就活その他

サイレントお祈りの実情|見極め期間と企業への問い合わせ方を紹介

サイレントお祈りの実情を知ることで正しく対処できる

就職活動をしているなかで「サイレントお祈り」という言葉を耳にしたという人も多いのではないでしょうか。

名前から連想してどのようなことかをイメージすることはできても、どの程度あることで、どのように対応するべきなのかなど具体的な向き合い方を知らないという場合がほとんどです。

真剣に就活に向き合っているほどサイレントお祈りをされたときのダメージは大きなものとなりますが、ぜひこの記事で対応方法を確認し、他の選考への悪い影響を小さくできるように心の準備をしていきましょう

「サイレントお祈り」とは

サイレントお祈りに対処するためには、まずはサイレントお祈りとはどんな意味なのかを知っておきましょう。そもそも就活における「お祈り」とは、不採用通知のことを指します。

不採用通知は基本的にはメールで送られてきますが、文末に「益々のご活躍を祈念いたします。」などの言葉が入っていることにより、不採用通知=お祈りメールと呼びます。サイレントお祈りとは、この不採用通知がないことを指して使う言葉です。

サイレントお祈りがどういったものかを紹介していきます。

お祈りメールについてはこちらの記事で確認することができます。ぜひ読んでみてください。

合否結果がわからないと次の行動に移せない

サイレントお祈りをされてしまうと、合否結果が明確にはわかりません。そのため次の行動を起こせないことに憤りを感じる就活生も多くいます。就活生の多くの場合、選考の合否連絡を待つ間、気持ちが落ち着かないものです。

「気持ちを切り替えて今やるべきことをやりながら待つべきだ」と頭ではわかっていても、なかなか実際におこなうことは難しいでしょう。そのような中で、合否の結果がわからないと、いつまで経っても気持ちの切り替えができないのです。

「仮にダメであってもその連絡を受けることで、一段落して気持ちを切り替えることができる」と感じる就活生は多いです。そのため、サイレントお祈りに振り回されてしまうことに苛立ちを感じてしまうのです。

多くの就活生が経験している

サイレントお祈りは、一部の、就活生への配慮を欠いた企業がおこなう悪行ではなく、一定数の企業が選考結果を通知しないという選択をしていることによって生まれた言葉です

結果的に通知をしなかった企業が抱える理由はいくつか考えられますが、企業によってはサイレントお祈りが慣例となっている場合もあります。

そのため、ごく一部の企業によって、ごく一部の就活生だけが経験するものではなく、意外なほどサイレントお祈りを経験している就活生が多くいます。

就活生に聞いた! サイレントお祈りの経験

サイレントお祈りはごく一部の企業がおこなうマナー違反というわけではないと紹介しましたが、実際にはどの程度の就活生がサイレントお祈りを経験しているのでしょうか。

今回は就活生の皆さんに聞いたサイレントお祈りをされたことがあるのか、集まった回答を見ていきましょう。

サイレントお祈りの経験

結果はなんと、ちょうど半数の就活生がサイレントお祈りを経験していました。選考結果を通知しない企業が一定数あり、その影響を受ける可能性が低くないことがわかります。

サイレントお祈りがどのようなものか、どう対処すべきかを確認しておくことは無駄にならないでしょう。

サイレントお祈りの特徴

サイレントお祈りは、就活生の中でも一つの問題になっているものであり、多くの学生がサイレントお祈りを経験しています。

中には書類選考の段階から、サイレントお祈りをする企業もあり、多くの就活生がその被害に遭っているのです。

サイレントお祈りが他人事ではなく、実際に被害に遭い、就活がスムーズに進まない人もいるので、しっかりと対策することが大切です。

大手企業ほどサイレントお祈りの割合が高くなる

大手企業になると、ネームバリューもあるため、就活生の応募数が多くなります。書類選考や一次面接の選考結果であれば、一人ひとりに連絡をする数が大手企業は多くなってしまうため、サイレントお祈りという手段を選ぶ企業もあるのです

応募者全員に結果のお知らせをするのは、手間も時間も莫大なものになります。数が絞れるまでは、選考通過者のみに連絡をする企業も多いです。

選考が進むにつれて、母数が少なくなるため、初めの選考ではサイレントお祈りだったけれど、二次選考、三次選考では不採用の場合も連絡をする企業は多くあります。

あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は、適職診断ツール「My analytics」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

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企業がサイレントお祈りする理由として考えられること

企業がサイレントお祈りする理由として考えられること

サイレントお祈りは、円滑な就活を妨げる要因のひとつですが、それに対処するためには、なぜサイレントお祈りが起きるのか、その背景を知ることも大切です。

誤って不採用通知を送信しないため

サイレントお祈りをする理由として、数が多いための時間や手間の節約の負担とは別に、メールの誤送信など、人的ミスを防ぐためということもあります。

メールを送る際、アドレスの打ち間違いで届かなかった、本来採用の人に不採用の連絡をしてしまったなど、人的ミスはいくつも考えられます。これがメールを送る数が多いと更にそのリスクは高くなります。

そのため、連絡数の少ない選考通過者には連絡をして、不採用の人にはサイレントお祈りの手段をとる企業もあるのです

企業側が手間を減らすためだけではなく、誤った情報で就活生を不安にさせないためにもサイレントお祈りを選考結果ツールとして使用していると把握しておきましょう。

質問対応を避けるためという理由もある

企業がサイレントお祈りをおこなう理由として、質問対応を避けるためということが考えられます。合否の連絡をおこなうと、就活生からその結果に対するリアクションが返ってくる可能性が考えられます

「不採用になった理由は何ですか」「不採用になるのは納得できません」など、様々な質問が採用担当者へ寄せられることがあり得ます。

応募人数が多ければ多いほど、不合格となる人数も多くなります。応募人数が多い企業では、そのような問い合わせが殺到してしまう恐れがあります。

あまりに問い合わせが殺到してしまうと、採用担当者の業務に支障が出てしまう可能性があります。そのため、採用担当者への負担を考慮した結果、サイレントお祈りをおこなうことにしている企業もあるのです。

ただ連絡が遅れているだけの場合もある

サイレントお祈りだと諦めかけていた企業から、採用の連絡がくるなど、企業からの連絡が遅れているケースも少なくありません。

就活生からのエントリーが多ければ、確認作業も多くなりますし、連絡する数も多くなります。そのため、選考結果の連絡が来るのが多少遅くなることも視野に入れておきましょう。

また、内定辞退対策にボーダーの学生を引き止めておきたいことも考えられます

企業が内定を出しても、必ずしも全ての就活生が内定を承諾するとは限りません。場合によっては辞退者が出る場合もありますので、採用候補を残すために、あえて不採用通知を出さないと言えます。

また合格者から順に発表しているため、不合格者への連絡の優先順位が下がっている場合もあります。これは大企業などによくある理由で、志望者があまりに多いため、連絡が行き届いていないケースがあることも覚えておきましょう。

「サイレントお祈り」を見分ける期間は2週間

サイレントお祈りは、企業側の都合であえて不採用通知を出していない場合もありますが、単に忙しくて連絡が行き届いていない場合もあります。

不採用通知がなかなかこず、サイレントお祈りかと諦めていたところに、合格通知が届く場合もありますので、それらを見極める期間を知っておくことも大切です。

サイレントお祈りかどうかを見極める期間としては、2週間が目安になります。面接から2週間、何も音沙汰がない場合は、サイレントお祈りの可能性が高いと考えましょう。

もちろん企業によって合否の結果を出すスピードには差がありますが、基本的には1週間もあれば結果は出ます。そこからさらに1週間経っても通知がこないのであれば、サイレントお祈りの可能性が高いと言えます。

面接の結果をどれくらい待つかの目安を詳しく確認したい場合は、こちらの記事がおすすめです。

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サイレントお祈りされたときの企業への問い合わせ例文

サイレントお祈りの可能性が高い場合であっても、本命の企業であったり、どうしても結果が気になる場合は企業に直接問い合わせることもできます。

場合によってはサイレントお祈りではなく、連絡が遅れているだけで、合格の可能性もあるので、問い合わせは慎重に行いましょう。

企業に結果を問い合わせる方法は、電話とメールの2種類があります。それぞれに気をつけるべきポイントは異なっていますので、マナーをしっかり守って結果を確認しましょう。

①電話での問い合わせ

面接の合否について電話で問い合わせる場合は、時間帯に注意しましょう。基本的には就業・終業前後の忙しい時間帯はNGです。日中の時間帯を選び企業に電話をしましょう。企業に電話をかければ、名前を名乗り、担当者を呼び出してもらいます。

企業によっては結果発表の日時を伝えていない場合もありますが、自身の不注意で聞けなかったとしておくと企業の対応を悪く言うかたちにならないのでおすすめです。

「○○大学の○○(名前)と申します。いつもお世話になっております。お忙しいところ恐縮ですが、○○課の○○様はいらっしゃいますでしょうか

「〇月〇日の選考の結果についてですが、私の不注意で面接当日に結果発表の日時を聞きそびれてしまいました。大変恐縮ではございますが、結果を教えていただくことは可能でしょうか」

就活での電話のマナーについてはこちらの記事も参考にしてみてください。

②メールでの問い合わせ

件名:〇月〇日の面接の結果について

○○株式会社○○課○○様

いつもお世話になっております。

○○大学の○○(名前)でございます。
先日は面接のお時間を頂き、誠にありがとうございました。
〇月〇日に面接を受けましたが、
その際に結果発表の日時を聞きそびれてしまいました。

私の不注意でお手間を取らせることになり、大変恐縮ではございますが、
結果発表の日時を教えていただくことは可能でしょうか。
ご多忙のところ大変申し訳ありませんが、
ご対応宜しくお願い致します。

署名

メールで問い合わせる場合には、件名でいつ面接を受けたのか、そして何を知りたいのかが分かるようにしておきましょう。メールは基本的な挨拶から入り、まずは面接をしてもらったお礼を伝え、その後に本題に入ります。

ここでも何月何日に面接を受けたのか、またその結果が聞けていないことを明記しておくことが大切です。

結果を直接聞くのではなく、いつ頃に結果が出るのかを尋ねるのもポイントです。結果を直接聞くのはマナー違反ですので、必ず結果発表の日時を聞くようにしましょう。

就活においては、企業とのやりとりでメールを使用するケースは多くあります。そのため、ケースに応じた返信内容を把握しておくと、スムーズに対応できるようになるので、事前にチェックしておきましょう。

メールでの問い合わせはこちらでも確認しておきましょう。

あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は、適職診断ツール「My analytics」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

My analyticsで強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか診断してみましょう。

就活生に聞いた! サイレントお祈り後の対応

サイレントお祈りをされたときの問合わせる方法について紹介してきましたが、実際のところ就活生の皆さんは、サイレントお祈りをされたときどのように対応しているのでしょうか。ここでは就活生の皆さんへの調査結果を見ていきます。

サイレントお祈り後の対応

集まった結果から、大多数の就活生はサイレントお祈りをされた際は、問い合わせなどせず、そのままにしていることがわかりました

状況から判断し、問い合わせなどをしないことは無駄な時間や労力を割かずに済み、賢明な対応といえるかもしれません。ただ、そのままにした分、もやもやとした気持ちが長く続いてしまうようなら、問い合わせや気分転換の方法も考えてみましょう。

サイレントお祈りを未然に防ぐ方法2選

選考に通過できなかったうえ、それがサイレントお祈りで長い時間もやもやした感情を引きずることは大きなダメージとなり得るため、できることなら避けたいものです。

基本的には企業側の都合で引き起こされるものですが、できることが全くないわけではありません。ここではサイレントお祈りを未然に防ぐためにできることを紹介します。余計なダメージなく選考に臨むためにもぜひ参考にしてみてください。

①面接時に結果の連絡方法を聞いておくのも可

サイレントお祈りなのか、それとも企業側に理由があって結果を送りきれていないのかなど悩むことが多い場合は、面接時に結果の連絡方法について確認しておくのがおすすめの方法です。

「何か質問はありますか?」の最後などに「選考結果はどのように連絡がきますか?」と聞いてみましょう。連絡方法が定まっておらず、質問に対して曖昧だったり濁して返す企業はほとんどありません。多くの企業で「~です」と答えてくれるでしょう。

②就職支援サービスを利用する

最近、就職市場で非常にポピュラーになってきた就職支援サービスですが、特に就職エージェントなどは独自求人を持っており、その求人を面談している学生に紹介するため、エージェントと企業の関係性があり、サイレントお祈りのような対応はされなくなります

通知が来ずに身動きが取れないのも就活生が困る点ですが、エージェントがサイレントお祈りかを見極めて次のアクションに導いてくれることも期待できます。

就活生に聞いた! サイレントお祈りから立ち直るコツ

サイレントお祈りから立ち直るコツ

サイレントお祈りを経験し、苦しむ就活生は多くいますが、どのように立ち直り就活を続けているのかを最後に紹介します。サイレントお祈りを経験した就活生の皆さんに立ち直るためにしたことを聞いたので、ぜひ参考にしてみてください。

他社の選考に集中するという回答が多数

サイレントお祈りだと考えた場合は他社の選考に集中するという回答が多く寄せられました。

サイレントお祈りで不安になるなかでも、他社は関係なく選考が進みます。心身共に他の選考に集中させることで、サイレントお祈りが気にならなくなると考えている就活生が多いようです

サイレント企業をする企業かを調べたという回答も

通知が来ていない企業がサイレントお祈りをする企業なのかを口コミサイトなどで調べたという回答もいくつかありました。

口コミサイトやSNSでサイレントお祈りかどうかを確認することで、結果を早期に判断し、次に切り替えるようにしている就活生が多いようです。

応募者が多いため通知を出さないケースが多いため、判断材料となる他にサイレントお祈りをされた応募者も多く、書き込みや投稿は見つけやすいでしょう

また、企業研究時に併せて通知方法を確認しておくとあとから調べる手間も省け、判断に時間がかからないようになるかもしれませんね。

サイレントお祈りを予め想定して対策しよう

サイレントお祈りは多くの企業が実施していますし、実際にサイレントお祈りをされている就活生もたくさんいます。企業にとっては連絡の手間が省けたり、内定辞退者が出たときの保険にもなりますが、就活生にとっては何のメリットもありません。

就活生にとってサイレントお祈りは百害あって一利なしのものであり、就活をスムーズに進めるためには、予防、対策しておく必要があります。サイレントお祈りを予防する方法はいくつかありますし、実際にそうなったときに対処する手段もあります。

企業と就活生は対等な立場にありますので、サイレントお祈りに屈する必要はありません。就活をスムーズに進めるためにも、サイレントお祈りを予め想定にいれて、その対策をしていきましょう。

サイレントお祈りに関する調査

  • 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
  • 調査日:2022年7月22日~27日
  • 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
  • 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の252人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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