来のことをしっかりと考えられるということは、比較的目的達成意識も高いということになります。旅行でも予定を立てられない人は当日バタバタしたり、うまくいかないのと同じで、目的の為には計画を立てることが大切だということです。

将来像と自社のビジョンがマッチするかを見極めたい

自分の想像している将来像が志望企業のビジョンにマッチしていないといけません。例えば将来的に管理職についてもらいたいと思っている会社が、独立を考えている人を採用するでしょうか。面接官としては、なるべく自分たちの欲しい人材を獲得したいと思っています。短期間の仕事でしたらさほど問題はないと思われますが、会社側からすれば長期間働いてくれる人を採用したいと思っているはずです。

そのためには自分の将来像と企業のビジョンがマッチしている必要があります。就活生の将来を聞くことで、面接官はその人物が将来的に会社にどのような貢献をするのかを想像しているわけです。

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自分の将来を考えるための手順

「自分の将来を考えなさい」と突然いわれても、漠然としていて具体的にイメージするのは難しいかもしれません。しかし、これから就職活動を始めるにあたって将来の目標や目的を立てることはとても重要です。

自分の将来を考えることで、希望する企業や職種も明確になります。いきなり自分の将来を考えるのは大変です。まずは手順を踏んでステップアップすると、イメージしやすくなります。ここでは、自分の将来を考えるための手順を紹介しますので、参考にしてみてください。

自己分析をする

まずは自己分析をしてみましょう。自分のことはよく分かっているつもりでも、深く考える機会はなかなかありません。これまでどんなことがあったのか、その時どのように感じたのかを改めて振り返ってみると、意外な自分の一面を知ることもあるはずです。特に印象的だった事柄について深く掘り下げていくとさらに自分への理解度が高くなります。

自分が何を優先しているのか、どのような価値観を持っているのかなどが分かることで面接でも、自分自身についてうまく説明できます。自分を上手にアピールすることは、企業へ良い印象を残すためにも重要なポイントになります。自己分析をすることで自身の強みや長所などもみえてくるでしょう。

業界・企業研究をする

業界の種類や企業の詳しい事業内容を知ることで、希望する企業を決める時に役立ちます。自己分析と合わせて就活には欠かせないステップとなっています。まずは、自分の興味のある業界や職種をいくつか選び、それについて知識を深めていきましょう。

選択範囲が広すぎると時間がかかってしまうため、最初にいくつかの業界に絞っておきます。業界研究では、業界全体について大まかに理解しましょう。市場の規模や売上の推移、代表的な企業名など、業界の状況を把握することから始めます。

その中で特に興味を引かれる企業があれば、事業内容、企業の規模、特色、社風などの細かい点を調べていきましょう。自分が働く姿を想像しながら研究を進めていくとイメージしやすくなります。

面接で自分の将来を答える際のポイント

面接官が「自分の将来」について質問する理由がわかったところで、さらなる問題があります。どうやって答えればいいのでしょうか。重要な質問だということがわかったわけですが、それにふさわしい回答をしなければ意味がありません。

いろいろな会社があり、いろいろな募集があります。それぞれ欲しい人材が異なる状況で、どのように答えるのがベストなのか。答えは一つではありません。しかし、ある程度のポイントを押さえておくことで対応できます。

①最終目標だけでは相手に伝わらない

目標というものはある程度持っていると思います。しかし、それは最終的な目的ではないでしょうか。こうなりたい、ああなりたいという目的があってもそれは最終的な話であり、その過程がありません。大きな目標を立てることはとても良いことです。成長するうえでも非常に重要となりますが、考えもなしに伝えるのは社会人としてはあまり期待が持てません。

面接官は、小学生の時に発表したような将来の夢を聞きたいわけではないのです。単純にこうなりたいというビジョンを面接官に話したとしても、自分の思っている目標を伝えきることはできません。面接とは相手に自分を売り込み、理解してもらうことが大切なのです。

②自分の将来像に対する根拠をしっかり持たせる

目標の実現にはそれなりの過程が必要です。漠然とした目標は簡単に崩れ去ってしまいます。それでは面接官も信用できません。それならばどうすればいいのでしょうか。答えは簡単です。自分の将来像に対して根拠を持たせてあげることで信憑性は高まります。自分がどれだけ本気で成し遂げようとしているのか、もちろん面接官はわかりません。

大きな目標につなげるために、日々の小さな積み重ねとして何をしていくことが大切なのか、答える必要があります。「目標を成し遂げるために必要な過程があり、積み上げていくためにどうしなければいけないのかを理解しています」ということを伝えることで、面接官にも自分の将来像に根拠があると認めてもらうことができるでしょう。

③仕事に対する姿勢を答えるのもおすすめ

面接で自分の将来について聞かれた場合には、担当したい業務や仕事内容、就きたいと思っているポジションなどを答えるだけでなく、仕事に対する姿勢を答える方法もあります。

役職などで答えると「どのような手段でなるのですか?」など突っ込まれた質問をされる可能性があります。そこで「自分の与えられた仕事に対して常に満足できるように、目の前の事に全力で取り組んでいきたいです。」など、仕事への姿勢を表すのもおすすめです。

このような答えは、入社後の目標だけでなく将来のなりたい自分としても述べることができます。具体的に「〇〇になりたいです」という目標が見つけられなくても、仕事にどのように取り組みたいかを考えてみましょう。

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自分の将来について答える際の例文

具体的にどのような話をすればいいのかがわかったところで、面接官にどのような伝え方をすればいいのでしょうか。箇条書きのように伝えたところで面接用に作ってきた言葉だと思われ信憑性に欠けてしまうでしょう。

しかし、何も考えずにその場で答えることは難しいでしょう。状況によって答え方はさまざまですが、基本を掴んでいればいくらでも応用は可能です。いくつか例文をあげますので、基本をしっかりと身に付けましょう。

例文①

私は将来的に、御社に長く貢献していきたいと考えています。後々は、後から入ってくる人たちの手本となるような上司となり、入社して良かったという実感を味わいたいです。そして入社させて良かったと思っていただけるようになれたらと思います。そのためには、日々自分のできることを増やしていくことが大切です。私は与えられた仕事をただこなすだけではなく、どのようにすれば効率よくなるのか、正確な仕事ができるのかを常に考えていくことで、目標を達成できるのではないかと考えています。

上記は長い期間会社に所属し、将来的に管理職に就くことを目標としている場合の例文です。ポイントとしては、長期間会社に所属していたいという希望を伝えることと、そのためにどのような工夫をしていくかを伝えることが挙げられます。面接官に将来の自分の姿を想像してもらえるような言葉を選ぶのが重要になってきます。

例文②

私の夢はいずれ独立し、自分の力で会社を経営していくことです。もちろん簡単なことではないことはわかっていますが、御社に入社しいろいろなことを学んでいければ達成できると信じています。長く所属する人材の方が求められるということは理解しています。ですが、そのような方たちと違うからこそできる貢献もあると思い、日々精進していきたいと思います。

会社で経験を積み、将来的に独立することを目標としている場合の例文です。基本的には独立したいという発言はNGです。定年まで長く働くことを前提に採用活動をしている企業が多いからです。

しかし、中にはそのような前提で採用活動を行っていない企業もあります。独立したいという気持ちの強い人を高く評価する企業もありますので、事前にそのような企業かどうか調べておきましょう。

自分の将来についての回答を用意しておこう

自分の将来について明確な考えを持ち、それを的確に表現できる就活生はあまり多くありません。しかし、自分の将来について伝えていくことは就活成功を目指す上でとても大切なことです。企業は将来について聞くことで、ポテンシャルがあるか、自社にマッチングするかを知ろうとしているのです。これらの意図を理解し、的確に伝えられる準備をしましょう。

自分の将来を伝える際には、最終目標だけを漠然と伝えるのは良くありません。最終目標を達成するために必要な具体的なステップを伝えることで、面接官により納得してもらうことができるはずです。答え方によって有利にも不利にもなる大切な質問となりますので、事前に十分に準備し、自信を持って面接に臨めるようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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