面接対策

グループディスカッションのテーマ|ディベート型などの種類も紹介

グループディスカッションはテーマを把握して攻略

グループディスカッションを攻略するためには、出題されるテーマを把握しておくことが大切です。テーマはさまざまありますので、すべてを網羅することはできませんが、ある程度の区分けはできます。

どんな種類のテーマがあるのかを知り、それぞれどのように議論をおこなえば評価されるのかを知っておくことが大切です。グループディスカッションは多くの企業で採用されている選考方式になります。

苦手意識を持つ人も多いですが、しっかり対策をしておけば攻略は難しくありませんし、事前準備が大切です。テーマを含めてグループディスカッションへの理解を深め、上手に議論を進めて選考の攻略を目指しましょう。

グループディスカッションとは

そもそもグループディスカッションとは何かですが、簡単に言えば企業が出したテーマに沿って議論を進め、チームでひとつの答えを出すというものです。テーマについてはさまざまですが、基本の形はどれも同じです。議論の進め方や発言内容、最終的な結論などによって評価は決定します。

また、単に答えを出すだけではなく、最後に代表者が発表するのも大きな特徴です。代表者の選定方法も企業によって異なりますが、議論から発表までの一連の流れが同じであることは理解しておきましょう。

最後の発表まで含めて評価の対象となっていますので、時間内に結論を出さなければなりません。答えが出ないままに時間切れになってしまうと、チームとしての評価を下げられるので注意が必要です。

グループディスカッションのテーマ一覧

  • 働くことの意味とは?
  • 社会人として必要な能力は?
  • 仕事で大切なのはやりがいかお金か
  • 無人島に何を持っていくか(選択肢あり)
  • 少子化にストップをかけるには?
  • 新しいお菓子を開発するとしたら?
  • 1億円あったらどうするか?
  • 就職しない人はなぜいるのか

グループディスカッションのテーマは非常に多彩であり、上記で紹介したもの以外でも、数えきれないほど存在しています。そのためすべてのテーマを把握することは不可能ですし、事前に答えを決めておくことはできません。

基本的にはテーマが出されれば即興で議論を進めて結論を出さなければなりませんが、テーマごとに考え方のコツがあります。グループディスカッションの対策では、それぞれのテーマを区分けし、考え方のコツを理解することが大切です。

テーマ一覧を参考にしながら、実際に議論をおこない、結論を出してイメージを膨らませておきましょう。

グループディスカッションのテーマは企業で異なる

グループディスカッションのテーマは多彩であり、どれが出題されるかは企業によって異なります。そのため志望企業ごとに合わせた対策も必要ですし、事前に準備しなければならないことは多いです。就活でよく使われているテーマもあれば、企業オリジナルのテーマもあります。さまざまなテーマに触れて思考のパターンを増やすことが大切です。

企業に関係するテーマ

グループディスカッションでは、企業に関係するテーマを出題されることが多いです。たとえば自社製品を新たに開発するとして、どの層をターゲットにするか、売上を2倍に伸ばすためには何をすればいいかなどが該当します。

企業内での架空の設定を用いる場合もあれば、実際にあるものを題材に議論を進める場合もあります。そのため企業について基本的な知識を持っていなければ、議論を上手に進めることができません。

テーマそのもので問われていることが分からない可能性もあるため、企業研究は必須です。企業に関係するテーマでは、グループディスカッションとしての評価はもちろん、企業への理解度や志望度の高さも問われています。次の選考にグループディスカッションが控えている場合は、念入りに企業研究をやり直しておきましょう。

社会人としての自覚を問うテーマ

社会人としての自覚を問うテーマも、グループディスカッションでは頻出です。就活をおこなっている最中は学生ですが、選考では社会人としての自覚を持つ必要がありますし、就活への真剣度が問われるテーマです。

内容はさまざまですが、基本的にはモラルを問うテーマが多いと考えましょう。たとえばなぜ仕事をしなければいけないのか、消費者を騙して利益を獲得することはなぜ悪いのかなどが該当します。

議論についてはアイデアを膨らませてどんどん意見を出すことが大切ですが、明らかにモラルを疑われるような発言は禁物です。社会人としてはもちろん、人ととしての常識、モラルがないと思われると、大きく評価を下げられてしまいます。議論が過熱しすぎないよう、冷静に取り組みましょう。

イマジネーションを膨らませるテーマ

実際にあるものがテーマになることも多いですが、架空の設定でイマジネーションを膨らませるテーマを出す企業もあります。たとえば無人島に何を持っていくかはこれに該当しますし、「もしも~なら」などの形式で出題されることも多いです。

架空の設定であるため突飛なアイデアであっても評価されることはありますが、リアルとフィクションのバランスを取ることが大切です。架空の設定であれば議論の自由度は高いですし、さまざまな方向性で話し合うことができます。

ユニークなテーマには注意が必要

グループディスカッションのテーマは業界、企業によってさまざまであり、時にはユニークなテーマが出されることもあります。テーマ自体が面白いと議論も弾み、テンポよく話し合いを進められることも多いです。

しかし、議論が進めやすいからこそ、ユニークなテーマには十分に注意しなければなりません。グループディスカッションは単に議論が進めばいいわけではありませんので、注意点を理解してユニークなテーマにも対処しましょう。

グループディスカッションのユニークなテーマ一覧

  •  魔法がひとつ使えるとしたら、何に使う?
  • 「犬」を知らない人に説明するとしたら?
  • 過去か未来に行けるなら、どちらに行く?
  • 100円で買ったノートを1万円で売るには?
  • 芸能人で内定を出すなら、誰にする?
  • 動物園の動物と、野生の動物はどちらの方が幸せ?

現実ではありえないような事でも、ディスカッションのテーマとして出題される可能性もあります。普段の生活では考えもしなかったテーマを話し合うことで想像力を働かせる必要があります。予期せぬ状況になった時、困難な問題に出会った時にどのような対応をするのか、人柄や性格が表れるはずです。また、質問に答えるだけでなくなぜそう思うのか理論的な理由も挙げていくと周りの人も納得しやすくなります。

ユニークなテーマ=自由に発言できるわけではない

ユニークなテーマだと議論も白熱しやすいですが、テーマが面白いからといって何でも自由に発言できるわけではありません。ユニークとは言っても就活の一環であることに変わりはありませんし、奇をてらった発言ばかりを繰り返すのはNGです。

テーマに合わせて突拍子もない発言ばかりしていると、議論を真面目に進める気がないと思われる可能性があります。選考への取り組みの姿勢が悪いと判断さればマイナスの印象を与えますし、評価も下げられる可能性が高いです。

テーマに惑わされずに、真面目に取り組み建設的な意見を出すようにしましょう。グループディスカッションでは論理的思考力が見られていますし、発言内容には十分に注意しなければなりません。

現実的な着地点を見つけることがカギ

ユニークなテーマの場合は、最終的にどのような結論に至るかが重要です。テーマがユニークでも、最後の結論まで突飛な内容で考えていいわけではありません。いかに現実的な着地点を見つけられるかが評価を分けるカギであり、リアリティを持たせた解決策を考えることを心がけましょう。

イメージを現実に落とし込むのは、仕事で新しいことを始める際にも重要な能力です。理想を現実にする際にいかに問題を解決できるか、現実味のある代替案を提案できるかが評価されています。

話が脱線しないよう注意する

ユニークなテーマは話が広がりやすく、議論もテンポよく進めやすいです。話が盛り上がってしまうことも多くアイデアが出やすいのが特徴ですが、最終的な落としどころは考えておく必要があります。

グループディスカッションは時間内にひとつの答えを出さなければなりませんし、話が脱線しないよう注意が必要です。議論の初期段階では意見を出し合って話を広げるのは大切なことですが、中盤以降では焦点を絞って議論を進めなければなりません。

一度話が脱線すると元の筋が分からなくなりますし、そのまま本筋を見失ってタイムオーバーになってしまうことも多いです。時間切れはもっともさけなければなりませんので、議論が白熱しすぎないよう注意しましょう。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用しよう

自己PRの内容が薄いと、志望企業に採用されません。選考を突破するには、自己PRを作り込む必要があります。

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グループディスカッションの種類

グループディスカッションにはさまざまなテーマがありますが、それらは大きく4つに分類できます。分類ごとの特徴を理解し、議論の進め方を考えておくことが、グループディスカッション攻略の近道です。

企業によってどんなテーマが出されるかは分かりませんが、種類さえ把握していれば、スムーズに議論を進めることができます。種類別の特徴を理解して、どのように議論を進めていくのかをイメージしておきましょう。

自由討論型

自由討論型は、「働くことの意味とは」「社会人として必要な能力は」などが該当します。テーマに対して明確な答えや選択肢が決められておらず、チーム内で自由に議論を進めていくのが特徴です。

決まった答えはありませんので、基本的にはどのような結論になっても問題はありません。ただし、モラルに反するような発言、結論はNGです。自由討論型の場合は議論の自由度も高いため、話が脱線しやすいのが注意点です。

本筋から逸れないように議論を進めなければなりませんし、発言内容も吟味しましょう。また、結論自体はありきたりなものであっても問題はありません。なぜそのような結論に至ったのかという議論の過程を説明し、チームでの考えを示すことが大切です。

自由討論型の対策

グループディスカッションで自由討論型の場合には、自由に発言できるというメリットの半面、テーマが抽象的で話がまとまらずに終わってしまう難しさもあります。ディスカッションを一緒におこなうメンバーは、これまでの経験や環境は様々で価値観も大きく異なるはずです。

何については話し合うのか、どのような結論を出していくべきかを最初にしっかりと決めておかないと話の軸がぶれてしまいます。テーマについてそれぞれが自分の考えを意見するだけでは、結論がまとまらないままなので、どのような立場から考えるのか、誰の目線にとっての結論を出すのか、などを定義付けてからディスカッションを進めていきましょう。

例えば、「良い企業とは?」というテーマなら、働く人にとって良い企業なのか、顧客にとって良い企業なのかを決めておく必要があります。

ディベート型

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ディベート型は「仕事で大切なのはやりがいかお金か」などが該当します。二つの選択肢の中からどちらかを選ぶのがディベート型の特徴であり、企業によっては実際のディベートのように立場を分けられることもあります。

自由に立場を決められる場合でも、企業から指定される場合でも、最初に示した立場で考えの正当性を主張することが大切です。ディベートはどちらか一方を答えとして決めなければなりませんし、途中で判断が揺らいでしまうと議論の方向性がおかしくなってしまいます。

最終的にはどちらか一方に答えを決めなければなりませんので、折り合いをつけることが大切ですが、途中で立場を移るのはNGです。ディベート型の場合は、なぜその答えで納得できたのか、理由を明確に述べることが大切です。

ディベート型の対策

ディベートは「討論」の意味で対立する意見を主張しながらディスカッションを進めていくスタイルです。最初から意見が分かれているので、主張内容はもちろん異なりますし、自分の意見を相手に伝えなければなりません。

しかし、勝ち負けにこだわるとお互いに主張を押し付けるだけになってしまい、言い争いのような雰囲気になる可能性もあります。自分の考えを表現しようと意気込みすぎると、自己中心的な人だという印象を与えてしまいます。

選考試験のグループディスカッションは、他の人と一緒に話し合いをしていくことが重要です。相手の意見をしっかりと聞いて受け止めてから自分の意見を言う、違う意見でも同意できるところを見つける、グループのメンバーのフォローをする、など自分だけでなく周りの人にも目を向けて気を配ることを忘れないようにしましょう。

選択型

選択型は、無人島に何を持っていくかなどが該当します。指定された選択肢の中から答えを選ぶことができますので、ディベート型にも似ていますが、選択型の場合は選択肢は複数あるのが特徴です。

さまざまな立場から議論を進めることができますので、ディベート型の拡大版と考えてもいいでしょう。ただし、選択型の場合は途中で立場を変えてアピールするのもOKです。最初にそれぞれどの立場で議論を進めるかを決めますが、途中で別の立場の方が優位、正当性があると感じれば、立場を移して議論を進められます。

選択型の場合は、どれかひとつに答えを絞ることが難しく、多数決になりやすいですがこれはNGです。結論は議論の中で決めなければなりませんので、多数決にならないよう注意しましょう。

選択型の対策

グループディスカッションで選択型の場合は、グループの意見をまとめることが大切になってきます。それぞれの意見や主張をメンバーで共有して、お互いが納得できるような選択をしましょう。多数決にすれば最終的に収まる、との考えは禁物です。

多数決で答えを出すのは簡単ですが、それでは話し合ってメンバー同士の意見を交換する必要性が無くなってしまいます。グループディスカッションでのポイントは、自分一人ではなく複数の人が集まって答えを出していくということです。

最初に一定の基準を決めておいてから、話し合いを進めていくとよいでしょう。個人の好き嫌いではなく企業として考える、判断基準を設けておくなどして、最終的にメンバー全員が納得してひとつの結論を導き出すことが理想的です。

課題解決型

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課題解決型は「少子化にストップをかけるには」などが該当します。問題が提示され、それに対する解決策を考えるのが課題解決型の特徴です。テーマに挙げられた課題の解決策を出すために議論を進めますが、時事問題がテーマになっていることも多いので注意が必要です。

そもそもテーマに挙げられた課題を理解できていなければ、スムーズに議論を進めることはできませんし、的外れな意見を出してしまう可能性もあります。就活中は時事問題も頻よく出題されるため、ニュースをよくチェックしておきましょう。

課題解決型の場合は、解決策のポイントを解説することが大切です。解決策を実行することでどのような効果が期待できるか、マイナス面としては何が考えられるか、両方の面から解説しましょう。

課題解決型の対策

課題解決型では、出された問題に対して理論的に考えて答えを出していく力が大切となります。まずは、課題をよく理解してどの立場で解決していくべきなのかを決めます。話し合う内容を明確にするためにも、課題の解決とはどのようなことなのかをメンバー全員で確認しておきましょう。

例えば、「飲食店の売り上げを2倍にするには?」というテーマなら、飲食店の立地条件・どんなメニューを出しているのか・営業時間などで解決方法も異なるはずです。解決策を話し合う前に問題の前提となる条件を書き出しておくと、分かりやすく話し合いもスムーズにおこなえます。ゴールを絞って明確にしておくことで、話がそれてしまうのを防ぐことができるでしょう。

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テーマを把握すれば議論はスムーズになる

グループディスカッションに苦手意識を持つ人は多いですが、テーマを把握していれば、選考も有利に進められます。テーマは企業ごとに違いますし、すべてを事前に把握することはできませんが、いくつかの分類に分けての対策は可能です。

グループディスカッションのテーマは大きく4つに分けられますし、それぞれの進め方を理解しておけば、議論もスムーズに進められます。テーマを把握する以外にも、やっておくべきことはたくさんあります。

企業研究や時事問題の把握など、どのようなテーマが出されても対応できるよう、準備をしておくことが大切です。グループディスカッションを攻略できれば、内定にぐっと近づきますので、テーマごとの攻略法を理解して内定の獲得を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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