業界研究

信用金庫の志望動機の書き方【作成ポイント・例文付き】

信用金庫では志望動機が重要

信用金庫へ就職するためには、志望動機をしっかりと練り上げることが大切です。新卒の就活では志望動機が重要視されるため、念入りに考えてアピール力を高めなければなりません。

志望動機では企業への志望度の高さや仕事への熱意など、さまざまな点が見られており、それらを総合して評価を決定します。熱意が感じられなければ評価は下げられるため、選考でも不利になってしまいます。

志望動機の作成にはいくつかのポイントがあり、それを意識しながら考えることが大切です。信用金庫は人気の就職先ですが、志望動機の段階で躓いている人はたくさんいます。志望動機を上手に作成できれば選考もスムーズに進められるため、書き方をマスターして信用金庫への就職を目指しましょう。

信用金庫と銀行の違い

信用金庫の志望動機を考える上では、まずは信用金庫そのものへの理解を深めておかなければなりません。信用金庫について正しく理解できていなければ、志望度の高さはアピールできないので注意しましょう。

間違えやすいのが、信用金庫と銀行の違いです。これらは業種としても類似していますが、両者の間には大きな違いがあります。信用金庫と銀行ではどのような違いがあるのかを知って、志望動機の作成に役立てましょう。

組織体

信用金庫と銀行の違いは、そもそもの組織体にあります。両者ともお金を貸す機関という点では共通していますが、目的が異なっています。銀行の場合、お金を貸すのは基本的には営利が目的であることが特徴です。

対して信用金庫の場合は、営利ではなく地域貢献、地域の活性化を目的として融資をおこないます。お金を貸すということ自体に違いはありませんが、両社間では目的、考えが違うことは理解しておきましょう。

信用金庫では地域への貢献に重きが置かれているため、完全営利という考えではありません。もちろん組織として運営する以上、営利的な側面はありますが、一般的な民間企業ほど営利に傾いているわけではないことは覚えておく必要があります。

エリアの違い

信用金庫と銀行の違いは、展開するエリアにもあります。信用金庫の場合は、地域への貢献が目的であるため、展開されている範囲は限定的で、ローカルな組織として存在しています。

対して銀行の場合は、全国に展開されており、ひとつの地域に注力しているということはありません。銀行の中でも、地方に特化した地銀などはありますが、それも数多くの支店を持っており、エリアとしては信用金庫よりも大きいです。

信用金庫は、ごく限られたエリアでしか展開されていません。展開エリアの限定性が、地域密着型であることの証拠でもあると言えるでしょう。

信用金庫の志望動機を作成するポイント3つ

信用金庫の志望動機を作成する際、さまざまなポイントがあり、それらを踏まえて考えることが大切です。志望動機は仕事への熱意や志望度の高さを表したものですが、ただ就職したいと記せば気持ちが伝わるわけではありません。志望動機は、作成の仕方次第で印象は大きく変わります。上手に作成するポイントを知り、評価される志望動機を完成させましょう。

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①なぜその信用金庫なのかを明確にする

志望動機を上手に伝えるためには、なぜその信用金庫なのかを明確にすることが大切です。これは志望動機の根本的な部分であり、信用金庫を志望する理由が明らかにされていなければ、高評価を獲得することは難しいでしょう。

志望動機は説得力が大切であるため、志望しようと考えたきっかけなどを述べることが大切です。銀行との違いを明確にした上で、信用金庫を志望する理由も説明しましょう。

信用金庫と銀行にはさまざまな違いがありますが、基本的な業務だけで考えれば共通している部分は多いです。信用金庫の仕事を例に挙げて述べたとしても、それらはすべて銀行でもできます。同じ仕事をする場合でも、なぜ銀行ではなく信用金庫でなければならないのかを伝えましょう。

②他の信用金庫との違いを示す

信用金庫もたくさんありますし、他の信用金庫を志望する理由との差別化を図ることも大切です。他の金融機関ではなく、信用金庫を志望する理由が明確にできていても、それが信用金庫全体を志望する理由となっていては、評価は下がってしまいます。

信用金庫そのものを志望する理由ではなく、なぜその信用金庫なのか、なぜ他のところではだめなのかも明確にしておかなければなりません。別の信用金庫の志望理由を差別化を図るためには、その信用金庫ならではの特徴や強みなどを踏まえてアピールすることが大切です。他にはない魅力を伝えれば、志望理由の差別化ができ、より高評価を獲得しやすくなります。

③仕事で役立てられる能力を提示する

志望動機では仕事への熱意ややる気などをアピールするのが大切ですが、それだけではなく仕事で活かせる能力や人柄も提示しなければなりません。どれだけやる気があっても、活躍できる根拠がなければ、企業は採用をためらってしまいます。

志望動機では仕事へのやる気だけではなく、自身の採用メリットを示すことも大切です。信用金庫の仕事と絡めて能力や人柄をアピールし、仕事での再現性の高さを述べましょう。

仕事での活かし方を具体的に述べることで、働く姿をイメージすることができ、高評価に繋がります。志望動機では、どれだけ仕事を理解できているかも見られています。仕事で役立てられるものを提示できるかも、評価の対象となっているので注意しましょう。

信用金庫の志望動機のポイント【例文付き】

信用金庫は地域密着型であることが大きな特徴であるため、志望動機でも地域性を絡めてアピールすることが大切です。地域性を活かせば、好印象を与えられる可能性が高いですし、仕事への理解度が高いと評価されることもあります。

地域性を活かす方法は、地元と地元以外、どちらの信用金庫を目指すかによって異なります。志望先との関係性によって、アピールの内容やポイントも違ってくるため、どのような違いがあるのかを正しく把握しておきましょう。

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作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

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地元の場合は地域貢献を挙げる

地元の信用金庫を志望する場合は、地域貢献したいことを志望動機に含めるといいでしょう。地元であれば、その地域への愛着も深いため、地域貢献を語っても説得力があります。

実際に自分が育った地域を活性化させたい、恩返しをしたいなどの理由で信用金庫を目指す人は多く、志望動機として述べても問題はありません。問題はどのように活性化させたいのか、その方法を明確に語ることです。

いかに地元であるとはいえ、ただ地域を活性化させたいだけでは漠然としすぎているため、評価されづらくなります。どのような方法で地域活性化を目指すのか、それを実現するために、自分はどのような役割を果たしたいと考えているのかなど、詳細なプランを語りましょう。

例文

私は地域経済の発展を通して、地域の活性化を目指したいと考え、貴庫を志望しました。私は生まれてから今までずっとこの地域に住んでおり、この町と一緒に成長しました。特に商店街は昔からの遊び場の一つで、多くの人と触れ合うことで、コミュニケーション能力を身に付けました。
しかし、現在では商店街はシャッターを下ろしているお店も増えており、かつての勢いはありません。貴庫は小規模の融資も積極的に行っていますし、それを活かして商店街の復活を目指したいです。コミュニケーション能力を活かして、融資だけではなく経営のアドバイスなども行い、事業の成功を手助けすることで、地域経済の活性化を目指したいと考えています。

例文では、地域経済の発展を通して、地域の活性化を目指したいと志望動機が語られています。なぜ信用金庫を志望するのかが最初に述べられており、志望動機を明確に示せていますので、アピール力は高いでしょう。

また地域貢献に重点を置いて述べることで、銀行を志望する理由とも差別化を図れています。過去の経験からその地域で育ったことが分かり、志望動機の裏付けもできています。

志望先ならではの特徴を述べることで、他の信用金庫を志望する理由とも差別化ができているのも、大きなポイントでしょう。仕事への意欲だけではなく、どのように活躍したいのかも明確に述べられています。活躍の方法を具体的に示すことで、仕事への理解度の高さも伝えわり、好印象を与えることができています。

地元以外の場合は地域との関連性を示す

信用金庫は地域との関連性が強いため、地元であった方がアピールしやすいのは確かです。しかし、地元以外だからといって、必ずしも不利になるわけではなく、その地域との関連性を示せれば問題はありません。

地域との関連性は些細なものでも構いませんので、どんな関わりがあるのかを提示しましょう。地域との関わりを全くアピールせずに志望動機を語ってしまうと、そもそもなぜ地域密着の信用金庫を志望しているのかが分からなくなってしまいます。

信用金庫と地域性は非常に密接な関係にあるため、地域との関わりは必ず言及しなければなりません。地域との関係性を示しながら信用金庫を志望する理由を述べ、その地域で働きたい、貢献したいという気持ちをアピールしていきましょう。

例文

私は地域の活性化を通して、地域住民の生活を豊かにしたいと考え、貴庫を志望しました。私は大学入学の際に○○に引越し、そこからこの町がとても好きになりました。地域の人たちは温かい人ばかりで、大学時代は地域の夏祭りなどにも参加しました。
貴庫は外部からの誘致された企業への融資も積極的に行っていますし、新しいものを取り入れることで、さらなる活性化が図れるのではないかと考えています。大学時代に培ったコミュニケーション能力を活かして、お客様としっかり話し合いをし、的確な融資を提案することで、地域の活性化に貢献したいと考えています。

例文では、地域の活性化を通して、地域住民の生活を豊かにしたいと志望動機が語られています。地元以外の信用金庫を志望していますが、大学時代に引っ越してきたと地域との関連性が示せていますので問題はありません。

また夏祭りにも参加するなど、地域への愛着もアピールできています。信用金庫を志望する理由、その地域ならではの志望理由も語られており、好印象です。自身の能力を仕事でどのように活かすのかも述べられていますし、志望度の高さと採用メリットを上手に示すことができています。

信用金庫の志望動機は地域性を意識しよう

信用金庫に就職するためには、志望動機が重要なポイントになります。志望動機は志望する理由やきっかけを述べるだけではなく、仕事への熱意や自身の採用メリットなどを示さなければならず、盛り込むべき内容は多いです。

また信用金庫の場合は、地域との関わりなども提示しなければなりませんし、志望動機は特に重点的に考えて作成しなければなりません。選考の中でも、志望動機は評価を決める重要なポイントであるため、ここでいかに高評価を獲得できるかが、就活の攻略に大きく影響します。

信用金庫に就職したいのであれば、志望動機をこだわって作成することが大切です。信用金庫の特徴や志望動機作成のポイントをもう一度確認し、評価される志望動機で就活の攻略を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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