履歴書

希望職種を履歴書に記入する方法|「ない」場合の対応も紹介

履歴書での希望職種の書き方が分からない

履歴書には希望職種を書かなければなりませんが、この書き方が分からずに悩んでいる人も少なくありません。自分に合った仕事を探すためには、業界や企業を選ぶ必要がありますが、それだけではなく、職種も選ばなければなりません。同じ企業でも職種によって仕事内容は大きく違っていますし、自分に合った業界、企業、かつ自分に合った職種を選ぶことが大切です。

希望職種は当然人によって違いますので、自身が希望するものを履歴書に書くことは良しとされています。しかし、書き方には注意しなければなりません。希望職種は書き方次第で与える印象も違いますし、評価も違ってきます。履歴書は細部までこだわった作成が大切ですので、希望職種の正しい書き方も理解しておきましょう。

希望職種の書き方で印象を左右する場合もある

履歴書で上手にアピールするためには、希望職種の書き方にも気をつけなければなりません。希望職種の書き方によっては、やる気がないと受け取られたり、反対に厚かましいと受け取られる場合もあります。同じ職種を希望する場合でも書き方を間違えればマイナスの印象を与えてしまいますので、注意しなければなりません。

もちろん書き方によって印象が変わるのは悪いことばかりではなく、上手に記載すればプラスの印象を与えられます。履歴書はひとつの項目で評価が決定するわけではありませんので、細部まで工夫して少しずつ加点を狙うことが大切です。希望職種は書き方次第で好印象にもなりますので、少しでも選考を有利に進めるためにも工夫して記入しましょう。

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履歴書での希望職種の書き方

希望職種は書き方次第で与える印象が変わりますので、工夫して書くことが大切ですが、まずはどのように記入すればいいのかを知っておかなければなりません。希望職種については基本的な書き方が理解できていない人も多く、マイナスの印象を与えてしまっている人もいます。基本的な書き方さえ覚えていれば、マイナスの印象を与えることはありません。希望職種を履歴書に書く場合はどうすればいいのかを知り、ミスなく記入していきましょう。

応募する企業の求人票通りに書く

履歴書の応募職種を書く場合は、応募する企業の求人票通りに書くことが大切です。これは希望職種の書き方としては基本です。企業によって同じ職種であっても、呼び方が異なることがあるため、基本的には求人票通りに記載しなければなりません。

仕事内容としては事務職であってとしても、企業によって呼び方が違う場合はありますので注意してください。求人票通りの職種名が書かれていなければ注意力散漫な印象を与えてしまいますので、必ず確認して間違いのないように書くようにしましょう。職種の名前を間違うと真剣度が低いと思われかねません。

希望する理由も書く

希望職種を書いたらその次になぜその職種を希望するのか、理由を書きましょう。理由の記載により、採用担当者へ意欲を感じさせられます。単に志望する職種名を書いているだけでは、なぜ希望するのかがわかりません。自分がやりたいことを提示するだけでは自分勝手な印象を与えますし、理由もなしに希望するのは厚かましく思われますので注意が必要です。

理由付けにより、仕事に対しての意欲も伝わりますし、志望度の高さもアピールできます。もちろん、ただ理由を書いていればいいわけではありません。理由も正当なものでなければ企業は納得しませんので、待遇などを理由に希望していると書くのは控えましょう。

希望職種がない場合の記載パターン

希望職種がある人は書き方にも注意しなければなりませんが、すべての人に希望職種があるわけではありません。希望職種がない人もいるでしょう。

希望職種がないことで仕事への意欲が低いと思われる可能性がありますので、書き方には充分に注意しなければなりません。希望職種がない場合は、書き方を間違えれば大きくマイナスの印象を与えてしまいますので、上手な書き方を把握しておきましょう。

記入漏れと誤解されない為にも空白にはしない

希望職種がない場合は履歴書に書く内容がありませんし、空白のまま提出してしまう人も多いですが、これはNGです。記入漏れと誤解されないためにも、希望職がない場合でも空白にしてはいけません。たとえ希望職種が無い場合でも、空白にしてしまうと記入漏れと誤解されたり、注意力に欠ける人と思われる可能性があります。

履歴書はどんな項目であっても空欄にしておくのはNGですので、必ずすべて埋めてから提出する必要があります。空欄があると注意力に欠けるだけではなく、やる気がないと思われる場合もあります。希望職種がない場合でも空欄は絶対にNGですので、履歴書はすべての項目を埋めなければならないことを覚えておきましょう。

「貴社の配属に従います」とする

希望職種がない場合でも空欄のまま提出するのは印象が悪くなりますので、きちんと埋めてから提出しなければなりません。しかし希望がないので何と書けばいいかわからず、特になしと書く人もいますが、これも間違いになるので注意しましょう。希望職種がない場合は「貴社の配属に従います」とするのが正しい書き方です。

「特になし」と書くと、意欲的でないと捉えられかねません。「貴社配属に従います」と書いた場合でも、意味としては特になしと同じですが、企業に与える印象は大きく違います。仕事への意欲は充分あり、企業の指針に従って仕事に臨む意志があるとアピールできますので、「貴社配属に従います」と書きましょう。

希望職種が複数ある場合の書き方

希望職種が決まっている場合はそれを書けばいいですが、人によってはなかなか一つに絞れず、希望職種が複数となる場合もあります。魅力的な企業であれば、希望職種が複数に渡ることも少なくありません。希望職種が複数ある場合も、書き方には注意点がありますのでご紹介しましょう。

優先順位をつける

希望職種が複数ある場合は、まずは優先順位をつけて最も就職したいのはどの職種であるのかを考えていきましょう。企業によっては複数の職種を募集しているところもあり、そのため複数の職種を記入することは可能である場合も多いです。しかし、記載可能であっても、複数書くことでどれが本当に志望度が高いものなのかが分からなくなってはいけません。

希望する職種が複数あっても、それが上手に伝わらなければ意味はありませんし、本当に希望するものはどれなのかを明確にしておかなければなりません。複数の希望職種を書く際には自分で優先順位を考え、伝える必要があります。志望度が最も高い職種から順に書き、それぞれ理由も記載しましょう。

軸はしっかりと持つ

希望職種が複数ある場合、軸はしっかりと持ちましょう。軸を持つべき理由としては、希望職種を複数書いて何がやりたいのかわからないという評価のされ方を防ぐためです。希望職種はたくさん書いていればやる気が伝わるわけではなく、複数の記載により結局何がしたいか、どれほど仕事への熱意があるのかが分からなくなります。

これがやりたいけれども両方の職種で可能、御社に魅力を感じているため職種は構わないなどの軸をしっかりと持ちましょう。軸がないとなぜ志望するのか、本当の志望理由が分からなくなりますし、優柔不断な印象を与えてしまう可能性もあります。複数の職種を希望する場合でも、なぜ複数志望するのか、明確な指標が大切です。

複数希望できるかどうか確認する

希望職種が複数ある場合は、そもそも複数希望できるかどうか確認しておくことも大切です。企業によっては複数の職種が用意されている場合もありますが、そのすべてが志望できるとは限りません。選考フローの関係で複数の職種が同時に受けられない場合もありますし、応募条件が限られていることもあるので事前に確認が必要です。

よく確認しないままに、複数の希望職種を書いてしまうと注意力散漫な印象を与えてしまい、マイナスの評価に繋がってしまいます。またしっかり募集要項を確認していないことで、企業への志望度が低いと思われる可能性も高いです。複数の職種が同時に受けられない場合は、履歴書で希望を出しても当然通りませんので、応募前に必ず確認しておきましょう。

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希望職種にならない場合はこだわりを捨てる

希望職種を記入していても、望み通りにならない場合もあります。どうしてもその企業でないといけない場合は、希望職種でなくても受け入れるようにしましょう。専門職の場合は難しいですが、そうでない場合は異動ができる可能性もあります。特に新卒の場合は、いったんその部署に配属されますが、本人の適性を見て短期間で異動になる可能性も十分に考えられるのです。

柔軟さがある方が企業としても採用しやすい

企業に就職すると、すべてが自分の望み通りという訳にはいきません。会社の事業の変化等で部署の異動がおきた場合、「希望職種でなくては嫌だ」といっていては、企業側も扱いずらくなってしまいます。もちろん会社の言いなりになれば良いというわけではありませんが、変化を拒む人よりも、柔軟な方がいいでしょう。そのため新卒の選考時も柔軟さのある就活生のほうが、企業としては採用がしやすいのです。

書く場合は第2希望以降も忘れずに

採用人数の少ない職種は希望としては書かない方が無難ですが、どうしてもその職種を希望したい場合は書いても構いません。本当にその職種を希望するのであれば、希望を書いてもいいですし、難しい職種でもチャレンジする気持ちを持つのは大切です。ただし、採用人数の少ない職種を希望として書く場合は、第2希望以降も忘れずに書くようにしましょう。

複数職種があり、そのうちの1つが採用人数が少ない場合は、第2希望以降もきちんと書き、フォローを入れることが大切です。採用人数に関係なく、募集が出ている以上記載自体は可能ですが、書き方で印象が変わるので工夫が必要です。第2希望以降も書いておくと企業に不安を与えずに済みますし、採用人数の少ない職種でも希望が出せます。

希望職種など自分の希望を上手く伝えて好印象に

履歴書は細部までこだわって作成することが大切であり、希望職種の書き方にまで注意しなければなりません。希望職種が書かれていないと入社意欲が低いと思われますし、希望が書いてあっても書き方次第では厚かましい印象を与えてしまいます。希望職種の記載は、仕事への意欲をアピールするためにも必要ではありますが、書き方には工夫が必要です。

同じ職種を希望する場合でも、書き方次第で与える印象は違ってきますし、評価にも差が出てしまいます。少しでも高評価を獲得するためには、希望職種の書き方にも注意が必要です。希望職種など自分の希望を上手く伝えて好印象を目指し、細かい部分までこだわることで、アピール力の高い履歴書を作成していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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