SPIを実施している企業側の思惑とは
就活の選考では面接などだけではなく、WEBテストがおこなわれることもあります。そしてWEBテストには、多くの企業がSPIの試験を採用しています。
そのためしっかりと対策をしておくことが大切でしょう。企業はSPIの試験を通して学生の学力・企業に合った人材かどうか・思考力が備わっているかを判断しています。事前対策なしでは高評価を獲得することは、難しいでしょう。
また大手企業や人気企業には就活解禁とともに応募者が殺到します。しかし応募者全員と面接をすることは膨大な時間を要するため難しいです。
そこでSPIを実施し候補者を絞ることで、選考基準に合う学生に絞って面接をすることができます。そのため企業は効率的に面接に進む人を絞る目的でSPIを実施しています。
しかしSPIは他のWEBテストと比較すると難易度は高くありません。つまり適切な対策を講じることで高得点を狙うことができるのです。適切な対策を講じてSPIの攻略を目指しましょう。
SPIとは
様々なWEBテストの中でも最も実施されているのがSPIです。2019年度実績では13,600企業が実施し、累計204万人が受験しているテストです。SPIはリクルートマネジメントソリューションズ社が提供している検査です。
SPIの特徴として問題数が多いことが挙げられます。問題の難易度はそれほど高くありませんが、問題数が多いため時間が足りなくなることが多いです。そのため事前に参考書などで出題問題を繰り返し解き、問題に慣れておくことで対策することができるでしょう。
テスト形式は2種類
WEBテストは大きく「能力検査」と「性格検査」の2種類に分けることができます。
能力検査は言語問題・非言語問題からなり、基礎学力や情報処理能力をはかります。
性格検査は選択問題に回答することが多く、性格の特徴や思考の癖をはかります。
それでは詳しく種類について解説していきます。
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1.能力検査は言語問題・非言語問題の2つから能力をはかる
能力検査では言語分野・非言語分野から受験者の能力をはかります。言語分野はいわば国語の問題です。具体的には「文の並べ替え」や「空欄補充」などが挙げられます。
非言語分野はいわば数学の問題です。具体的には「推論」や「損益算」などが挙げられます。この2種類の合計点数で基礎学力と情報処理能力をはかっています。
また、企業によって基準が異なりますが、選考基準の点数が設定されており、面接に進むかどうかを判断しています。
例)言語分野
例)非言語分野
2.性格検査は性格をはかる問題
性格検査では受験者の性格の特徴や思考の癖をはかります。性格の特徴や思考の癖をはかることで社風にマッチするか、求める人物像に合った人かがわかるからです。
問題形式は「質問に対して選択で回答する」場合や「単純な足し算をする」場合があります。質問に対して選択で回答する場合、受験者の性格の特徴や思考の癖を回答結果から傾向値としてはかります。
また、単純な足し算をする場合、受験者の性格の特徴やストレス耐性をグラフとしてはかります。この傾向値やグラフから性格の特徴や思考の癖をはかり、面接に進むかどうかを判断しています。
例)性格検査
受験方法は4種類
受験方法は4つあります。1つ目にテストセンターと呼ばれるSPIテスト専用の会場でパソコンを使い受験する方法です。2つ目にWEBテスティングと呼ばれる受験者のパソコンにて自宅で受験する方法です。3つ目にインハウスCB呼ばれる応募先企業のパソコンにて受験する方法です。4つ目にペーパーテストと呼ばれる応募先企業でマークシートにて受験する方法です。
テスト形式は以下の通りです。
テストセンター SPIテスト専用会場でパソコンを使い受験する方法
・能力検査(言語・非言語問題)/35分
・性格検査/30分
WEBテスティング 受験者のパソコンにて自宅で受験する方法
・能力検査(言語・非言語問題)/35分
・性格検査/30分
インハウスCBT 応募先企業のパソコンにて受験する方法
・能力検査(言語・非言語問題)/35分
・性格検査/30分
ペーパーテスト 応募先企業でマークシートにて受験する方法
・能力検査(言語・非言語問題)/70分
・性格検査/40分
テスト形式は能力検査35分、性格検査30分となっています。しかしペーパーテストのみ能力検査70分、性格検査40分となっているので注意が必要です。また一部の人気企業では構造的把握検査も合わせて実施されていることがあるので、事前に確認しておきましょう。
受験方法は企業から指定される場合もあります。企業から指定された場合には指示に従いましょう。企業からの指定が無い場合は、皆さんの都合にあった受験方法を選択するとよいでしょう。
SPIを実施している業界と企業
SPIの対策を進めるためには、そもそもSPIがどの業界や企業で実施されているかを知っておくことが大切です。SPIは多くの業界や企業で実施されていますが、すべての企業がおこなっているわけではありません。
志望する業界や企業によってはSPIを経験しない場合もありますし、その場合は対策を進めることは得策ではないでしょう。就活の対策は効率的におこなうことが大切ですので、まずはどの業界、企業で実施されているかを知っておきましょう。そして自身の志望先が該当しているなら対策を進めていきましょう。
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総合商社業界
SPIを実施している業界としては総合商社業界が挙げられます。三菱商事・伊藤忠商事・双日などの企業で実施されています。総合商社は就活生にも人気の業界ですし、人気企業が多いのでしっかりとSPIの対策をしておかなければなりません。
総合商社のSPIでは言語・非言語だけではなく、英語・構造把握の問題も出題されます。そのため英語の対策も必要になります。
商社では海外企業とやりとりをする機会も多いため、英語力は必須です。英語力のレベルによって評価も大幅に違ってきますので、しっかりと勉強をしておきましょう。
メーカー業界
メーカー業界もSPIを実施している業界です。P&Gやネスレ日本、パナソニックやトヨタ自動車などが挙げられます。メーカー業界の場合、SPIを出題する企業は日系メーカーが多いので、日系メーカーを受けるならSPIの対策は必須です。
もちろん外資系の企業であってもSPIが出題される可能性はありますので、対策しておくに越したことはありません。日系メーカーに絞って選考を受ける場合は、SPIは念入りに対策をしておきましょう。
広告・マスコミ業界
SPIを実施している業界としては、広告・マスコミ業界も挙げられます。電通や博報堂、TBSやNHKなど有名企業も多いです。広告やマスコミ業界では全体的にSPIが実施される可能性が高いです。NHKでは公式ページでSPIの出題を宣言していますので、確実に対策をしておかなければなりません。
ホームページで出題が宣言されているため、SPIの点数次第で企業への入社意欲の高さを判断されるでしょう。宣言されている以上NHKでは高得点を目指さなければなりません。他の企業でも高得点を取ることは大切ですので、しっかりと勉強しておきましょう。
その他のSPIを実施している企業一覧
ボストンコンサルティンググループ(コンサルティング業界)
ゴールドマンサックス(金融業界)
農林中央金庫(金融業界)
三井住友海上火災保険(保険業界)
丸紅(総合商社業界)
キーエンス(メーカー業界)
ソフトバンク(IT業界)
日本航空(航空業界)
JR東日本(インフラ業界)
三井不動産(不動産業界)
前述した企業以外にも、上記のような会社がSPIを実施しています。過去の実施実績を元にした情報となっています。ほとんどの企業は前年と同じ種類のWebテストをおこなう場合が多いといえますが、毎年必ず同様のWebが開催されるとは限らないためその点については注意しておくようにしましょう。
SPIは、多くの人気企業で実施されているWebテストです。志望企業のWebテストはどの種類や形式で実施されるのか、よく確認しておきましょう。
企業ごとの合格ラインとは
SPIは獲得点数によって合否が決定します。合格を目指すためには、とにかく高い点数を獲得しなければなりませんが、合格ラインはどれくらいなのかを知りたいと考える人は多いでしょう。合格ラインはどれくらいなのかを知り、それに向けて勉強を進めていきましょう。
企業ごとによって異なる
SPIの合格ラインは企業ごとによって異なるため、明確に何点を取れば合格となる基準はありません。そのため同じ点数であっても合格する場合もあれば、不合格になってしまう場合もあります。合格ラインは企業ごとに違うことを覚えておきましょう。
一般的には、正答率6割以上が合格ラインだと言われています。企業ごとに合格ラインは違うものの、6割以上は獲得しておかなければ合格の可能性は低いでしょう。まずは正答率6割以上を目指しましょう。
隙間時間などを見つけながら少しずつ勉強をし、最低6割は必ず得点するようにしましょう。
人気企業は8割を目指そう
人気企業の選考の場合は8割の獲得を目指しておきましょう。人気企業の場合は応募者の数も多く、SPIで足切りをする目的で実施されている場合も多いです。そのため人気企業は合格ラインが高く設定されていることが多いです。
人気企業を志望している方は正答率8割以上を目指すとよいでしょう。もちろん満点であれば文句なしで合格に近づきますし、少しでも高い点数を目指すことが大切です。しっかりと対策を進めておきましょう。
SPIの対策方法
SPIで高得点を獲得するためにはしっかりと対策をしておかなければなりませんが、闇雲に勉強をしても高得点を獲得することはできません。さらに就活は忙しく勉強する時間を確保することが難しいでしょう。そのため高得点を獲得するためには、効率よく勉強を進めることが大切です。
SPIの対策方法はさまざまありますし、それらを試して対策を進めいくのがおすすめです。ネットを利用する方法や、問題集を活用するなどさまざまな方法があります。ここからは対策方法を3種類紹介します。是非自分に合った方法で対策を進めていきましょう。
以下の記事ではSPIの対策方法についても詳しく解説しています。是非確認してみてください。
①無料学習サイトを活用する
SPIの対策方法としては、無料学習サイトを活用することが挙げられます。インターネット上で無料学習サイトがいくつかあるので、それを利用することでSPIの対策を進めていくことができます。
無料学習サイトではSPIの問題を数多く取り扱っていますし、実際のテストの形式で問題を解き進められるものも多いです。実践的な練習をしておくことで、本番でも緊張せずに解答することができるでしょう。
無料学習サイトの例としては、StudyProなどが挙げられます。是非活用してみてください。
②問題集を活用する
問題集を活用することも、SPIの対策としてはおすすめの方法です。本屋やネット通販で問題集を買って、繰り返し勉強することで対策を進めることができます。SPIの試験は制限時間が短いため、問題形式に慣れることも大切です。そのため問題集を繰り返し勉強することで出題傾向などを理解することができます。
また問題に慣れておくことで、本番でも素早く解答することができるでしょう。そのため問題集での対策は本番でもスムーズに解き進め、高得点を目指すことが可能といえます。
問題集はさまざまなものが出版されていますが、『分かりやすさバツグン! あっという間に対策できる! 最速マスター SPI3&Webテスト 2019年度版』などがおすすめです。この問題集ではSPIだけではなく、他のWEBテストの対策もできますし、就活対策を効率的に進めることができます。是非参考に活用してみてください。
③セミナーに参加する
セミナーに参加することでもSPIの対策を進めることはできます。高得点を獲得したいのであれば積極的に参加するとよいでしょう。セミナーは全国各地でおこなわれています。【SPI_セミナー】と調べるとよいでしょう。
セミナーによって内容は異なりますが、実際に問題を解き進めながらSPIの対策ができる場合も多いですし、SPI対策の問題集などが配布される場合もあります。
また高得点を獲得するためのポイントやおすすめの勉強方法などを教えてもらえる場合あります。つまりセミナーに参加することで効率的に高得点を目指すことができます。
セミナーは有料のものも多いですが、なかには無料のものもあります。無料のものを探す場合には【SPI_セミナー_無料】と調べるとよいでしょう。是非かつようしてみてください。
SPI対策は早めに始めよう
結論からお伝えすると、SPI対策は早く始めるに越したことはありません。就活が始まると自己分析やエントリーシートの作成に時間が取られるため、エントリーシートを提出する前にSPIテスト対策を終わらせておくのがおすすめです。
また希望する企業が多岐にわたる場合、WEBテスト対策に時間がかかることが予想されるので、あらかじめ実施されるテストを確認することで早めに対策をすることができます。
早めのWEBテスト対策で、就活最初の関門を突破しましょう。