業界研究

【証券会社大手の業界研究】企業の特徴や仕事内容をご紹介

大手の証券会社に就職したい

金融業界の中でも証券会社は人気が高く、特に大手に就職したいと考える人は多いでしょう。証券会社は難しい仕事に取り組み、大きく成長できる、好条件で仕事ができるなどのイメージから人気が高いです。しかし、人気がある分、倍率が高く、就職難易度も高いため、採用されるには念入りな準備をしなければなりません。

また、大手にもなるとさらに就職難易度は高いため、企業はもちろん業界全体への理解を深めることが大切です。主な仕事内容や企業の情報を知ることが、就活の成功に繋がります。就職難易度の高い大手証券会社に就職するためにも、証券会社への理解を深め、自分に合った企業を見つけることで就活の成功を目指しましょう。

証券会社大手8社

証券会社を知るには、業界大手の企業を知ることも大切です。大手企業は業界に大きな影響を及ぼしており、企業を知ることが業界を知ることに繋がります。また、企業を知ることで企業研究にも役立つため、就活の対策も進み一石二鳥といえるでしょう。業界大手の企業は大きく8社挙げられ、それぞれで特徴に違いがあります。企業ごとの違いを把握し、証券会社にはどのような企業があるのか知っておきましょう。

野村證券

野村証券は業界最大手の企業であり、独立系の証券会社です。独立系とは、銀行資本を持たないということであり、大手企業の中では異色の証券会社ともいえるでしょう。銀行という大きなバックボーンはありませんが、高い営業力に強みがあり、常に業界トップに君臨し続けています。

野村ホールディングスの子会社という後ろ盾はありますが、銀行系の証券会社が多い中で実績を残している理由は、企業の力の強さにあるでしょう。国内外で広く活躍しているグローバル企業もであり、アジアを中心に海外事業を積極的に展開していることも大きな特徴です。「最大の財産は人材」という考えを持ち、充実した教育制度も備わっているため、向上心の高い人におすすめの企業でしょう。

大和証券

大和証券は創業110年を超える歴史ある企業であり、古くから証券業界を支えてきた中心的な存在です。全国に150店以上の店舗を持ち、47都道府県で広く事業を展開しています。また、活躍の幅は国内だけにとどまらず、海外事業も積極的におこなうグローバル企業の側面も持っています。海外では20の国と地域でネットワークを持ち、事業範囲の広さも高い売上高を獲得し続けている理由のひとつです。

また、歴史が長く老舗企業ともいえますが、大和証券は業界をけん引し常に先を目指す高い成長性も有しています。現在では一般化しているオンライントレードは、大和証券が先駆け的に始めたものであり、300万人以上の利用実績を誇っています。挑戦する風土が根強く社員の向上心も高いため、成長意欲の高い人におすすめの企業です。

SMBC日興証券

SMBC日興証券は、三井住友ファイナンシャルグループの企業であり、銀行系の証券会社です。銀行という大きな後ろ盾から信用力は高く、ブランドの強さから利用者も多いです。SMBC証券の強みは、証券取引の手数料の安さにあり、取引における投資家のコストが低いことから多くの顧客を獲得しています。

証券会社は証券取引の手数料で利益を獲得しているため、手数料が低い=企業の利益が低いということになります。しかし、手数料が低いながらも、多くの顧客を獲得しているため、利益は大きく高い売上高を獲得し続けているのが特徴です。ブランドイメージの高さからクリーンな労働環境を目指しており、福利厚生も充実した働きやすい企業といえるでしょう。

みずほ証券

みずほ証券は銀行系の証券会社であり、銀行と信託、両方と提携していることが大きな強みです。高い信用力はもちろん取引実績にも強みがあり、幅広いニーズに対応していることから、高い売上高を獲得しています。みずほ証券は実績に強みがあり、株式アナリストランキングの、債権・為替アナリストエコノミストランキング部門で1位を獲得しています。

国内で274もの営業拠点を持ち、これも業界トップの実績です。みずほ証券は変化し続けることを目標に、挑戦を続けている風土があります。新入社員でも挑戦しやすい環境にあり、かつ研修制度も充実しているのも大きな特徴です。

三菱UFJ証券ホールディングス

三菱UFJ証券ホールディングスは、国内外で広く活躍する証券会社です。海外展開に積極的で、アジアを代表する金融グループになることを目指し事業を展開し続けています。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を傘下に持っていることも特徴であり、海外展開の幅はアジアだけにとどまりません。

アジアをはじめ、アメリカからヨーロッパまで幅広く事業を展開しており、世界的な企業になりつつあるといえるでしょう。お客様視点を大切にしているのも特徴で、ニーズを満たすためにグループ全体で連携、協働しているのも特徴です。社員ひとりひとりに求められるレベルも高く、それぞれが専門性を追求しプロフェッショナルの証券マンとしての活躍が求められます。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループの系列になる銀行系の証券会社です。三菱UFJ証券ホールディングスとも同じ系列の企業ですが、それぞれ業務や顧客についての区別がされています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は国内だけでなく、国外の外資系証券のネットワークを有しているのが特徴です。元々三菱UFJフィナンシャル・グループは国内にネットワークを持っているメガバンクの系列でもあるため、国内外それぞれに基盤となる金融ネットワークを持っている証券会社というのが強みです。

国内にとどまらず国外でも世界有数の総合金融グループとして活動しており、国内規模こそ大手の野村證券には及ばないものの、全体を通してみれば大規模な金融グループといえるでしょう。

岡三証券

岡三証券は準大手証券と呼ばれる証券会社であり、規模こそ大手企業には及ばないものの十分な勢いのある会社といえます。

岡三証券の特徴は情報力であり、アジアを中心にした投資に関する国内、国外の情報を取り込むための専用の施設を設立しています。あわせてインターネットを利用した顧客への投資情報公開や、証券関連のセミナーなども積極的におこなっているようです。

またインターネットやスマートフォンアプリを用いたオンライントレードもおこなっており、小規模から法人向けの投資など様々な形態に対応しています。またネット証券は大手証券会社でもおこなっている企業は少ないようですが、岡三証券は関連企業でネット証券専門の会社を有しているなど、動きの早いインターネットを積極的に活用している企業とも言えます。

東海東京証券

東海東京証券は独立系準大手証券会社であり、主に中部・東海地方に強い証券会社でもあります。東海東京証券は特に対面営業で顧客を増やしてきたことが特徴のひとつであり、オンラインでもチャット機能などを使って応対するなど、対面営業で培われてきた能力を生かしたサービスを展開しています。

東海東京証券は、他の証券会社と比較しても新規公開株(IPO)の扱いに強い証券会社とも言われています。特にオンライントレードでも新規公開株を率先して扱うようになったこともあり、大手証券会社とは差別化された業務展開をおこなっています。堅実な営業と顧客への手厚いサポートもおこなっていることも相まって、証券会社としては安定性を感じられる企業といえるでしょう。

大手証券会社の特徴

大手証券会社の特徴

大手証券会社は、事業展開の方法や背景にある資本など、企業ごとに違いがありますが、反対に共通している部分もあります。証券会社について理解を深め、大手企業への就職を目指すなら、共通の特徴を知ることも大切です。大手企業に共通する特徴を知ることで、業界全体への理解を深めることができ、企業ごとの違いもさらに理解しやすいでしょう。何が共通していて、何が違うのかを知ることが、業界や企業をより詳しく理解する方法といえます。

扱う商品自体は同じ

大手証券会社に限ったことではありませんが、証券業界はどの企業でも扱う商品が同じことが大きな特徴です。本来なら同じ業界でも企業ごとに扱う商品は異なりますが、証券会社は取引の手数料で利益を獲得しているため、商品自体は共通しています。どの企業で取引をしても投資先は同じであるため、いかに他社との差別化を図るかが重要視されています。

例えば取引の手数料を下げる、実績を積んで取引の信用力を高めるなどが挙げられ、知名度が高い大手企業ほど顧客は獲得しやすい傾向にあるでしょう。また、扱う商品自体は同じですが、企業の規模によって公開される情報には違いがあります。大手企業ほど有利に情報を獲得しやすいため、同じ商品を扱っていても、顧客の獲得はしやすいです。

年収が高い

証券会社は年収が高いことが大きな特徴であり、金融業界だけにとどまらず、全業界で見ても高い水準にあります。企業によって年収の水準は違うものの、大手だと若いうちから年収1,000万円の大台を超えることも少なくありません。これは証券会社自体、そもそもの給料が高いこともありますが、それだけではなくインセンティブ制度を導入する企業が多いことも挙げられます。

証券会社は実力主義の企業が多く、ノルマを達成し実績を上げるほど報酬が増えます。仕事で成果を上げた分がそのまま給料に反映されるため、頑張るほど年収アップも期待しやすいでしょう。ただし、激務になりやすい傾向もあり、年収が高い分、仕事がハードなことは理解しておかなければなりません。

倒産リスクが低い

大手証券会社は倒産リスクが低く、雇用が安定していることも特徴です。金融業界は全体的に雇用が安定している傾向にありますが、大手の場合は特に安心感は強いでしょう。倒産リスクが低いのは、大手だと顧客を獲得しやすいことが理由です。証券会社は扱っている商品がすべて同じだけに、企業の知名度は顧客の獲得に大きな影響を及ぼします。

証券会社でも規模が小さい企業は多く、顧客を獲得できないと倒産のリスクは大きくなります。もちろん、大手だからといっても必ずしも倒産しないとは限りませんが、常に安定して売上を獲得している企業であれば、それほど心配はないでしょう。知名度や年収が高く雇用も安定しているため、労働条件が優れている企業も多いです。

証券会社の仕事内容

証券会社についての理解を深めるには、仕事内容を正しく把握することが大切です。証券会社は人気の就職先ですが、日常生活で証券に関わることは少ないため、仕事内容はあまり知られていません。証券会社における仕事の種類は複数あり、就職後、どの業務を任せられるかは分からないため、全体像を知っておくことが大切です。証券会社の仕事は大きく3つの部門に分けられるため、それぞれの違いや特徴を知っておきましょう。

リテール

リテールは証券会社における営業の部門であり、証券商品の提案、自社口座開設の提案などが主な業務です。証券商品の提案とは、簡単に言えば売れそうな株式を提案し、その購入を顧客に進めることです。証券会社は株式売買の仲介手数料を利益として獲得しているため、少しでも多く、自社を経由して買ってもらう必要があります。証券商品の提案は個人投資家に対してだけではなく、企業に対してもおこないます。

リテールとは小口営業を指すことから、企業の場合は中小企業に限定されることも多いです。自社口座の開設は、新規顧客の獲得のために必要です。自社口座を作ってもらうことで自社を利用してもらう機会を増やし、少しでも多く株式を購入してもらうのが大きな役割といえます。

リサーチ

リサーチは経済の状況をチェックし、株式の変動を分析する仕事です。分析した結果は社内外に公表され、投資家はその情報をもとに投資をおこないます。投資をおこなう際の重要な情報を提供するため、高い正確性が求められます。責任感を持って情報を公開しなければなりません。

また、リサーチで発表する情報は社内外向けのものだけではなく、社内だけに向けられたものもあります。これは主にリテールに対しての情報であり、リサーチが公開した情報をもとに、リテールは営業活動をおこないます。社内向けの情報は社外に公開されることはありませんが、リテールを経由して顧客に伝わるため、これらの情報も社内外に向けられたものといえるでしょう。

インベストメントバンキング

インベストメントバンキングは、M&AとIPOのサポート、そして資金調達のサポートが主な仕事です。M&Aとは企業の買収や合併であり、これをおこなうためのサポートをし、企業の成長を促します。IPOは株式公開つまり上場のことであり、これも企業の成長を促す方法のひとつですが、主に資金調達を目的におこないます。

株式を公開することで投資家からの投資を集めやすく、これまでよりもスムーズに資金を調達しやすくなります。インベストメントバンキングは、いわばコンサル業務であり、企業を成長させ株式の公開を目指すまでが基本的な流れです。リテールが小口営業であるのに対し、インベストメントバンキングは法人営業ともいわれており、仕事はすべて対法人でおこないます。

大手証券会社はチャレンジできる職場環境で雇用の安定が特徴

証券会社への就職に憧れを持つ人は多く、特に大手なら就職希望者は多いでしょう。大手証券会社は、証券業界でも労働条件がよい場合が多く、安定した雇用と高い年収も期待しやすいです。また、条件面はもちろん、チャレンジングな職場も多いことから、若いうちから挑戦しやすく、高い成長を望める風土も整っています。

仕事にやりがいを求め、大きく成長したい人にはおすすめの就職先です。しかし、証券会社は就職難易度が高く、激務な場合も多いため、注意しなければなりません。事前に業界や企業についての理解を深め、正しい知識を身につけることが大切です。大手企業を含めて証券会社への理解を深め、仕事内容や特徴を理解して就職を決めましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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