面接対策

【グループディスカッションのタイムキーパー】面接での評価ポイント

グループディスカッションにおけるタイムキーパーの役割とは

グループディスカッションではさまざまな役割があり、タイムキーパーもそのひとつです。タイムキーパーは地味な役割と思われがちですが、意外に人気が高い役割であり、これを選ぶ人は多いです。グループディスカッションでは何らかの役割を担っていることで高評価になると考え、タイムキーパーを選ぶ人も多いですが、さまざまな注意点があります。

注意点が守れていないと、タイムキーパーでもマイナスの印象を与えてしまう可能性があり、選考に不利に働くことも多いです。タイムキーパーはただ時間を測っていればいいわけではありません。実はやるべきことがたくさんあり、重要な役割でもありますので、タイムキーパーが担うべき役割と責任とはどんなものかを知っておきましょう。

そもそもタイムキーパーとは

タイムキーパーについての理解を深めるためには、そもそもタイムキーパーとは何かを再確認しておきましょう。タイムキーパーとは議論における時間管理(意見出し・結論など)をするのが役割です。グループディスカッションは制限時間が決められていますので、その時間内でスムーズに議論を進めるための管理をおこなうのがタイムキーパーの仕事になります。

全体の時間を測ることはもちろん、制限時間内に議論をまとめられるように時間計画を立てることが大切であり、これができていないと役割を果たしたことにはなりません。正確な時間計画を立てて時間内に結論を導き出さなければなりませんので、タイムキーパーは実は難しい役割であることは覚えておきましょう。

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グループディスカッションが苦手な人はタイムキーパーを選ぶ

タイムキーパーは難しい役割ではありますが、グループディスカッションが苦手な人ほどタイムキーパーを選ぶ傾向にあります。グループディスカッションが苦手な人は多く、選考が突破できずに困っている人は多いです。

少しでも高評価を獲得するためには何らかの役割を担うべきだと考える人も多く、それで選ばれやすいのがタイムキーパーです。なぜグループディスカッションが苦手な人はタイムキーパーを選ぶのか、その理由を知っておきましょう。

他の役割に比べて負担が少ないと感じるから

グループディスカッションが苦手な人がタイムキーパーを選ぶのは、他の役割に比べて負担が少ないと感じるからです。グループディスカッションにはさまざまな役割がありますが、タイムキーパーはその他の役割に比べると負担が少ないと思われることが多いです。

たとえばリーダーであれば自身でも発言しながら議論全体を見渡して周囲の発言を促さなければなりませんし、発表者は最後にプレゼンをしなければなりません。それらの役割に比べればタイムキーパーは簡単だと感じる人が多く、苦手な人にも選ばれやすい傾向にあります。グループディスカッションでは役割につくことで評価が上がると考えている人も多く、加点を狙って楽なタイムキーパーを選ぶ人は多いです。

発言しなくてもチームに貢献できるから

発言しなくてもチームに貢献できることも、グループディスカッションが苦手な人がタイムキーパーを選ぶ理由のひとつです。タイムキーパーは時間管理役割であり、時間の配分ができていれば発言自体はそれほどしなくてもいいと考える人が多いです。発言が苦手な人ほどタイムキーパーを選びやすい傾向にあり、時間管理に集中して高評価を狙おうと考えている人はたくさんいます。

グループディスカッションは発言の一つ一つが評価されていますので、しっかり自分の意見を発言しなければなりません。しかし意見を主張するのが苦手な人も多いですし、発言以外でチームに貢献しようと考え、タイムキーパーが選ばれます。グループディスカッションはチームに貢献することで評価されますので、高得点を狙おうと考えてタイムキーパーを選択する人は多いです。

グループディスカッションにおけるタイムキーパーの落とし穴

タイムキーパーはグループディスカッションが苦手な人に選ばれやすい役割であり、苦手な人でも気軽にやりやすい役割と考えられています。しかし実際はそうではなく、タイムキーパーは難しい役割ですし、落とし穴もあるので注意しなければなりません。

取り組みやすく、評価もされやすいと考えてタイムキーパーを選ぶ人は多いですが、それで失敗する人も多いです。失敗してマイナスの評価にならないためにも、タイムキーパーの落とし穴を正しく理解しておきましょう。

ただ時間を測っているだけではダメ

タイムキーパー=残り時間を通知する楽な役割と考えている人は多いですが、これは間違いです。残り時間の通知も大切ですが、タイムキーパーの役割はそれだけではありません。タイムキーパーは時間を測るだけではなく、残り時間に対して議論がどの程度進んでいるのかを考えなければなりません。

議論のどの工程に時間を割くべきか、あるいはどの工程の時間を短縮すべきかなども考える必要があります。議論全体の時間管理をおこなうことがタイムキーパーの仕事だと正しく理解することが大切であり、ただ時間を測っていればいいわけではありません。議論の進行に関与しなければならないため、いわば司令塔としての役割もあることも理解しておきましょう。

タイムキーパー=評価されるわけではない

グループディスカッションでは何らかの役割についていれば評価されると考えている人が多いですが、役割についても評価が下げられることはあります。役割についただけでは評価の対象とはならず、任された役割をいかに全うできるかが重要視されています。タイムキーパーを任されても、それが果たせなければ高評価にはなりませんし、役割が果たせないことでマイナスの評価になりますので注意しましょう。

タイムキーパーは実は難しい役割ですし、時間を測っているだけで本当の役割を果たせていない人は多いです。高評価を狙うつもりでマイナスの評価になっていることも多く、それが失敗の原因でもあります。タイムキーパーの役割を果たすのは簡単ではありませんので、役割を選ぶ際には慎重になりましょう。

グループディスカッションのタイムキーパーで評価されるには

タイムキーパーは難しい役割ですが、しっかりと役割を果たすことができれば高評価を獲得することができます。難しい役割だからこそチャレンジする意味がありますし、上手に役割りを果たすことでさまざまな能力をアピールすることができます。

タイムキーパー=簡単な役割だと考えて時間の通知だけに集中してしまうのは非常に勿体ないです。タイムキーパーはさまざまなことをアピールできる役割ですので、評価されるためにはどのように取り組めばいいのかを知っていきましょう。

①積極的に発言することも忘れない

タイムキーパーで評価されるためには、積極的に発言することも忘れないことが大切です。グループディスカッションでは役割をしっかり果たすことが大切ですが、任された役割を果たしているだけでは評価はされません。役割はあくまでもプラスアルファのものなので、どんな役割についている場合でも他の人と同じように議論で発言をすることが求められます。

役割を全うできるように時間配分に気を配りながらも、積極的に発言することが大切です。積極的に発言をすることで評価されやすくなりますし、タイムキーパーの役割も果たせればさらに高評価を得ることができます。時間管理をしているだけでは高評価は得られませんので、議論に積極的に参加することを意識しておきましょう。

②時間配分の修正が腕の見せ所

グループディスカッション開始前にある程度の時間配分を決めますが、予定通りに進むことは基本的にはありません。予定と実際の議論では必ず時間のずれが生じるため、それを調整するのもタイムキーパーの役割です。時間が足りない場合は議論を急がせ、役割をさらに分担して素早く議論を進めることが大切です。

反対に時間が余った場合は、だらだら過ごさず、議論の見直しをするなど時にはリーダーと同等の働きが求められることも覚えておきましょう。最後まで質を高める姿勢を見せることが大切であり、真剣に取り組む姿勢を見せることで好印象を与えることができます。時間配分の修正こそタイムキーパーの腕の見せ所ですので、予定が狂っても焦らず、冷静に対処していきましょう。

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グループディスカッションで上手に時間配分をするには

タイムキーパーの役割を担って高評価を獲得するためには、まずは時間配分がしっかりとできていなければなりません。時間配分こそタイムキーパーの役割ですし、これができていなければマイナスの評価になってしまいます。

制限時間内に議論がまとまらないと、無条件でタイムキーパーの評価が下げられることは多いため、時間配分を徹底することが大切です。上手に時間配分をするにはどうすればいいのかを知り、タイムキーパーとして活躍して高評価を目指しましょう。

①時間配分は素早く決める

グループディスカッションでは議論を始める前に全体の時間配分を決めますが、これは素早く決めることが大切です。制限時間は限られていますし、時間配分を決めるのに時間をかけてしまうと、議論をする時間がどんどん短くなってしまいます。最初の予定通りに進むことはほとんどないため、設定時間はあとから調整することになるので、大まかな時間配分を1〜2分程度で決めることが大切です。

最初に設定する時間配分はアバウトで構いませんが、必ず余裕をもって時間を設定しておきましょう。余裕を持っておくことで、万が一議論が長引いても対処することができますし、保険の意味でも必ず時間は余らせることが大切です。制限時間オーバーだけは避けなければなりませんので、常に余裕を持った時間配分を心がけましょう。

②残り時間はこまめにチェックする

残り時間はこまめにチェックすることも、上手に時間配分をするためには大切なことです。タイムキーパーは常に残り時間を確認しておかなければならず、これを怠ると時間配分で失敗してしまいます。議論のタイムスケジュールを把握し、現在どの程度まで議論が進んでいるのかをこまめにチェックすることが大切です。

必要であれば議論を先に進めるために残り時間が少ないことを勧告するなどの工夫も大切であり、チーム内で残り時間を共有しておきましょう。時間が余っている場合も、油断せずにどこで時間を使うべきかを考えて、全体をコントロールすることが大切です。時間が余っていてもどこかで予定が狂う場合もありますし、こまめに時間を確認しながらその都度時間配分を考えておきましょう。

③客観的な視点も忘れない

高評価を獲得するためにはタイムキーパーも積極的に発言することが大切ですが、議論に熱くなりすぎるのはNGです。アイデアを出すのはいいことですが、自分の発言によって時間がどんどん経過してしまうのはよくありません。積極的に議論にも参加しながら、常に客観的な視点を持ち、時間配分を考えながら自身の発言量を調節することが大切です。

いかに優れたアイデアを出し、議論を活性化させることができても、それによって議論がまとまらなければ意味がありません。しっかりと発言をしてアピールすることに加えて、タイムキーパーであることも忘れずに、常に冷静さを持つことが大切です。全体のバランスや残り時間とのバランスなども考えながら、熱くなり過ぎないように注意しましょう。

タイムキーパーで高評価を獲得しよう

タイムキーパーは簡単な役割、楽に加点が狙える役割と考えられていることが多いですが、実際はそうではありません。タイムキーパーは議論全体の時間の管理をおこない、どこに時間をかけるべきかなども判断する必要があります。必要に応じて議論を急がせるか、さらに時間をかけるかなどもチームに伝える必要がありますし、司令塔としての役割が求められることも多いです。

タイムキーパーは難しい役割ですが、だからこそ上手に役割を果たすことができれば高い評価を獲得することができます。タイムキーパーは時間をしっかり管理し、制限時間内に議論をスムーズにまとめることが大切です。タイムキーパーに求められる役割を正しく理解し、きちんと役割を全うすることで高評価を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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