就活その他
大学院生の就活で知っておきたいスケジュールとおすすめの企業5選
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目次
大学院生の就活は有利というわけではない
大学院を卒業するということは専門知識や問題解決力があるということを示しています。もちろん、大学院で培った専門知識や問題解決力というのは、大卒の人よりも付いていることが多いです。しかし、専門知識や問題解決力があるというだけで就職が有利になるということではありません。大学院で身に付けることは確かに最新の技術や情報がほとんどです。最新な技術や情報は何年か経ってしまうと古い情報になるため、多くの技術や情報を持っているからと言って有利になるわけではありません。
本記事では、大学院生が就職に有利になるためにはどうしたらいいのか、そして大学院生の強みとは一体どこにあるのかということを解説していきます。また、大学院生はどこの企業が欲しがっているのかということもご紹介します。ぜひ参考にしていただき、これからの就活に活かしてください。
理系の就活スケジュール
大学院生の就活は思っているよりもハードです。例えば、企業のインターンシップが始まる8月前後からの期間、同時並行で学会準備などをこなさないといけません。また、就活の選考が本格的に始まるのは翌年4月前後であり、その直前に春休みがありますが、この時期も学会の準備や学会集中期などかなり忙しい時期になっています。また就職の推薦を考えている方は就活が2月中旬から始まります。
理系の大学院生は、研究や実験などがあるためかなり忙しい時期に就活を行わなければなりません。忙しい時期に就活準備を行うことはかなり大変なので、少しずつでも先読みし、余裕をもって準備しておくようにしてください。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活は、自分の強みを活かせる職場を見つけることが大事ですが、どの職業が本当に自分に合っているのか迷うことはないでしょうか…?
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大学院生として就活をするメリット
大学院生として就職をおこなうのは、不利になるという意見があります。大学院生というと2、3年多く大学に行き、その間社会経験を積むことがないため、就活でネガティブなイメージを持たれると考える人も居るかも知れません。本項目では、 そんなネガティブなイメージを壊すことができるようなメリットを紹介していきます。ぜひ、就活時の参考にしてください。
大卒より初任給が高い
大学院生は大卒よりも初任給が高いというメリットがあります。なぜなら、大学院生は企業で重宝されるような専門知識を持った人材だからです。貴重な存在であるため、初任給が大卒よりも高いのは当然だと言えます。加えて、実は生涯年収も大学院生の方が高くなります。一見、大卒者の方が高いのではないかと思ってしまうかもしれませんが、実は、大学院卒者の方が生涯年収は高いのです。
専門性があるというのは、企業にとってはかなり貴重な存在であり、新しい製品の開発などができる可能性を秘めていると考えられています。そのため大卒と大学院卒では年収に開きが生まれ、その積み重ねによって生涯年収に差が出るのです。大学院卒者は大卒者よりも数年長く学生をしているため、生涯年収が低いと思っている方も多いですが、実は大卒者よりも高くなります。
研究していたことが活かせる
大学院生の専門知識は十中八九、武器となります。特にメーカーや研究所などで、研究していたことは大きな武器となります。「好きなことを研究できるから」という理由で大学院に進学する方も多いでしょう。好きなことを深く研究し、それを仕事につなげていける可能性が高いのも、大学院生の大きなメリットです。
専門知識は簡単に身につくものではなく、長い年月をかけてやっと身につくものです。 苦労の結晶とも言える専門知識を持ち合わせている大学院生を、企業が放って置くことはありません。専門知識があるということに自信を持ちに、就活時には堂々と挑んでください。
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大学院生が就活をするコツ
就活をおこなう際には、むやみやたらに企業の選考を受ければよいというものではありません。 大学院生には、大学院生が就活をおこなう際のコツがいくつか存在します。本項目では、大学院生が就活をおこなう際に知っておくべきコツをご紹介していますので、ぜひ参考にしていただき、コツを実際に使いながら就活をしてください。
研究内容を活かせる就職先を探す
大学院生が就活を行う際のコツとして、研究内容を活かすことができる就職先を探すことがあります。企業は新しい技術に強い関心を持っている会社が多いため、専門知識を持っているうえに応用できる大学院生は採用される可能性が高いです。また、研究内容によっては、応用が利く分野が多いため、大卒よりも選択肢が増える可能性もあるでしょう。そのため、広い視点でさまざまな企業の情報を集めるメリットもあります。
大学院生の強みは、研究を通して専門知識や専門知識を応用できるための基礎知識が他の人よりもあるという点です。また、大学院生は大学のように多くの人が行くようなところではないため、企業にとってもかなり貴重な存在です。このように大学院生が就職先を選ぶ際のコツとして、研究内容を活かせる企業を探すことが重要です。
研究内容を分かりやすく伝える練習をする
面接で、研究内容を聞かれた際に、つい普段の癖で専門用語を使ってしまうことがあります。しかし、人事担当者が必ず専門知識を備えているというわけではありません。また、専門知識のない相手に専門用語を使うことによって、嫌な印象を与える可能性もあります。面接官に嫌な印象を与えないために、研究内容を聞かれた際には、出来るだけ専門用語を使わずに伝える練習を日頃から行い、わかりやすい伝え方を用意しておくことが大切です。
専門用語を使わずに説明することによって、相手も研究内容を理解できるようになり、入社後の企業の研究をよりスムーズに行えるようになります。面接で研究内容を聞かれた際には、出来るだけ専門用語を使わないで伝えるようにしてください。
大学院生の主な就職先
大学院生の主な就職先にはさまざまな企業がありますが、共通していることは、やはり大学院で培った専門知識を使い、かつ応用することができる就職先がほとんどです。専門知識があるというのは、思っている以上に長所となります。本項目では、大学院生の主な就職先をご紹介していきます。ぜひ参考にしていただき、今後の就活に活かしてください。
研究所
大学院での研究で培った専門知識を使うことのできる、代表的な就職先と言えば研究所です。研究所といっても、理化学研究所や産業技術総合研究所など、さまざまな種類の研究所があるため、自分の専門知識や実際にやりたいことと照らし合わせながら決めることが重要です。
研究所に就職できるのは、高度な専門知識を持った人です。大学院生の強みを最大限に活かすことができると言っても過言ではないでしょう。研究所に就職することで、新しい何かを発見することができれば、さらなるキャリアアップも望めます。このように、大学院生の就職先は専門知識を活かせる研究所が多いのが特徴です。
メーカー
大学院卒生が就職先を選ぶ際には、メーカーも選択肢の1つとなります。メーカーには食品だけではなく文房具や薬品などさまざまな分野のメーカーがあります。メーカーは、生産している商品の種類が豊富なため、一見研究内容に無関係に見える分野でも、実は関連があったというように、新しいことができる可能性もあるでしょう。
メーカーの技術や専門知識は成長していく速度が速いため、あらかじめ基礎専門知識が必要となります。専門知識を持った大学院卒生はかなり優遇されるでしょう。大学院卒生は、専門性を活かすために就職先の業種・業界を絞り込むことが多いですが、意外とメーカーの分野は広く、さまざまな選択肢が考えられます。ぜひ、就職先を選ぶ際の参考としてください。
【文系】大学院生におすすめの企業5選
・アクセンチュア
・伊藤忠商事
・三菱商事
・ニトリ
・朝日新聞社
それでは、ここからは文系・理系別におすすめの企業をご紹介したいと思います。先に文系大学院生におすすめの企業を5つピックアップしましたのでご紹介します。文系大学院生からの人気も高く、就職ランキングでも上位にランクインする企業ばかりです。この章では会社概要や事業内容と一緒に簡単に解説していきます。
以上5つの企業をご紹介します。人気企業なだけに、採用試験は難関といわれています。そして文系大学院生からの応募が集中するので、それに伴いレベルの高いライバルたちが集まります。せっかくの大学院で学んだ専門知識を企業で活かすためにも、しっかりと企業研究をしてから選考を受けるようにしましょう。
①アクセンチュア
まず最初にご紹介する文系大学院生におすすめの企業は「アクセンチュア」です。企業HPより、資本金は3億5千万円、従業員は約9,500名(2018年3月1日時点)です。
主な事業は「ストラテジー、コンサルティング、デジタル、テクノロジー、オペレーションズの5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供」となっています。
コンサルティング業務から始まったアクセンチュアは、今ではグローバル展開をするITコンサル企業になりました。コンサルからITまで網羅するアクセンチュアは、専門的知識をフルに活用できる業種が多く、文系大学院生から非常に人気が高い企業です。役員及び管理的地位にある者に占める女性の割合は、管理職の女性比率14.5%、役員の女性比率19%となっており、女性のキャリア形成にも力を入れています。
②伊藤忠商事
次にご紹介する文系大学院生におすすめの企業は「伊藤忠商事」です。企業HPより、資本金は2,534億4,800万円、従業員は4,380名(2018年4月1日現在)となっています。
主な事業は「世界63カ国に約120の拠点を持つ大手総合商社として、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において国内、輸出入及び三国間取引をおこなうほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開」となっています。
伊藤忠商事はあらゆる物を取り扱っている業界大手の企業です。様々な商品を取り扱い、数多くの会社に販売することを強みに持つ伊藤忠商事は、法律からマーケティング、戦略計画や販路拡大など、多岐に渡る業種へのチャレンジが可能です。平均年収は1,384万円(2017年3月期)であり、平均勤続勤務年数は16.7年(2016年度実績)です。グローバル展開をしている商社なので、英語スキルだけではなく法律に強いと大変有利といえます。
③三菱商事
文系大学院生におすすめの企業3つ目は「三菱商事」です。企業HPより、資本金は204,446,667,326円、従業員は5,020名(連結77,476名)です。
主な事業は「国内外のネットワークを通じて、エネルギー、金属、機械、化学品、生活産業関連の多種多様な商品の売買や製造、資源開発、インフラ関連事業、金融事業をおこなうほか、新エネルギー・環境分野等における新しいビジネスモデルや新技術の事業化、総合商社の持つ機能を活かした各種サービスの提供」となっています。
三菱商事は事業内容の通り、インフラから金融、新技術事業など幅広い事業を行っている総合商社です。総合職と一般職の募集がメインなので、数多い事業の中で自分がやりたいことを明確にし、どのような分野で活躍したいかを、きちんと述べることができるようにしましょう。
④ニトリ
文系大学院生におすすめの企業4つ目は「ニトリ」です。企業HPより、資本金は1,000百万円(2017年2月20日現在)、従業員は3,520人です。
主な事業は「家具・インテリア用品(ホームファニシング商品)の企画・販売、新築住宅のコーディネート、海外輸入品・海外開発商品の販売事業」となっています。
CMでもおなじみのニトリは大型家具販売店のイメージが強いと思います。実際は、ニトリは自社を「商社・メーカー・物流・小売、全ての機能を兼ね備える製造物流小売業」と例えているように、材料の調達・販路管理から製造までを担い、エンドユーザーであるお客様の家まで商品を届けています。総合職の募集となっていますが、配属部署はメーカー・商社・貿易などの職種への配属の可能性があります。
⑤朝日新聞社
最後にご紹介する文系大学院生におすすめの企業は「朝日新聞社」です。企業HPより、資本金は6億5,000万円、従業員は4,449人 (男性3,617人、女性832人、2017年4月現在)です。
主な事業は「朝日新聞の発行、朝日新聞デジタルの配信、展覧会などの文化催事、高校野球をはじめとするスポーツイベントなどの主催・運営、その他コンテンツ配信や各種事業」となっています。
朝日新聞社は1879年、大阪で創刊されたことをきっかけに生まれた会社です。専門知識を武器に記者になりたい人が多く志望する企業です。平均年齢は43.9歳、平均勤続勤務年数は20.2年とのことです。伝統と歴史がある企業で働きたい方や、世界に展開している企業に挑戦したい方におすすめです。
【理系】大学院生におすすめの企業5選
・ソニー
・日立製作所
・トヨタ自動車
・デンソー
・パナソニック
さて、文系大学院生におすすめの企業について説明してきましたが、全体像はつかめましたか。ここからは理系大学院生におすすめの企業5選を、会社概要や事業内容などと一緒に簡単にご紹介していきます。
以上5つの企業をご紹介します。先ほどご紹介した文系大学院生のおすすめ企業と同様に、人気が高く、就職ランキングでも上位を獲得している大企業をピックアップしました。毎年、理系大学院生からの応募数が多く、応募倍率が非常に高い企業です。特に理系大学院生が応募する職種は専門的分野が多く、1つの職種に対して何人もの応募が集中します。人気企業に就職するためには、事前に入念に企業をリサーチして、企業がどのような人物を求めているか研究しましょう。
①ソニー
まず最初にご紹介する理系大学院生におすすめの企業は「ソニー」です。企業HPより、資本金は1億円、従業員は約1,000名です。
主な事業は「デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、テレビ、オーディオ、ブルーレイディスクプレーヤー/レコーダー、イメージセンサー等半導体、コンポーネント、ネットワークサービス、放送用・業務用機器、記録メディア、メディカル関連機器などのエレクトロニクス事業やゲーム、モバイル(スマートフォン)、映画、音楽、金融、その他の分野の事業を展開」となっています。
日本を代表する技術結社ソニーは理系大学院生から人気が高く、毎年応募が殺到する企業です。電化製品から映像事業、製品技術、開発などのエレクトロニクス業界で働きたい方におすすめです。技術系の職種の募集は、ソフトウェアコース、ハードウェアコース、パテントマネジメントコース、クオリティマネジメントコースから選択するコース別採用となっているので、自分のスキルと照らし合わせて希望コースに応募するようにしましょう。
②日立製作所
次にご紹介する理系大学院生におすすめの企業は「日立製作所」です。企業HPより、資本金は458,790百万円(2018年3月末現在)、従業員は35,631名(2017年3月末日現在)です。
主な事業は「情報・通信システム、社会・産業システム、電子装置・システム、建設機械、高機能材料、オートモティブシステム、生活・エコシステム、その他(サービス他)の開発・製造・販売・ソリューション提供、及びこれに関連するコンサルティング・サービスなど」となっています。
システムエンジニア、研究開発、設計開発、生産技術、品質保証など
日立製作所は事業内容の通り、技術開発からIT事業、エコシステムや製造など、多岐に渡る事業を展開しています。理系職種ではシステムエンジニア、研究開発、設計開発、生産技術、品質保証などの募集をしています。日立製作所はグローバル展開に力を入れているので、英語スキルも必ず身につけてください。
③トヨタ自動車
理系大学院生におすすめの企業3つ目は「トヨタ自動車」です。企業HPより、資本金は6,354億円(2016年3月末現在)、従業員は364,445人(2017年3月末現在)です。
主な事業は「自動車の生産・販売」となっています。
日本の自動車業界のリーダー的企業であり、世界中に自動車を販売しているトヨタ自動車は理系大学院生の就職に大変おすすめです。ご存知のとおりトヨタ自動車は事業を数多く展開しています。技術系の職種では、先端研究、先行開発、量産開発、生産技術開発、生産ライン設計・導入、 製造・品質管理、デザイン、品質保証、カスタマーサービス、情報システム、 知的財産、建築設備技術などを募集しています。世界に33万人もいる従業員への福利厚生も充実しており、スキルアップもしやすく、従業員の職務環境を徹底して改善する姿勢が見受けられます。
④デンソー
理系大学院生におすすめの企業4つ目は「デンソー」です。企業HPより、資本金は1,874 億円、従業員は 39,315名(連結 168,813名)です。
主な事業は「自動車部品、システム及び生活関連機器の開発・製造・販売」となっています。
デンソーは世界中の主要な自動車メーカーに自動車技術や製品を提供している自動車部品のメーカーです。技術系総合職を募集しており、3つのコース別に募集職種が分けられています。ポテンシャルコース、モノづくりエンジニアコース、モビリティソフトエンジニアコースがあり、職務内容は研究、開発、設計、生産技術、品質保証、営業技術などがあります。自動車製造に携わりたい方や、最先端の部品を開発することに挑戦したい方にはとてもおすすめな企業です。
⑤パナソニック
最後にご紹介する理系大学院生におすすめの企業は「パナソニック」です。企業HPより、資本金は2,587億円(2017年3月31日現在)、従業員は257,533名(2017年3月31日現在)です。
主な事業は「部品から家庭用電子機器、電化製品、FA機器、情報通信機器、および住宅関連機器等に至るまでの生産、販売、サービスをおこなう総合エレクトロニクスメーカー」となっています。
パナソニックは電子機器技術のイメージが強いですが、実は住宅から自動車などあらゆるエレクトロニクスの開発を得意としている企業です。技術系職種の募集をしており、研究開発、設計開発、生産技術、SE/技術営業、知的財産、情報システム、調達、品質管理などの業務に配属されます。
早めにスケジュールを意識して対策を練ろう
大学院生は就活と研究を同時にやらなければならない可能性が高いです。研究をしているとスケジュールを立てる時間すらないという状況に陥ってしまうかもしれません。就活前に焦らないようにするためにも、事前にスケジュールを立てておくことおすすめします。就活を経験をしたことのない方はあまりイメージが湧きにくいかもしれません。しかし、就活は思っているよりも忙しいものなので、研究と就活を同時にすることはかなり大変なことです。
大学院生の普段の生活も大変忙しいのはもちろんですが、比較的余裕のある時期もあるでしょう。余裕のある時期は休みたいと思う気持ちもあるかも知れませんが、その時期に頑張っておくことで必ず忙しい時期の助けとなります。できるだけ余裕のある時期に準備をするようにしてください。就活の負担は解消することができるので、是非本記事を参考にしていただき、あらかじめ予定を立て、余裕を持って就活に挑めるように準備を進めていきましょう。