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入社式の決意表明で伝えるべき内容|成功ポイントと例文5つ
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目次
入社式で決意表明を求められることは多い
入社式は就職できた喜びとこれからの始まる社会人生活への期待と不安で、緊張することも多いでしょう。特に緊張が高まるのが決意表明です。決意表明とは、入社にあたっての意気込みや仕事への意欲などを述べるものであり、企業によって形式が異なります。形式に合わせた内容で伝えることはもちろん、どのように伝えるかも工夫することが大切です。
決意表明で失敗すると、社会人生活最初のスタートでつまづいてしまい、入社日から同期に遅れを取ってしまう可能性があります。また、社内での評価に影響することも多いため、伝える内容は工夫しなければなりません。入社式における決意表明の上手な伝え方を知り、新生活をスムーズにスタートさせましょう。
入社式の決意表明で伝えるべき内容5つ
決意表明は「仕事への意欲」や「就職にあたっての今の気持ち」などを伝えるものであり、決まったフォーマットがあるわけではありません。自身の気持ちを素直に伝えることが大切であるため、内容も自由に決められます。しかし、最低限の決まりを守ることで、よりスムーズにアピールできます。伝えておくべきことは、大きく5つに分けられるため、それぞれの内容を含めて決意表明を考えましょう。
①自己紹介
入社式の決意表明は新入社員のお披露目の意味もあるため、自己紹介は必須です。どのようなシーンでも、きちんと自身の身元を明かしてから話を進めるのは大切であり、社会人の常識でもあるため必ず伝えましょう。自己紹介で必要なのは、「自身の名前」と「配属される部署」などです。
配属先がまだ決まっていない場合は、名前と出身大学などで構いません。これらは最低限の情報として必要なため、どのような内容の場合でも必ず伝えておきましょう。また、場の雰囲気によっては、趣味や特技など、個人的な情報を伝えても構いません。決意表明では自分を知ってもらうことが大切なため、場合によっては個人的なことも少し話し先輩社員や同期との距離を縮めましょう。
自己紹介の例文については、こちらの記事で詳しく解説しています。
②入社式開催へのお礼
入社式の規模は企業によって異なりますが、それなりにコストがかかっていることが多いです。簡素に済ませる場合でも、入社式として時間を取っている以上、何らかのコストはかかっているため、入社式開催のお礼を伝えることが大切です。お礼の気持ちを伝えることで、周囲に気配りができることが伝わり好印象を獲得できます。
また、企業の一員に迎え入れてもらったことのお礼を伝えることは、礼儀としても大切です。お礼の言葉があるかどうかで、決意表明全体の印象は大きく違ってくるため、お礼の気持ちは必ずどこかに含めましょう。緊張して忘れてしまいそうな場合は、序盤で伝えるのがベストです。
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就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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③就職できた喜び
就職できた喜びの気持ちも、決意表明で伝えておくべき内容のひとつです。企業に就職できた喜びを伝えることで、仕事への前向きな気持ち、姿勢が伝わり、好印象を与えることができます。また、企業の一員になることを喜ぶことで、先輩社員との距離も縮めやすくなるでしょう。
入社式のお礼と同様に、就職できたことに対する感謝の気持ちを伝えることが大切です。就職できた喜びを伝える際は、表情豊かに明るく伝えることが大切です。新卒ならではのフレッシュさを意識し、新社会人への期待を前面に押し出して伝えましょう。
④仕事への熱意・展望
入社式は新社会人になる最初の一歩であり、それ以降は定年するまで社会人としての道のりを歩みます。そのため、仕事への熱意や展望を伝えることも大切であり、どのような期待を持っているのか、どのようなことを成し遂げたいのかを語りましょう。仕事への熱意や展望を伝える場合は、新社会人としての心構えだけではなく、個人的な気持ちを述べても構いません。
どのような仕事がしてみたいか、どのように仕事をし成長したいかなど、具体的なビジョンを伝えましょう。もちろん、新社会人としてどのように仕事に向き合いたいかという、全体的な仕事への取り組み方、姿勢を述べても構いません。仕事への熱意や展望も、仕事に対してポジティブな気持ちを持っていると伝えることが大切です。
入社後の抱負については、こちらの記事で詳しく解説しています。
⑤指導のお願い・お礼
新社会人として活躍するには、まずは仕事を覚えなければなりません。入社してすぐは先輩社員に教えてもらうことも多いため、今後の指導のお願いも伝えておきましょう。指導のお願いを伝える際は、ただ教えてもらうのではなく、自分から積極的に仕事を取りに行き、教えてもらうという意識を持つことが大切です。
受動的な態度ではなく能動的な態度を示すことで、指導のお願いも印象よく伝えることができ、今後の先輩社員との関り方にいい影響を与えるでしょう。また、最後の締めくくりに、締めのあいさつをすることも大切です。締めの言葉はさまざまありますが、前向きな内容で終わらせることを心がけ、明るい言葉を使って決意表明を終えましょう。
形式ごとに決意表明で伝える内容は違う
ひとくちに決意表明といっても、企業によって形式は違います。形式の違いによって、伝えるべき内容も少しずつ変化するため、注意しなければなりません。企業ごとに細かい違いはありますが、基本的には「新卒全体を代表してひとりでおこなう場合」と「新卒全員に求められる場合」の2つに分けられます。全体の代表と個人それぞれがおこなう場合では、伝える内容がどのように変化するのかを知り、形式に合わせた決意表明を考えましょう。
全体の代表の場合
全体の代表で決意表明をする場合は、できるだけ個人的なことには言及せず、新卒者全体の意見を意識し、伝えることが大切です。自己紹介では自身の身元を明かさなければなりませんが、それも最小限に留め「全体性」を意識した内容を心がけましょう。全体の代表の場合は、自分の気持ちではなく、一般的な新卒、新入社員の気持ちとして伝えることが大切です。
自分という個人ではなく、新社会人という大きなくくりで捉えた場合の気持ちを伝えることを考えるとイメージしやすいでしょう。新社会人としてどのように仕事に取り組みたいか、どのように成長し、活躍して企業に貢献したいかを述べることが大切です。個人的な気持ちが強くなりすぎないよう、全体の気持ちを意識して伝えましょう。
新入社員全員に求められる場合
新入社員全員に決意表明が求められる場合は、全体の代表の場合と違って個人的なことを伝えて問題ありません。むしろ全体性を意識して一般的な決意表明をしてしまうと、個性を伝えることができず、先輩社員との距離も縮めづらくなるため注意が必要です。新入社員全員に決意表明が求められる場合は、基本的に自己紹介と同じようなものと考えましょう。
決意表明は自己紹介とほぼ同じであり、全員に求められるなら個人的なことを話し、ややフランクな内容になっても構いません。ただし、入社式の雰囲気によっては、全員がおこなう場合でも、きちんと形式に則って礼儀正しくおこなわなければならない場合もあるため注意が必要です。その場の空気に合わせながらも、自分という人間を知ってもらうことを意識しましょう。
適職診断を試してください。
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入社式の決意表明を成功させるポイント
決意表明を成功させるにはいくつかポイントがあり、それらを守っておこなうことが大切です。決意表明はこれから社会人になる自分を奮い立たせるだけではなく、その決意を他の人に聞いてもらうものでもあります。自分の中だけで簡潔するわけではないため、他人も聞いていることを意識しなければなりません。決意表明を成功させるポイントは、「聞き手を意識して伝える」ことであるため、どのような点に気を配るべきかを知っておきましょう。
簡潔にまとめる
決意表明は簡潔にまとめることが大切であり、聞き手が退屈しないように配慮しましょう。自身の気持ちを熱く語るのは大切なことですが、あまり長くなりすぎると、結局何を伝えたいのかが分からなくなります。インパクトを持って伝えるには情報量を最小限に絞り、本当に必要な部分だけ簡潔に伝えることが大切です。
短くまとめることで聞き手を退屈させることなく伝えることができ、印象にも残りやすいでしょう。ただし、簡潔に話すといっても、伝えるべき内容を省くのはNGです。あくまで必要以上に話を広げすぎないことが大切であるため、必要な部分まで省略する必要はありません。決意表明の内容を考えた後は、一度見直して不要な部分はないか確認しておきましょう。
ネガティブな発言をしない
決意表明は新社会人としてスタートを切るための声明でもあるため、ポジティブな内容を心がけることが大切です。新生活に向けて不安や緊張などもあるでしょうが、ネガティブな内容だと聞き手にも不安を与え、印象が悪くなってしまいます。また、新卒ならではのフレッシュさもアピールできず、聞いている人の気持ちまで暗くなってしまうため注意が必要です。
心配なことがある場合はそれを正直に伝えても構いませんが、必ずそれを乗り越える内容も付け加え、最終的にはポジティブな内容にするよう工夫しましょう。決意表明をする自分だけではなく、聞き手も明るく前向きな気持ちになれるよう、発言内容もポジティブさを意識することが大切です。
明るく元気に伝える
決意表明はポジティブな内容を心がけるだけではなく、明るく元気に伝えることも心がけましょう。伝えている内容は前向きでも、本人が暗く元気がないとネガティブな印象を残してしまいます。緊張に飲まれてがちがちになるのではなく、大きな声でハキハキと話し、緊張を吹き飛ばすことが大切です。
決意表明は大勢の前ですることも多く、強い緊張が付きまとうこともありますが、失敗したからといって悪いことが起きるわけではありません。失敗しても構わないくらいの気持ちでどんと構え、前向きな気持ちで伝えることが大切です。失敗を恐れて暗くならないよう注意し、大きな声と明るい表情を意識して伝えましょう。
入社式の決意表明の例文
入社式での決意表明のポイントを把握したなら、実際にどのような内容で伝えるかを考えてみましょう。決意表明はいきなり求められることもあるため、事前に知らされていない場合でもきちんと考えておくことが大切です。もちろん、全体の代表でおこなう場合は事前に通知があるため、通知がこない場合は全員で決意表明をする場合を想定して考えましょう。代表でおこなう場合と全員でおこうなう場合、それぞれの例文を参考に、自分なりの決意表明を考えることが大切です。
全体の代表の場合①
全体の代表の場合は、個人の情報や意見は最小限に留め、全体の意見を反映させて決意表明することが大切です。どのようなスタートを切りたいのかなど、新社会人への期待を述べるのもよいでしょう。また、仕事への熱意や展望でも、新入社員一同どのような気持ちで頑張りたいのか、新卒ならではのフレッシュさを踏まえて伝えることが大切です。最後の締めでは、これからの頑張りや仕事への熱意、そして入社式をしてくれたことへのお礼を再度伝えて、締めくくりましょう。
全体の代表の場合②
入社できた事への喜びと感謝、今後の抱負、指導のお願い、最後の結びの言葉が入っています。簡潔な文章で、分かりやすく述べることがポイントです。これからの意気込みや、仕事に対する前向きな姿勢をアピールし、好感が持たれる内容です。
全員に求められる場合①
新入社員全員に決意表明が求められる場合は、自己紹介も兼ねていることが多いため、個人的な情報を含めて伝えることが大切です。名前や出身大学はもちろん、趣味や特技もあるなら、それらも伝えておきましょう。
また、どのような仕事がしたいかだけではなく、社内のイベントに参加したいものがあるなら、それに言及するのもおすすめです。自分はどのような人間であるか、どのようなことをやりたいと思っているのかを伝えることが大切です。個性を伝えることを意識し、仕事への意気込みも語って決意表明を締めくくりましょう。
全員に求められる場合②
企業や所属された部署の雰囲気にもよりますが、明るく打ち解けた職場なら少し砕けた内容も、親しみが感じらます。自分の出身や趣味などを話すことで、共通の話題で話しやすくなります。自己紹介や自分のことを言う時には、明るい話題にしましょう。ネガティブな内容だと第一印象が悪くなってしまう可能性もあります。
全員に求められる場合③
簡単な自己紹介、入社への喜び、今後の抱負、指導のお願い、最後の締めとシンプルな内容です。自分の出身地や大学の事を盛り込み、個性を出しています。全員が決意表明をすると、似たような内容になりがちですが、自分の特徴を取り入れると、他の人に覚えてもらいやすくなります。
入社式の決意表明内容は事前に用意しておこう
入社式で決意表明が求められることは多く、上手に伝えるには事前に内容を考えておくことが大切です。ぶっつけ本番では緊張して失敗することも多く、しどろもどろになってしまうと自分を上手くアピールすることができません。決意表明で失敗したからといって、クビになるわけではありませんが、入社当日からマイナスの印象を与えてしまうことも多く、今後の社会人生活には悪影響です。
決意表明を上手に伝えることで周囲にいい印象を与え、同期や先輩社員との距離を縮めてよりスムーズに仕事を進められるようになります。決意表明は社会人生活を始めるための大切な区切りでもあるため、最初でつまづかないよう、伝える内容は念入りに考えておきましょう。