職種研究

福祉の志望動機|3つの例文とポイント・NG例を紹介

福祉について

福祉業界とは、高齢者や障害者などに対してさまざまなサービスを提供する業界です。高齢化が進む現代において、福祉業界は需要が高まりつつある一方で、福祉職員の人員不足が問題になっています。政府は福祉職員の離職率ゼロを目指して、賃金引上げや昇給制度などの待遇改善を進めています。ロボットを導入することで、従業員の負担を軽減する取り組みもおこなわれています。

この記事では、注目を集めている福祉業界の志望動機の書き方やポイントについて、詳しく説明していきます。

福祉でも職種によって業務内容が異なる

この記事では、福祉に関する職業をいくつか紹介します。福祉といっても、扱う業務は職種によってさまざまです。今回この記事では、ホームヘルパー、介護福祉士、ケアマネージャーについて説明します。それぞれの職種の仕事内容を把握したうえで、自分がなぜ福祉の仕事を志望するのか改めて考えていくようにしましょう。

ホームヘルパー

まずご紹介するのが福祉の仕事です。ホームヘルパーは在宅の高齢者の住居に出向いて生活の補助を行います。主な仕事は介護サービスと家事援助サービスがあります。前者は食事、入浴、排泄の世話など生活自体を補助するものです。後者は食事の用意や買い物など、間接的に高齢者の生活を援助するものです。

介護福祉士

介護福祉士になるためには、国家資格が必要です。資格の取得には介護経験が3年以上必要となるので、介護福祉士を目指す場合は実績を積む必要があります。介護福祉士では主に呼吸器系の異常に対し、初期処置をすることができます。ほかの介護職よりも専門性が高くやれることが多くあります。もし資格の取得を目指している場合には、どのような企業、施設が介護福祉士を採用しているか確認しておきましょう。

ケアマネージャー

最後にご紹介するのがケアマネージャーです。ケアマネージャーは、現場で介護に携わるわけではなく、介護者本人や、その親族と共に各種福祉に関する申請を代行します。また、介護者や介護者を取り巻く家庭環境をリサーチして、介護施設やデイケアといったさまざまな選択肢のなかから、その介護者にあったプランを提案することも仕事の一部です。

実際に介護者と関わることだけでなく、総合的にどのようなサービスを提供していくかなどといったプランニングが得意な人に向いている職種であるといえます。

その他

福祉というと、高齢者に対して介護をするというイメージがありますが、実際はそれだけでなく、さまざまな職種があります。高齢者や障害者を対象に、日常生活の支援をおこなう「介護福祉士」、子どもを相手に、基本的な生活習慣などを指導する「保育士」、利用者のさまざまな相談に応じる「相談員」、利用者の生活援助や医療ケアを手掛ける「看護師」、利用者の献立を考えたり、食事を作る「栄養士・調理師」も福祉業界の職業に該当します。

福祉の業務内容は、職種や勤め先の病院・施設によっても大きく異なります。また、分野を超えて活躍するケースもあります。

志望動機を書く際のポイント

福祉の職に就くために書く志望動機には、いくつかポイントがあります。先程述べたように福祉の仕事をやっていきたいですという志望理由では、具体性にかけるため効果的な志望動機にはなりません。

ここでは、福祉の志望動機を作成するうえで、ぜひ取り入れていただきたい2つのポイントを紹介します。

企業・施設を選んだ理由を記載

まず志望動機には企業・施設を選んだ理由を記載しましょう。就職活動では多数の会社を出願することになります。その際、抽象的な志望理由だけを書いていると就職担当者は「うちの会社じゃなくてもいいのでは?」と思わせてしまう場合があります。

そのようなことを防ぐためになぜその企業でなければいけないのか、全国に多々ある施設のうちその施設を選んだのか理由を明確にしておきましょう。しっかり整理して志望動機に書くことで採用担当者はよく企業努力をしているかどうか判断することができます。

入社後のビジョンを記載

次のポイントは入社後のビジョンを記載することです。福祉業界では介護者とどう向き合っていくかが課題の一つです。今後高齢化が進み、福祉業界の形態も変わっていくでしょう。

そのさい、色々な業務を学んで出来るようになっていきたいという理由だけでは、受け手ではないかと考えられてしまいます。それを防ぐためにこれまでの経験から自分の何を活かして、入社後にどう発揮できるかを書くようにしましょう。

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福祉の志望動機NG例

まずは、福祉業界の志望動機を書く際に、避けるべき内容をご紹介します。

NG例

私が貴社を志望したのは、人を助ける仕事がしたいと考えていたためです。また、研修制度が整っている点においても魅力を感じました。私の介護に関する知識はまだ浅いので、先輩方を見習いながら、こちらの施設で学ばせていただきたいと考えております。

福祉業界は、体力的にもきつい仕事であることは分かっていますが、採用していただいたら一生懸命頑張るつもりです。

志望動機のメインに「人を助ける仕事がしたい」と書いていますが、何のエピソードや裏付けもなく、これだけでは説得力に欠けます。また、研修制度が整っていることや、先輩方に教えていただきたいと述べている点も問題です。福祉業界は、多くの利用者の命を預かる責任の重い仕事です。福祉に関する知識がない人を採用して、仕事を任せようとは思わないでしょう。

さらに、体力的にきつい仕事だと言い切っている点においても、悪い印象を与えてしまいます。

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福祉の志望動機例3選

次に、志望動機の望ましい例文をご紹介します。書き方のポイントも交えて説明しますので、参考にしてください。

志望動機の例文①

私が貴社を志望した理由は、貴社の老人ホームの運営方針や環境設備に共感したためです。貴社の施設では、季節の行事やイベントに力を入れており、利用者の方が楽しく過ごせるような環境を整えています。その利用者の立場に立った姿勢に魅力を感じました。私は、介護職に関する経験はありませんが、学生時代にレストランで接客のアルバイトをしておりました。幅広い年代の方と接するため、顧客に合った接客をするように心がけていました。このアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、利用者の方と良い関係を築きながら、精神的な面においてもサポートをしていきたいです。

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施設の運営方針や設備に対してよく調べていることがわかります。このように、企業や施設ならではの特徴をしっかり抑えておくことが大切です。また、コミュニケーション能力を強みとして書いている点も、評価されるポイントになります。具体的なエピソードを交えて話を展開しており、より説得力のある文章となっています。

志望動機の例文②

私は、人の役に立つ仕事がしたいと考えていました。私は祖父母と同居しており、高齢者と接することが好きで福祉業界を選びました。私は、老人ホームで介護実習をした経験があります。実習を通して、利用者の方に「ありがとう」と言われるととても嬉しくて、さらに福祉業界に就きたいという気持ちが高まりました。貴社を志望した理由は、利用者の方一人ひとりと向き合う時間を大切にしているためです。貴社の施設には多くの利用者がいるなかで、毎日、全ての利用者の方とゆっくり話をする時間を設けており、その姿勢に感動いたしました。私が貴社に入社したら、すべての利用者の方に寄り添い、時間をかけて話を聞いて差し上げるような存在になりたいです。
※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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学生時代に介護実習をしていたり、福祉に関する授業を先行していたことは、大きな強みとなります。介護実習や授業の内容だけでなく、そこで学んだことや感じたことも書きましょう。過去の経験が、志望動機に繋げられることもあります。

志望動機の例文③

私が貴社を志望したのは、地域に根差した地域型福祉および在宅福祉にこだわる経営方針に共感したためです。住み慣れた場所でサービスをうけられることで、利用者の方だけでなく、ご家族にも安心していただけると思います。現在は、ケアマネージャーの資格取得のために努力しております。私が貴社に採用していただけたら、将来的には施設長を目指し、施設の経営に携わる仕事がしたいと考えております。
※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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福祉に関わる資格や知識が浅い場合でも、資格取得のために勉強していることを述べると、熱意が込められた文章になります。さらに、入社後のビジョンも詳しく書かれており、長く働きたいという意欲が伝わります。

福祉の志望動機は職種について業務内容を理解して記載する

高齢化社会が進む現代において、福祉業界はさらに需要が拡大すると言われています。それに伴い、さまざまな福祉施設も増えており、どの企業を選べばよいか悩む学生も多いでしょう。

そのため、業界や各企業について十分な研究が必要です。その企業ならではの特徴や経営方針、施設の環境などを捉えたうえで、志望動機を考えましょう。また、入社後どのような従業員になりたいか、どのような思いで働きたいかというビジョンを伝えることも大切です。

さらに、福祉業界に活かすことができる経験や知識があれば、文章に盛り込むと高く評価されます。福祉業界を志望している方は、この記事を参考に志望動機を作成してください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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