面接対策

就活面接の質問と回答例15個|一次・二次・最終で聞かれる質問対策

事前準備を制する者は就活を制する!

面接でよく聞かれる質問には、どのようなものがあるのでしょう。受験する学校によって、選考の段階や企業によって聞かれる質問は異なります。しかし、それでもよく聞かれる共通の質問というものは存在しています。面接は事前の準備によって結果が決まると言われていますので、基本的な質問にはどのように答えるのか、しっかりと準備をしておくことが大切です。

面接でよく聞かれる質問は自身のプロフィールを問うものから、個人の人間性を問うものまでバリエーションは様々です。面接はひとつの質問に回答することができれば合格というものではありません。様々な質問の回答をトータルで評価されますので、質問を想定して事前準備を進めておきましょう。

一次面接でよく聞かれる質問

一次面接で企業側が見ているポイントは、聞かれたことに適切に答えられるかなどの基本的な部分です。企業の雰囲気に合っているかや、身だしなみなどの第一印象も見られている部分になります。ですので面接官は就活生が答えに困ってしまうような、唐突な質問はしないと考えて良いでしょう。

聞かれていることをちゃんと聞き、しっかりと答えて会話のキャッチボールを適切に行えば問題はないです。落ち着いて元気良く答えていきましょう。次によく聞かれる質問をご紹介していきます。

自己紹介をしてください

どのような面接であってもほとんどの場合でされる質問が「自己紹介をしてください」という質問です。面接は履歴書を見ながら行うことが基本ですので書類と面接者に間違いがないかを確認するために行われます。しかしこれは事務的な確認だけではなく、すでに面接の評価はスタートしています。

自己紹介をする際には自身の名前や学校名を言うだけではなく、持っている資格や趣味など自身の情報を盛り込むようにしましょう。自己紹介で興味を持ってもらい、そこから話が広がる場合もありますので、質問の糸口をつけるためにも自分の情報を伝えてください。

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回答例

○○(学校名)から来ました。○○(名前)と申します。英語に興味があり、現在英検1級の取得に向けて勉強中です。本日はよろしくお願いします。

志望動機を教えてください

就活の場合に頻出であり、非常に大切になる質問が「志望動機を教えてください」というものです。ここでは企業研究がしっかりとできているか、入社への意欲があるかという点が見られています。入社後どんなことがしたいかも併せて伝えるようにしましょう。

回答例

私は御社で営業職として働き、○○(企業の商材など)の魅力をさらに世に広めていきたいと考えています。私は小さい頃から○○に触れて育ち、自分の身の周りに当たり前にあるものだと思っていました。
しかし海外に留学した際に○○は日本独自の、さらに言えば関西独自のものであるということに気づき、寂しさや○○がない不便さを感じました。私は留学で培った語学力やコミュニケーション能力を活かして○○の存在を広め、御社に貢献したいと考えています。

学生時代に打ち込んだことは何ですか

学生時代に打ち込んだことを質問してくる意図は、その人の強みを見ることにあります。学生時代に打ち込んだ経験というエピソードの中で活かされた強みを聞くことで、単に「私の強みは〇〇です」と聞くより、その強みを自社でどう活かせるかをよりイメージしやすくなるのです。

回答例

私は学生時代、イタリアンレストランのアルバイトに打ち込みました。その中でお客様から、「どのワインがおすすめかな」と質問を受ける機会が多々ありました。そのような質問に当初答えることが出来ず、はがゆい思いをしていました。
そこで私は、ワインに関する最も困難な資格の一つである「ワインエキスパート資格」を取得し、それを活かすことにしました。「従業員全員のワインに関する知識を深めること」と「それぞれのワインの違いを分かりやすく伝えること」が重要だと感じ、この二つの課題の克服に取り組みました。
従業員のワインの知識を深めるために、週に2回従業員向けの勉強会を1年間継続して行い、またそれぞれのワインの特徴を分かりやすくまとめたワイン専用のメニューを独自に作成しました。これらの結果、店全体のワインの売り上げは1.5倍程度向上し、店の売上に大きく貢献することが出来ました。

長所と短所は何ですか

長所と短所を聞く理由としては、その人の人間性を見ることがあります。特に短所に関しては、その短所の内容について見られるケースはあまり多くはなく、短所をしっかりと自覚できているか、その短所とどう向き合っているかを知ることで、その人の人間性を見極めているのです。誰しも長所、短所があるものです。長所、短所を自覚できていること、短所に関しては、それとどう向き合っているのかを伝えるようにしましょう。

長所の回答例

私の長所は調整力です。わたしはテニスサークルに所属し、大学2年次からはサークルの会長として日々活動していたのですが、このサークルは、離れる人が続出しているという大きな問題を抱えていました。
初心者から経験者まで所属している一方、練習できるスペースは限られていたため、どうしても経験者が優先されてしまい、その結果初心者の人たちの不満が高まっていたのです。
私は、同期に経験者が多かったことと、自分自身は初心者であったことから、この両者をうまくつなぎ合わせるべく尽力しました。経験者は『よりプレーのスキルを上げたい』と思っている一方、初心者は『とにかくプレーすることを楽しみたい』と考える人が多く、その違いが双方の不満となっていることがわかりました。
そこで私は、『経験者と初心者でのダブルス』を参加条件とする大会を他のテニスサークルも巻き込み企画し、実施しました。この試合に向かう練習を通じて双方が双方の意見に耳を傾けるようになり、結果、大学3年次にはサークルを離れるメンバーがついに0人になりました。
このダブルス大会は現在恒例化しており、他サークルと共同で大学全体を巻き込んだイベントとなっています。

短所の回答例

私の短所は視野が狭まってしまうことがあることです。やらなければならないことが同時期に多く重なってしまうと、本来全体を見て優先順位をしっかり設けてから物事を進めるべきですが、つい目の前のものをこなすような進め方をしてしまうことがあります。
現在は時間を効率的に使うスキルを身につけるためにも、このような状況に直面した時には、一度頭の中を整理して、優先順位を意識して物事を進めるよう努めています。

希望する職種と理由を教えてください

この質問は自己分析と企業研究がしっかりと行えているのかを見るために行われています。自分の強みが何であるのかをしっかりと把握できているのか、その強みを自社においてどのような形で活かすことが出来ると考えているのかを論理的に説明することが出来るのかが試されているのです。

企業にとって採用活動で求める人材とは自社の発展に寄与してくれる人材です。いくら優れた強みであっても、自社の発展に寄与できない強みであれば企業にとって価値はないのです。その点を理解できているかを見る上で、このような質問はなされるのです。

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回答例

私は営業担当としてコンサルティング営業活動に従事したいと考えています。私は学生時代の家庭教師のアルバイトの経験から、目の前の人の課題を把握し、その課題を解決へと導く力が身に付き、またそのように目の前の人の課題を解決へと導く活動にやりがいを感じるようになりました。
営業担当者として目の前の人のニーズがどこにあるのかを把握し、そのニーズに合った提案活動を行っていくことで課題解決を行っていきたいと考えています。

二次面接でよく聞かれる質問

二次面接は一次面接の場合とは違い、面接官は活躍できる人材かどうかを見極めなければいけないため、就活生にとっても狭き門になります。準備をしていなければ答えづらい質問も多数です。

面接の質問はしっかりとした内容を答えるということがベストであり、たとえ詰まっても中身のある回答ができれば良い評価を得ることはできます。しかし中身のない答えだったり、沈黙してしまうと低評価、あるいは全く評価の対象にならない場合もあります。まずは適切な自己PRを交え答えるということが大切です。

あなたの尊敬する人物は誰ですか?

よく聞かれる質問としては「あなたの尊敬する人物は誰ですか?」というものがあります。この質問では単に誰を尊敬しているのかだけではなく、どのような点を尊敬しているのか、それに近づくためにどのようなことを心がけているのかなどを伝えることが大切です。尊敬する人物は必ずしも歴史上の人物である必要はなく、身近な人を題材にしても構いません。

回答例

私の尊敬する人物は父親です。仕事で忙しく、帰りが遅くなる日も多いので疲れが溜まっているはずですが、休みの日には疲れを見せずに母を手伝っているところがすごいと思いました。私は父のような立派な父親になるためにもまずは母の手伝いをし、どんな時でも常に笑顔でいるように心がけています。

入社してやりたいことはありますか?

入社してやりたいことを聞かれる意図は、志望意欲はもちろんですが、企業の業務内容の理解度や入社した場合、戦力として働けるのかどうかを見られています。しっかりと企業について調べて仕事内容を把握しておかないと答えられない質問です。自分をアピールできる質問になるので、しっかりと答えられるようにして面接官に好印象を残しましょう。

回答例

◯◯◯の業務に携わりたいです。なぜかというと、○○は今後多くの人に求められる市場だと感じるからです。私が〇○の事業に携わることになりましたら、学生時代に培ったマーケティングの知識を活かしたいと思っております。また、この業務に携われるよう◯◯◯の資格を取得するため勉強をしている最中です。

○○というニュースについてどう思いますか?

面接では時事問題について問われることも多く「〇〇というニュースについてどう思いますか?」という質問も頻出です。時事問題を問う質問では世間のことにどれだけ興味を持つことができているか、それに対してしっかりと自分の意見を持つことができているかが問われています。

また質問の答えから人間性も問われていますので、自身の答えを明確にし、そのように考える根拠を伝えていきましょう。これらの質問に回答するためには時事問題の知識が必要になりますが、題材についての知識がない場合は素直に分からないと答えるようにしてください。

回答例

○○については私は反対派です。なぜなら××だからです

5年後はどうなっていたいですか?

5年後にどうなっていたいかという質問は、企業の事業内容やビジョンへの理解度の確認と、自分自身のキャリア形成についてどう考えているのかを見るためにおこなわれます。
まずは、企業の5年後のビジョンを理解しなければなりません。企業の公式ホームページなどをチェックして、今後の事業展開をよく調べる必要があります。

企業のビジョンの上に自分自身の入社後のビジョンを重ねましょう。独りよがりな目標設定ではなく、企業の発展と同じベクトル上に目標を設定することが大切です。企業研究、自己分析のどちらが欠けても求められる回答はできませんので、しっかりと準備しておきましょう。

回答例

私は5年後までに、御社の東南アジア戦略の拠点となる中国、深圳事業所で営業マネジャーとして勤務したいと考えています。御社が国内と中華圏で成功したモバイルビジネスをタイやインドネシアを中心とした東南アジア諸国へ本格的な展開を進められていることに大変感銘を受けました。
私も参加できるよう、Eラーニングを利用して英語とビジネス中国語の勉強をしようと考えており、3年後に中華圏に配属されることが当面の目標です。

あなたにとって働くとは何ですか?

これは回答が難しいわりに頻出の質問です。この質問は、企業が求める働き方にあった人材かを見極めるために行われます。「バリバリ働いてお金を稼ぎたい」「休日やアフターファイブを充実させたい」など、企業が求める働き方と応募者が理想とする働き方に乖離があればミスマッチが起こってしまいます。

企業はこの質問をすることで応募者のワークライフバランスに対する考え方を知ってミスマッチを防ごうとしています。注意点は、抽象的な回答にならないようにすることです。企業はこのように抽象的で回答が難しい質問を投げかけることで、考える力を見極めようともしています。具体的な回答ができるように準備しておきましょう。

回答例

私にとって働くとは、自己成長しながら社会貢献をすることです。学生時代に飲食店で接客のアルバイトをしていましたが、仕事を通じてチームで働くことの素晴らしさを学び、人間的に成長することができたと考えています。
また、お客様から感謝の言葉を頂いたとき「人を喜ばせる」ということで社会貢献をしていると実感しました。そのような経験から、働くということはお金を稼ぐためだけではなく社会に貢献していくものでなければならないと思うようになりましたし、より大きく貢献するためには、自分自身成長していかなくてはならないと考えています。

最終面接でよく聞かれる質問

最終面接は、基本的な資質や業務上必要なスキルについて二次面接までで評価済みであることを前提としておこなわれます。面接官は社長や役員など、採用権限者が出席することが多いです。

「応募者が企業の文化や風土とマッチしているか?」「内定を出したら来てくれるか?(志望度合いは高いか?)」を見極めるための質問をしてきます。よく「最終面接はお見合いみたいなもの」と言われますが、実際はここで落とされる応募者も多く厳しい選考になることもあるため油断は禁物です。

この会社が第一希望ですか?

この質問は、入社意欲を見極めるためにおこないます。内定を出した場合に応募者が入社する可能性はどれぐらいあるのかを見極める質問です。面接中の会社が第一希望の場合は当然そのことを伝えればよいだけですが、そうでない場合は正直に答えてよいか迷うところです。

採用する立場に立って考えてみれば、自社が第二、第三希望だという応募者より第一希望とはっきり答える応募者を採用したいと考えるものです。また、迷うそぶりを見せたり、回答までに時間がかかるのもよくありません。面接の場では当然合格したいという気持ちがあります。

その思いを込めて「第一希望です。」と断言するのがよいでしょう。ただ「第一希望です」という言葉だけでは熱意は伝わりません。自分の就活の軸と企業のビジネスモデルが合致していることを根拠に、「御社でなければダメ」であるという理由を説明しましょう。

回答例

はい、第一希望です。私はゼミで地方自治体のフィールドワークに取り組んでおり、産官連携で新しいビジネスを創造できるICT業界に携わりたいと考えるようになりました。その中でも御社は全国の自治体と医療介護の分野で連携しておられ、医療用ロボットのプログラミングにも積極的に取り組まれている点に感銘を受けました。
文系学部の私ですが、御社なら独自のアプローチで医療の発展に寄与することができると思い、第一希望とさせていただいております。

入社したら入りたい部署はありますか?

この質問は、希望しない部署に配属された場合はどうするか?という意図でおこなわれます。総合職採用の場合、多くは配属部署や職種を選べません。仮に希望部署に配属されたとしても、数年ごとにジョブローテーションがあるため同じ部署に長く勤められるとは限りません。

応募者が「御社で営業の仕事がしたい」「海外事業部に赴任したい」など特定の部署や職種のみを想定していた場合は入社後にミスマッチが起こってしまいますので、それを防ぐためにこの質問をするのです。また、この質問は入社意欲を見極めるためにもおこなわれるため、希望の部署以外に配属された場合でも前向きに取り組む姿勢をアピールすることが大切です。ただし、「特に希望はない」「配属先はどこでもよい」という表現はネガティブな印象を与えてしまうこともありますので注意してください。

回答例

私は人と積極的に関わる仕事がしたいので、営業部に所属して御社サービスの全国展開に寄与していきたいという思いがあります。しかし、どのような部署に配属されても御社の事業に携わることはできますし、人と関わりながら仕事をしていくことに変わりはありません。私はこれから社会に出て学ぶことがたくさんありますので、どのような部署に配属されても一所懸命勤めたいと考えています。

この会社をどうしていきたいですか?

この質問は、会社のビジョンや事業内容への理解度と、応募者の働くことへの姿勢を見極めるためにおこなわれます。会社をどうしていきたいかは、まず会社のビジョンや方向性を理解したうえで答える必要があります。応募者が中途半端な知識で根拠のない理想を語っても、面接官に響かないどころか社会人としての資質を疑われることにもなりかねません。

最低でも、会社の沿革・企業理念から今後の事業展開に至るまでが掲載されたコーポレートサイトは隅々まで読み込み研究することが大切です。また、会社の問題点を指摘し改善策を提案することは熱意や入社意欲を伝えることができますが、単なる指摘に終わらないように注意が必要です。

社会人になると、業務における「課題を発見」し、「施策を考え」、「実行」し、「検証(改善)する」、といったサイクルを回していけるようにならなければなりません。課題を発見するだけの人は「指摘型」と呼ばれ会社では評価されませんので、問題点を指摘するのであれば必ず自分なりの改善策を考えて提案できるように準備しておきましょう。

回答例

御社はデジタルマーケティングの分野でニッチなサービスを展開して大きく成長してこられていますので、さらなる発展に貢献したいと考えております。しかし、この分野は近年新規参入の企業が多くサービス内容も多様化しており、今後は永続的に独り勝ち状態ではいられなくなる可能性もあると思います。
私は、御社が昨年始められたEコマース事業に大きな可能性を感じており、新規顧客層の開拓に注力していくことで新しい事業の柱として成長させたいと、稚拙ではありますが考えております。

他にどんな企業を受けていますか?

この質問は、基本的には応募者の企業選びに一貫性があるかを見極めるためにおこなわれます。面接官は、入社後のミスマッチを防ぐためにも、応募者がほかにどのような企業を受けているかが気になります。同業他社や同職種で募集している企業を中心に受けている場合は応募者の志望動機はわかりやすく、入社後のミスマッチは起こりにくいと考えられます。

しかし業種、職種とも多種多様な企業を受けている場合は、入社後に「本当にやりたい仕事ではなかった」と退職してしまうリスクを考えてしまいます。とはいえ、虚偽の申告をする必要はありません。一見関連性のない業種・職種に見えても、企業選びの軸となる関連性を見出すことができればネガティブな印象を与えることが避けられます。

また、最終面接においては内定後の入社の可能性を推察する目的でこの質問をすることがあるため、最後に面接中の企業第一希望であることを付け加えるといいでしょう。

回答例

御社の他にはA社とB社が来週最終選考で、C社が結果待ちとなっています。私は生活に深くかかわる有形商材を扱う企業に勤めたいと考えていますが、生活の利便性を追求するという点ではICT分野にも興味があるのでC社の選考も受けました。しかし、御社から内定をいただければその時点で就職活動を終了したいと考えています。

最後に何か質問はありますか?

この質問の意図は応募者の入社意欲を見極めるため、コミュニケーション力を試すためおこなわれます。最終面接で最も頻出の質問といっても過言ではありません。注意点は、コーポレートサイトなどを見ればわかる質問を避けることです。事前に企業研究をしていれば、ネットに乗っていないが知りたいこと、面接中に浮かんだ疑問などが浮かんくるばずです。
逆質問は、PRの絶好にチャンスです。どうしても質問が浮かばない場合は、さりげなく自己PRの時間にすることもテクニックのひとつです。

回答例

「先ほど新たな事業展開のお話を聞かせていただきましたが、既存の事業との住み分けについてもう少し詳しくお伺いできますでしょうか?」
「御社には海外展開している事業も多くありますが、入社するまでに勉強しておくべきことは英語の他にどのようなことでしょうか?」
「勉強になるお話しをいただきありがとうございました。恥ずかしながらまだ質問ができるほど整理できておりませんが、持ち前の体力とコミュニケーション力を活かして御社で活躍したいと考えておりますのでよろしくお願いします。」

必見!面接を受ける時の注意点

面接の準備は頻出する質問を確認しただけで終わりではありません。これだけでは面接の準備としてはまだまだ不十分です。前述したように面接は一つの質問に回答することができたからと言ってそれで合格が決まるわけではなく、面接の全てをトータルして評価が決定します。

そして面接の全てとは質問の受け答えだけではありません。面接は面接会場に到着し、面接官の前に立ったときに始まっているのではなく面接当日、あるいはそれよりも前から始まっているものです。面接の受け答えの準備としているだけでは面接で失敗してしまう可能性がありますので、その他のポイントについてもしっかりと確認し、準備を進めていきましょう。

事前準備はしっかりとおこなう

面接では事前準備をいかにできているかで合否を分けます。面接の準備とは質問の受け答えだけではなく、面接当日の持ち物についての確認や面接開始時間の確認、面接会場までのアクセスの確認なども面接の準備に含まれます。せっかく面接の受け答えの練習ができていても忘れ物をしたり、当日遅刻、あるいは時間を間違えるなどしては、大幅に評価を下げてしまいます。

まずはマイナスの評価を受けることなく評価の場に立つということが大切ですので、これらの準備についてもしっかりと進めておきましょう。また企業研究や自己分析も面接準備の一環です。それらは就活を始める前からも準備できるため、面接の準備は早めの行動を心がけるようにしましょう。

言葉遣いには品格が表れる

面接で頻出の質問を知れば、それについての回答をある程度考えておく必要がありますが、その時に回答の内容だけではなく言葉遣いに関しても注意を払う必要があります。どれだけ内容が優れていても言葉遣いができていないとそれだけでマイナスの評価を与えてしまいます。

言葉の意味を間違ったまま使っていれば自分が意図しないイメージを与えてしまう場合もあり、敬語ができていなければ失礼にあたり、当然これもマイナスの評価です。言葉遣いは意識しても簡単に治るものではありません。言葉遣いには品格が表れますので、普段から意識して綺麗な言葉遣いを心がけておくことも面接の事前準備のひとつだと言えます。

新卒の就活で頻出する質問は事前にチェック!

面接では企業ごとに様々な質問がされますので、それら全てを完全に網羅し、対策することは残念ながら不可能です。だからと言って何の準備もしないというのもいけません。面接で出される質問の種類は無限にありますが、それでも多くの場合で共通して出される頻出の質問はあります。

それらについては予測をし、しっかりと準備をしておくことが大切になります。面接の質問は事前準備なしに完璧な回答ができるほど甘いものではありません。準備をしていなければ効果的な回答ができなかったり、回答自体ができず、評価の対象にならない場合もあります。頻出の質問については事前にチェックし、自分なりに回答例を作って面接を攻略するための準備を進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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