就活その他
【商学部の就職先を徹底解説】4つの大学別の就職先一覧をご紹介
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目次
商学部とは?
商学部とは、経済活動においての商業取引について研究する学科です。商業や流通をその研究対象としますが、現在の商学部の勉強では金融や外国為替等を含む広範な産業分野を対象としています。また企業財務や会計学なども商学部で学ぶことができます。
さらに、商品を売るためのマーケットリサーチ、売れる商品の企画開発、その商品が売れるための広告・宣伝、販促および売場運営などのプロモーション活動も研究対象です。これら一連の流れはマーケティングと呼ばれる、今日では商品を売るためのアプローチ手法として大きくクローズアップされているものです。このように商学部は、商業取引について、商品からその取引に関連する財務や金融までのあらゆる流れを対象として学ぶことができる学部です。
商学部で取得できる主な資格
大学の商学部では、財務の基本である日商簿記をはじめとして、さまざまな資格を取得することが可能です。日商簿記は日本商工会議所が実施する検定試験ですが、その他にも会計監査を業務とする公認会計士、税務に関するコンサルタントである税理士、企業経営の診断をする中小企業診断士などがあります。
また金融関連の仕事である、投資などの対策を助言・運用するファイナシャル・プランナーや証券アナリストの資格も取得可能です。公務に関わる資格としては労務管理、社会保険に関する社会保険労務士、輸入申告・輸出申告等の通関書類の審査を行う通関士などがあります。
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商学部の主な就職先
商学部を卒業した学生の就職先はさまざまです。金融業から製造業、情報通信業など幅広い業種となっています。その中でも、金融関連の業界への就職は比較的多いと言うことができるでしょう。これは商学部で勉強したことで取得できる資格に関連しています。
また商品の開発や流通にも関わる製造業、商品の流れの中における法的な対処や審査を行う行政関連や輸出入を管理する役所の公務員となる人も数多くいます。ここでは、それら就職先である業界のそれぞれの特性を見ていきましょう。
①金融業界
商学部からの就職で、最も多い業界が金融業界です。金融業界とは銀行、証券会社、保険会社などの業種で、顧客の資産の管理や運用をその仕事としています。また企業や個人顧客に対して経済、経営状況の分析を行い、アドバイスやコンサルティングなどを実施する仕事でもあります。
商学部は、お金に関する勉強をする学部であり、また金融業で必要となる各種の資格を取得することも可能です。このため商学部は金融関係の業種への就職に有利な位置にあると言えるでしょう。
先述の通り、ファイナンシャル関連や銀行、保険業界に有利な資格を商学部で取得することが可能です。日商簿記はもちろんのこと、公認会計士、税理士、またファイナンシャル・プランナーなどの資格を取得しておけば、金融業界の第一線で活躍することが可能となるでしょう。
②メーカー
メーカー業界も商学部の学生が就職する職種として人気があり、大手ゼネコンから車メーカー、食品メーカーなどさまざまな業種に就職しています。大学の商学部は、経営の視点から商品の企画・開発、流通や販売、予算の管理などといった経済の流れそのものを対象として学ぶ学部です。
商業に関わる総合的な勉強で培われた能力は、モノや機能などの商品をつくって販売するメーカー企業にとっては、その業務を遂行する上で大変重要なものです。商学部での勉強はまさに応用社会学であり、経営の立場に立った知識や関係する資格を持った学生を企業は高く評価するでしょう。商品とお金の流れを把握している学生であれば、メーカー企業におけるさまざまな部署で、その力を発揮できます。
③公務員
商学部で取得した資格を活かし、公務員として採用される学生も数多くいます。一般的には公務員の出身学部は法学部や経済学部が多いというイメージを持ちがちですが、商学部出身者も比較的割合が大きい傾向にあります。就職先は、東京国税局や法務省などの中央官庁、また各地域の県庁や市役所などです。
行政であってもお金の流れや経済に関する業務は当然のことながら重要な仕事です。業務内容としては、行政に関わる業者や企業の審査・指導などがあります。このような業務では、商学部出身者の知識や金融関連の資格等は大変役に立ちます。ただ、公務員として就職するためには、各種の公務員試験にも合格しなければならないことは認識しておいてください。
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商学部の就職先【大学別】
大学別での商学部の学生たちの就職先は、金融業・保険業、製造業を中心に多岐にわたります。特に金融業・保険業などへの就職が大きな割合を占めているところからも、学生時代に取得した資格がその就職に大きく影響をしたであろうことを推測することができます。ここでは、商学部を置く3つの大学における卒業後の主な就職先を紹介しましょう。
日本大学
【金融業・保険業】
・三越伊勢丹ホールディングス
・みずほフィナンシャルグループ
・三菱東京UFJ銀行
・横浜銀行
・城南信用金庫
・東京海上日動火災保険
・楽天
・トーマツ
【旅行・運輸業】
・JTB首都圏
・全日本空輸
・日本通運
・東日本旅客鉄道
【公務】
・東京国税局
・北海道庁
・船橋市役所
・警視庁
・府中市役所
・町田市役所
・川崎市消防局
・川崎市役所
・相模原市役所
・広島県庁
日本大学商学部の主な就職先は上記の通りです。「自主創造」を理念に幅広い分野に卒業生を輩出している日本大学らしく、上記の業界企業の他、ゼネコンや製造業などへの就職も多く見られます。
日大商学部ではそのカリキュラムの中でも関連する資格を取得することを学生に促しており、資格取得、検定試験に対応した講座を開設しています。またインターンシップガイダンスを開催するなどインターンシップへの参加を積極的に呼び掛けている点も特徴的です。
明治大学
【金融業・保険業】
・みずほフィナンシャルグループ
・三菱東京UFJ銀行
・三井住友銀行
・三菱UFJ信託銀行
・大和証券グループ本社
・野村証券
・SMBC日興証券
・日本生命保険
・日本政策金融公庫
【製造業】
・大日本印刷
・三菱電機
・日立製作所
・キャノン
・アサヒビール
・森永製菓
・花王
・資生堂
・本田技研
【情報通信業】
・日本放送協会
・東宝
・ポニーキャニオン
・KDDI
・NTTドコモ
明治大学商学部の主な就職先は上記の通りです。これらの企業の他にも学術研究・専門・技術サービス業、不動産業・物品賃貸業、公務員、サービス業、運輸業・郵便業、建設業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援行などの多彩な業界への就職実績を見ることができます。
明治大学の商学部では公認会計士や税理士など資格取得に向けた授業・講座が充実しており、就職キャリア支援についても学生に対し多くの情報を提供しています。
同志社大学
【金融業・保険業】
・三井住友銀行
・三菱東京UFJ銀行
・損害保険ジャパン日本興亜
・日本生命保険
・南都銀行
・三井住友海上火災保険
・東京海上日動火災保険
・大和証券グループ本社
・りそなホールディングズ
・紀陽銀行
・京都中央信用金庫
・滋賀銀行
・池田泉州銀行
【金融業・保険業】
・イオンリテール
・監査法人トーマツ
・富士経済
・みずほフィナンシャルグループ
・あずさ監査法人
・イオン
・京都中央信用金庫
・大和証券キャピタル・マーケッツ
【製造業】
・パナソニック
・日本電気
・日本電産
・クボタ
・大日本スクリーン製造
・京セラ
同志社大学商学部の主な就職先は上記の通りです。近畿を中心とし、日本全国の大手企業への就職を実現している商学部の就職内定率は97.2%と高いものがあります。またその業種もメーカー業界、金融・保険業界をはじめ、流通業界および教育、マスコミ、サービス業など幅広い分野にわたっています。
グローバルビジネスリーダーを育成することを目指す商学部では、各種の資格取得に対応する講座が多く設けられており、それらほとんどの講座が卒業単位に算入される正課科目となっています。
一橋大学
【商社 】
・伊藤忠商事
・双日
・丸紅
・楽天
・三菱商事
・住友商事
・兼松
・三井物産
【製造】
・トヨタ自動車
・富士通
・旭硝子
・クボタ
・ソニー
・日産自動車
・キヤノン
・バンダイ
・日本電気
・日立製作所
【サービス業】
・森ビルホスピタリティコーポレーション
・損害保険料率算出機構
・電通デジタル
・日本M&Aセンター
・野村総合研究所
・監査法人トーマツ
・アクセンチュア
・ベイカレント・コンサルティング
・新日本有限責任監査法人
・PwCあらた有限責任監査法人
・シンプレクス
・マッキンゼーアンドカンパニー
・デロイトトーマツコンサルティング
一橋大学商学部の主な就職先は上記の通りです。サービス業、銀行、製造業に就職する学生が多い傾向にあります。一橋大学の商学部は、ビジネスに関する単なるテクニックやノウハウを学ぶというよりは、経営学や会計学、マーケティング、金融論などの企業経営に関わる現象を対象とした応用的な社会科学を学ぶところです。一橋大学の商学部では4年間にゼミに所属するよう義務付けられており、卒業までゼミにおいて専門分野を極めていきます。
就活で差をつけるために大学でやっておくべき4つのこと
金融業・保険業など、商取引に関わる業界、あるいは製造業であるメーカー企業は、学生たちに根強い人気があります。このような業界の企業は就職における難関企業であり、優秀な学生が数多く集まります。
そんな状況での就活を勝ち抜くには、何らかの差を他の就活生に対して付ける必要があります。どのような活動をすれば、差をつけることができるのでしょうか。商学部だからこそできる差の付け方を考え、そして実践することが必要です。
①インターンに参加する
商学部の多くの学生が目指す金融や保険関連の企業もインターンシップを実施している会社は多数あります。これらの企業はそもそも人気が高くいため、質の高い人材を見つけるために積極的にインターンシップを活用しており、また参加する学生も多く存在しているのです。金融や保険に関わらず、商学部の学ぶ商品や流通、それらに関わるお金の流れは多くの仕事に関わっており、それらの仕事では幅広い知識と経験が必要とされるでしょう。
就活生はできる限り志望する業界や企業のインターンシップに参加するべきです。その業界の仕事の一端に触れることで、仕事の流れが理解することができます。また積極的に参加することで企業に好印象を与えられるでしょう。インターン参加は就活にとって大変有利なものとなります。
②OB訪問をする
就活で周囲と差をつけるためには、OB訪問がおすすめです。OB訪問で興味のある企業で働く先輩や、商学部出身の先輩から話を聞くことで、より就職後のイメージを深められるでしょう。OB訪問では実際に企業で働く社員から話を聞けるため、公式HPや業界本では知ることができない生の情報を得られます。
また、先輩社員が志望したきっかけや働く上でのやりがいも知ることができるため、就活を進める上で参考にできます。業界や企業選びで悩んでいるという就活生は、色々な先輩の話を聞いてみるといいでしょう。
③説明会に積極的に参加する
業界や企業の説明会に参加するというのも、就活生にとってやっておきたいことです。合同説明会では様々な企業が一か所に集まるため、1日で多くの情報を得ることができます。視野を広げて多くの企業を見ておくのは、可能性を広げる意味でも大切なことです。
単独の説明会に参加するメリットは、企業の担当者と顔見知りになれることです。必ず覚えてもらえるとも限りませんが、興味関心があるというアピールになります。志望の意思が固まっている場合は、説明会の質問タイムなどを使って意欲がアピールできる質問をするといいでしょう。
④資格を取得する
大学の商学部で取得できる資格については、既にお話ししました。志望する業界の仕事に直接的または間接的に役立つ資格を学生時代に取得しておくことは、就活において強力なアピールポイントとなります。特に今回紹介した各種の資格は、大学の商学部において学ぶことができるものです。大学によっては、学生に資格を取得させることを目的にカリキュラムを組む学校も多くあるでしょう。
そのような学習的環境の利点を活かして資格を取得することは、決して無駄なことではありません。自分が現在志望する業種にはどのような資格が必要なのか、また有利であるのかをしっかり研究することが重要です。そしてその資格を取得することが就活を勝ち抜くための大きな力となっていくでしょう。
商学部の就職先は金融・製造・サービスなどが人気
就活にあたっての資格についてよく言われるのが、「あるに越したことはないが、ないならそれでもかまわない」というものです。確かに多くの一般企業では、採用前に資格の取得を求めることはしない傾向にあります。しかし、金融や保険、銀行関連の企業では、お金の取引に関係する資格は仕事をする上で、いずれ必要なものとなります。
もし、自分が現在商学部に所属する学生であるなら、いまのうちに商学部ならではの資格の取得をしておくことがおすすめです。学業と仕事に関係する資格をとっておくことは、学生時代の自身の活動を証明するものであり、就活において必ず有利に働くことになります。学生時代にできることは全てやっておき、その上で就活に臨みましょう。