面接

面接での正しい言葉遣い|印象がUPする敬語と受け答えを解説

面接での言葉遣いによってその人の印象が決まる


面接では言葉遣いが重要視されており、正しい言葉遣いができているかどうか不安に感じている就活生は多いです。面接での言葉遣いが丁寧だと印象は良くなりますが、逆に言葉遣いが悪いと話す内容が良くても印象は良くありません。どのような内容を話すかも大切ですが、それ以上に言葉遣いは大切であり、正しい言葉遣いで発言をしなければなりません。

正しい言葉遣いは一朝一夕で身に付くものではなく、普段の人柄が出ます。そこから就活生の評価を決めている面接官は多いため、好印象を与えるためには言葉遣いは注意しておかなければなりません。言葉遣いを正すためにも、どのような言葉を使えばいいのかを知って、綺麗な言葉遣いで好印象を与えていきましょう。

面接官の視点に立ってみることが大事

面接官は、質問の回答内容だけで合否を判断しているわけではありません。言葉遣いはもちろん、身だしなみなどもチェックしているのです。面接選考を突破するためには、面接官の視点に立つことが1つのポイントです。面接官の視点を知ると、見られている部分の対策を考えられるからです。

そこでご紹介するのが、面接評価シートです。この資料には、面接官が見ているチェック項目が記載されています。内定を勝ちとるためにも、ぜひ活用してください。

 

面接での言葉遣いのマナー

面接での言葉遣いでは、敬語を使いますががそれだけではなく他にもさまざまな点に注意しなければなりません。使用する言葉によって与える印象は違ってきますし、好印象を与えるためには面接に合わせた言葉を選んで話していかなくてはいけません。

言葉遣いを身に付けるには、面接で使うべき言葉をきちんと理解しておく必要があります。

①自分のこと:「わたくし」

面接では自分について話す機会も多いですが、話すときは「わたくし」と使うようにしましょう。「わたし」でも悪くはありませんが、少し硬めでビジネスシーンでの主流である「わたくし」を使うことで、より好印象を与えられます。

「わたくし」と使うと、ビジネスマナーの理解度が伝わりますし、社会人としての自覚が備わっていることもアピールできます。「僕」、「俺」などの一人称は減点対象ですので使用しないように注意してください。最低でも「わたし」、余裕があれば「わたくし」と使って自分の考えを話すようにしましょう。

②文末:「です」「ます」

面接では文末の言葉遣いにも注意が必要で、基本的には文末は「です」「ます」の丁寧語を使います。文末に丁寧語を使うだけでも、文章全体の印象は柔らかくなります。文末は「です」「ます」が主流ですが、「わたくし」という主語に対しては「おります」の方が収まりの良い場合もあるので注意が必要です。

状況に応じて言葉は変化させて使うことが大切であり、違和感のない言葉遣いを心がけていきましょう。また面接では「です」「ます」ですが、履歴書などに書く場合は常体の「だ」「である」でも問題ありません。面接のときのみ敬体を使用しますので、履歴書では書きやすい方を使用しましょう。

③相手先企業:「御社(おんしゃ)」

面接では相手先の企業について言及する場合も多いですが、相手先企業は「御社(おんしゃ)」という表現を使いましょう。企業名を挙げて話すのもマナーとしては良くありませんので、必ず「御社」と伝える必要があります。「御社」に似た言葉としては「弊社」などがあり、面接官が使用する場合も多いです。

「弊社」は「自社」を言い換えた表現ですので、企業に在籍している人が使う言葉です。間違って使用しないようにしましょう。また相手先の企業を言うときには「貴社」と表現する場合もありますが、これは履歴書などの書面で言及する場合のみ使用します。書面では「貴社」ですが、相手と話すときには「御社」を用いますので、間違えないように覚えておきましょう。

尊敬語と謙譲語の使い分け

敬語にもさまざまな種類があります。敬語は「です」「ます」などの丁寧語だけではなく、尊敬語や謙譲語もあり、これらの違いを理解しなくてはいけません。

特に尊敬語と謙譲語の違いを正しく理解できていない人は多く、これが敬語を理解する上で最もハードルの高い部分でもあります。尊敬語と謙譲語は似ていてややこしいと感じる人も多いですが、正しい使い分けが大切ですので、その違いを理解しておきましょう。

尊敬語:主語は相手やその場にいない目上の人

尊敬語の場合、主語は相手やその場にいない目上の人になります。動作の対象は自分ではなく相手になりますので、相手の行動などを指して使用します。「言う」→「おっしゃる」、「見る」→「ご覧になる」、「行く」→「いらっしゃる」などになり、これらはよく使用しますので覚えておきましょう。

「人事の○○さんが言っていた」は「人事の○○様がおっしゃられた」となりますし、相手の発言に対して敬意を表す際に尊敬語を使用します。そのため自分が行動を起こした際に尊敬語を使用することはありませんし、使うと間違いになりますので注意が必要です。「私がご覧になる」などの表現は間違いになりますので、誰が動作をおこなったかを意識して尊敬語を使用しましょう。

謙譲語:主語は自分で相手より自分がへりくだる

謙譲語の場合は主語は自分で、相手より自分がへりくだる際に使用します。動作の主語は自分自身になりますので、自分が何かを行動するときに謙譲語を使います。「言う」→「申す」「申し上げる」、「見る」→「拝見する」、「行く」→「参る」「伺う」など一つの言葉でもさまざまな表現がありますので注意が必要です。

「明日面接に行きます」は「明日面接に伺います」や「明日面接に参ります」などと表現します。どちらを使用しても問題はありません。同じ言葉を連続して使うと語彙力が乏しいと思われる可能性がありますので、使い分けも考えていきましょう。面接では自分を語ることが多いため、謙譲語を覚えておく必要があります。

尊敬語・謙譲語の使い分け一覧

それでは実際にどのような言葉が「尊敬語」・「謙譲語」になるのか例を挙げてみていきましょう。以下、基本的なものを例題と共に集めてみました。

1、「見る」
尊敬語→ご覧になる
例)こちらをご覧くださいませ
謙譲語→拝見する
例)〇〇を(私が)拝見します

2、「いう」
尊敬語→おっしゃる
例)今、何とおっしゃいましたか?
謙譲語→申す・申し上げる
例)(私が)申し上げたことは…

3、「行く」・「来る」
尊敬語→いらっしゃる・お越しになる
例)〇〇様はお越しになりましたか?
謙譲語→伺う・参る
例)明日(私が)、そちらに参ります

4、「もらう」
尊敬語→お受け取りになる
例)〇〇をお受け取りくださいませ
謙譲語→いただく
例)お水をいただけますか

5、「いる」
尊敬語→いらっしゃる
例)あちらにいらっしゃる〇〇様が…
謙譲語→おる
例)私はオフィスにおりますので…

その他、「食べる」の尊敬語は「召し上がる」、謙譲語は「いただく」、「聞く」の尊敬語は「お聞きになる」、謙譲語「拝聴する、うけたまる」、などもビジネスシーンでもよく使われるので覚えておいて損はありません。

面接で気を付けたい言葉遣い

人の第一印象は3~7秒で決まると言います。全ては外見で決まる訳ではありません。声や話し方も含まれます。面接の際は、たかが言葉遣いと思わず、きちんとした言葉遣いをしましょう。以後ビジネスシーンで使うことも少なくありません。今のうちから使い分けができるようになってください。

クッション言葉

「クッション言葉」について例を挙げてご紹介します。

例)電話口やメールなどで依頼をする際にまず、
恐れ入りますが…
大変恐縮ですが…
お手数をおかけしますが…
お忙しいところ申し訳ございません…

など直接こちらの依頼に入るのではなく、その前にこのような「クッション言葉」を添えて使います。こうすることで相手を気遣い、物事がスムーズに運ぶ雰囲気を作り出します。その他の用例ですが、

「失礼ですが〇〇様でいらっしゃいますか」
「差支えなければ、〇〇についてご教示いただけますか」
「よろしければ(私が)〇〇をいたします」
「申し訳ございませんが、〇〇していただけますか」
「よろしければ、〇〇を伺ってよろしいでしょうか」

などもビジネスシーンでよく耳にするフレーズです。

断りの言葉

面接が進むにつれ、どうしても参加できないイベントやお断りしなければいけない先輩との食事なども出てくるでしょう。また日常生活でも「相手の依頼を断る」ことはよくあることです。ただ単に「参加できません・できかねます」や「お断りいたします」はシンプルで明快な答えですが、とてもつっけんどんで冷たい感じがやはりします。これを

せっかくのお誘いですが…
誠に不本意ではございますが…
私事で大変恐れ入りますが…

などのクッション言葉を理由の前に添えると、やわらかいものの言い方になります。相手の依頼を断ることは、いくつになっても難しいものです。メール等、相手の顔が見えない場合はなおさら、このような気遣いが大切になります。

そのほか

日常生活で使われている方も多い「了解」は、目上の方が目下に使う言葉です。面接官・会社の上司には当然使えません。正しくは「承知いたしました」や「かしこまりました」です。その他には「よろしかったでしょうか?」も有名な間違いフレーズです。正しくは「よろしいでしょうか?」です。

「おっしゃられる」・「拝見/拝読させていただきました」・「伺わせていただきます」のような二重敬語も間違いやすいです。それぞれ正しくは、「おっしゃった」、「拝見/拝読しました」、「伺います」です。「よろしかったでしょうか?」などバイト言葉として随分と浸透した感がありますが、間違った日本語です。正しい日本語を身に着けることはビジネスマナーの一環です。

好印象を与える面接での話し方&受け答え

面接では言葉遣いも大切ですが、それだけではなく話し方や受け答えなども大切です。いくら言葉遣いができていても、話し方などが悪ければマイナスの印象を与えてしまいますし、面接を突破できません。

面接では何か一つに秀でていればいいわけではなく、マナーが一通り身に付き、基礎的な部分がしっかりできていることが評価されるケースも多いです。話し方や受け答えも細かくチェックされていますので、好印象を与えられるようにポイントを知っておきましょう。

①「あの~」「えー」「まー」と伸ばさない

「あの(さー)」、「え(っと)ー」、「まぁ、そうですね」など、その言葉自体には意味のない「有声休止」といわれるものを会話の始まりに付けていませんか。普段の会話であれば、出ている人も多いでしょう。「あの~…」・「えー」・「まー」などの口癖は、TVやラジオでも聞いていて耳に付きます。それと同じで、質問の答えの度に「あの~…」・「えー」から始まると、どうしてもその部分が気になってしまうものです。

「自分がどのような話し方をしているのか」や「つい使ってしまう口癖」については、面接前にボイスレコーダーなどを用いてチェックしてみましょう。

②語尾は伸ばさず言い切る

面接では話し方も細部までチェックされており、語尾は伸ばさず言い切りましょう。。語尾を伸ばしてしまうとだらしない印象を与えてしまいますし、言葉遣いも乱れて聞こえやすくなってしまいます。「私は〜」「で〜」と句点の区切りで少し上がり気味に伸ばしたり、「こう思いました〜」と語尾を伸ばしたりする人は要注意です。癖が出ないよう練習しておきましょう。

語尾を伸ばすのは、面接だけではなく、社会人になってからもマイナスの印象を与えるため、いまのうちに直しておきましょう。語尾を伸ばさずきちんと言い切って話すことで、きっぱりと話す印象を与えられ、意思の強さもアピールしやすくなります。

③「アレ」など抽象的な表現はしない

普段から自然と使ってしまうことも多いだけに、違和感を感じないかもしれませんが、面接の場などではできるだけ抽象的な表現は避けましょう。「アレ」や「それ」「その」だけでなく「とても」や「しばらく」なども該当します。「アレ」、「それ」ではなく指しているものを明確にしましょう。また「とても」や「しばらく」は人によって捉え方が異なりますので、例を用いて表現するなど、相手に伝わりやすくしましょう。

④はっきりとあいさつする

面接で好印象を与えるためには、はっきりとしたあいさつも必要です。最初のあいさつはまさしく面接の流れを決める第一声なので、ハキハキと明るくしましょう。あいさつで声が小さいと暗い印象を与えてしまったり、自信がないなどの印象を与えてしまいますので注意が必要です。

最初のあいさつによって第一印象は決まりますし、第一印象をいかに良くできるかが、面接攻略のポイントでもあります。また面接では入室時のあいさつも大切ですが、面接前の受付などでのあいさつも大切です。面接は企業に入った瞬間から始まっていますし、受付での振る舞いなどが見られているケースもあります。企業に入った瞬間から油断なく、受付でも元気よくあいさつをするようにしましょう。

⑤大きな声でゆっくりと話す

明るくハキハキと話すのは最初のあいさつだけではなく、面接中は常に大きな声で話すことが大切です。小さな声で話してしまうと聞き取りづらくなってしまいますし、暗い印象を与えてしまいます。また声のボリュームだけではなく、話すスピードにも注意が必要で、早口にならないようにゆっくりと話しましょう。

大きな声でも早口になってしまうと聞き取りづらくなってしまうので、相手が聞き取りやすいような配慮が大切です。面接では緊張してしまう人も多く、緊張すると普段よりも早口になってしまいがちです。緊張自体に問題はありませんので、早口にならないようにゆっくりと大きな声で話すことを意識し、明瞭に話して聞き取りやすさにも配慮しましょう。

⑥相手の目を見て話す

面接では相手の目を見て話す姿勢も大切であり、姿勢によって自信を持って話していることがわかります。自信がない印象を与えてしまうと、暗い印象や受動的な印象などマイナスの評価に繋がってしまいますので注意が必要です。目を見て話すのが緊張してできない場合は、面接官の鼻やネクタイのあたりを見ながら話すのがおすすめです。

鼻やネクタイのあたりを見て話すことで、視線は面接官を向いていますし、緊張せずに話せます。

⑦相手の話をよく聞く

面接では話し方を細部まで意識する必要がありますが、それだけではなく相手の話をよく聞く姿勢も大切です。自分の話ばかりに一生懸命になり、相手の話を聞いていないと印象が良くありませんし、自分勝手な印象を与えてしまいます。相手の話はよく聞き、しっかりと内容を頭に入れることが大切ですが、相手の話を聞いているとわかるようにうなずいたり、リアクションも大切です。

いくら内容をしっかりと頭に入れ、話を聞いているつもりでいても、それが相手に伝わらなければ意味はありません。聞いていることをアピールするためには、相手の目を見て頷くなどの工夫が必要です。話しばかりに集中しすぎないように注意して、聞き方の姿勢も意識しておきましょう。

⑧話すのは相手が完全に話し終わってから

面接は質疑応答の形式で進みますので、面接官が質問をし、就活生がそれに回答することの繰り返しで進んでいきます。話す順番としては面接官→就活生→面接官となりますが、話すのは相手が完全に話し終わってからでなければなりません。

相手の話が終わらないうちに話し始めてしまうと、きちんと話を聞いていないと思われてしまい、印象はよくありません。話を聞いているとをアピールするためにも、相手の話が終わったら、心の中で1秒カウントした後、「はい」とうなずきながら返事をして話し始めるとようにしましょう。面接ではお互いにコミュニケーションを取ることを意識する必要がありますので、会話のテンポを崩さないように注意が必要です。

正しい言葉遣いで面接を突破しよう!

面接では話している内容はもちろん、話し方や言葉遣いなども評価されていますので、細部まで注意を払わなければなりません。特に言葉遣いは重要視されているポイントであり、敬語が正しく使えているかどうかが見られています。敬語は目上の相手を敬うための大切な言葉ですので、面接官に対しては正しい敬語で話さなければなりません。

敬語は就活だけではなく、就職後にも必要ですし、ビジネスマンの基礎能力の一つでもあります。敬語が身に付いているかどうかで印象は大きく変わりますし、その他の細かいマナーができているかによって評価も違ってきます。面接攻略のためには敬語とマナーは必須ですので、正しく身に付けて好印象を与えていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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