面接対策

【面接の流れを理解しよう】入室から退室までのポイントを徹底解説

面接は流れを知ることが攻略の第一歩

面接を攻略するためには、まずは面接の流れを正しく理解しておくことが大切です。面接の流れを理解できていない学生は意外に多く、それが面接に失敗してしまう原因でもあります。流れを知っておくことで、どのように進めていけばいいのかが分かりますので、面接をよりスムーズに進めることができます。

また緊張して頭が真っ白になった場合でも、次にすべきことさえ理解していれば、態勢を立て直すことも可能です。流れを理解しておくことで、本番でも緊張しづらくなりますし、実力を発揮しやすくもなります。面接を攻略するためには、最大限に実力が発揮できることが大切です。面接の流れを正しく理解して、上手に面接を進めて内定の獲得を目指しましょう。

一般的な面接の流れ

1. 入室・着席
2. 挨拶・自己紹介
3. 志望動機
4. 募集している職種内容や自社の説明
5. 就職条件の確認
6. 応募者からの逆質問(質疑応答)
7. 退室

就職の面接試験においては、就活生が企業を訪問して、面接官を相手に質疑応答やお互いの紹介をおこないます。面接試験の流れや質問される内容は、各企業や選考の段階によっても違います。その中で質問される内容として準備しておきたい事柄は、現在の学業の専攻内容、志望動機などです。

これらは多くの企業で必ず質問をされると考えておいて間違いないでしょう。同じ業種や業界を複数応募する場合でも、必ず会社ごとの応答を用意することが必要です。面接試験の前の日に、前もって作成しておいた内容を整理し、復習しておきましょう。面接の前にあらかじめ基本的な流れを把握し、質問内容や注意事項を知っておくと当日に落ち着いて面接に臨むことができます。

面接は企業に到着したときから始まっている

面接に臨む際に気をつけたいのは、面接で評価されているのは本番だけではないということです。面接は面接官の前に立った瞬間に始まるのではなく、企業に到着した瞬間からスタートしています。

いくら面接中に力を発揮できても、面接前の振る舞いが悪ければマイナスの印象を与えて不合格になる可能性もあるので注意しなければなりません。面接を攻略するには面接前から意識することが大切ですので、企業に到着した段階で面接はスタートしていると意識しておきましょう。

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受付でのマナーも評価の対象

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企業に到着すればまずは受付を通りますが、この時点で面接はスタートしていると考えましょう。受付は来客に対応し、社内へと案内する係ですが、単に案内係としてそこにいるわけではありません。就活の場合は受付での印象が面接官に伝わる可能性もあるので、受付の係の人も面接官だと考えて、礼儀正しく元気よくあいさつをすることが大切です。

受付での印象を参考にしている企業は多いですし、受付と面接での対応が違うと、印象が悪くなる可能性があるので注意しましょう。受付と面接での対応があまりにも違うと、裏表があって信用できないと評価される可能性があります。ビジネスマンにとって信用は重要なものですので、信用を損なわないためにも受付の時点から気持ちを引き締めて臨むことが大切です。

待合室でも見られていることを忘れない

受付を済ませれば、面接会場に呼ばれるまでの間、待合室に通されますが、ここでも見られていることを忘れないようにしましょう。待合室での様子を評価している企業は多く、素の部分が見られているので注意しなければなりません。待合室での態度が悪いと、いかに面接で上手に振舞えていてもただ取り繕っているだけと思われてしまいます。

企業は就活生の素の部分を評価していますし、待合室での振る舞い、行動には特に注意しなければなりません。待合室ではスマホをチェックしたり、他の就活生とうるさく話すのはNGです。うるさくしたり、自分勝手に寛ぐのではなく、姿勢を正して呼ばれるのを静かに待ち、面接に向けて集中力を高めておきましょう。

身だしなみにも気を付ける

面接試験では外見的な印象も大変重要です。面接試験というフォーマルな場所において、社会人としてのマナーが身に付いているかどうかをチェックされているといえるのです。身だしなみをきちんと整えることは、大人の常識と考えられています。

面接試験に臨むときには、スーツやシャツにシワや汚れがないかどうかや、ボタンがとれていないか、そして襟や裾がめくれたままで着用していないか、などのチェックをするようにしましょう。出かける前に鏡で全身のチェックをおすすめします。

また、女性の場合はファンデーションがシャツの襟に付いてしまっていないかどうかや、ストッキングが伝線していないかどうかなども必ずチェックしておくようにしましょう。また、靴やバッグなども汚れがついていないかチェックしておくことが必要です

面接では入室の瞬間に第一印象が決まる

面接では会場に入室するまでにもさまざまな部分が見られていますが、面接会場に入室すればそれ以上に細部まで評価されます。特に入室の瞬間は面接官も注意深く見ているポイントであり、入室の瞬間に第一印象が決定しますので注意が必要です。

面接では第一印象が大切であり、第一印象が悪いと合格率は大幅に下がってしまいます。短い面接の時間内で第一印象を覆すのは非常に難しいので、好印象が与えらえるように入室の瞬間は特に注意しておきましょう。

3回ノックをしてあいさつ

入室する際にはノックが必要であり、これは入室時の基本的なマナーです。ノックなしでの入室はマナー違反になりますし、印象が一気に悪くなるので注意しましょう。ノックは3回が基本であり、中の人に聞こえるようにゆっくりと、大きくするのがポイントです。ノックをして「失礼します」と声をかけ、中から「どうぞお入りください」と返事があれば入室します。

ノックをしてすぐに入室するのはNGであり、必ず中の人からの返事を待って入室しなければなりません。ノックをすれば入室していいわけではなく、中の人からの入室許可を待つ必要があります。ノックはあくまで入室の確認であることを忘れずに、中の人の許可を待ってから入室しましょう。

用意されている席まで移動

入室すれば「失礼します」と一礼してから部屋の中に進み、椅子が用意されているのでそこまで移動します。椅子の横に立ち、面接官に促されれば名乗って、あいさつをしましょう。勝手に座るのはNGであり、面接官が「どうぞお座りください」と椅子を勧めてから「失礼します」と断って座るのがマナーです。

また面接では基本的には荷物は会場まで持ったまま移動しますので、カバンは足元に立てて置き、コートがある場合は畳んでカバンに載せましょう。カバンは倒れないように真っすぐ置き、チャックなども開いていないか確認しておくことが大切です。コートもぐしゃぐしゃのまま置くのではなく、ある程度綺麗に畳んで見栄えが悪くならないように置かなければなりません。

自己紹介は事前に考えておく

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面接の最初では自己紹介を求められることがほとんどであり、これはどの業界、企業でも共通しているので、事前に用意しておくことが大切です。入室して着席してすぐに自己紹介が求められる場合もあれば、自己紹介をしてから座るケースもあります。どちらにしても面接の最初に自己紹介が求められるのは確かですので、きちんと答えらえるようにしておかなければなりません。

自己紹介では名前や大学名などを伝えるのはもちろん、自分自身について知ってもらうための情報を交えて話すことが大切です。自己紹介は自分のことを知ってもらうため、興味を持ってもらうためにおこなうものです。基本的な情報を伝えるのではなく、プラスアルファでプライベートな情報も伝えていきましょう。

志望動機で熱意を伝える

面接では、自己PRに力を入れて事前に準備をしている人は多いと思います。自己PRと同じくらい大事なものが志望動機です。志望動機では「自分の得意な分野や性格の分析と、人と比べたときの強みをどう活かせるか」ということと、「入社したい気持ちと意欲がどのくらいあるか」に重点をおいて見られています。

企業についての知識や業務内容を把握していないと、ただ憧れだけで応募しているのでは?と思われてしまいます。曖昧な気持ちのままで面接に臨まずに、きちんと志望動機を整理してまとめておきましょう。また、同時に面接官への伝え方も重要なポイントです。安定している・将来性がある、などの動機は一見とても前向きで好意的な内容なのですが、どうしてもこの企業に入社したいという意欲が伝わりません。そこで、会社研究をした情報を、自分の視点でまとめてから志望する理由を述べるようにするとよいでしょう。

面接中は細部にまで注意が必要

会場に到着し、着席すればいよいよ本格的に面接がスタートします。面接が開始するまでの流れに戸惑ったり、苦手意識を持つ人も多いですが、面接が始まってしまえば安心できるわけではありません。

面接では全体での印象が総合的に評価されていますが、最も見られているのは面接の最中の取り組みです。面接中は細部まで評価の対象として見られていますし、高評価を獲得するためには細かい部分まで意識して、面接に臨まなければなりません。

姿勢や仕草なども見られている

面接中は発言の内容だけではなく、姿勢や仕草なども評価の対象として見られているので注意が必要です。座っているときの姿勢が悪いとだらしない印象を与えてしまい、マイナスの評価に繋がってしまいます。また面接官や他の就活生が話しているときに、きちんと聞いているかも見られていることも覚えておきましょう。

自分の話をするだけではなく、他人の話にも耳を傾ける姿勢を見せることが大切であり、人の話を聞いていないと自己中心的な印象を与えてしまいます。面接は自分のことを知ってもらうことは大切ですが、お互いにコミュニケーションを取り、お互いに理解を深めることが大切です。一方的なアピールでは評価されませんので、面接官との会話を意識しておきましょう。

言葉遣いは重要なポイント

面接では言葉遣いが重要なポイントとして見られています。質問に対してどのような内容で回答するかはもちろん、どのような言葉を使っているかも大切です。同じ回答でも言葉遣いによって与える印象は違ってきますし、評価も大幅に異なります。正しい言葉遣いができていれば高評価になりやすいですが、どれだけ素晴らしい回答でも言葉遣いが悪いとマイナスの評価になるので注意しましょう。

また言葉遣いでも、敬語がきちんとできていなければ印象が悪いので注意が必要です。敬語が苦手な学生は多いですし、面接での難関ポイントのひとつでもあります。敬語は就活だけではなく、就職してからも必要なものですし、就活中にしっかり勉強して身に付けておきましょう。

最後は逆質問で終わることが多い

企業によって質問の内容は異なるものの、面接の最後に逆質問を求める企業は多いです。逆質問では企業への興味関心の強さが見られているので、しっかりと質問をすることが大切です。逆質問がないと、企業への関心が薄く、志望度も低いとマイナスの評価を受けてしまうので注意しなければなりません。

また質問さえしていれば、内容は何でもいいわけではなく、調べればすぐに分かるような内容だと印象が悪くなってしまいます。逆質問は企業研究をしっかりとおこない、それでも分からなかったことについてをについてを聞くようにしましょう。企業によっては複数逆質問が求められる場合もありますので、最低でも2~3つは用意しておきましょう。

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面接力診断はもう試しましたでしょうか?就活では、面接での印象が大きなポイントとなります。自信がないまま本番を迎えてしまうと、理由がわからないまま選考に落とされてしまいます。

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面接では退出時も最後まで気を抜かない

面接は最後の質問が終わればその時点で終了になりますが、面接の評価自体はまだまだ終わっていません。最後の質問を終えた後でも評価は続いており、退室時の様子なども見られていますので注意しましょう。

それまで高評価であっても、最後の最後で失敗してしまうと、印象は悪くなります。面接は最後まで気を抜かないことが大切であり、退出時も油断してはいけません。最後の最後まで意識を緩めずに望むことで、高評価を獲得できます。

きちんとあいさつをして退出

予定していた質問が終了すれば、面接官が「本日は以上です」など面接の終わりを告げます。面接官の合図で面接は終わりますが、面接終了後はすぐに退室していいわけではありません。面接が終了すれば、まずはその場で「本日はありがとうございました」とあいさつをします。その後立ち上がってもう一度あいさつをし、荷物を持って出口に向かいましょう。

部屋を出る前に再度あいさつをし、それから退出するのが退室時のマナーです。退出時には計3回のあいさつが必要ですので、覚えておきましょう。また退室時のあいさつは「失礼します」でOKです。「失礼しました」だと謝っている印象を与えてしまい、不自然に感じられますので、入室時と同様に「失礼します」とあいさつして退出しましょう。

ドアの閉め方にも注意

あいさつをして退出をすれば、ドアを閉めますが、ドアを閉める瞬間まで評価は続いているので注意が必要です。音を立てて勢いよくドアを閉めるのはNGであり、がさつな印象を与えてしまうので、ゆっくりと丁寧に閉めることが大切です。また開けっ放しで退出するのもNGですので、ドアは必ず閉めるようにしましょう。

開けたままでいいと指示された場合はそのままでもいいですが、特別に指示がなければ必ず閉めて退出しなければなりません。ドアを開けたままにしていると、大雑把な印象、細かい気遣いができないなどの印象を与えてしまいます。最後の瞬間まで面接官はチェックしていますので、細かいことですがドアは静かに丁寧に閉めて退出しましょう。

退出後は素早く企業を出る

部屋を出たからといって、面接が終わったわけではありません。退出後も誰が見ているか分からないため、気を抜かずに行動することが大切です。面接が終われば速やかに企業を出るのがマナーですので、会社の中でゆっくりとせずに、すぐに企業を出て帰宅しましょう。次の予定が詰まっている場合は急いで行動しなければなりませんし、とにかくまずは企業から素早く出る必要があります。

企業では社員は仕事をしていますし、いつまでも部外者がいると邪魔になり、迷惑がかかってしまいます。また最寄りの駅などでは企業の社員がいる可能性もあるので、行動、振る舞いには充分に注意が必要です。どこで誰が見ているか分かりませんので、次の目的地に着くまでは気を抜かないようにしましょう。

流れを知っていれば面接は怖くない

面接に苦手意識を持っている学生は多いですが、流れさえ正しく理解していれば面接はそれほど怖いものではありません。どのような流れで進めていけばいいのか、次に何をすべきなのかがわかっていれば余裕が持てますし、余裕を持つことで緊張も和らげることができます。反対に何をすべきなのかがわかっていないと、余裕が持てずに緊張も増してしまい、最悪の場合は実力を発揮できずに終わってしまいます。

面接を攻略するためには、まずは最大限の実力を発揮しなければなりません。実力を発揮するためには、きちんと流れを理解して、余裕を持って面接の臨むことが大切です。面接は企業に着いた瞬間から始まっていますので、最初から最後まで流れを知って、油断せずに面接に取り組んでいきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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