志望動機
【刑務官の志望動機の書き方】例文5選やNG例をご紹介
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目次
刑務官試験の志望動機の書き方とは
刑務官の志望動機の書き方で困っている人は多いです。刑務官になるためには刑務官試験を受けなければならず、面接カードや面接時で確実に訊かれる志望動機をしっかり準備しておかなければ試験を突破することはできません。刑務官の志望動機で何を書けばいいか分からない理由としては、刑務官とはどのような仕事なのか、どのような能力が求められているのかが分かっていないことが考えられます。
刑務官に限らず、どのような仕事であっても、その実態が分かっていなければ受かる志望動機を作成することはできません。刑務官を志望するのであれば、刑務官についての理解を深めることが大切です。刑務官のことを正しく知り、受かる志望動機を考えていきましょう。
刑務官の仕事内容
刑務官の志望動機を考えるのであれば、まずは刑務官の仕事について理解を深めることが大切です。刑務官という言葉自体は聞いたことがあっても、具体的な仕事内容などは知らない人も多いです。刑務官の仕事内容や職場の雰囲気など基本的な情報を知り、刑務官への理解を深め、志望動機の作成に役立てていきましょう。
国家公務員の基本給などについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
①職務
刑務官は刑務所や拘置所、鑑別所などで働き、それらの場所での警備や巡回、受刑者の更生指導などが主な仕事です。また刑務所などの運営を担当したり、各種事務処理などをおこなう場合もあります。刑務官に就職した場合には、基本的には看守からスタートします。看守以外にもさまざまな役職があり、それぞれに昇格するための条件なども決まっています。
役職によっては公務員試験に合格することが条件のものもありますが、基本的には勤続年数によって昇格が決まることが多いです。真面目に長年勤めていれば昇格できるケースも多く、多くの場合上位の役職者からの推薦で昇格が決まります。刑務官は継続力があり、真面目な人に向いている仕事だと言えます。
②ハードな職場
刑務官は、ハードな職種であることでも知られている仕事です。閉鎖的な環境で業務にあたるため、精神的にタフな人でなければなかなか務まらない仕事であると言えます。刑務官の職場は刑務所であったり、拘置所、鑑別所などさまざまではありますが、どの場合でも受刑者と接することに変わりはありません。
受刑者相手に更生指導をおこなうのは大変であり、緊張感が伴う仕事だといえます。刑務所という閉ざされた空間なので、各刑務所ごとにルールが違う場合も多く、郷に入っては郷に従えでどんな環境にも柔軟に対応していかなければなりません。
③女性刑務官志望者はぜひ説明会へ
刑務官は非常にハードな仕事であり、女性は敬遠しがちな仕事ですが、女性には出来ない、向いていない仕事というわけではありません。現役で活躍する女性刑務官もたくさんいますし、女性の場合は基本的には女子刑務所などへの配属となります。
興味があるけれど大変なのではないかと思う女性は、法務省を参考にしてみてもいいでしょう。刑務官の仕事についての説明会もあるため、それらに参加して仕事に対する理解を深めるのもおすすめです。まずは説明会に参加して、仕事の雰囲気を掴むといいでしょう。
面接では長続きする人物かどうかを判断している
刑務官の面接で、志望動機をアピールし高評価を獲得するためには、どのような点が面接官に見られているかを知っておくことが大切です。刑務官の面接では「長続きする人物かどうか」を判断していますので、簡単には辞めない粘り強さをアピールすると高評価を得やすいです。
刑務官の仕事は職務内容や職場環境など非常にハードな仕事でもあります。ハードな仕事なだけに、この人は長く勤まるのかどうかが面接官にとっての最大の関心ですので、志望動機でも長く仕事が続けられることをアピールしていきましょう。
志望動機を作成するポイント
刑務官の志望動機には通常の志望動機と同じように、なぜ刑務官になりたいのか、仕事に活かせる自分の強みは何か、といったポイントを記載することが求められます。その中でも、警察官や消防員といった公共の福祉に貢献する職業と同様に、「正義感」や「責任感」をアピールすることで採用につながる可能性を上げられます。それでは、次の各項目で、刑務官の志望動機についてアピールする際のポイントをみていきましょう。
間違えやすい志望動機と自己PRの違いについて、こちらの記事もチェックしてみてください。
①なぜ刑務官になりたいのか
これは刑務官だけに限ったことではありませんが、自分がなぜ刑務官になりたいのかをアピールしなければなりません。公務員の中でも比較的ハードな職場をなぜ志望したかを採用担当者は知りたがっています。また、刑務官としての仕事は主に刑務所での仕事になります。
決して、多くの人がやりたいと思う仕事ではないため、採用されてから国家公務員として長く勤められるかどうかを図るためにも、この点を含めてなぜ刑務官を志望するかを十分に考えてアピールする必要があります。他の公務員系の職業系でもいいのではないか、と採用担当者に思われてしまっては、話が終わってしまいますのでそのことを踏まえて上手にアピールをしてきましょう。
②「正義感」や「責任感」をアピールする
アピールする大きなポイントとして、「正義感」や「責任感」が挙げられます。これは、過ちを犯して刑務所に収容された受刑者を、矯正することが刑務官の主たる仕事であり、それを行うためには警察官などと同じく、並外れた「正義感」や「責任感」をもって職務に当たることが求められるためです。
また、矯正するということは他人に教育を施すということにもなります。主として学生に教える教職員とは話が違いますが、この点もアピールするポイントとして使うことができます。教える内容こそ大きく違うものの、生活習慣や犯罪に対する考え方、被害者や被害者の遺族がどう思うだろうか、といったことを促す役割を担うのは、他ならない刑務官の仕事です。
②仕事に活かせる自分の強みは何か
自分が持っている強みの中で、刑務官の仕事に活かせることは何かを考える必要があります。刑務官には、上述の「正義感」と「責任感」の他に、どんな要素が要求されるかを考える必要があります。例として、公務員とはいえ時には警察官や、消防署員の職員と同様に非常事態にも対処しなければならないために、体力は必須です。
また、刑務官同士や上司の人たちとのコミュニケーションをはじめ、矯正の過程で受刑者とも接していかなくてはなりません。そのため、誰とでも打ち解けてコミュニケーションを図れるかどうか、という能力が求められます。こういった能力を、自分の強みとして採用担当者にアピールすることができれば、採用に近づくことができます。
④志望動機作成のフレームワークを使う
志望動機を作成する際に、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、無料でダウンロードできる「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。
志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。効率的に志望動機を完成させましょう。
刑務官試験の志望動機例文5選
刑務官の仕事内容や面接で求められていることなどを知ったら、それらを踏まえて志望動機を作成していきましょう。刑務官の志望動機は受刑者の更生に対する熱意、ボランティアの経験から自分に向いていると思った、体力に自信がある、タフな精神力、事件を見て社会を良くしたいと思ったなどがおすすめです。刑務官の仕事に対して熱意があり、簡単には辞めてしまわないような理由を志望動機として作成し、面接の突破を目指しましょう。
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例文①
私は刑務官として受刑者の更生に努め、犯罪者の再犯をなくしたいと考えています。それは、ニュースで再犯率の高さを知って愕然としたからです。犯罪は許されるものではありませんが、人は間違いを犯してしまう生き物です。
しかし、二度目の間違いを犯してはいけません。二度目の間違いを犯してしまわないためにはその受け皿が必要であり、更生指導が大切であると考えます。
刑務官としてその受け皿になり間違いを犯した人を受け入れ、時に厳しく指導することで更生させ、再犯を犯させないようにしたいと考えます。再犯を防ぐことで社会と受刑者、両方を助ける存在に成長したいと考え刑務官を志望しました。
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こちらの例文では、受刑者の更生に対する熱意がアピールされています。志望動機は結論から語ることで伝えたい内容を明確にアピールすることができ、面接官にも強く印象付けることができます。例文では再犯率の高さを知って愕然とし、刑務官を目指していますが、原体験を語ることで、より志望動機に真実味が増し、好印象です。
また、更生指導についても受刑者を受け入れ、時に厳しく指導すると具体的に語ることで、刑務官への仕事の熱意の高さをアピールすることができています。具体案によって仕事への熱意がアピールできているだけではなく、仕事に対する理解が高いことも示せており、仕事の実態を知っていることで長く続けられる人材であることもアピールできています。
例文②
私は受刑者を更生させることで平和な社会を目指し、受刑者が正しく社会復帰できるように指導を行いたいと思い、刑務官を志望しました。大学時代おこなっていたボランティア活動から、人のために行動することの大切さを学びました。
テレビを見ていると受刑者が更生し社会に出ても馴染めず、すぐに刑務所に戻ってしまうというニュースを目にします。刑期を終えることが更生ではなく、出所し社会復帰が果たせて初めて更生と言えるのではないかと考えます。
それらを踏まえ、刑務官として受刑者のために何をすべきかを考えて行動し、正しく更生し社会復帰ができるような更生指導を目指したいと考えています。
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受刑者の更生と、社会復帰に対する熱意がアピールされています。例文ではボランティア活動の経験が語られていますが、ボランティアは人のために行動することであり、刑務官の仕事とリンクしていて、好印象です。更生についても、刑期を終えるだけではなく、社会復帰ができてこそ更生と自説を唱えることで、更生指導に対する熱意の高さをアピールすることができています。
熱意をアピールすることで仕事への覚悟がアピールでき、すぐには辞めない人材であると判断されやすいです。刑務官としてどのように仕事がしたいかを具体的に語ることで向上心や仕事が続ける意欲が伝わり好印象です。
例文③
私は刑務官として受刑者一人ひとりと向き合い、粘り強く更生指導を行うことで平和な社会を実現したいと考え志望しました。高校から大学までの7年間アメフトを続けていましたが、アメフト部は上下関係が厳しく、また練習も厳しいものでした。
しかしどんなに厳しい状況にも耐え、身も心も鍛え抜くことで、誰にも負けないタフさが身に付きました。刑務官はハードな仕事ではありますが、だからこそ挑戦する意味があると考えます。アメフトで培ったタフさを活かして、受刑者とも真っすぐに向き合い、粘り強く更生に務めたいと思います。
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受刑者としっかり向き合い、粘り強く更生指導を行うとアピールされています。例文では7年間アメフトを続けたとありますが、長期間同じスポーツを続けていることで継続力がアピールでき、仕事も長く続けられる人材であることがアピールできています。
また厳しい環境に耐え、身も心も鍛え抜いたことで肉体的、精神的なタフさがアピールできており、好印象です。刑務官はハードな仕事ですので、タフさをアピールするのは大切なことです。肉体と精神、両方のタフさを強調することで刑務官に向いていることがアピールできています。
例文④
私は、受刑者の再犯を防止することで国民の生活を守りたいと考え刑務官を志望しました。私の実家の近くには保護観察所があり、元受刑者が働く工場もありますが、地域の人たちはそれらを敬遠していていました。
一見悲しいことですが、再犯の可能性を考えると、しごく当然の反応であるとも思います。日本は国際的には犯罪が少なく安全であるといわれていますが、初犯数と比較した再犯数の割合は低くはありません。
元受刑者を受け入れる環境にも問題はありますが、刑務官が担う役割はとても大きく重要であると考えます。私は、学生委員会の会長として、外部の方々と数多く接しながら委員会をまとめてきた経験を活かし、受刑者の更生を手伝い、再犯率の削減に寄与したいと考えております。
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ここでは、再犯率に着目し、刑務官として仕事を全うすることが国民の生活を守ることであると結論付けています。自分が「何のために働くのか」そのために「何ができるのか」を明確に示すことが大切です。文中ではコミュニケーション能力や指導力をうかがえる経験が書かれてあり、刑務官としての適性をアピールすることもできています。
例文⑤
私は、薬物使用者の女性たちの更生を手助けしたいとの思いから刑務官を志望しました。私はゼミで矯正施設の役割について研究しており、刑務官の役割の大きさを学びました。
刑務官は体力、精神力とも必要なタフな仕事であり中途半端な意思では務まらないと考えますが、中学校時代から続けているソフトボールで培った経験を活かして、一人でも多くの受刑者の更生に携わりたいと考えております。
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ここでは、女性の立場から女性受刑者の更生についての考えを述べています。体力のいる職場ではありますが、先に述べた通り多くの女性が刑務官として活躍しています。文中では刑務官の職務内容を正しく理解したうえで取り組みたいことが述べられていますし、経験に基づき継続性もアピールできています。
刑務官のNG志望動機
刑務官は、長く続けられることをアピールすることが大切ですので、安定性や福利厚生等などを志望動機にするのはNGです。刑務官は国家公務員ですので、仕事としては安定していますが、それだけの理由で続けられるほど簡単な仕事ではありません。
福利厚生等に関しても同じです。刑務官は待遇が良い仕事ですが、安定性や待遇だけで考えれば、他にも同じような条件の仕事はたくさんあります。安定性や福利厚生だけで続けていけるほど刑務官は簡単な仕事ではありませんので、志望動機でこれらを理由にするのはNGです。
刑務官の志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用しよう
刑務官の志望動機は、内容が薄いと人事に採用されません。選考を突破するには、志望動機を作り込む必要があります。
そこで活用したいのが志望動機作成ツールの「志望動機ジェネレーター」です。 このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの志望動機が完成します。
ぜひ活用して採用される刑務官の志望動機を完成させましょう。
NG例文①
私は、法と秩序を守る仕事に携わりたく刑務官を志望いたしました。法と秩序を守るためには、罪を犯した人を更生するための施設はとても重要だと考えており、刑務官はいわば社会の故障した箇所を修理するエンジニアのような仕事だと思います。
私は幼少の頃より正義感が強いと言われており、刑務官としてのどんな困難な仕事も正義のためにならやり遂げることができると信じています。一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします。
ここでは、刑務官の仕事を抽象的にしかとらえていないため、明確な志望動機が書かれていません。また、自身の経験や固有の考えをベースとしていないため、説得力の書ける内容となっています。「正義感が強い」「一生懸命頑張る」という表現は、抽象的な上に稚拙な印象を与えてしまいます。刑務官を志望するに至った具体的な経験を踏まえてオンリーワンの動機を作っていかなくてはなりません。
NG例文②
私は、国家公務員として勤務したいと考え刑務官を志望しました。刑務官は公務員の中でも特殊な仕事であり、時には危険も伴う難しい仕事ですが、その分やりがいもあると考えます。私は刑務官として受刑者の更生に携わることで、社会貢献がしたいと考えています。
ここでは、国家公務員になりたいということを志望動機としており、刑務官固有の志望動機が書かれていません。また、刑務官を「特殊な仕事」と位置付けていますが、文中では具体的な内容を理解しているとは考えにくく、志望動機としては不十分な内容となっています。
まずは対象の研究をしっかりすることで業務を具体的に理解し、自分が勤務している姿をイメージすることが大切です。さらに自分自身の経験などに基づく強みや考え方を加え、オリジナルの志望動機を作るように心がけてください。
精神的なタフさに結びつくような志望動機が有利
刑務官は国家公務員であり、仕事としての安定性も良く、福利厚生等にも優れた仕事です。しかしそのような理由だけでは続けていくことが出来ない大変な仕事ですし、それだけを志望動機にしても刑務官試験に合格することはできません。
刑務官試験に合格するためにはハードな仕事でも乗り切ることができるタフさがあること、仕事への熱意があることを伝える必要があります。面接官は仕事を長く続けることができるかを見ていますので、刑務官のハードな仕事にも耐えられる情熱やタフさを示すことが大切です。
刑務官の仕事は厳しいですし、試験に合格するのも難しいですが、しっかりと準備を重ねれば難関の試験も突破することができます。刑務官試験では精神的なタフさに結びつくような志望動機が有利ですので、それらを意識して志望動機を作成しましょう。
国家公務員の昇給制度などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。