履歴書
【履歴書内容の書き方】薄いと感じた場合の対処法もご紹介
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目次
履歴書は内容が重要
就活には履歴書は必須であり、内容にこだわって作成することが大切です。履歴書は学生の個人情報を記載したもので、書類選考後のやり取りのための実務的な要素も大きいです。しかし、実務的な意味合いだけで提出を求めるわけではなく、細部の内容をチェックして、学生の特徴や個性、能力などを知りたいと企業は考えています。
履歴書は自分を知ってもらうための武器であり、就活における最初のアピールになるため、内容はしっかり考えなければなりません。同じことをアピールしていても、どのような内容で書くかによって与える印象や評価は大きく違ってきます。内容にこだわって作成し、履歴書から自分の魅力を上手にアピールして、選考の突破を目指しましょう。
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履歴書の基本的な内容
履歴書には複数の種類があり、どれを使用するかで細部の内容は異なります。新卒の就活向けのものから、転職向け、パート・アルバイト向けなどが存在します。基本的には新卒向けのものか大学指定のものを使用してください。これらは細部は異なることはあっても、基本的な内容はほぼ共通していることが多いです。基礎をしっかり固めることが書類選考を突破する秘訣のため、基本的な書き方を押さえておきましょう。
基本情報
履歴書では氏名や住所、連絡先などを記す基本情報の項目があります。これは実務的な部分で使用されるため、評価には関係しないと考える人も多いでしょうがそれは間違いです。履歴書は基本情報から評価の対象として見られているため、間違いのないよう正しく記入しなければなりません。基本情報は正確な情報を書くことが大切であるため、特に住所や連絡先は省略せずに書きましょう。
これらに間違いがあると合格しても連絡がつかず、選考のチャンスを逃してしまう危険性すらあります。生年月日も省略せずに書き、和暦か西暦のどちらかで統一して記入します。どちらを使っても構いませんが、一度使い始めたほうで表記を統一し、履歴書内で箇所によってバラバラにならないように注意しましょう。
学歴・職歴
学歴と職歴も正しく記入することが大切です。入学と卒業の年を間違えないようにしましょう。基本的には中学入学から学歴を記入します。高校以降は、全て入学と卒業の両方を書かなければなりません。大学は卒業予定年度を記入し、「卒業見込み」と書きましょう。
応募している時点では在学中ですが、新卒では卒業を条件に就職が決定するため、卒業見込みとして問題ありません。職歴は基本的にはなしで構いませんが、一度就職してから大学に入学している場合は、就職状況をきちんと記入しましょう。職歴は正社員として就職した場合のみ記載が必要で、アルバイト経験の記載は不要です。
資格・免許
資格・免許欄では保有しているものを記載しますが、記入する内容や順番を工夫しましょう。複数の資格を持っている場合は、取得年月日が古い順に記入します。取得した順に書くことで、どのような経歴を辿って現在に至ったのが分かりやすく、より詳しく人間性を理解してもらえます。
志望企業に大きく関係する資格がある場合は、取得順に関係なく、一番上に記載しても構いません。その他アピールしたいものがあるなら、優先度の高い順に書くのもおすすめです。多すぎて書ききれない場合は、本当にアピールしたいものだけを選んで書きましょう。何も持っていない場合でも、勉強中のものや試験を受けて結果待ちのものがあるなら、「勉強中」「取得予定」などとしてアピールできます。
趣味・特技
趣味・特技欄は、箇条書きで書かずに文章で書くことを心がけましょう。箇条書きでは自分らしさが伝わりづらく、いいアピールになりません。例えば趣味を読書とするなら、どのような本を読むのか、これまで何冊読んだのかなど、何か自慢できることを付け加えるといいでしょう。補足説明をすることで、趣味や特技をより明確に伝えることができ、個性をアピールして他の人との差別化が図れます。
同じ趣味や特技を持っていたとしても、どのような取り組み方をしているのか、どの程度の能力、知識を持っているかなどは違います。履歴書は自分をより深くまで知ってもらうことが目的のため、箇条書きで端的に伝え過ぎるのはもったいなく、趣味や特技でも情報量を増やして伝えましょう。
志望動機
志望動機では、企業を志望する理由やきっかけ、仕事への熱意などを明確にアピールしなければなりません。志望度の高さを伝えるには、業界を志望した理由から、その企業を志望した理由に繋げるといいでしょう。その業界への志望理由に触れることで、そもそもなぜその仕事に興味を持ったのかが伝わり、アピールの信憑性が高まります。
さらに業界から企業を志望する理由と繋げることで、他の企業ではなく、その企業だからこそ目指しているということも伝えやすいでしょう。志望動機は他の企業を目指す理由と差別化を図る必要があり、その企業ならではの特徴や魅力を含めることがポイントです。志望理由を明かした後には、企業でどのように活躍したいのかにも言及し、将来のビジョンを持っていることもアピールしましょう。
自己PR
自己PRは自分の魅力をアピールする項目ですが、どのような内容で伝えてもいいわけではありません。自分に備わっている魅力であることは大前提で重要ですが、さらに企業が求めるものに一致することを意識して内容を考えましょう。自己PRは企業でいかに活躍できるか、企業側にどれだけの採用メリットがあるかを提示することが大切です。
優れた能力を提示しても、それが企業に必要とされるものでない場合は、高評価を獲得することはできません。自分にはどのような能力があるか、それはどのように身につけたか、企業でどのように活かされるかという構成で内容を考えましょう。結論、根拠、結論の構成で伝えると、より明確に魅力をアピールできます。
効果的な自己PR方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
本人希望記入欄
本人希望記入欄は、企業への要望を記載する欄です。仕事の待遇や配属、勤務地の希望などが記載できますが、新卒の場合は何も希望は出さないほうが無難です。新卒は就職後の成長力を期待して採用が決定しており、企業でもどのように成長させるかについてある程度プランを考えています。学生から希望を出してしまうと、企業が考えていたプランから外れてしまい、計画が狂ってしまいます。
また、最初から条件があることで、扱いにくいと思われる可能性も高く、同じ評価なら条件を提示しない学生を優先的に採用するでしょう。希望を出さない場合は、「貴社規定に従います」と書きます。「特になし」や空欄ではマイナスの印象を与えるため、正しい文言を記載しましょう。
本人希望欄の内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。
証明写真
履歴書には証明写真を付けるのが一般的です。胸から上の部分が入り、顔がハッキリと写っている写真を選びましょう。髪の毛で顔が隠れていたり、うつむいた写真はNGです。証明写真は、写真館や証明写真機で撮影します。就職活動用の履歴書に使用する証明写真は、写真館で撮影するのがおすすめです。
照明写真機と比較すると費用が高く時間もかかりますが、多くのメリットがあります。写真館のスタッフはプロのカメラマンでこれまでにも履歴書用の撮影を数多くおこなっているため、的確なアドバイスをしてくれますし、写真の仕上がりも綺麗です。やはり機械と写真館の写真を比べると一目で違いが分かります。履歴書の証明写真は第一印象を決める大切な要因にもなります。
証明写真の撮影のコツについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
履歴書を作成する時のマナー
これまでにアルバイトの面接などで履歴書を作成したことがある人も多いでしょう。履歴書は応募者のこれまでの経歴や持っている資格・スキルなどを表す重要な書類です。もう一度履歴書のマナーを確認して、よい印象を与えられるようにしましょう。間違えていたりマナーを守れていないと社会人としての常識を疑われてしまう可能性もあります。ここでは履歴書を作成する際に気を付けたいマナーを紹介しますので、参考にしてみてください。
年号を統一する
書類を書く時に「平成」などの和暦を使うべきか、西暦を使うべきか迷ってしまうことがあります。基本的に履歴書などでは和暦を使うことが一般的です。しかし、西暦を使っても間違いではありません。気を付けたいのは両方が混在してしまうことです。必ずどちらかひとつに統一して使うようにしましょう。迷ったら和暦で統一しておけば安心です。
書類を作成した日付、誕生日、入学・卒業などの学歴、免許や資格を取得した日など、履歴書には年号を書くところが多くあります。年号に間違いがないか、書く前にもう一度確認しておくとよいでしょう。履歴書を購入すると、年齢ごとの入学・卒業の年号一覧が付いていますので、参考にしてみてください。
書き間違えた場合は新しい紙に書き直す
履歴書を書き間違えた場合は、修正液などは使用せずに新しい用紙に書き直してください。二重線や訂正印なども使いません。履歴書は間違えた時のためにも多めに用意しておくとよいでしょう。
初めからボールペンで書くと間違えた時に消せないため、見本用に鉛筆で作成しておき、それをみながら提出用の履歴書を書くのもおすすめです。鉛筆なら何度も訂正ができます。全体のバランスをみて間違いを防ぐためにも役立ちます。
提出用の履歴書は下書きをせずに、最初からボールペンなどを使ってください。消しゴムで消すと後が残ってしまったり、汚れてしまったりするので気を付けましょう。文字が大きすぎたり小さすぎたりすると読みづらいので、文字の大きさも揃えるようにしましょう。
記入漏れに気を付ける
履歴書を作成する際には時間に余裕を持って、落ち着いて丁寧に書きましょう。慌てて作成したり、続けて何枚も書いていたりするとうっかりミスをしがちです。記入漏れ、誤字脱字、記入欄のズレなどないように時間をかけてしっかり作成してください。書き終えたらすぐに封筒に入れるのではなく、必ず見直しをおこないます。写真の貼り忘れ、印鑑の捺印があるかどうか、空白のままになっていないかなどの確認が大切です。
空白が多いと志望度が高くないと感じられてしまう可能性があります。資格などの欄にどうしても書くことがない場合は「特になし」と記載します。また、氏名・住所のふりがななどは忘れてしまうことが多いので必ず何度か見直しをおこない、記入漏れ等がないかチェックしてください。
履歴書の内容が薄いと感じたら
履歴書では自分自身をしっかりアピールすることが大切ですが、書いていて内容が薄いのではないかと心配になることもあるでしょう。履歴書の内容が薄いと、当然アピール力は弱くなってしまい、書類選考の突破が難しくなります。しかし、内容が薄いと感じたからといって、必ずしもマイナス評価になるとは限りません。学生と企業では、見ているポイントは全く違います。履歴書の内容が薄いと感じて心配になった場合、どのように対処すべきか知っておきましょう。
自己分析を再度おこなう
履歴書の内容が薄いと感じたなら、自己分析を再度おこなってアピールできることを深堀りしましょう。履歴書をスムーズに作成するには自己分析は必須であり、きちんとできていないと作成に手間取ることも多いです。自己分析では自身の過去の経験を洗い出し、細部まで見直すことで特徴や個性などを見つけ出します。
いわばアピールの題材を見つける作業でもあり、念入りにおこなって題材をひとつでも多く見つけ出すことで、履歴書の内容も充実させられるでしょう。自己分析は就活で行き詰まりを感じる度にやり直すのがおすすめです。徹底した自己分析は履歴書の作成以外にも役立つため、就活全体をスムーズに進めるためにも積極的に取り組みましょう。
面接で膨らませてアピール
履歴書の内容が薄いと感じたなら、肉付けしてボリュームアップを図ることが大切です。しかし、情報量を増やし過ぎるのはかえって逆効果で、端的にまとめられている場合はそのまま提出しても問題ありません。そもそも履歴書で全てをアピールし尽くす必要はなく、さわりの部分を簡単に伝えることが目的だと考えましょう。
履歴書では簡単に伝え、面接でさらに細部まで膨らませてアピールするのが就活の基本的な流れです。履歴書に情報を詰め込み過ぎると、面接で膨らませる余地がなくなり、困ってしまうため注意しなければなりません。履歴書は内容はもちろん読みやすさも大切であるため、面接で膨らませる余地を残して簡潔に記載することを意識しましょう。
内容にこだわって履歴書のアピール力を高めよう
履歴書は内容が命であり、ここでどのようなアピールをできるかが選考突破のカギを握っています。内容があまりにも薄いとアピール不足と判断され、マイナス評価です。就職意欲が低いと思われ、印象も悪くなりやすいため注意しましょう。履歴書は読みやすさを意識して、適切な情報量でアピールすることが大切です。内容は多すぎず少な過ぎないようコントロールし、細部までこだわってアピール力を高めましょう。