業界研究

【靴業界の業績推移や主要企業】志望動機例文とおすすめの書籍もご紹介

靴業界とは

靴業界を目指す就活生の中には、靴が好きという人も多いでしょう。しかし、販売されている商品を手にするだけでは、靴業界が具体的にどのような仕事をしているかはわかりにくいです。靴業界を志望するのであれば、まずは靴業界の基本的な情報を把握しておきましょう。

靴業界

アパレル業界では、インターネット販売が増加しています。しかし、靴に関してはサイズや履き心地がわかりにくいため、店頭販売が主流だといえるでしょう。靴は時代に関係なく需要があり、常に私たちの身近にあるものですが、最近ではTPOに合わせて靴を履き替えることが増えました。

ファッション性を重視することが多く、商品のサイクルは短くなっています。靴にはファッション性だけでなく高い機能性も求められるようになり、このニーズの多様化や個性化は、量から質へと意識を変えています。また健康志向の影響で、ウォーキングシューズやランニングシューズ、スニーカーなどの売り上げが伸びている業界です。

靴業界の業績推移について

  • 業界規模:5,600億円
  • 平均年収:503万円
  • 平均継続年数:15.3年

靴業界の売り上げは平成17年から平成20年までは若干増加傾向でした。そして、さらに平成21年から27年まで増加し続けています。リーマンショックなどの影響を受けて日本の経済が低迷し、景気が悪い状態が続いていた時期には、なんとか持ちこたえることができました。

そして平成24年末の新政権発足からは、アベノミクスの影響で金融緩和や財政政策への期待からか株価が上がり、円安になってくるなど明るい兆しが見え始めています。この影響で国内の景気は回復傾向にあり、個人消費も増加傾向にあることから靴業界の業績も上がってきています。インターネットの力が及ばない領域とも言え、まだまだ伸びている靴業界は注目されている業界です。

靴業界の細かい職種分類について

  • 生産
  • 営業
  • 販売

靴業界の仕事は企画から商談まで多岐にわたりますが、大きく分けると生産、営業、販売の3つがあります。生産は工場などで企画したものを実際に靴にしていく仕事です。デザインや設計をして素材を裁断し、パーツを縫い合わせるなどの工程のあと、木型にはめ込んだり靴底を張り付けたりして仕上げをします。営業職と連携をとりながら商品を完成させます。

営業は完成した商品をアパレル業界や靴業界のクライアントにアピールし、売上を伸ばしていく仕事です。自社店舗を管理することも多く、販売とも連携を取りながら仕事をします。販売は専門知識を活かして顧客に靴を販売するだけでなく、いろいろなサポートもおこなっています。

あなたの面接力は何点?

面接において、服装などの身だしなみは第一印象に大きな影響を与えます。また、自己分析や業界・企業理解がどの程度できているかも、高評価を受けるために大切な要素です。今の時点で、あなたの面接力はどのくらいでしょうか?

それを知るために活用したいのが「面接力診断」です。質問に答えることで、どのスキルが足りていないのかが一目でわかります。結果を参考にすることで、時間のない就活生も効率的に対策を進められます。無料でダウンロードして、効率的に面接対策を進めましょう。

主要企業5選紹介

靴は日々の暮らしに欠かせない必需品ですが、有名ブランドのものは知っていても、靴業界の企業となるとあまり知られていないものです。靴業界はおおまかには小売業、卸売業、製造業がありますが、特に大手小売業は企画製造から販売までを手掛けて競争力を高めています。

靴業界を詳しく知って就活の参考にするためには、靴業界の主要な企業を知っておくことが大切です。それでは、主要企業について順番に紹介していきます。

①エービーシー・マート

  • 企業名 株式会社エービーシー・マート(英文名ABC-MART,INC.)
  • 代表者名 代表取締役社長 野口 実
  • 従業員数 8,359名(うちアルバイト4,828名)
  • 設立年月日 1985年(昭和60年)6月6日

エービーシー・マートは平成27年で13期連続の収益アップを記録する小売業界の国内シェアNO1の企業です。商品の企画開発からマーケティング・販売までを一気通貫しておこなうシステムで、さらにシェア拡大を目指しています。

店舗数・売り上げともに着実に伸ばしており、国内939店舗の他、海外は韓国を中心に244店舗展開しています。地域や商圏の特性やマーケットニーズを、専門チームが素早く調査・分析して新規出店しており、それぞれ顧客層に合わせた品揃えが特徴的です。

②チヨダ

  • 企業名 株式会社チヨダ
  • 代表者名 代表取締役社長 舟橋 浩司
  • 従業員数 1,806人
  • 設立年月日 1948年(昭和23年)6月4日

チヨダは量販店では店舗数国内最大で、2018年9月末現在では1,062店舗ある企業です。2017年7月に本社を東京都杉並区に移転し、ワンフロアで風通しのよい環境で更なるコミュニュケーションの向上を目指しています。店舗での商品構成は赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢の足をカバーする地域密着型で、お客様の声から生まれたハイドロテックなど自社のプライベートブランドにも力を入れています。

入社後はすべての社員が販売を中心とした店舗業務からキャリアをスタートさせ、3年後には部門を超えてさまざまな職種へのチャレンジが可能になるキャリアップ制度があります。

③ジーフット

  • 企業名 株式会社ジーフット
  • 代表者名 代表取締役社長 堀江 泰文
  • 従業員数 1,436名 他、フレックス社員4,069名
  • 設立年月日 1971年(昭和46年)10月18日

ジーフットは株式会社ツルヤと株式会社ニューステップが合併し、2009年2月に新会社としてスタートしました。6月にはイオン株式会社の連結子会社となり順調な売り上げを伸ばしている企業です。「足元からのスタイル提案業」を基本理念とし、健康的で履きやすい魅力的な靴をリーズナブルに提供しています。

アスビーは人気ブランドの最新モデルを展開し、グリーンボックスはデイリーユースを意識した低価格商品から高品質なものまで豊富に扱い、イオン・ダイエーの靴売り場を運営しています。

④リーガルコーポレーション

  • 企業名 株式会社 リーガルコーポレーション
  • 代表者名 岩崎 幸次郎
  • 従業員数 210名(連結1,215名)
  • 設立年月日 1902(明治35)年1月21日

リーガルコーポレーションは時代の変化に対応しながら、企画・製造だけでなく、卸売や小売まで事業を展開してきました。100年を超える長い歴史の中で、高い品質にこだわった革靴の製造を続け、日本のモノづくり企業として長年支持され続けています。

ショップは、北海道から沖縄までの全国と海外には香港と上海に展開しています。公式通販サイトシューズストリートでは、リーガルやナチュラライザーなど各ブランドの紳士靴、婦人靴、子ども靴、雑貨、シューケア用品など豊富な商品がオンラインで購入できます。店舗スタッフを対象にしたリーガルカレッジという研修を、実地での経験を重ねながら2年以上にわたっておこなうなど人材育成にも力を入れている企業です。

⑤ヒラキ

  • 企業名 ヒラキ株式会社(英文:HIRAKI CO,LTD)
  • 代表者名 代表取締役社長 向畑 達也
  • 従業員数 613名(臨時従業員357名含む)
  • 設立年月日 1978年(昭和53年)4月22日

ヒラキは、通信販売を主軸としてディスカウント店舗販売、卸販売の3つの流通を通じてファミリー層をターゲットにした企業です。兵庫県神戸市に本社を置き、兵庫県内に2つの事業所と東京に東京営業所、2005年には中国での靴・履物の販売を目的に上海に子会社を設立しました。

店舗はディスカウント事業の店舗が兵庫県内に総合店4店舗、大阪に靴専門店1店舗あるのみです。しかしインターネット、カタログ・チラシからの購入が大量で、ヒラキの顔ともいえる180円スニーカーはおよそ570万足もの販売実績があります。

他社が真似をすることができない品質と低価格を実現するため、商品開発から販売まで自社一貫体制をとっています。そしてその自社企画製品を数百社ある中国委託工場からその時々に最適な工場を選んで大量発注することで低価格が実現できているのです。いい靴をどこまで「安く」作ることができるかを追及して「価格」と「品質」の両面で驚きと楽しさ、満足感を届けられる「日本一の靴作り」へ挑戦し続けている企業です。

靴業界の志望動機例文

靴業界の入社試験を受けるにあたって、しっかりと固めておきたいのが志望動機です。業界研究や企業研究を深めたら、自己分析から浮かび上がった自分の特性と絡めて、その企業を志望する理由を明確にしていきましょう。

まず結論を述べたあと、背景や具体的なエピソードを添え、職場で活かせる自分の強みをアピールすると、伝わりやすい志望動機となります。イメージをつかめるよう、例文を3つご紹介するので参考にしてみてください。

例文①

私が貴社を志望する理由は、販売員の一人一人に至るまで、お客様のニーズを見抜こうと努力する姿勢に惹かれたことです。貴社の店舗を長く利用するうちに、スタッフ全員が、豊富な知識を持ち情報に敏感で、勉強熱心だと気づきました。
また、靴を購入する際は話をじっくり聞いた上で、適切なアドバイスをくださいます。私自身、大学4年間、アパレルショップでのアルバイトを通じてお客様に寄り添う気持ちを大事にしてきました。今後は貴社で心を込めた接客に励み、リピーターを増やしたいと考えております。

商品やサービスに触れた結果、ここで働いてみたいという思いが膨らむことはよくあります。単なるファンの立場から、ファンを獲得していく立場へと発想をつなげて志望動機にすれば、一貫して筋の通ったアピールとなり意欲を伝えられるでしょう。

例文②

貴社の、絶えず業界に話題をもたらしトレンドをリードしている点に興味を持ったからです。動向を先読みするリサーチ力だけでなく、流行を作り出す力をより重視していると伺い、それが企業として結実しているのだと感銘を受けました。
業界最先端を歩むためには、世の中を眺める目に新鮮さを失わずにい続けることが大切だと考えております。私は何事も本当にこれで良いのか?と問いながら考えるクセがあり、貴社の風土にはその性質が活きてくると思っております。

業界トップだから、有名だから、大企業だからといった理由があっても、それだけがその会社を選ぶ基準ではないはずです。なぜそこに魅力を感じ入社を希望するほどに惹かれたのか、理由を掘り下げた上で自分と関連づけて述べると、自分らしい志望動機になります。

例文③

貴社は靴職人の技術と思いを大切にしていると伺い、そこから生まれる温かみとハンドメイドのフィット感をもっと多くの人に知ってもらいたいと考えたのが、志望の理由です。私は大学で運動部に所属していました。毎日の練習でも決してルーティンワークに陥ることなく、小さな声も必ずフィードバックして、チームの改善を図ってきました。その精神で職人さんと密に連携しながら営業を進め、良き相棒として日々を共にする靴を提供していきたいと考えております。

その企業ならではの特徴を捉え、自分の希望と合致させて追求すると、インパクトのある志望動機ができます。個性的な企業だとそれを見つけやすいものですが、そうでなくても企業の個性は存在します。しっかりと企業研究をすることが大切です。

業界研究のおすすめ書籍紹介

靴業界を知るためにはネットで調べたりニュースのトピックを調べたりするほかに、書籍で研究を進める方法があります。書籍は購入するためにお金がかかるだけあり、無料で配信されているネットやニュースとは一味違って、有益で信頼性の高い情報を得ることができると言えるでしょう。

書籍で知った情報を活用して業界研究をより深いものにすると、志望する業界や企業を決めやすくなりますし、面接対策にも役に立つのでおすすめです。

①「会社四季報」業界地図2018年版

「会社四季報」業界地図2019年版には、166業界3,990社の情報が掲載されています。就活生にとっては業界を研究するために役に立つ1冊です。就活後にも企業で実際に働くようになってからも、ビジネスパーソンにとっては顧客分析や投資家にとっては銘柄発掘に役に立つ情報が満載です。

各業界の売り上げランキングや提携関係もよくわかり、業界での給与格差情報も見逃せません。国内の上場企業予想を中心に、所在地から財務情報まで会社についての情報がまとめられたハンドブックといえるでしょう。業界について深く知り、就活を円滑に攻略するために必読するべき1冊です。

②その靴、痛くないですか?あなたにぴったりな靴の見つけ方

その靴、痛くないですか?あなたにぴったりな靴の見つけ方は、靴は売らない靴屋「シューフィット・神戸屋」の店主によって、靴選びのための知識が書かれた本です。

ハイヒールが痛いのは当たり前?外反母趾だと幅の狭い靴は足によくない?幅の広い靴は足に優しい?日本人の足は幅広甲高?など、足に関する内容が満載です。これまで常識だと思い込んでいたことが覆され、靴選びの視点が新しくなるかもしれません。

靴に携わる仕事を視野に入れているなら、意外と知らない足のことや靴のことについて詳しく知っておくことは必要です。靴業界志望者に限らず、すべての就活生が初めて革靴を選ぶ際の参考にも非常に役に立つ1冊です。

靴業界を深く知って就活を有利に進めよう!

毎日履く靴は機能性が求められるものですが、おしゃれは足元からとも言われるようにファッション性も求められる奥の深いものです。靴業界について、企業の今後の取り組みなども深く知り、就活を有利に進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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