面接対策

【就活と卒論を上手に両立する方法】面接で質問されたときの答え方

就活と卒論の両立に悩む学生は多い

就活時期と卒論の準備が重なるため、両立に悩む学生は多いです。就活だけでも大変ではありますが、卒論も非常に大変ですし、これらをいかに両立できるかが就職に向けての大きな壁になります。就活が上手くいっても、卒論が完成せずに卒業できなければ意味がありませんし、反対に卒論だけ完璧でも就活が上手くいかないのでは意味がありません。

両立できてこそ卒業、就職が叶いますので、学生時代最後の頑張りどころと考えて、努力を惜しまないことが大切です。就活と卒論の両立は難しいですが、不可能なわけではありませんし、それぞれ上手にこなしている人もたくさんいます。両立するにはどうすればいいのかを知り、最後の最後でつまづかないようにしっかり準備を進めていきましょう。

就活と卒論のスケジュール調整に悩んでいる

就活と卒論を両立させることは難しいですが、上手にスケジュール調整をおこなえば苦労せずに両立できたという人も多いです。就活と卒論を完全に切り離して考えると、スケジュール調整が難しいため、並行してでも進める必要があります。就活中でも卒論の準備を少しずつ進めておくことで、就活終了後に素早く卒論制作に取りかかることができますし、両立もしやすいです。

もちろん就活は単体でも忙しいですし、卒論に時間と手間をとられることへの焦りを感じてしまう人もたくさんいます。バランスの配分は難しいですが、就活の息抜きとして卒論の準備を進めるのがおすすめです。まずは就活に全力で取り組み、気分転換として卒論の研究内容を考えておけば、両立もしやすくなります。

就活と卒論を両立させるコツ

就活と卒論の両立は就活生にとっての大きな課題ですが、コツを知っておくことで両立のハードルもぐっと下がります。どちらもがむしゃらに取り組めばいいわけではなく、コツを踏まえた上で両立を考えることが大切です。

就活をどのように進めるべきか、それと並行して卒論の準備をどの程度進めておけばいいかを知ることで、それぞれの両立もしやすくなります。就活と卒論は両立できなければ大変なことになりますので、上手に進めるためのコツを知っておきましょう。

就活と卒論のスケジュールを把握する

就活と卒論を両立させるためには、まずそれぞれのスケジュールを把握することから始めましょう。両立させるためには、全体のスケジュールを把握することが大切であり、スケジュールが分かっていないと失敗してしまうことが多いです。まず就活の開始時期ですが、基本的には3月から情報解禁、6月から本格的な選考の開始となります。

しかし6月から選考解禁になるのは、あくまでも経団連の指針に従っている企業ですし、実際の選考は3月の情報解禁とともに順次スタートします。そのため3月までには就活の準備を終わらせることが大切です。一方、卒論に関して明確に決まっているのは提出時期のみです。極端に言えば提出日にさえ間に合えば問題はありませんので、そこから逆算して大体のスケジュールを組んでおきましょう。

卒論の着手時期を早める

卒論は提出日から逆算して着手する時期など、詳細なスケジュールを決めておくことが大切です。しかし必ずしもスケジュール通りに進められるとは限りませんし、就活と両立するためには、想定している着手時期よりも早めて行動する必要があります。卒論は長期間にわたる取り組みが必要とされるので、着手時期を早めることが就活との両立にとって大切です。

想定していた時期よりもスケジュールが後ろ倒しになってしまうことも多々ありますし、ぎりぎりのスケジュールを組んでいると提出時期に間に合わない可能性もあります。卒論は早くから制作を進めるに越したことはありませんので、着手時期は常に早めることを意識して、就活中にも少しずつ進めていきましょう。

月ごとの卒論ノルマを課す

就活は企業の動きに合わせて自身のスケジュールを決めなければなりませんが、卒論は自由にスケジュール決めることができます。卒論のスケジュールで明確なものは提出日しかありませんし、早くから取りかかろうと思っていても、なかなか上手く進められないことも多いです。卒論は大変ですし、研究内容によっては面倒なこともたくさんあります。

明確な目標がないとサボってしまい、スケジュールが後ろ倒しになってしまうことも多いので、月ごとの卒論ノルマを課すことが大切です。「〇月までには先行研究の把握を終える」といった目安を決めることで、サボらずに制作を進めることができます。作業工程を段階ごとにわけることで全体の進捗状況もわかりやすいですし、スケジュールも把握しやすくなります。

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就活の場面で卒論が取り上げられるケースもある

就活と卒論は両立するものと考えられているため、切り離して考えている人が多いです。それぞれ両立させるためには、同時並行でおこなうことが大切ですが、並行しておこなうべき理由は他にもあります。

それは就活の場面で卒論のテーマが取り上げられることであり、面接などでどんな研究をしているのかを問われることも多いことなどです。就活の時点では卒論が完成している必要はありませんが、ある程度は進めていないと質問に答えられないので、並行して進めておくことが大切です。

面接で卒論のテーマを問われるケースが多くなっている

面接ではさまざまな質問がされますが、卒論のテーマを問われるケースが多くなっているので注意が必要です。学業の状況を知るために、卒論のテーマについて問われることが多く、回答できないと不真面目な印象を与えてしまう可能性もあります。学業は学生の本分ですので、しっかりと真面目に取り組むことが大切です。

学校の成績が必ずしも仕事に影響するわけではありませんが、成績は良いに越したことはありませんし、何より真面目に取り組む姿勢が重要視されています。学生の本分である学業にきちんと取り組めているかによって、仕事にも真面目に取り組めるかどうかが見られています。学業に熱心ではない=仕事でもやる気がないと評価される可能性があるので注意が必要です。

卒論テーマの選定理由から学生の興味や関心をはかる

卒論について面接で聞く理由としては、卒論テーマの選定理由から学生の興味や関心を図ろうとしていることが挙げられます。テーマの選定理由には、学生の探究心や知的好奇心が反映されているため、それを知ることで何に対して興味を持っているのかを知ろうとしています。

興味や関心があるものを知ることで、その人の個性や考え方、価値観がわかりますし、これは面接においても重要なことです。面接は学生がどのような人物かを知るためにおこなわれるものですし、何に対して興味を持っているのかを把握することでさまざまな情報を得ることができます。興味の対象から価値観が見られていますし、企業に合うかどうかが見られていることもあるので注意しましょう。

卒論への取り組みを通して仕事への取り組み度をはかる

卒論は学生生活最後の壁とも言えますし、完成させるのは非常に大変です。提出日も決まっていますので、上手に作成するためには、きちんとスケジュールを組んで計画的に行動しなければなりません。卒論には計画性や段取り力が現れるため、卒論への取り組みを通して仕事への取り組み度を図ろうと考える企業は多いです。

卒論というひとつの課題に対して、どのように取り組んだのか、アプローチしたのかによって、物事への取り組み方や取り組みにおける姿勢なども見られています。行き当たりばったりに制作を進めていたのであれば、計画性はないと判断され、仕事でも同じように何も考えずに進めると評価されます。卒論への取り組みは、そのまま仕事への取り組みに置き換えられますので、いかに計画的に行動したかをアピールすることが大切です。

面接で卒論のテーマを問われたときの回答ポイント3つ

面接では卒論のテーマを問われることも多いですが、どのような研究をしているのかということだけを伝えればいいわけではありません。研究内容を伝えるのは大切なことですが、伝え方が非常に大切であり、どのように回答するかによって評価は大きく違ってきます。

研究内容を述べるだけではアピールにはなりませんし、高評価を得ることもできません。高評価を得るための回答のポイントがありますので、それらを踏まえて上手に卒論のテーマを伝えていきましょう。

①卒論テーマの選定理由

面接で卒論のテーマについて質問されれば、まずは卒論テーマの選定理由から伝えていきましょう。どのようなテーマで卒論を書こうとしている、あるいは書いているのかだけではなく、なぜそのテーマを選んだのかを伝えることが大切です。面接官は卒論のテーマから何に興味関心を抱いているのかを知りたがっていますし、選定理由を述べることで何に感心があるのかを明確に伝えることができます。

このときに難しい言葉、専門用語などで説明するのではなく、中学生に説明するつもりで平易な言葉を使うことが大切です。卒論は専門分野の研究になりますし、他分野の人は理解できないことも多いです。理解できないことを伝えても意味がありませんので、誰にでもわかるように簡単に伝えていきましょう。

②卒論の進捗

卒論テーマの選定理由を伝えれば、次に卒論の進捗についてを伝えていきます。進行中の卒論への取り組み状況を説明するなかで、全体スケジュールからみた進捗度・計画性・段取り力をアピールしていきましょう。卒論はどの程度進んでいるのか、どれくらいで終わる予定なのかなどをアピールすることで、計画性の高さのアピールにつながります。

全体としてどの程度進んでいるのかがしっかりわかっていないと、卒論をスムーズに制作することはできませんし、段取りが悪いというマイナスの印象を与えてしまいます。このとき進捗度については問われないことが多いです。卒論がほとんど進んでいないから低評価とはなりませんので、現時点でどの程度進んでいるのかを明確に伝えていきましょう。

③卒論テーマが社会にとってどのような意味をもつのか

卒論はいわば大学時代に勉強した内容の総まとめになりますので、それが社会にとってどのような意味を持つのかをアピールすることが大切です。ただ自己満足で卒論を終わらせるのではなく、卒論テーマが社会にとってどのような意味を持つのか、どのような影響を与えるのかを伝えるのがポイントです。

社会にとっての意味を伝えることで、採用側に対して「自分が社会に対する視点を持っている」ことをアピールすることができます。漠然と学業に取り組んでいたのではなく、目的意識を持って取り組んでいたことがわかりますし、好印象にも繋がりやすいです。卒論テーマが必ずしも社会に大きな影響を与える必要はありませんので、どのような意味があるのかを明確に伝えていきましょう。

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卒論テーマについて問われた時の回答例文

卒論テーマは面接で聞かれることも多いですし、回答できるように事前に準備をしておかなければなりません。卒論のテーマは個人によって違いますし、文系か理系によっても違います。

それぞれどのようなテーマかは違いますが、アピールする際のポイントは同じです。卒論のテーマや文系理系に関係なく、ポイントさえ踏まえてアピールできれば高評価を獲得することができます。回答の例文を参考にしながら、自身の回答についても考えておきましょう。

文系例文①

私の卒論のテーマは「地域活性化における商店街の在り方」です。シャッター商店街が増え、住民がどんどん減って地域社会での高齢化が問題になっていることを知り、研究テーマとして取り上げました。研究自体は2年時から行っていますので、卒論の概要は8割完成しており、若干の加筆修正をすれば、11月頃には完成する見込みです。卒論の研究から地域活性化において最も重要なのは、人であることが分かりました。とにかく人がいることが大切で、人がいることで需要が生まれ、そこから経済が発展していきます。研究内容から、人を大事にすることが経済発展に繋がることであると分かり、地域活性化のためには外から人を集めることが大切だと感じました。

文系の例文では、「地域活性化における商店街の在り方」がテーマとして挙げられています。卒論テーマをどのように決めたのか、その選定理由も明確に語られており、何に対して興味を持つのかが伝わっています。

卒論の進捗状況についても細かく述べられており、計画性の高さが伝わり、好印象です。研究内容から何を学んだのか、自分なりに結論付けられており、これも評価のポイントです。ただ研究して終わるのではなく、社会についての視点を持っていることがアピールできています。

理系例文②

私の卒論のテーマは「新エネルギーによるエネルギー問題の解決」です。原油価格の高騰など、エネルギー問題に直面している現代において、新エネルギーは打開策になり得るのかと考え、研究のテーマとして選びました。研究は2年時から行っており、研究内容もすべてまとめることが出来ています。卒論全体の工程としては、研究内容を文字に起こすだけですので、全体で言えば5割は完成していると言えます。研究から新エネルギーは様々な種類があることを知り、エネルギー不足に少なくとも歯止めをかけられることが分かりました。完全に解決出来るかは今後の科学の発展にかかっていますが、現段階で少なくとも問題の進行を緩やかには出来ています。

理系例文では「新エネルギーによるエネルギー問題の解決」が卒論のテーマとして挙げられています。なぜ興味を持ったのかを伝えることができていますし、社会問題をテーマに選ぶことで、社会への視点などもアピールできています。進捗状況についても細かにアピールできており、好印象です。研究内容はすでにまとめてあることで、日頃から真面目に取り組んでいることが分かりますし、計画性の高さと併せて評価されるポイントでしょう。

計画的に取り組み就活と卒論を両立させよう

就活と卒論を両立するのは大変ですが、企業は卒論の取り組みも評価の対象として見ています。卒論への取り組みから学業にきちんと取り組めているかだけではなく、考え方や価値観、人間性なども見られていますので、回答は念入りに考えておかなければなりません。面接で卒論テーマを問われた場合は、自己アピールにつながるような説明を考えて回答することが大切です。

ただテーマを伝えるだけではアピールになりませんので、テーマの選定理由や進捗度、取り組みによって分かったことなどさまざまな内容をアピールに盛り込みましょう。就活と卒論の両立は難しいですが不可能ではありませんし、やり方次第で上手に進めることもできます。それぞれ計画的に取り組み、両立させて学生時代の有終の美を飾りましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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