面接対策

面接の回答時間は30秒~1分半がベスト! 練習方法や対処法も紹介

目次

  1. 面接で適切な回答時間を守ることは重要! 質問ごとの目安を知ろう
  2. 面接の回答時間で見られているのは「コミュニケーション能力」
  3. 就活生に聞いた! 面接で回答する際の目安
  4. 質問にあわせて調整しよう! 面接の回答時間の目安
  5. 企業はどう感じる? 面接の回答時間が短すぎたり長すぎる場合の印象
  6. 就活生に聞いた! 面接の回答時間に関する成功事例・失敗談
  7. 高評価を狙おう! 面接で適切な回答時間を守るための練習方法
  8. 面接で適切な回答時間の目安を守る際の3つの注意点
  9. 面接における回答時間の目安を理解しつつ状況に応じた柔軟な対応を!

面接で適切な回答時間を守ることは重要! 質問ごとの目安を知ろう

面接においては自分の能力や強みを明確に伝え、自己の魅力を理解してもらい、面接官にアピールする必要があります。そのために面接官の質問に対して適切な長さで回答することは、アピールポイントを正しく伝えるために必要なことといえるでしょう。

しかし、具体的にどのくらいの長さで話すのがいいのかわからず、困っている人もいるのではないでしょうか。

そのような人のために、面接での「質問に対する適切な回答時間」や「適切な回答時間を守るための練習方法」、「適切な回答時間の目安を守る際の注意点」などについて解説します。

この記事を最後まで読むと、面接における適切な回答時間を理解することができ、安心して面接に臨むことができるようになるので、ぜひ参考にしてください。

面接の回答時間で見られているのは「コミュニケーション能力」

面接の回答時間で見られている面接の回答時間で見られている2つのコミュニケーション能力

面接官は面接中の回答時間から学生のコミュニケーション能力を見極めています。具体的には「伝える力」と「相手の立場に立って物事を考えるか」の2つの観点を見ていますよ。

コミュニケーション能力とは、自分から情報を伝えることだけでなく、相手の話を聞くことも大切な要素となります。良好なコミュニケーションを実現するためには、両方の能力をバランスよく持っていることが重要なのです。

この2つのコミュニケーション能力と、面接官が面接の回答時間のどんなところからそれぞれの力を判断しているのかについても解説します。

①伝える力が備わっているか

伝える力とは、自分の考えや情報を効果的に相手に伝えるための能力です。ビジネスにおいて、複雑な情報や意見を整理し、適切に判断して意見を伝える能力は非常に重要であるため、面接官はそれが応募者に備わっているかを確認しています。

具体的な伝える力には以下のようなものがありますよ。

自信を持って自分の考えや情報を伝えるためには、これらの能力が必要とされ、仕事をする際にも重要なスキルの一つとなります。

面接では、これらの「伝える力」を使って長々と話せばいいわけではありません。反対に短くまとめてはいるけど、簡潔すぎて話の内容のイメージが伝わらないというのも、伝える力が十分でないと判断されます。

ポイントを押さえてわかりやすく簡潔にまとめ、短い時間でどれだけ面接官に自分のことをわかってもらえるかということが重要ですよ

②相手を尊重し思いやりを持った態度で接することができるか

仕事では、チームで協力して業務を遂行することが一般的です。そのため面接官は、ほかのメンバーを尊重することができ、円滑に協力しながら業務をすすめられる人物であるかを見極めたいと考えています。

面接の回答時間を通じて、以下のような点から相手を尊重し思いやりがあるかを判断されていますよ。

面接官が知りたいと思っていることについて適切に回答するだけでなく、相手の表情などを加味しながら回答時間を調整できるかなども見られています。「相手を尊重し思いやりを持った態度」が面接の回答時間に反映されているかが見られていることを押さえたうえで、面接で回答することが重要ですよ。

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就活生に聞いた! 面接で回答する際の目安

実際の就活生が面接で回答する際、どのくらいの時間で話そうと意識しているのか気になりますよね。そこで今回は面接での回答時間について聞いてみました。

学生に聞いた!みんなのリアルQ面接で回答する際の目安は?

アンケートの結果、30秒〜1分半までと答えた学生が全体の86.5%と大多数を占めました。多くの学生が簡潔に話すことを意識していますが、あまりにも短くなりすぎると伝えたい内容が具体的でなくなってしまうため、30秒以上で回答するように意識していることがわかります。

反対に、長くなりすぎても伝えたいポイントが明確にならないため、1分半以内という長さで話せるように意識しているという結果になっていますね。

質問内容によっても回答時間の目や目安は変わってくるので、まずは質問ごとの適切な回答時間を知って準備することが必要です

次に、面接での質問ごとの回答時間の目安を解説していくので参考にしてください。

質問にあわせて調整しよう! 面接の回答時間の目安

面接の回答時間の目安

面接での回答時間の目安は、質問の性質や重要度によって異なります。どんな質問でも簡潔に話しすぎると、具体性がなく、面接官の印象に残らなくなってしまうでしょう。

反対に、すべての質問に対してだらだらと話し過ぎると一番伝えたいポイントがはっきりせず、面接官も聞き飽きてしまいます。

自分のメッセージを効果的に伝えるためには、質問に合った面接での回答時間の目安を理解し、柔軟に調整することが大切ですよ。ここでは、質問内容ごとの回答時間の目安について解説します。この章を読むことで、実際の面接で回答するときに、質問ごとに適切な回答時間を押さえられるようになりますよ。

30秒:自己紹介や「趣味・特技は何ですか」などの簡単に回答できる質問

自己紹介や趣味・特技は面接においてコミュニケーションの足掛かりとして質問されることが多く、こういった簡単に回答できる質問は30秒程度で回答するのが望ましいです。

面接官はこれらの簡単な質問で応募者の緊張をほぐすとともに、個性や人柄、価値観を知ろうとしています。そのため、長々と話すのではなく、テンポよく会話のキャッチボールを意識して話すようにしましょう。

30秒の中でアピールしたいことをすべて伝えきるのは難しいので、深掘りして欲しい内容などを盛り込むのがおすすめです

自己紹介の例文についてはこちらの記事でも紹介しているので、ぜひあわせて参考にしてみてくださいね。

1分~1分半程度:ガクチカや志望動機などの詳細な説明が必要な質問

面接においてガクチカや志望動機は重要な質問で、面接官が採用するかどうか判断するために最も知りたいと思っている部分です。そのため、順序立ててわかりやすく具体的なエピソードを交えて話す必要があり、これらを伝える際は1分~1分半くらいで伝えると良いでしょう

ガクチカは伝えたいことが多すぎて、つい長々と話してしまうため、伝えたいポイントを絞り、流れがわかるように話すと好印象に結びつきます。

志望動機も企業への熱意を伝え、自分の適性を知ってもらうために、たくさん話したいと思うでしょう。しかし、最初から一方的に話されると、面接官も深堀りできなくなってしまうので、伝えるポイントを簡潔にまとめるようにしてください。

ガクチカや志望動機は詳細な説明が不可欠であるため、さまざまな質問のなかでも回答時間は長めになります。それでも面接官が集中して聞きやすい時間として、1分〜1分半が適切といえます。

ただし面接官から「〇〇分以内で」と指定がある場合はそれに従う

ここまで紹介してきたパターンだけではなく、面接官から「〇〇分(秒)以内で回答してください」と、指定される場合があります。

このような指示は、面接のスケジュールを守るためや、ほかの候補者との公平性を確保するために出されます。指定された時間を意識しながら、どれだけ言いたいことを要約して分かりやすく伝えられるかを面接官は見ているのです。

そのため、指定された秒数によって回答を変えられるように、事前に30秒・1分・1分半の3パターンで準備をしておくと安心ですよ。特に自己PRは、時間を指定して回答を求める企業が多くあるので3パターンで準備しておきましょう。

自己PRを1分で伝える際のコツについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

企業はどう感じる? 面接の回答時間が短すぎたり長すぎる場合の印象

面接の回答時間に対する企業の印象

企業は面接での回答時間が適切であることを期待しています。なぜなら、適切な回答時間を保つことで、応募者が面接に対して、「しっかり準備をしてきたか」ということを評価しやすくなるからです。そのため、面接の回答時間が短すぎたり、長すぎたりした場合、企業は応募者に対してさまざまなマイナスイメージを持ってしまいます。

具体的には応募者の関心や熱意、能力や経験に対して疑問を抱かせることにつながり、評価されなくなるので気をつけたいところですね。

ここからは面接の回答時間が短すぎる場合と長すぎる場合に、企業がどのような印象を抱くかを解説します。企業目線も取り入れることで、適切な回答時間を意識できるようになるので、ぜひチェックしてください。

短すぎる:熱意やアピールポイントを十分伝えられない

面接での回答時間が短すぎる場合、面接官は応募者に対して以下のような印象を持ってしまいます。

緊張のあまり答えられなかったり、簡潔に回答することを意識しすぎるあまり、回答が短くなりすぎてしまうと、面接官も次の質問につなげることができなくなってしまいます。

そうすると、十分なアピールをすることができず、せっかくの面接時間を有効活用することができなくなってしまうでしょう。

また、面接官に「企業研究や面接の練習をきちんとやってきたのかな」と感じられてしまうと、「本当にうちの会社で働きたいのかな」など、マイナスの印象を持たれることもありますよ

面接の長さが簡潔すぎる場合のデメリットについては、以下の記事も参考にしてくださいね。

長すぎる:コミュニケーション能力が不足している

面接での回答時間が長すぎる場合も、面接官は応募者に対し以下のような懸念を抱くことになるでしょう。

面接では適切な情報をわかりやすくまとめて、適切な時間で伝えることが求められます

一方的にだらだらと話してしまうと面接官は、応募者のコミュニケーション能力や要点を的確にまとめる能力に疑問を持つかもしれません。

そうした場合、仕事において、以下のような懸念を感じられることもありますよ。

また、一つの質問に長過ぎる回答をすることで、ほかの質問に十分な時間を割くことができなくなるという問題も起こります。面接は限られた時間でおこなうため、質問の数が限られてしまうと、面接全体の質を下げてしまうことにもつながりますよ。

就活生に聞いた! 面接の回答時間に関する成功事例・失敗談

学生に聞いた!みんなのリアルQ面接の回答時間に関する成功事例または失敗談は?

面接では、質問への回答時間について意識しながら準備して、本番に臨んでいると思います。実際の面接で適切な回答時間を守ることができたのか、知りたい人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は就活生の皆さんに面接の回答時間に関する成功事例や失敗談について聞いてみました。

【成功事例】事前準備の成果が面接でも活かせた人が多い

成功事例として、事前に練習したことの成果を上げる人が多くいました。

このように適切な回答時間で話すために、回答内容や時間を考え、準備・練習したことが面接本番でも活かされていることがわかります。面接本番で焦らないためにも、回答時間を意識した練習は重要と言えますね。

【成功事例】簡潔・結論ファーストを意識した学生も

ほかにも、簡潔に伝えることや結論ファーストを意識したという回答が多くあがりました。

このように簡潔でわかりやすいことや、結論ファーストで話すことで、面接官の評価につながったことがわかります。自分自身を最大限アピールするためにも、わかりやすく伝えることを意識しましょう。

【失敗談】時間内に収めきれなかった意見が多数

失敗談としては、時間内に収めきれなかったという声が多くあがりました。

以上の失敗談から、面接本番で回答時間を意識しようとしてもなかなか難しいということがわかります。

面接練習をしていても、面接本番は緊張のあまり言葉がでなくなってしまったり、焦って早口になってしまうものです。そのようなときの対策として、結論ファーストを心掛けて「これだけは絶対にに伝えたい」ということを明確にしておくと良いでしょう。

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高評価を狙おう! 面接で適切な回答時間を守るための練習方法

面接で適切な回答時間を守るための練習方法

面接本番で適切な回答時間を守るためには、面接本番に向けて練習することが大切です。

なぜなら、適切な回答時間を頭では理解していても、いざ本番となると、緊張したり、焦ったりして、なかなか理想通りの回答ができなくなってしまうことが多いからです。

ここからは、面接本番で「上手くいった」と自分で満足できる回答ができるように、面接で回答時間を守るための練習方法について解説します。

①よく聞かれる質問の回答を書いてみる

まず面接でよく聞かれる質問について自分の回答を考え、書き出してみましょう。面接でよく聞かれる質問には以下のようなものが挙げられます。

これらの質問についての回答を、自己分析をしっかりおこなったうえで考えて書いていきます。

人が最も聞きやすいとされるのは1分間に約300文字程度であることを考慮し、上述した質問ごとの「回答時間の目安」に合うように文字数を調整しながら作成していきましょう

伝えたいことが明確にわかるように論理立てて、簡潔に説明できるようにすることが大切ですよ。

②時間を計りながら読む練習をする

面接での質問に対する回答が作成できたら、次は以下の順に読む練習をしてみましょう。

時間を守ろうとするあまり、早口になったり抑揚のない説明になってしまいやすいので、同時に伝え方にも気をつけて練習することをおすすめします

また、何度も読む練習をするうちに、回答時間にどのくらいかかっているか、大体の感覚が身に付いてきますよ。

③友人や家族などに面接官になってもらい模擬面接をする

適切な回答時間で話せる内容が決まったら、友人や家族などを相手に面接本番を想定した模擬面接を以下のことに注意しながらおこないます。

本番は緊張から早口になってしまうことも大いにあります。本番を同じような環境で練習をすることで、面接当日も焦らずに普段通りの速さで話せるようになるでしょう。

また、何度も練習を繰り返すことで自信がつき、適切な回答時間を意識しながら落ち着いて自分の言葉で面接を受けることができるようになりますよ

面接で適切な回答時間の目安を守る際の3つの注意点

面接で適切な回答時間の目安を守る際の3つの注意点

面接のときに緊張しすぎたり、適切な回答時間を守ることを意識しすぎるあまり、やりがちな失敗があります。しかし、その具体的な失敗と対応策を知っておくことで、回避することができますよ。

ここでは、その失敗を避けるために注意しておくべき、3つのことを解説します。「せっかく面接のために準備してきたのに上手くいかなかった」と後悔することにならないように、3つの注意点をしっかり確認しておいてくださいね。

①時間内に収めようとして早口にならない

面接で緊張のあまりすらすらと言葉が出てこなかったために、回答の冒頭部分で時間がかかってしまったということも想定されます。また「〇〇分以内で回答してください」という質問の場合も、内容が上手くまとめられず、伝えたいことを全部話そうと思って、焦ってしまうこともあるでしょう。

そのようなときに、早口で話してしまうと面接官に伝えたいことが明確に伝わらず、マイナスの印象を持たれてしまいます。早口にならないためには、以下のことを心掛けると良いでしょう。

面接が進むにつれて自分のペースがつかめるようになり、練習してきたことが発揮されるようになります。まずは落ち着いてしっかり相手の話を聞き、話すことを意識してください。

②回答時間が短すぎると感じる場合でも同じ内容を繰り返さない

面接では自己紹介や簡単に回答できるような質問、「はい」「いいえ」で答えることができるような質問もあります。

そのような質問をされたときに、何度も同じ内容を繰り返して言ってしまったり、わざと遠回しな表現で話したりすると面接官の注意力がそがれてしまうため、無理に長く話そうと思わないようにしましょう。

また、「はい」「いいえ」で答えられるような質問の後には、面接官が次の質問を準備していることがあります。それにもかかわらず、最初から理由などを添えて長々と話すと、会話のキャッチボールにならず、話に深まりがないまま、次の質問に進んでしまうことになりかねません。

次の質があることを想定して、あくまでも面接官との会話を意識して回答するようにしましょう。

③予想外の質問をされても黙り込まない

面接では予想外の質問をされることもあります。面接官がそのような質問をするのは以下のような理由がありますよ。

予想外の質問がきたときに、焦ってしまうのは仕方のないことです。しかしそこで黙り込んでしまうと、回答時間を使いすぎてしまい、会話もつながらなくなってしまいます。何も言わず、5秒以上の沈黙が続くと、面接官も「質問の意図が伝わっているのか」と、心配になるでしょう

予想外の質問がきた場合には、次のようなことに対処するのがおすすめです。

予想外の質問がきたときには面接官とのコミュニケーションを心掛け、どうしても考える時間が必要なら、「少し時間をいただいてもいいですか」などと、いったん伝えてみることも一つの方法です。

面接で答えられない場合の対処法についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみると良いでしょう。

面接における回答時間の目安を理解しつつ状況に応じた柔軟な対応を!

面接では回答時間を意識した回答をすることが重要です。ただし、質問によって目安となる回答時間は変わるので、質問にあわせて回答時間を柔軟に変えることも求められます。

また「1分程度で」など、面接官から指示があった際はそれにあわせて回答するようにしましょう。

適切な時間で回答するためには、事前の練習が欠かせません。どんなシチュエーションでも適切な回答時間で答えられるように、面接における回答時間の目安を把握しつつ、念入りに対策をおこない選考突破を目指しましょう。

【面接の回答時間に関する調査】

  • 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
  • 調査日:2024年4月5日~4月11日
  • 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
  • 調査対象者:25卒・26卒の就活会議会員の52人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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