志望動機

ゼミで学んだことを志望動機に書くときのコツ4つ【例文付き】

ゼミで学んだことを志望動機に盛り込みたい場合

就活する時に、履歴書で自分をアピールすることは大変重要なポイントです。どのような会社に応募するのか、自分のどの点をアピールしたいのかで履歴書に書く志望動機の内容は変わってきます。企業の求めるものが何であるのかをよく調べて、求められるスキルや適性を把握しておくことも大切です。また、自己分析した自分の特性や資質をよく周知していることも必要でしょう。

ゼミで何を学んだかを志望動機に入れたいのであれば、ゼミで何を学んで何を得たのか、企業にとってどのように活かせるメリットがあるのかなどを書き出しまとめてみましょう。その上で、それらの内容を上手く織り込み、志望動機に書いていくのが好ましい方法でしょう。

面接官はゼミで学んだことから何を見ているのか

ゼミで学んだことを志望動機に活かすためには、面接官がどのような点を評価しているのかを知っておくことが大切です。ゼミでの経験は就活のアピールに絡めやすいですが、すべての場合で評価されるとは限りません。

ただアピールするだけでは評価されないことも多いので、どのような点が評価され、何が見られているのかを知った上でアピール内容を考えることが大切です。面接官はゼミで学んだことから何を見ているのかを知り、上手にアピールして好印象を与えましょう。

学業にきちんと取り組めていたか

面接官はゼミで学んだことから、学業にきちんと取り組めていたかどうかを見ています。学生にとっては学業が本分ですし、勉強することが仕事でもあります。きちんと自分のすべきことを理解して真剣に取り組むことができたかが見られており、物事に対しての取り組みの姿勢なども評価されていることが多いです。

どのように学業に取り組んだのかによって物事への取り組みの姿勢がわかりますし、そこから仕事にどのように取り組むかを想像することもできます。勉強は大変なものですし、嫌いな人も多いですが、嫌いなことでもやるべきことをきちんとこなすのは大切なことです。ゼミで学んだことから学業への取り組みを見ており、きちんと取り組めているかどうかから、責任感や真面目さなどがチェックされています。

学業を通して成長したことは何か

ゼミで学んだことを聞く理由としては、しっかり学業に取り組んだかを知るためだけではなく、学業を通して成長したことは何かを知るためでもあります。学業にしっかり取り組むことは大切ではありますが、それは学生の本分として当たり前のことです。当たり前のことを当たり前にやっただけでは高評価にはなりませんので、そこから何を得てどのように成長したのかが大切です。

勉強は大切なことですが、学校で学んだことが仕事で活かせるとは限りません。企業は勉強ができる学生ではなく、企業で活躍できる人材を求めていますので、学業を通してどのように成長したのかは大切なことです。ゼミの経験から何を学び、それが仕事をする上でどのように役立つかをアピールしていきましょう。

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ゼミで学んだことを志望動機に書くときの4つのコツ

ゼミで学んだことを志望動機に書きたい場合には、ある程度書き方があると考える必要があります。自分がこう書きたいという流れを持っているのも大切ですが、読んだ相手に果たしてしっかり伝えることが出来ているかが重要です。

志望動機に書く場合は、企業に分かり易く要点をはっきりさせた文章にしていきましょう。ゼミで何を学んだのか、どう活かせるのか、またゼミがどのような内容のゼミであるかについて述べていきます。4つのポイントに要点をあてて書いていきましょう。

①ゼミで具体的に何を学んだかを書く

志望動機にゼミの内容を書くのであれば、自分がゼミの内容について詳しく語れることが必要です。あえて志望動機の欄にゼミのことを書くのであれば、知らない分野の人が読むということも考えて専門的な言葉を使わず、具体的に分かり易く述べていきましょう。ゼミでの勉強内容を知ることで、企業も自分がどのようなことに興味を持ち、取り組んできた人間であるかを推し測ることができます。

また、ゼミで何を学んだかということだけを述べるのでなく、あえて志望動機に書く意味を考えてみましょう。ゼミで何かを学んだということで終わっただけではアピールに物足りなさを感じます。大切なのは、学んだことから自分が何を得たかを上手く伝えることでしょう。

②ゼミに入った理由を書く

2つ目は、ゼミに入った理由を書くことです。採用担当者にとって、あなたが何のゼミに入ったのかは重要ではありません。注目しているのは、なぜそのゼミをあなたが選んだのか、理由のほうです。

ゼミを選んだ理由としては主に2つでしょう。ひとつは、ゼミの内容に興味をもったため、2つめがゼミの先生が好きだったから。あなたがいまのゼミを選んだのはどちらでしょうか?ひとつめであれば、「ゼミ内容の○○の部分に興味を持ち△△について取り組みたかったから」のように具体的に記載することをおすすめします。

③ゼミについて説明できるようにしておく

志望動機にゼミで学んだことについて書くのであれば、当然ゼミの内容などについて詳しいと企業は思っているはずです。企業の面接時には、履歴書やエントリーシートの中身を細かく問われることもあるでしょう。履歴書には丁寧に上手に詳しく書くことが出来ていても、自分の中で書いたことを消化していなければ上手く述べることは出来ません。

志望動機に書いたものを何回も読み、言葉にして練習することが大切です。面接では、緊張して上手く話すことすらできない状況も予想できます。過度な緊張から、話す内容を忘れたりいつもは出来ることが出来なかったりするでしょう。ですが、何回も練習したことは身に染みているはずです。答弁の予想と練習を繰り返して行うことが、本番に強くなりしっかりした説明をするためのポイントです。

④ゼミで学んだことをどう活かせるかを書く

ゼミで学んだこと、得たことを自分の中で上手く解釈をすることが出来たのであれば、それを伝えることも上手になってくるでしょう。企業にとっては、ゼミで得た経験が社会に出てどのように良い影響を及ぼすのか、または変化を遂げて飛躍するものになるのかが知りたいところです。

ゼミで学んだことがどのように活かせるのか書く上で、学んだこととその企業での仕事に関連する要素があるかどうかで書き方が変わってきます。関連要素があれば、ゼミの内容と繋げて述べ易いでしょう。ゼミの内容と企業の仕事内容との関連要素がなければ、ゼミで学んだことから得たものの中に問題解決能力などがあることを伝えましょう。仕事にぶつかってもめげずに対応していく姿がアピールできるでしょう。

説得力のある志望動機を書くための方法

志望動機を書く際には、どのような内容であれば良いのか迷うこともあります。仕事に対しての熱意や真面目な姿勢が書いてあると、企業側も一緒に仕事をしたいと思うはずです。そしてその熱意と真面目な姿勢と共に、なぜこの業界や職種なのか、またなぜこの企業なのかなどしっかりとした理由に基づいて書いていくことが大切でしょう。

しっかりとした理由に基づく記述は読む側にも十分アピールすることができ、説得力を持ち、良い印象を与えることが出来ます。

企業の求める人材を理解してアピールする

志望動機など書く前に、まず自分が受ける企業はどのような業種で何の会社なのかということをまず理解する企業研究が必須です。その上で、企業はどのような人材を求めているのかを理解することが大切でしょう。企業の詳細を理解した上で、自分はどのような人物であるか、会社に必要な人物であるか自己分析を行います。自己分析が出来ると、自分が企業の求めるような人物であるかどうかが分かります。

合致していれば企業に合っている特徴などを存分に述べてアピールすることが可能ですが、企業にそぐわない面が多いならば、企業に合う部分を必死に考え出すことが必要です。本当に自分の興味があり受けたい企業ならば、熱心に分析して考え出すことで企業に合う人材としてのアピールポイントが何か見つかるはずです。

自分のスキルを活かせることをアピールする

熱意ややる気を持ち、志望動機を書くことが大切ですが、ただそれだけでは良い人物というだけで、会社にとって有益な人物としては受け入れてもらえないでしょう。良い仕事のパートナーとなるには、着実に仕事が出来る人物を採用していきたいのが企業の本音と言えます。自分が会社にとって何の仕事がこなせるかということが最も大切なアピールポイントであり、会社が目を光らすチェックポイントでもあります。

自分がゼミで学んできて得たものや、社会に出て役に立ちそうな資格があれば、強い説得力がある志望動機になるでしょう。資格などは大学卒業と同時に取れるものもあるため、志望動機を書いている時点では取得見込みとしてアピールすることも出来ます。自分の持っているスキルを活かせることをしっかりとアピールしましょう。

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ゼミで学んだことを志望動機に書くときの注意点

ゼミで学んだことは志望動機にも絡めて書きやすいですし、アピールの題材としてはおすすめですが、書き方には注意が必要です。漠然と何を学んだのかを書くだけでは評価されない可能性が高いですし、選考でも不利になってしまいます。

評価される志望動機を書くためには注意点を正しく理解し、それを踏まえた上で作成することが大切です。ゼミで学んだことを伝えるためには何に注意すればいいのかを知り、魅力的な志望動機の作成を目指しましょう。

概要の説明だけにならない

ゼミで学んだ内容をアピールするためには、まずはどのようなことを学んできたのか、その概要をアピールする必要があります。何を学んだのかを伝えないままにゼミに一生懸命に取り組んだと伝えてもアピールにはなりませんし、評価もされません。ゼミでは何を勉強したのかを明確にすることが大切ですが、概要の説明だけで終わってしまわないように注意が必要です。

何を学んだのかを伝えることは大切なことですが、勉強した内容をただ伝えるだけではアピールにはなりません。企業はどのように学業に取り組み、そしてそこから何を得たのかを重要視しています。研究概要を伝えるだけではなく、研究の成果から何を得てどのように成長してきたのかをアピールしましょう。

他分野の人でもわかるように説明する

ゼミで学んだことをアピールするためには、研究概要を伝える必要がありますが、概要についてはわかりやすく簡潔に伝える必要があります。どんなことを勉強したのかを面接官にわかってもらわなければなりませんので、基本的には専門用語などは使わずにアピールを進めていきましょう。

概要を伝えていても、それが理解できなければ意味はありません。伝えた内容は理解できてこそ意味がありますので、他分野の人でもわかりやすいようにアピールすることが大切です。ゼミで学んだことはどうしても専門的な内容になりがちですし、そのまま伝えても理解してもらないことが多いです。研究内容は理解してもらうことが大切ですので、誰でもわかるように簡単に説明することを心がけましょう。

志望動機の例文

ゼミで学んだ経験を活かして志望動機を書くには、ゼミで何を学んだかを具体的に、そして企業の仕事内容と出来るだけ繋げて述べていくことが必要です。受ける企業の業種や特徴、仕事内容などを考慮して、それらに応じたふさわしい書き方をしていきましょう。

企業が何を求めるかを的確に把握しているかが大切です。自分の企業に対する把握がずれていると、志望動機の目指すところもずれていってしまいます。肝心なポイントをしっかりと捉えて書きましょう。

例文①

ベンチャー企業、中小企業の新規株式公開をサポートするIPOに携わりたいと希望しております。ゼミにて中小企業について研究しておりますが、国際競争力を持つ中小企業でさえ資金調達の術は手薄であり、株式公開によって市場から資金調達をすることは事業拡大のチャンスになると思います。

具体的にはIPO分野で上場後に成長する企業を見分ける分析手法の作成に携わりたいと思っております。これは、株式を発行する御社の事業戦略にも貢献できると考えておりますので、御社を強く希望いたします。

志望する仕事について具体的に述べているところは素晴らしく、企業側にとっては仕事のやる気がみなぎっていると感じてもらえるでしょう。向上心あふれる記述は良い印象を与えることが出来ます。また、会社の職場状況も非常に理解が深い様子が分かります。志望する会社が、ゼミで学んだことと関連している業種であるため自分の経験から繋げて書いているところが説得力のある書き方になっているでしょう。

例文②

貴社を志望するのは、困難に陥った人や企業を助け、人や企業の挑戦を後押しすることができる会社だからです。私は幼少期から困っている人の手助けにやりがいを感じてきました。大学のゼミでは損害保険学で損害保険についてはもちろん、社会や経済について幅広く学びました。

サークルのリーダーも務め、周囲のやる気を後押しするようなサポートをしたり、自身の行動で周囲に活力を与える喜びに気付きました。万が一の場合に必要な保険業は、私の思いと通じます。苦境に陥った人や企業を助け、人々の安心や企業の挑戦をサポートできる損害保険業界は、自分が最も大きなやりがいを感じながら働けるフィールドであると考え、志望しております。

企業選びを、自分の人生経験と重ね合わせながら分かり易く述べています。その上、ゼミでどのようなことを学んだかが具体的に述べられており、仕事に繋がる文章が好印象です。

また、仕事をする上で大切な人間関係を記述しながら、向上心溢れてやる気のある印象を与える文章になっています。業界の仕事内容について知識があることが分かり、仕事に対する前向きな本気度が分かるでしょう。

実際にゼミで学んだことは志望動機でアピールできる!

志望動機には、自分自身の歩んできた道のりが詳しく述べられていることが大切です。なぜそのゼミを選んだのか、何をゼミで学んだのか、そのゼミで学んで得た経験とは何であるのかを分析して明確に書きましょう。また、詳しく具体的に述べることがポイントになってきます。

さらに、自分の志望する会社がどのようであるかを具体的に知り、記述できることも大切です。仕事内容がぼやけていると、理解が浅いと思われてしまう可能性があります。そのためには十分な自己分析と企業研究が欠かせません。やる気、仕事に対する本気度や理解度を確かなものにしてから、志望動機を書き進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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