志望動機
養護教諭の志望動機|3つの例文とポイント・NG例を紹介
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目次
養護教諭について
養護教諭とは学校の保健室に常駐の職員のことで、いわゆる「保健の先生」です。主に校内で起きた怪我や疾病の応急処置をおこないます。一般的に女性が多い職業ですが、男性の養護教諭もいます。
採用数が少ないため教員試験の中でも特に倍率が高く、養護教諭への道は狭き門といわれています。また、教師と同じく常勤と非常勤という立場の違いがあり、それぞれ待遇が違うようです。
養護教諭の主な業務内容
養護教諭の主な業務内容は、学校で児童・生徒たちが怪我をしたときや具合を悪くしたときに応急処置することです。 他にも、保健だよりの作成や身体測定・健康診断の準備など、時期によって多くの仕事があります。
また、近年ではスクールカウンセラーが設置される学校が増えてはいるものの、生徒たちの悩みの相談に乗ってあげるのも養護教諭の重要な役割とされています。特に、学校生活におけるストレスや身体的な悩みについての相談が多いようです。
養護教諭に求められるスキル
養護教諭に求められるスキルは、医学への専門知識はもちろんですが、コミュニケーションの能力と連携能力があげられます。養護教諭のいる保健室には、いろんな子が訪れます。けがをした子やお腹が痛いなど体調不良の子に限らず、心に悩みを抱えた子が来る場合もあります。
そんなときに、生徒に寄り添い話を聞いてあげる、話し出せない子には距離感を測りながら悩みを聞き出していく必要もあるのです。そして、担任の先生や学年団の先生方と連携し、問題を解決に向けて協議・改善を図っていかなければいけません。そのため、養護教諭には、コミュニケーション能力と連携能力が求められるのです。
志望動機を書く際のポイント
養護教諭も学校の先生ですので、人にものを教えることや、こどもが好きという気持ちが大事です。単に「公務員だから収入が安定している」といった、教育とは関係ない部分を第一にするのは好ましくありません。
「なぜ養護教諭を目指すのか」「養護教諭になったら何がしたいのか」を分かりやすく述べることが重要です。
保健師の志望動機の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
養護教諭の志望動機NG例
まずは、養護教諭の志望動機として悪い例文をみていきましょう。
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NG例
私が養護教諭を志望した理由は、類似職の看護師と比べて待遇や勤務時間が自分に合っているからです。看護師は夜勤をはじめ労働条件が厳しく、無理をして身体を壊すこともあるそうなので、同じ人助けをする仕事であれば養護教諭の方に魅力を感じました。
それから、小学校時代にお世話になった保健の先生に憧れてという部分もあります。先生が悩みの相談に乗ってくれたことが嬉しくて、それ以来養護教諭の仕事に興味を持つようになりました。
先に述べた通り、待遇のことを第一にもってくるのは好ましくありません。また、たとえそれが間違っていなくとも、他の職業のことを悪くいうのは好ましくありません。
保健の先生に憧れるようになったきっかけだけを述べて、自分が養護教諭になったときはどうしたいのかを述べていない点もマイナスです。
養護教諭の志望動機例3選
次に、養護教諭の志望動機例文をみていきましょう。一例として参考にしてください。
例文①
私が養護教諭を志望する理由は、過去に保健の先生に悩みを聞いてもらうことが精神的な支えだった時期があるからです。あのときの先生のように、私も生徒たちの悩みに対し親身になってあげられる先生になりたいと思っています。
私がかつてそうだったように、担任の先生には話づらいこともありますので、安心して訪れることのできる保健室を目指して努力します。
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先の悪い例文と違い、養護教諭に志望する動機だけでなく、養護教諭になったときどうしたいのかがハッキリ述べられています。『志望動機』とはいっても、実際には過去のきっかけより未来の目標の方が大事なので、文章ではそちらに重きをおく方がよいでしょう。
例文②
私は、こどもの頃病気がちだったこともあり、以前から看護や保健の分野に興味を持っていました。その中で養護教諭の仕事を志望したのは、私がこどもを好きであることと、こどもの教育にも関心があるからです。
私は今の少子化社会において、こどもに貢献することが一番の社会貢献だと考えています。ですので、養護教諭の仕事を通して保健の分野と教育の分野のどちらにも携わりたいと思っています。
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例文では、養護教諭を志望する理由と、養護教諭になって社会貢献したいという意思がハッキリしています。また、自分が志望する分野のことだけでなく、社会全体のことに目を向けている点がプラスになります。
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例文③
私は昔から人の相談に乗ることが得意だったので、その力を生かそうと思い養護教諭を志望しました。ストレスを抱えるこどもが増える中、スクールカウンセラーはまだまだ少ないため、養護教諭としてこどもたちの支えになってあげたいというのが私の気持ちです。
養護教諭になったら、怪我や病気の処置はもちろん、悩みを抱えていそうなこどもたちには積極的に声をかけていきたいと思っています。
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この例文でも、養護教諭になったときにやりたいことがハッキリしています。また、現代社会の問題点を上げて、それを改善していきたいという意欲も見られます。自分の能力を生かしたいという気持ちを伝えることも大事です。
養護教諭の志望動機は業務内容を理解したうえで作成する
病人や怪我人に関わる養護教諭には適切で素早い判断力が求められる上、責任も重大です。また、養護教諭は一校につき一人しか配置されないことが多く、時期によっては仕事量が膨大になることもあるといいます。
養護教諭の志望者には、過去に保健の先生にお世話になったことのある人が多いでしょうが、ただなんとなく憧れているというだけでこの仕事は勤まりません。「こんな先生になりたい」という明確な意思が必要となるでしょう。
志望動機について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。