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【グループディスカッションの評価基準】7つの意識するべきポイント

グループディスカッションの評価基準を知らない人は多い

グループディスカッションに苦手意識を持つ人は多いですが、それは評価基準を知らないからです。評価基準を知らないままにグループディスカッションに取り組んでいる人は多く、何が評価されているか分からないからこそ、難しいと感じてしまいます。選考ではさまざまな部分が評価されており、評価の仕方は企業によって異なっています。

しかしグループディスカッションに関しては業界・企業に関係なく、共通した評価基準があるのでそれを知っておくことが大切です。評価基準を知っているかどうかで、グループディスカッションへの取り組み方は大きく変わります。何が評価されているのかをきちんと理解した上で取り組み、グループディスカッションの攻略を目指しましょう。

グループディスカッションでは何が評価されているのか

グループディスカッションを攻略するためには、まずは何が評価されているのか、そのポイントを知ることが大切です。選考は応募者の人柄や能力を知るためにおこなわれるものですので、グループディスカッションでもそれらが見られています。

しかしただ漠然と人柄や能力全体が見られているわけではなく、あるポイントが注視されており、それによって評価が決定します。人柄や能力は全体的に見られているものの、特に重要視されているポイントがありますので、それらを知っていきましょう。

①論理的思考力

グループディスカッションで評価されているポイントとしては、論理的思考力が挙げられます。物事を論理的に考え、発言できているかが見られており、これができていなければ高評価を獲得することはできません。評価されるには、筋道を立てて物事を考えられることが大切です。

議論を円滑に進めるためには、根拠を示しながら発言しなければなりませんし、突拍子もない主張はマイナスの評価になってしまいます。根拠と結論をしっかりと紐づけして、誰もが納得できる議論を展開することで、論理的思考力の高さをアピールすることができます。また考えをきちんと言語化できるかどうかが評価のポイントであり、イメージを言葉で具現化できるかどうかも評価の対象です。

②協調性

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協調性もグループディスカッションの評価ポイントのひとつです。グループディスカッションではチーム内で協力して議論を進める必要があり、協力できなければマイナスの印象を与えてしまいます。他の人の意見を否定せず、受け入れられることが大切であり、自分の意見も主張しながら他人の意見も尊重しなければなりません。

グループディスカッションでは議論を進めるために適切な発言、主張をしなければなりませんが、他の人が突飛なアイデアを出して議論が停滞してしまうこともあります。このときにも真向から否定するのではなく、一度受け入れた上で全体の議論にどのように反映させるかを考えることが大切です。他人の意見を汲み取り全体に反映できることが協調性ですので、グループ全体のバランスを取ることを意識しておきましょう。

③自己表現力

グループディスカッションでは発言のひとつひとつが評価されており、発言の内容などから自己表現力が見られています。きちんと自分の意見を主張できるか、自分を表現できるかが大切であり、自分の意見を言えていないと評価は下げられてしまいます。グループディスカッションに苦手意識を感じる理由としては、自分の意見を上手く主張できないことが挙げられ、これは多くの人が悩んでいるポイントです。

自己表現が苦手な人は多く、これができないためにマイナスの評価になっている人はたくさんいますので注意しなければなりません。自分の意見だけを主張していればいいわけではなく、協調性も見られていますので、バランスよく発言することが高評価を獲得するポイントです。

④コミュニケーション能力

グループディスカッションではコミュニケーション能力も評価のポイントであり、議論を進める上で周囲と良好な関係が築けているかが見られています。周囲の人と円滑にコミュニケーションが取れていることはもちろん、発言の内容にも注意し、チームの全員が納得できる発言、主張を心がけることが大切です。

説得力を持った発言ができる=コミュニケーション能力も高いと評価されますので、自分の意見を主張するだけではなく、相手を説得するつもりで意見を主張していきましょう。コミュニケーション能力はどんな仕事でも必要なものであり、評価基準に含めている企業は多いです。グループディスカッションから対人スキルのレベルを見ている企業も多く、選考でも重要視されている評価ポイントだと言えます。

⑤議論展開力

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グループディスカッションでは、議論展開力も重視されます。議論展開力とは、文字通り議論を展開していく能力のことであり、たとえば議論を始める前に「時間配分はどうしますか?」という提案をしたり、抽象的なテーマに対し「まずは定義を決めませんか?」と働きかけることです。

議論というものは、基本的に一つの目的に向かって進めていく必要があります。それが見えないまま闇雲に話し合っても、ただの雑談にしかなりません。まずは明確なゴールを定め、そこに向かって話し合いをおこなう必要があるでしょう。

議論展開力の高いメンバーがいれば、本題から反れている時に話の流れを修正したり、残り時間に応じたディスカッションをおこなうことができます。

⑥積極性

積極性もグループディスカッションにおいて重要な項目です。積極性がある人が議論に参加していると話し合いが活発化し、参加メンバーから有益な意見を引き出せる可能性が高まるでしょう。

積極性は、「自分が自分が」のようなエゴとはまた異なります。自分一人が場の主役になって長々と演説するのは、当人は心地よいかもしれませんが、採用担当者から見るとマイナス評価になることが多いものです。

そうではなく、「自分はこう思う」といったような発言をおこない、同時に他人の意見も引き出すのが真の積極性です。議論は一人でおこなうものではなく、複数人の知恵をより合わせなければ意味がありません。

その点、積極性のある人の意見は、議論のきっかけになることが多いのではないでしょうか。

⑦傾聴力

グループディスカッションでは、参加メンバーの傾聴力も評価の対象です。傾聴力とは、文字通り耳を傾ける能力のことです。いかに他人の意見に耳を傾けられるかといった指標になるでしょう。

傾聴力が低いメンバーは相手の意見を聴くことなく、独善的に持論を語る傾向があります。それでは複数人でミーティングをおこなう意味がありませんので、他人の意見に耳を傾け、それを取り入れた上で発言できる人が貴重になるのでしょう。

傾聴力が高いメンバーがいれば、各人の発した意見をより展開させることができます。また、「貴方の意見を貴重なものとして受け止めます」というような姿勢を見せることで、普段シャイなメンバーが口を開くような効果も見込めるでしょう。

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グループディスカッションの評価で知っておきたいポイント

グループディスカッションの評価で知っておきたいポイント

グループディスカッションの評価の基準はさまざまですが、他にも評価を考える上で知っておきたいポイントがいくつかあります。何が見られているかを知ることは大切ですが、それだけではなく、グループディスカッション全体としてどのような評価があるのかを知っておくことも大切です。

個人だけではなく、全体としてどのように見られているかを知ることで、グループディスカッションにも取り組みやすくなります。知っておきたいポイントは大きく2つですので、それらも正しく理解しておきましょう。

絶対評価が基本

グループディスカッションの評価ポイントとしては、絶対評価が基本であることは必ず覚えておきましょう。グループディスカッションは相対評価ではないため、チーム内で合格人数が決められていることはほとんどありません。全員合格の場合もあれば全員不合格の場合もありますので、チーム内でいかに協力できるかが重要です。

チーム内で競争する必要がないため、しっかりと協力することが大切ですし、競争心を持ってしまうことで不合格になる可能性が高くなるので注意しましょう。もちろんチーム内で合否が分かれることもありますが、それは個人としての実力の評価が分かれたに過ぎません。チームに貢献できれば高評価にも繋がるので、競争よりも協調を意識して取り組むことが大切です。

結論=評価ではない

グループディスカッションでは与えられたお題に対してチームで議論を進め、最終的にひとつの結論を導き出します。企業によって結論を出しただけで終わるのか、結論をプレゼン形式で発表するかの違いはありませんが、どの場合でも結論=評価ではないことは覚えておきましょう。

グループディスカッションに正解はなく、どのような結論に至ろうとも、それ自体で評価が変わることはほとんどありません。大事なのは結論に至るまでの過程であり、面接官は過程を重要視して見ています。同じ結論であっても過程の議論の進め方、協力の姿勢、発言内容によっては合否が変わることもあります。取り組みの姿勢が評価されていますので、議論の最中は一瞬たりとも気を抜くことは許されません。

役割はどのように評価されるのか

グループディスカッションでは議論をスタートさせる前に、それぞれに役割を振り分けることが多いです。役割は企業によって、人数によって異なりますが、多くはリーダー(司会者)、発表者、タイムキーパー、書記などに分けられます。

企業によってはその他の役割があったり、チーム内全員に役割がいきわたらないなどケースはさまざまです。グループディスカッションを攻略するためには、役割がどのように評価されるかを知っておくことも大切です。

リーダー=高評価ではない

グループディスカッションの役割ごとの評価を考えたときに、全体のまとめ役となるリーダーが高評価と思われがちです。リーダーになれば高評価を獲得できると考え、立候補する学生は多いですが、リーダーだからといって確実に高評価が得られるわけではありません。グループディスカッションにおける役割はあくまでプラスアルファの評価であり、役割についている=高評価にはなりません。

役割を果たせなければ意味がなく、与えられた役割を果たせなければマイナスの評価にもつながりますので注意が必要です。役割はただ担うだけではなく、全うできて初めて評価の対象になります。リーダーは上手くできれば高評価ですが、難易度も高いので選択する際には注意が必要です。

役割なしでも高評価は得られる

企業によってはチーム全員に役割が行き渡らないこともあります。役割ありとなしでは、役割があった方が好印象、役割につかないことで積極性がアピールできず悪印象と考える人も多いですが、実際はそうではありません。グループディスカッションでは役割がない場合でも高評価を目指すことは可能であり、役割に関係なく取り組み方次第で合格を勝ち取ることもできます。

どんな役割を担うかではなく、グループ内においていかに貢献できたかが重要であり、役割を担っていてもチームに貢献できなければ評価の対象にはなりません。役割がない場合でも議論に積極的に参加し、チームに貢献できれば高評価ですので、役割に縛られない自由な立場として議論に臨むことが大切です。

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グループディスカッションで見落としがちなこと

グループディスカッションでは評価の基準はさまざまありますが、プラスに評価される基準もあればマイナス評価の基準もあります。いかにプラスの評価を得ていても、マイナス評価の基準に引っかかってしまうと、一気に印象が悪くなるので注意しなければなりません。

評価のポイントを知っているだけではグループディスカッションを攻略することはできませんので、何がマイナスに繋がるのかを知ることも大切です。見落としがちなポイントを知っておき、マイナス評価は上手に避けていきましょう。

倫理観も大切

グループディスカッションで見落としがちなポイントとしては、倫理観が挙げられます。グループディスカッションでは主に過程が評価されますので、結論によって評価が変わることは少ないですが、倫理観が欠如した結論はNGです。いかに過程の取り組みが良くても、倫理観が欠如した結論に至ってしまうと、大きくマイナスの評価になってしまうので注意しましょう。

また、その場合は結論だけではなく、結論に至った過程もマイナス評価となる可能性が高いです。自由に議論を進めることはできますが、社会通念上の基本的なルールやモラルは守って議論を進めることが大切です。社会人として、人間としての常識を疑われるような発言をしないように注意しましょう。

同意するだけが協調性ではない

グループディスカッションでは協調性が評価のポイントとして見られており、協調性をアピールするために周囲の意見に同意する人は多いです。協調性は評価のポイントの中でも重要視されているものですし、これをしっかりアピールするのは大切なことです。協調性をアピールするためには、相手の意見を真向から否定しないことが大切ですが、ただ流されるだけでは評価はされません。

相手の意見に流されて、ただ同意することを協調性があるとは言いませんし、周囲に流されやすい、自分の意見を主張できないというマイナスの評価になるので注意が必要です。ただ同意して意見を受け入れるだけではなく、チームのためになるように建設的な議論を心がけることが大切です。

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評価基準を知ればグループディスカッションは怖くない

グループディスカッションを選考の一環として取り入れている企業は多く、これに苦手意識を持っている人も多いです。グループディスカッションは普通の面接とは違っていますし、なかなか攻略できずに悩んでいる人も多いですが、攻略できないのは評価基準を知らないからです。

何が評価されているのか、その基準やポイントを知っておけばグループディスカッションは怖いものではありません。評価基準はプラスとマイナスの両方がありますので、どのようにすれば好印象を与えることができるのか、反対に何をすれば悪印象かも知っておきましょう、それぞれの評価ポイントを理解し、何が高く評価されるのかを意識した上で取り組めば、グループディスカッションは必ず攻略できます。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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