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自己PRでのサークル経験の取り上げ方|好印象を与えるアピール方法

自己PRでサークル経験はアピールできるのか

就活では自己PRが必須ですが、サークル経験をアピールできるか悩んでいる人は多いです。自己PRは単に自身の能力や人柄を提示するだけではなく、それを示す根拠が必要です。その場合、エピソードを交えてアピールしなければなりません。

自己PRはどのような過程で成長してきたかも見られているため、使用するエピソードは慎重に選ばなければなりません。サークル経験は自己PRでアピールできるのか、実際にアピールするならどのような点に注意すべきなのかを知っていきましょう。

サークル経験は自己PRでアピール可能

結論から言えば、サークル経験でも自己PRは可能です。自己PRに使用できる題材は決められていませんし、基本的にはどのようなことでもアピールできます。サークル経験といっても人によって内容は違います。上手に伝えれば高評価の獲得を目指すこともできます。

何をアピールするかも大切ですが、どのようにアピールするのかも重要です。サークル経験でも自己PRは可能ですので、それをどうやって伝えるかを考えることが、高評価を獲得する近道と言えます。

サークル経験からも学べることは多い

自己PRでサークル経験がアピールできるのは、サークルから学べることがたくさんあるからです。サークルごとに経験できる内容は違いますが、何かしらの経験値にはなります。それが高く評価されることも多いです。

大切なのは大学時代に何を経験したのかであり、何もしていないとマイナスの印象を与えてしまいます。活動を通してさまざまな経験をしていれば、人間として成長できます。価値観や知識、場合によっては何らかのスキルが身に付けられることもあります。

サークルだからといって、マイナスの印象を与えるわけではありません。経験した内容次第では高く評価されることもありますので、自己PRでも積極的にアピールすることが大切です。

成長できたことを伝えれば好印象

サークル経験から学べることはたくさんあり、成長できることも多いです。企業は経験を通してどのように成長したかを重視しています。成長できたことをアピールすれば、より高評価となります。

成長できる=成長意欲が高いと判断され、好印象を与えやすいです。新卒の就活では能力はもちろん、成長意欲も重要視されています。意欲が高くポテンシャルもあるとなれば、評価を受けやすいです。

現時点での能力よりも、成長力を重視して採用を決定する企業は多いです。意欲の高さは積極的にアピールしなければなりません。サークル経験も伝え方次第では成長意欲のアピールに繋がるため、自己PRの題材にも十分使えます。

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自己PRでサークル経験をアピールするポイント

サークル経験は自己PRでアピールすることができますが、ただ漠然と伝えるだけでは高評価を勝ち取ることはできません。評価されるためにはどうやってアピールするかを、しっかり考えておくことが大切です。

自己PRはどのような内容でアピールするかはもちろん、どのように伝えるかが重要です。同じ内容でも、伝え方次第では評価が大きく分かれる可能性もあります。上手にアピールするポイントを知って、高評価の獲得を目指しましょう。

経験から得たことを述べる

サークル経験を自己PRで使用する場合は、まずは経験から得たことを述べます。自己PRでは最初にアピールするポイントを示すことが大切であり、結論から伝えることがポイントです。冒頭で結論を伝えておけば、アピールする内容や方向性が伝わります。

サークル経験は経験そのものが見られているわけではなく、経験から得たものが評価されますので、何を得たのかは必ず伝えておかなければなりません。経験から得たものを提示し、アピールを進めていきます。自己PRは最初に結論、根拠、結論という構成で進めるのが原則ですので、上手にアピールするためにも最初に経験から得たものを述べることは徹底しましょう。

成長できた背景を説明する

サークル経験から得たものを述べれば、それが本当に備わっていることを伝えていきます。自己PRでは説得力を持たせたアピールが大切ですので、能力を身に付けた背景、根拠を示さなければなりません。

能力が身に付いていると口で言うだけなら誰にでもできます。評価してもらうには、相手に信用してもらうことが大切です。成長できた背景を細かく伝えることで、信用度は上がります。アピール内容についても納得してもらいやすくなります。

根拠を示さずアピールしてしまうと、どれだけ魅力的な能力でも評価されなくなるので注意しましょう。エピソードはできるだけ具体的に伝えて、リアリティを持たせてアピールすることが大切です。

仕事での再現性を具体的にアピール

能力が備わっていることをアピールできれば、それを仕事にどのように活かすかを伝えます。自己PRはどの内容で伝える場合でも、最終的にはいかに仕事で活躍できるかに繋げなければなりません。仕事への再現性がないと判断されれば、どんなアピールも意味がなくなりますので、仕事への活かし方を具体的に述べましょう。

どのように活かすかを細かく伝えることで、企業で働く姿をイメージさせることができ、好印象にもなりやすいです。仕事への理解が深められていることで、志望度の高さのアピールにも繋がります。再現性が明確に示されていないと企業への興味関心が薄いと思われる可能性があり、マイナスの印象にも繋がりますので注意しましょう。

サークル経験を使った自己PRの例文

ここからは具体的に、サークル経験を使った自己PRの例文を見ていくことにしましょう。ここまではアピールのポイントなどをお伝えしてきましたが、ノウハウだけではイメージが湧かないという方も多いでしょう。

これまで説明してきたポイント等を踏まえ、複数パターンの例文を見ていきます。これらを参考にすることで、サークル経験をどのように自己PRしていけばよいのかがみえてきます。パターンを掴み、ぜひ自分自身の自己PR完成のために役立ててください。

例文①

私はチャレンジ精神が旺盛で、難しいことでも積極的に挑戦できます。大学時代は軽音楽のサークルに所属しており、ベースと担当していました。ベースは全体の音を支える、縁の下の力持ちとしての存在ですが、ただ支えるだけではなく、自分もアピールしてバンドの厚みを出したいと考えました。
ベースにはソロの奏法もあり、初めは上手くいきませんでしたが、何度も練習を重ねて修得でき、最後の演奏会ではバンド全員が個性をぶつけ合って、最高の演奏が出来ました。御社でも難しいことにもどんどんチャレンジし、営業職としてひとつでも多くの顧客を獲得し、営業成績1位を目指したいと考えています。

例文では、チャレンジ精神が旺盛であることがアピールされています。最初にアピールポイントが示されており、次に根拠となるエピソードが提示されていますので、全体の構成としては問題ありません。

提示した能力を発揮した背景などもアピールできています。また企業での活かし方についても説明されており、再現性の高さを伝えられています。仕事での目標を掲げることで、成長意欲の高さが伝わり、好印象です。

例文②

私は好奇心と負けん気の強さ・努力で成長できる人間です。学生時代、Webサークルに所属していました。入ったきっかけは、そのサークルの先輩が手がけたWebサイトが魅力的で、Webサイト作りに興味を持ったからです。しかし、実際のサークルの活動は地味なものでした。Webサイト自体は見ていて楽しいものの、作る工程では根気や正確さが要求されました。また、プログラミングの基礎もままならない状態でしたので、それを学ぶ必要もありました。
私は「どうしても先輩以上に素敵なサイトを作ってやる」と思い、平日は1時間、休日は6時間をプログラミングとWebの勉強に充てました。結果、2年次の後半には先輩も「脱帽した」というようなサイトを作ることができ、3年次には後輩への指導もおこないました。貴社でも新しいことに好奇心を持ち、継続的な努力で成果を出していきたいです。

訴えたい強みが明確であり、印象に残りやすい自己PRです。「好奇心の強さ」は、フットワークの軽さや積極性も一緒にアピールできる言葉ですが、「やる気に浮き沈みがあるんじゃないの?」と思われがちです。しかし、好奇心の強さと「継続的な努力」をセットにしたことで、そうしたマイナス面のイメージがうまく払拭されています。

例文③

私は冷静・客観的に状況を分析し、課題を解決するのが得意です。学生時代は陸上競技部に所属していました。1年次に駅伝のメンバーに選ばれず、悔しさをバネに練習に励みましたが、故障と貧血になってしまい、練習が続けられなくなってしまいました。故障や貧血が回復するまでの期間、私はスポーツトレーニングや運動生理学、栄養に関する本を読み漁りました。また、さまざまな選手のランニングフォームやペース配分なども分析し、記録との相関関係を調べました。
2年次に練習に復帰してからは栄養や練習強度のコントロールをおこない、県の駅伝では区間3位を獲得しました。同時に、チームの仲間の様子などにも気を配り、全員のパフォーマンス向上に努めた結果、3年次にはチームとしても3位入賞を果たしました。貴社でも常に自分の置かれた状況を冷静に分析し、チーム全体で最高のパフォーマンスが発揮できるよう、尽力したいと考えます。

この例文では、状況を分析し、課題を解決する力がアピールされています。スポーツなど、一見実際の仕事とは結びつかないように思える活動であっても、仕事に活かせる経験を発見できるケースもあるでしょう。この例文では逆境に置かれた際に具体的にどのような行動をし、どのように結果を出したかがわかりやすくまとめられています。また、入社後にどう取り組みたいかもきちんと書かれているため好印象です。

例文④

私はチームの雰囲気をポジティブにするのが得意です。学生時代はバレーボールサークルに所属していました。もともと弱小なサークルだと知ってはいたのですが、入ってみると、メンバー間でのネガティブな言葉のやり取りが多いことに気がつきました。私は「これを変えたらもっと強いチームになるのではないか」と考え、意識的に明るく振る舞い、メンバーにはポジティブな言葉だけを発するようにしました。
結果、チームの士気が上がり、練習も活発化して市民大会では5位入賞を果たしました。2年次には3位に入賞し、3年次にはキャプテンを任されました。最後の大会は4位でしたが、全員がベストを尽くせた試合で、満足しています。貴社でもポジティブな雰囲気でチームを活性化し、結果を出していきたいです。

チームの雰囲気はパフォーマンスにとってとても大切です。一般的に、全員が前向きでやる気を持って取り組む組織は生産性が高く、成果も出やすいと考えられるでしょう。その大切さを学生時代に経験し、実際に成果を出しているというのは大きな強みです。全体的にポジティブ・前向き・積極性が伝わる書き方になっているのも好印象でしょう。

☆例文⑤

私の強みは機転を利かせるのが得意な点です。学生時代、ソフトボール部のマネージャーをしていました。高校まではレギュラーとして活躍していましたが、3年次に怪我をしてしまい、大学ではマネージャーという立場でソフトボールに携わりたいと考えました。最初は実際にプレイできるメンバーがうらやましく、マネージャーの仕事も身に付かず、苦労しました。しかし、チームが結果を出す度に、「自分もチームの一員として立派にプレイしている」という意識が強くなり、マネージャーの仕事を徹底的に極めたいと考えました。
遠征では余裕のあるスケジュールを組み、誰からの質問にも答えられました。また、各選手の体調やメンタルなども把握し、声がけや小まめなドリンクのケアなどできる限りのサポートをおこないました。3年次には初めて地区予選を勝ち抜くことができ、チームの皆に感謝されました。貴社に入社後も機転を利かせ、チームが高いパフォーマンスで仕事ができるよう貢献したいです。

社会人の仕事は基本的にチームで進められていきます。チームとして動いていく以上、その中で機転を利かせられる人の存在というのはとても大切と言えるでしょう。例文では、マネージャーという立場で精一杯チームに貢献したことが書かれていますが、自分が考えたことなどが具体的に盛り込まれており、説得力があります。経験を書く際には、実際に考えたことなどを自分の言葉で盛り込むことも効果的です。

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自己PRでサークル経験をアピールする際の注意点

自己PRでサークル経験をアピールする際には、いくつか注意点があります。注意点が守れていないと上手にアピールができませんし、場合によってはマイナスの印象を与え、評価を下げられてしまう可能性もあります。

上手にアピールするためには、マイナスの要素をできるだけ排除することが大切です。どのような点に注意すればいいのかを知り、評価を下げずに自己PRをおこないましょう。

概要の説明だけにならない

サークル経験でアピールするなら、どんなサークルに所属し、どのような経験を伝えるかが大切ですが、概要の説明だけになるのはNGです。単にサークルで経験したことを伝えるだけでは思い出話になってしまい、それでは評価の対象にはなりません。

企業は学生の経験を聞きたいわけではなく、その経験からいかに成長できたのかを聞きたがっています。説得力を持たせるためには概要の説明も大切ですが、得た能力も提示しつつバランスよくアピールしなければなりません。

自己PRで評価されているのは、提示する能力や人柄などであり、エピソードなどはあくまでそれらを補完するためのものです。自己PRでは何が大切なのか、認識を誤らずに上手にアピールしていきましょう。

サークル自体のアピールにならないよう注意

自己PRでサークル経験を伝える際に失敗しやすいのが、自分ではなくサークルのアピールになってしまうことです。サークルによっていかに成長できたかを伝えるために、サークルそのものの素晴らしさを伝えてしまう人は多いです。

自分が所属していたサークルがいかに素晴らしいか、どのような特徴があるかなどは伝えても意味がありませんし、評価もされません。就活で見られているのはサークルではなく自分です。アピールについても自分自身のことを伝えることが大切です。

サークルの紹介やアピールになってしまうと、自己PRという質問の意図を理解していないという印象も与えてしまいます。そもそも質問の意図がわかっていないと印象が悪いです。評価を下げられる可能性が高いので注意しましょう。

サークルの実績はアピールにならない

自己PRでサークル経験を用いる場合には、サークルでの実績をアピールする人が多いですが、これもよくありません。自己PRでは実績ではなく、取り組みの過程が評価されています。いかに優れた実績があったとしても、アピールしない方が無難です。

いくら実績があってもサークル経験から何も学べておらず、成長できていなければ評価はマイナスになります。反対に実績がなくても、取り組みの過程から成長でき、それが企業の仕事に役立てられるなら評価は高くなります。

実績があり、かつ過程でも成長できているのであれば別ですが、基本的には実績だけでは評価はされません。評価されるためには、結果よりも過程に焦点を当ててアピールしましょう。

自己PRでサークル経験を上手に活かそう

自己PRのエピソード選びに迷う人は多いですが、大学時代の経験であれば基本的には何でもアピールできます。サークル経験でもアピールは可能です。上手に伝えれば高評価を獲得することもできます。

自己PRで大切なのは経験そのものではなく、経験から何を学び、身に付けたのか、成長できたのかです。素晴らしい経験でも学びがなければ意味はありませんし、成長できていなければ評価の対象にもなりません。

また成長したことが、志望先の企業の仕事で役立てられることも大切です。企業によって求められる能力は違います。適性や必要な資質も異なります。志望先によってアピールする内容を変え、サークルでの経験も使いながら、企業に合った自己PRを心がけましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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